頭皮の乾燥は抜け毛の原因?ドライヤーは冷風と温風どちらが薄毛になりやすい?静電気は髪の毛にダメージを与えるの?
乾燥性のフケによる脱毛症に注意が必要です。
頭皮が乾燥すると脱毛が促進され薄毛になる可能性があります。乾燥性のフケが原因で起こる脱毛症である、脂漏性(しろうせい)脱毛症や、粃糠性(ひこうせい)脱毛症が引き起こされる可能性が出てきてしまいます。
ドライヤーですが、どちらかと言えば温風の方が髪の毛にダメージを与えます。ドライヤーを使う場合は、
というポイントを押さえて行うことで、髪の毛へのダメージを最小限に食い止めることができます。静電気の電力は往々にしてたかが知れていますが、『静電気が起きやすい環境』自体に問題があると言えます。静電気がおきやすい環境は、
です。これは問題ですね。湿度は60%にキープするのが良いと言われていますが、これはそれを大幅に下回る数値です。乾燥が原因の脱毛症がありますので、注意が必要です。
Contents|目次
頭皮が乾燥することは、抜け毛の原因となります。その理由は下記に書いた通り、『乾燥性のフケ』が関係してきます。
脂漏性(しろうせい)脱毛症や、粃糠性(ひこうせい)脱毛症の原因になるからですね。
乾燥したフケが毛穴を塞ぎ、菌などが繁殖して毛根が炎症してしまう脱毛症
皮脂が過剰分泌し、こびりついたフケやホコリに細菌が繁殖し、頭皮が炎症してしまう脱毛症
フケというものは脱毛を促す原因となってしまうのです。
しかし、最も薄毛になりやすい季節は乾燥の多い冬ではなく、『春と秋』です。それについては、以下の記事をご確認ください。
しかし、
等、『夏と秋』にも注意するべきポイントがいくつもありますので、油断はできません。
単純に考えて、ドライヤーを髪の毛に当てすぎたり、エアコンや暖房の効いた部屋に長くいたり、紫外線に当たりすぎると、髪の毛は乾燥しますし、痛む原因となります。それぞれ対策をしっかりとして、頭皮や髪の毛にダメージがないように努めましょう。
努めなくてもいいのですが、例えば日焼け対策をしないと肌が真っ黒に焼けて、そのうちにそこにシミができてしまうように、最悪の場合はそれで脱毛してしまうことになるでしょう。
また、紫外線によって活性酸素が増えれば、活性酸素の攻撃によって組織や細胞が変質したり弱ったりして『老化』し、それがEDやニキビ、薄毛の原因となってしまいます。
といったここに挙げた問題だけではなく、アトピーやその他さまざまな病気といった問題にも大きく影響してきます。活性酸素の害悪を理解することが重要です。
本来、頭皮にはある程度の皮脂が必要になります。『育毛の真理』にはこうあります。
このように、悪玉と誤解されることの多い皮脂は、実は、汗とまじりあって私たちの髪と頭皮を乾燥や細菌の感染などから護ってくれる皮脂膜を形成する、なくてはならない大切な成分である。
私たちの皮膚は、乾燥にとても弱い。空気が乾燥すると肌があれるのは、表皮が痛むからである。また、頭皮が乾燥すると細かなフケが発生するのも、このためである。この乾燥に弱い皮膚を護っているのも、皮脂によってつくられる、皮脂膜である。
(中略)保護膜の上には、常在菌と呼ばれる菌が生息していて、皮膚についた雑菌を退治して、私たちの身体を病から護っている。ところが、この常在菌も、乾燥に弱い。この常在菌を乾燥から護っているのもまた、皮脂でつくられる保護膜なのである。
皮脂の存在はなくてはならないものなんですね。問題なのは、
という2点なのです。乾燥をすると、
