アルコールやタバコは育毛の敵?
薄毛上位国のトップ3はチェコ、スペイン、ドイツですが、
これらの国は、
で共通しています。ただ、
を飲むことは、育毛を促す成長因子である『IGF-I』を増やす可能性が高いということがわかりました。適度な量のお酒なら、髪の毛に有効なのかもしれません。タバコですが、
という事実があります。飲酒と喫煙を全否定しない専門家もいますが、こうした事実は直視するべきです。
基本的に、お酒やタバコは体に良くないものの代表として挙げられるものです。しかし、タバコに関しては確かにそうですが、アルコール類に関しては案外そうでもないという専門家の意見が多いのです。下記の記事にも書きましたが、
『発毛・育毛の新常識―これだけ知っていればハゲになりません!』にはこうあります。
飲酒・喫煙は脱毛症の元?
『酒やたばこが脱毛症の原因になる』という説がある。珍説である。この説が広間tt尚は、『アルコールやニコチンが外となって毛根を弱らせる』として、育毛相談に訪れる方たちに対して、『禁酒、禁煙こそ育毛に絶対必要』と、大手育毛剤メーカーや育毛サロンなどが喧伝した結果である。
(中略)結論からいうと、酒やたばこが脱毛症を促進させるというが、酒好きや、ヘビースモーカーであっても髪の毛が豊富な方はいくらでもいる。もし『アルコールやニコチンが脱毛症の原因』という説が正しいのであれば、アルコール依存症患者の収容施設に入院している喫煙者は全員ハゲということになるが、現実にはそのようなこともない。
発毛・育毛の新常識―これだけ知っていればハゲになりません! (B&Tブックス)
このようにして、意外とアルコールの『適量な摂取』であれば、薄毛の問題にも影響してこない、という意見が多いんですね。むしろ、『IGF-I(インスリン様成長因子-Ⅰ)』という成長因子のことを考えたら、むしろ多少飲んだ方がいい、という見解もあるのです。IGF-Ⅰには、血管を開く作用の他に『育毛作用』があると考えられているからですね。
参考書には、日本酒を飲むなら『胃の知覚神経が刺激されやすい熱燗』で、そして酒風呂に入るなら『日本酒を50倍に薄めて、少し熱めのお湯にゆっくりつかる』ことを推奨しています。それによって、抜け毛対策、美肌対策等が見込めるというのです。確かに熱燗を飲むと、体の芯から温まって、なんだか体に良いような気も少しはしますよね。事実、多少の熱燗ならこのようにして体に良い影響を与えるというのです。
本にはこう続きます。
炭酸とホップが頭に効くビール
(省略)二酸化炭素は、温泉浴では、皮膚から吸収され、血管を拡張し、また、飲泉でも胃の血流増加、蠕動運動促進などの消化を助ける働きを持っています。そして、温泉全般に共通した、抗ストレス作用、炎症抑制作用、抗うつ作用、生活習慣病改善、および傷の治りを早めるなどの効果を発揮します。
このような健康効果は、IGF-Iのそれらによく似ています。私は、二酸化炭素が知覚神経を刺激して、IGF-Iを増やすので、炭酸泉は健康効果があるのではないかと考えました。
(中略)ビールを作る過程では、発芽させたビール大麦(麦芽)に苦みや香りをつけるためにホップを加え、ささにビール酵母を加えて、アルコール発酵させます。この時点で、発生する二酸化炭素がビールに溶け込んで、発泡性となります。
ホップには、ゲラニオールというバラの香りの成分でもある物質が含まれており、ビールに芳香を与えています。ゲラニオールも、知覚神経を刺激する作用があることがわかりました。ビールを飲むことは、ホップ中のゲラニオールと炭酸の二つが、命革新系を刺激し、IGF-Iを増やすことになると考えられます。予想通り、実験で、ビールを飲ませたマウスでは、IGF-Iが増加しました。
ビールにもIGF-Iを増やす効果があるんですね。これは意外な話です。しかし、更に本にはこう続きます。
薄毛の人は赤、白迷わず赤ワインを
(省略)赤ワインには、ぶどうに含まれるポリフェノールの一種、レスベラトロールが含まれています。レスベラトロールはそれ自体が活性酸素を除去する抗酸化作用を持っているので、赤ワインの健康効果は、レスベラトロールの抗酸化作用によるものであろうと考えられてきました。
しかし、レスベラトロールは、腸からの吸収も悪く、肝臓ですぐに代謝されるので、血中にはごく低濃度しか検出されないこともわかっていました。さらに、血中で検出されるくらいの低濃度のレスベラトロールは、それ自体で抗酸化作用を発揮するとは考えにくいということも言われてきました。
IGF-Iは心血管系の保護作用と、認知機能改善作用も持っています。またIGF-Iには、体の中で抗酸化作用を持っている酵素を増やすことで、活性酸素を除去する作用もあります。
これらの事実から考えると、赤ワインに含まれるレスベラトロールが、胃腸で知覚神経を刺激し、全身でIGF-Iを増やすことで、心疾患や認知症を予防し、抗酸化作用も発揮するのではないかと考えられます。
つまり、今までは赤ワインを飲んだ人が認知症になりにくい、などという事実が『レスベラトロール』という成分のせいだと思っていたのですが、実際には違っていて、よくよく調べてみると、『レスベラトロールがIGF-Iを増やし、IGF-Iがそうした作用をもたらしていた』ということがわかったのです。