という問題が起き、脂漏性(しろうせい)脱毛症や、粃糠性(ひこうせい)脱毛症の原因になったり、常在菌がいなくなることで、頭皮が何らかの不調を起こしてしまう可能性があります。
また、皮脂の分泌が過多になり、皮脂腺に栄養が持っていかれると、髪の毛に栄養が回らなくなり、産毛のような細くて弱弱しい髪の毛が増え、薄毛になってしまいます。更に、皮脂腺が大きくなると、髪の毛が根を張れなくなり、抜けやすくなります。
そう考えると、下記の記事に書いたように『念入りなシャンプー』をすることも注意する必要があります。
念入りなシャンプーをすることによって皮脂が必要以上に洗い流され、逆に皮脂の分泌が過多になり、皮脂腺が無駄に大きくなってしまうからですね。そうすると今言ったように、髪の毛に栄養が回らなくなり、薄毛の原因となってしまうのです。
皮脂の重要性と、シャンプー剤等に依存した現代の人間の髪の毛の問題性について、『シャンプーをやめると、髪が増える 抜け毛、薄毛、パサつきは“洗いすぎ”が原因だった!』にはこうあります。
髪がサラサラとなびくのは、干からびているから
風になびくサラサラの髪の毛を美しいと人々が感じるようになったのは、いつの頃からでしょう。おそらく、昭和40年代にシャンプーのコマーシャルがテレビで大量に流れるようになってからのことだと思います。かくして、現代人のシャンプー使用率はほぼ100%といわれています。
(中略)この日本古来の黒髪の美を求めるならば、むしろシャンプーは使わないほうが、カラスの濡れ羽色のような自然な光沢を放つ、美しい髪を手に入れることができます。皮脂に含まれるワックスなどが毛の1本1本をしっかりコーティングするからです。
(中略)いっぽう、最近の髪の美しさは、風になびく、サラサラの髪ということになっています。これは、皮脂がうばわれて乾燥し、カサカサに干からびた状態です。キューティクルもあちこちではがれていますが、トリートメントという糊でくっつけてごまかして、髪がごわつくのを防いだり、つややかに見せたりしているだけです。
昔を想像すればわかるとおり、昔には今のようなシャンプーやトリートメントはありません。しかしそんな中、美を保っていました。もちろん、実際に昔の人を見たことがないので、当時の人々がどのような髪質をしていて、どのような臭いを発していたかなどはわかりませんが、科学が進化し、食事もぜいたくになり、利便性が向上した今、それと同時に『失ったもの』もあるということは、見てみぬふりができない現実です。
例えば、『鬱病のための食事と栄養療法』ではうつ病対策、あるいは心身を健全な状態に保つために、こういう食事内容を推奨しています。
頭を良くするための10か条
- 食べ物をできるだけ丸ごと食べること。未精製の穀物、豆類、ナッツ類、種類、新鮮な果物と野菜を食べ、精製されたもの、白いもの、過剰に料理されたものを避けるようにしましょう
- 玄米、栗、ライ麦、カラス麦、丸ごとの小麦、とうもころしなどを多く食べること
- どのような形であれ、砂糖と砂糖を加えた食べ物を食べないこと
- たんぱく食品は炭水化物食品と混ぜて、シリアルや果物はナッツや種類と一緒に、でんぷん質食品(ポテト、パン、パスタや米など)は、魚、豆類、豆腐と一緒に食べること
※他
現代人がここで挙げたような、
ということを心がけているでしょうか。実際一昔の人は、玄米のおにぎりにちょっとしたおかずが少しだけ、というご飯を食べていましたが、疲れ知らずでとてもエネルギッシュでした。それを見た外国人が、
日本人に肉を食べさせたらどうなるんだろう?
と考え、彼らに肉食を覚えさせました。すると、この間まで遠い距離を移動していた飛脚などの労働人のスタミナは、みるみるうちに衰退していって、逆にエネルギーが落ちてしまったというのです。
肉食の弊害については下記の記事にも書きましたが、
白く精製されたもの(白米、白砂糖等)や、添加物、化学調味料が含まれた食品などを食べるだけで人間の調子は狂い、逆に、玄米や野菜の皮など、ありのままの食べ物を食べることで、大きなエネルギーを得ることが出来るのです。それには、『体内毒素』というキーワードも関係してきますね。
ですから、『現代にこういうシャンプーや食品がある』ということを理由に、何も考えずにそれらを乱用するということは控える必要があります。そういうことをしていると、今回考えた『薄毛』という問題だけじゃなく、様々な問題を引き起こす可能性があるからですね。
四季が豊かなこの国で考えたとき、最も脱毛が進行してしまう季節はいつでしょうか。それは先ほども書いたように、『春と秋』なんですね。しかし、だからといって『夏と冬』に気を抜き、やりたい放題にやって、気を抜いていいということにはなりません。それぞれ、
など、気を付けるべき点がありますからね。
紫外線、暖房、エアコンなどでは『乾燥』するし、プール、高脂肪食品などでは『薬害 』のリスクに注意を払う必要があります。それらは髪の毛にとって害悪でしかありませんからね。
その参考書には、
つまり、1日に約55本の髪が抜け落ちる(生え替わる)計算になるが、毎日決まった量が抜け落ちるわけではなく、暑い夏と寒い冬は少なく、気温の穏やかな春と秋に髪の生え替わりが集中する。
とありますが、このようにして『夏と冬』でも警戒は必要です。今回はそのうち『冬の乾燥』というテーマで考えていきます。
冬になると一気に乾燥します。例えば東京では、加湿器付きの空気清浄機は、12月半ばごろまで全く加湿機能を稼働しませんが、その時期になると急に部屋を加湿し始めます。湿度は『60%』を保つのが人間が過ごす環境として適切だといいますが、この数値が50%以下まで落ちるのもこの時期です。
唇が荒れだし、ささくれもでき始めますね。また私はパソコンで仕事をしていますからわかるのですが、目もいつもよりも乾いている感じがします。ドライアイになりやすいということですね。
『イラスト図解 治し方がよくわかる疲れ目・目の痛み』にはこうあります。
ドライアイが疲れ目を招く
パソコン作業中はまばたきの回数が減る、という話を前にしましたが、まばたきの回数が減ると涙が目の表面に行き届かなくなってしまいます。すると、目の表面が乾いて傷つきやすくなり、目の乾き、痛み、重さ、といった不快感が現れます。これが、ドライアイです。
空気が乾燥すると、ドライアイも含めたこうした体の『異常反応』が増えるので、その点においては十分注意しなければなりません。それらが体にあるとストレスとなり、心身に負担をかけます。すると、そのストレスが原因となって、例えばホルモンバランスを崩す結果になると、それだけで薄毛の原因となるのです。
また、ストレス自体がドライアイの原因にもなります。『イラスト図解 治し方がよくわかる疲れ目・目の痛み』にはこうあります。
ストレス対策も必要だよ!
まばたきの回数が減るのは、読書はパソコンだけではないよ。精神的ストレスがあるときも、まばたきの回数が減って、涙の量が少なくなるんだ。ドライアイの解消には、ストレスをためないことも大切。
心身にストレスを与えることの多い過酷な季節も、このようにして十分な注意が必要なんですね。ストレスについて考えるならまだまだあります。
と、ありとあらゆる問題を引き起こしますからね。また、更にストレスの害悪について知るためには、以下の記事を読むのがいいでしょう。おそらくネット上でこれよりストレスの害悪について詳しく書いた記事はありません。
また、冬になっただけでそうして乾燥するというのに、そこに追い打ちをかけるようにして、
などを利用して体を温めようとしますよね。そうすると、更に部屋や体は乾燥してしまいます。
確かにこの中で最も体にいいものは『こたつ』です。『クールヘッド、ウォームフット(頭は涼しく、足は暖かく)』を実現できますからね。ある脳科学者も、『勉強に指摘しているのはこたつの中だ』と言います。
ただし、そのこたつにおいても注意することがあります。それこそが『乾燥』なんですね。その脳科学者もその点においては注意が必要だと言っていました。
また、私は一年を通してよく銭湯にも行きますが、やっぱり人が一番多いのは冬場ですね。みんな、お風呂に入って暖を取ろうとして、お風呂場に集まります。エアコンの効いた岩盤浴などがある大きなお風呂では、真夏の暑い日の日中にもよくお客さんはいますが、やはり多いと感じるのは冬場ですね。
お風呂に入ること自体は、確かに暖が取れていいのですが、その後の『保湿』を怠ると頭皮や皮膚に悪影響を与えます。『美容皮膚科医が教える 美肌をつくるスキンケア基本ルール』にはこうあります。
スキンケアのかなめは『保湿』。水分を補うのではなく、肌そのものの保湿力を高める
美しい”花”を咲かせる土台つくる
あなたは鉢植えの花を育てたことがありますか?一生懸命、水や栄養を与えても育たず、結局枯らしてしまった…、などという経験はないでしょうか。枯れてしまったのは、土や根の状態が悪く、水や栄養を与えても身にならなかったからでしょう。
肌にも同じことがいえます。化粧水をたくさんつけて、肌そのものに水分を維持する力がなければ、化粧水の水分は蒸発してしまいます。本当の保湿は、肌の中で水分を保つ力を高めること。鉢植えの花も、土壌を改善し、ていねいにケアすると美しい花を咲かせるように、肌も土台からととのえれば、美しさを保つことができるのです。
美容皮膚科医が教える 美肌をつくるスキンケア基本ルール (PHPビジュアル実用BOOKS)
洗顔、入浴後に保湿をすることは、頭皮は皮膚のことを考えたら避けて通れません。美容にうるさいタレントなどから言わせると、少し大げさに言えば、美容液は『顔いっぱいにひたひたになるくらい』に塗りたくる必要があるのです。
例えば私が持っている市販のヒアルロン酸にはこう書いてあります。
ヒアルロン酸とは
ヒアルロン酸は、皮膚や軟骨、目などに含まれており、体のあらゆる部位に存在します。1gで6ℓもの水分を抱えられるほど、高い保水力を持っています。
1gで6ℓもの水分を抱えられる高い保水力。つまり、このヒアルロン酸を顔に塗っておけば、肌は常に水分を保ち、潤っていられるという理論です。実際に私はこの化粧水を10年以上使っていますが、例えば朝塗って、昼などに顔を洗うときは、まだこのヒアルロン酸の『ぬるぬるした成分』が感触に残っています。そのたびに、
やっぱりヒアルロン酸は長持ちするなあ…
と思いながら洗顔をしているんですね。また、下記の記事に書いたように、皮膚を乾燥させることはニキビの原因にもなります。
確かに皮脂が多すぎるとそれがニキビの原因となるので、油っぽさは避ける必要があり、洗顔や化粧水においても脱脂力の高いものが使用されています。しかし、
ことと、
というのは同じ意味ではないので、ケアの後の保湿は、絶対原則として死守する必要があるんですね。ですから、お風呂に入ること自体は、確かに暖が取れていいのですが、その後の『保湿』は必ず行うようにしましょう。
また、先ほどの記事にも書いたように、念入りなシャンプーをすることもNGです。お風呂に入るたびに念入りにシャンプーをして、皮脂を洗い落としすぎることは脱毛を促進させる原因となります。
ドライヤーというのは髪の毛に悪影響を及ぼします。髪の毛は熱に弱いですからね。もちろんパーマを当てるときの熱、アイロンの熱もそうですが、基本的にそうやって髪の毛に強い熱を与えることは、いい影響を与えません。
『シャンプーをやめると、髪が増える 抜け毛、薄毛、パサつきは“洗いすぎ”が原因だった!』にはこうあります。
ドライヤーは髪や頭皮を傷める原因にもなります。長いならともかく、髪が短ければ、男性であれ女性であれ、ドライヤーを使う必要はないと思います。ドライヤーのいちばんの問題は『熱』です。毛髪はケラチンとよばれるたんぱく質でできていて、たんぱく質は60度以上になると、変性してしまいます。
また、たとえば、和紙を濡らして板の上などに広げたとします。自然乾燥だと、和紙は板にびたっと貼り付いたままの状態で乾きます。ところが、板に広げた上からドライヤーをかけると、表から先に乾いて縮み、裏側が乾くまでの時間との間にズレが掃除ます。そのせいで髪は、表側へ向かって、するめを焼いたときのように、めくれあがったり、デコボコになったりします。
ドライヤーをかけた場合も、同様のことが起きるはずです。つまり、キューティクルの表面がその内側よりも先に乾くせいで、表面がめくれて、毛髪の表面が破壊され、毛の内部の水分が蒸発することが考えられます。
髪の毛はキューティクルが守ってくれていますが、キューティクルは、
とダメージを負ってしまうようになってしまいます。詳細は下記の記事に書きましたので併せてご確認ください。
ですからあまりドライヤーを当てすぎるのはよくありません。単純に考えて、抜け落ちた、あるいはヘアカットして床に落ちた髪の毛なんかを集めて、そこにドライヤーを当て続ければ、髪の毛がチリチリになっていくのが想像できますよね。『するめを焼いたときのように、めくれあがったり、デコボコになったりします』と書いてありますが、本当にするめのように、原形を失ってしまうことになるのです。
しかし、だからといって『髪の毛を濡れたままにする』のもいけません。それは上に書いた通りですね。併せてご確認ください。
『シャンプーをやめると、髪が増える 抜け毛、薄毛、パサつきは“洗いすぎ”が原因だった!』にはこうあります。
例えば、毛髪は水に長時間さらされていると、水分を含んでふくれます。この状態を『膨潤』といい、膨潤した髪は、ちょっとした刺激で傷ついたり、切れたりします。また、いつまでも頭皮が湿っていると、雑菌がはびこりやすいということもあるようです。(中略)膨潤する、雑菌がはびこる、頭から風邪をひく、といった理由から、自然乾燥させるよりもドライヤーでさっさと乾かした方が髪のためにも、頭皮のためにも、そして、からだのためにもよいというわけです。
こういった様々な理由から、髪の毛を濡らしたまま活動したり、睡眠したりすることは推奨されません。ドライヤーをさっと使って、さっと乾かすのが理想的なんですね。
また、薄毛の人の対策として、下記の記事に書きましたが、男性なら『坊主頭』という手段があります。
専門書にも『長いならともかく、髪が短ければ、男性であれ女性であれ、ドライヤーを使う必要はない』とありましたように、坊主頭ならこの手の問題で頭を悩ませる必要がありませんから、メリットが大きいですね。
私もしばらく坊主にしていた時期がありますが、すぐに髪の毛が乾くので、タオルドライだけで十分でした。それに『清潔さ』についても記事に書きましたが、本当におでこや生え際、こめかみあたりのニキビや肌荒れなども激減しましたね。もし男性であれば、いっそのことメリットの多い坊主頭にしてしまうのも手です。
しかし、髪の毛が長いとニキビや肌荒れになるのでしょうか。
『ようこそ!私のニキビクリニックへ―さあ、お入りください。ニキビ完治への最後のドア…』にはこうあります。
髪が顔にかかってはいけないのか
髪の毛が額や頬などにふれると、ニキビができたり悪化するといわれてきました。たしかに髪の毛についている脂や汚れが酸化し、過酸化脂質や裕理脂肪酸になって毛穴に当たると、ニキビの原因になることはあります。しかし髪の毛についた脂が空気中の酸素に酸化され面皰の原因となるまでには、72時間以上かかります。72時間といえば3日間ですが、そんなに長く髪を洗わないままにしておく人はあまりいないでしょう。清潔な髪なら、いくら肌にふれてもニキビができるようなことはありません。
たしかにその通りなのですが、それは3日間髪の毛を洗わない状態が続いた場合のみだということですね。しかし、私は女性でそれぐらいお風呂に入らない人を知っています。彼女は別に不潔なイメージはなく、ニオイもしないのですが、ニキビという問題では、たしかに額などに肌荒れがよく見られましたね。
女性は髪の毛を乾かしたり、美容のケアをするだけでも時間を食いますから、そういう意味で、男性の場合の坊主頭は、わずらわしさがなく、いつでも簡単に清潔にできるので、清潔さをキープできるのかもしれません。
また、ドライヤーを使う場合は以下の点に注意しましょう。『シャンプーをやめると、髪が増える 抜け毛、薄毛、パサつきは“洗いすぎ”が原因だった!』にはこうあります。
ドライヤーを使うなら、その弊害を最小限にどとめる方法を知っておく必要があります。まず、ドライヤーは髪を持ち上げておいて、その下から風をあてると、乾きにくい髪の根元から先に乾かせます。さらに温風と冷風を交互にあてること。1か所に集中してあてないこと、髪から15㎝ほど離すことなどを護りましょう。そして地肌が完全に乾いて、毛先が少し湿っている状態でやめるのが、基本中の基本です。ショートヘアで1分以内、ロングヘアでも5分以内を目安に切り上げましょう。
ドライヤーを使う場合は、
というポイントを押さえて行うことで、髪の毛へのダメージを最小限に食い止めることができます。
髪の毛に静電気が走るというのはめったにあることではありません。静電気自体がめったにあることではありませんからね。あったとしても、一瞬の出来事であり、その電力はたかが知れています。
中国電力ホームページ『静電気は電気なの?』にはこうあります。
電流は少ないけど,立派な電気
車のドアにさわったとたん,バチッとしびれるのも,冬にセーターを脱いだ時にパチパチ音がしたり火花がとぶのも,全部静電気のしわざだ。静電気の電圧は高いけれど,電流はとても少ないので感電しない。だけど立派な電気なんだ。
静電気の電圧は高いけど、電流はとても少ないので感電しない。ということで『電力はたかが知れている』ということになります。しかし、たかが知れていると言っても、一瞬はバチッときますからね。その時間が一瞬であるからして『たかが知れている』と表現できるし、多くの人もそれにそう異論はないと思いますが、中にはその一瞬のビリビリをひどく嫌がる人もいますからね。
よくテレビで静電気を作って、それをみんなで味わおうという企画で、手を繋いで感電するシーンが放映されています。あれは『でんじろう先生』等の科学の専門家の監修のもとにやっていることですから安全性は確保されていますが、それでも演者たちはオーバーアクションを取って、嫌がっていますよね。演技の人もいれば、本気の人もいるでしょう。
しかし実際には『たかが知れている』からこそ、専門家がそれをテレビで放映するんですよね。だから静電気というものは、一部の人には抵抗あるエネルギーかもしれませんが、全体的に見ると、そう過度に心配する必要がないエネルギーということになります。
では、この静電気が髪の毛に起きた場合はどうでしょうか。それも実際は、そう過度に心配する必要はありませんよね。実験で静電気を作る玉のようなものを触った人の髪の毛が、上に浮いているのを見たことがあるはずです。あれはすでに静電気が髪の毛にまで伝導していることを意味しますが、もし静電気が髪の毛に悪影響を与えるならば、あれを堂々とテレビで放映している科学者たちは、非難される必要があります。
しかし実際には、あの程度の静電気で髪の毛がハゲるとか、そういうことはありませんからね。やはり静電気が髪の毛に与える影響は『たかが知れている』ということになります。そうそうあることでもありませんからね。何事も、過度に心配する方が体に悪いものです。ストレスが溜まればホルモンバランスが崩れて、それこそ薄毛の原因となりますからね。
ただし、注意するべきことがあります。それは、『静電気が起きやすい環境』のことです。先ほどの中国電力のホームページにはこうあります。
静電気がおきやすい環境
- 湿度 20%以下
- 気温 25度以下
この中に髪の毛に大きな悪影響を与える要素があります。それは『湿度』、つまり『乾燥』ですね。湿度20%以下というのはとても乾燥していることを表す数字です。例えば私の部屋は空気清浄機がありますが、一年を通して『60%』になるように調整されます。湿度60%というのが、最も人間が快適に暮らせる湿度であり、菌やウイルスも生息しづらいのです。
それが、梅雨の時期に70%を超えるようになり、高温多湿で少し過ごしづらくなり、冬になると50%を切って、空気清浄機の加湿機能が常にフル稼働するようになります。60%になるまで永久に加湿し続けますが、冬の乾燥した空気に負けて、いつまでも60%にならないのが現状ですね。
だから冬場は常に空気清浄機の水を入れ替える作業に追われることになります。しかし、やらないよりははるかに部屋の空気を正常化できるので、それをやることに苦はありません。むしろ助かっていますからね。ちなみに今この記事を書いている時期は冬ですが、部屋の湿度は、
となっています。どちらにせよ50%にも満ちていませんね。それだけ冬の空気は乾燥するものです。乾燥が髪の毛に悪いということは先ほどの記事に書きました。乾燥するとフケが出て、脂漏性(しろうせい)脱毛症や粃糠性(ひこうせい)脱毛症の原因になる可能性があります。ドライヤーの熱でも髪の毛に悪影響を与えますからね。
ただ、保湿ということで考えると、下記の記事に書きましたが、
本来、『皮脂』という天然の保護クリームがありますから、そうむやみやたらに化粧品を使ってケアをする必要はありません。ただ、
に注意をして、皮脂の過剰分泌を抑えるように努めれば、後はその天然の保護クリームである皮脂が、頭皮や髪の毛に潤いを与えてくれます。
また、頭皮や髪の毛の乾燥を防ぐために、水分をたくさんとることも大事です。水分が足りない植物や花は枯れていきますが、同じように人間も水分が足りなくなると様々な問題を引き起こします。例えば、
等は全て、体の中の水分が不足するからこそ起きてしまう症状です。人間の体内が乾燥すると、薄毛以外にもこういった様々な問題を引き起こしかねませんので、注意が必要です。下記の記事に書きましたが、
人間の身体は、
これだけの要素が水分で出来ていますからね。
また、水はデトックス(毒素排出)にとって必要不可欠です。『毒出し美白ダイエット―美肌・ダイエット・健康回復・便秘解消』にはこうあります。
水を飲まないとからだに老廃物がたまる
水は細胞の中の老廃物を尿や便などの形で体外に流しだしてくれる大切なものです。人間のからだからは毎日2200ミリリットルもの余分な水分が排出されています。このとき毒や老廃物も一緒に出してくれますが、水分が足りないと十分な排出が行われません。1日約1500ミリリットルの水を飲みましょう。また水は新陳代謝を高め肌のトラブルを防ぐ役目も果たしています。
『最後に読む育毛の本』にはこうあります。
・朝食は抜く(水は午前中に500mlは飲む)
どうしても食べたい場合はバナナ、ゆで卵。
・昼食、夕食時にはたんぱく質を多くとる(糖質はご飯からの摂取で十分)。
・一日をとおして水は最低1.5~2リットル飲む(浄化のため)
※水以外では体の浄化ができません。
※水以外の清涼飲料水は飲まない(お茶、砂糖なしコーヒー、紅茶はOK。ただし水の代わりとしてはカウントしません)
水分を取る、しかも『水、白湯、ミネラルウォーター』を飲用するということは人間の心身に大きな恩恵をもたらします。乾燥対策と同時にさまざまな問題を解決しますので、ぜひ積極的に水分を取っていきましょう。