そしてこれは、
ではだめで、レスベラトロールはアルコールでぶどうから抽出されるので、赤ワインにしか十分な量が含まれていないというのです。しかし、これによって、
を飲むことは、育毛を促す成長因子である『IGF-I』を増やす可能性が高いということがわかり、アルコールを過度に警戒する必要はなくなりましたね。やはり、適量な飲酒は体にいいということは、本当だったのかもしれません。
日本酒については、ページ下部で詳しく追求していきます。
しかし、だからといって『過度な飲酒』をしてしまっては元も子もありません。何事もやりすぎはダメで、度が過ぎたらその過ぎた分だけ自分に返ってくるというのがこの世の常です。
『最後に読む育毛の本』にはこうあります。
薄毛上位国のトップ3はチェコ、スペイン、ドイツですが、濃い味付けの料理、飲酒量の多さ、過食では共通している国だそうです。特にスペインでは1日に5回も食事を摂ると言われています。飲酒量も多い。毎日酒を飲み続けていると、肝臓が弱り髪の栄養素になるたんぱく質がどんどん少なくなっていくのです。また過食になればなるほど血流が圧迫されますし、残留便から出る毒素で、血液がどんどん汚れていくのです。
飲酒量が度を越えると肝臓に害をきたし、そのせいで髪の毛の栄養素であるたんぱく質が減り、薄毛の原因となる可能性もあります。
また、そう考えると『暴飲の原因』となる『ストレス』対策もしっかりとしなければならないことがわかります。基本的に人が暴飲暴食をするときはストレス解消を狙っているわけですからね。ストレスを負うことにより、以下のようなの乱れを引き起こします。
ホルモンバランスが崩れると薄毛の原因となりますから、ストレス対策は万全にしておかなければなりません。
また、アルコールを違った角度からも考えてみましょう。『シャンプーをやめると、髪が増える 抜け毛、薄毛、パサつきは“洗いすぎ”が原因だった!』にはこうあります。
消毒液はナンセンス
最近、病院はもちろん、銀行や市役所や大手スーパーなど公共背施設の入り口にアルコールの消毒液が置かれています。これらの建物に入るたびに消毒液でシュッシュとしていたら、皮膚を傷めるばかりか、常在菌を減らし、そのせいで、得体のしれない菌がいっぱいついて、手は不潔このうえない状態になってしまいます。
アルコール消毒液ですね。あれをすると手が清潔になったような気がします。ウイルスや菌などに対する強迫神経症を持っている人などは、常にアルコール除菌グッズで体中を拭いて、家に入るときは全ての埃や菌を落としてからでないと気が済まないという『脅迫』を受けて生きてしまっています。
しかし実際には、下記の記事に書いたように、
シャンプー剤の界面活性剤や殺菌成分が頭皮の常在菌にダメージを与え、頭皮を護る『警備隊』を弱らせてしまうのと同じように、アルコールで手や体を拭くのは、大変危険な行為です。
手は石鹸で、爪の中、手首と入念に洗えばほとんどの菌は洗い落とせますので、わざわざアルコール除菌グッズを使用する必要はなく、むしろそれをやりすぎると逆効果になるのです。下記の記事にも、
『殺菌シャンプーは自殺行為と同じ』という専門家の意見を載せていますが、もし、アルコールで頭皮を洗おうと思っている人がいるならば、直ちにその判断を改める必要があります。アルコールというものは『取り扱い方』を間違えてしまうと、大きな問題を引き起こしてしまいますね。
先ほど少し日本酒について触れましたが、そこにも書いたように適切な量の、
を飲むことはむしろ髪の毛にいい、という見解もあります。今回は日本酒に焦点を当てて、考えていきましょう。
『薄毛の食卓 5か月で64.5%の人が発毛した食事法』にはこうあります。
育毛のために飲むなら日本酒は熱燗で
日本酒の原料である、蒸米には、デンプン、たんぱく質、さらに脂肪が多く含まれています。蒸米に雑菌が作用して、これらの物質を酵素反応で分解し、ブドウ糖、アミノ酸、および脂肪酸を作ります。さらに清酒酵母がこれらの物質をアルコール発酵により、エタノール、炭酸ガス、エステルなどのいろいろな香り成分、およびアミノ酸や有機酸などの旨味成分へと変化させ、日本酒ができます。
この過程で、清酒酵母は、雑菌の助けを借りて、もくもくと発行作業を行います。すなわち、麹菌は、清酒酵母の働きを助けるとビタミンなどの物質を作るのです。それらの物質の中に、α-グルコシルグリセロール(α-GG)というものがあり、清酒酵母が作った高濃度のアルコールから、清酒酵母は自身を守る働きを持っています。
(中略)では、α-GGは、清酒酵母のみならず、薄毛の人たちをも、IGF-1を増やすことで守ってくれるのでしょうか。(中略)日本酒を飲んでも、その中のα-GGが、胃の知覚神経を刺激して、全身のIGF-1を増やすことは十分期待できます。
本には、日本酒を飲むなら『胃の知覚神経が刺激されやすい熱燗』で、そして酒風呂に入るなら『日本酒を50倍に薄めて、少し熱めのお湯にゆっくりつかる』ことを推奨しています。それによって、抜け毛対策、美肌対策等が見込めるというのです。
また、このIGF-1という成長因子ですが、成長因子はこれだけではなく、他にも様々な種類があります。例えば、自然界の中で最も成長因子を含有しているといわれる『プラセンタ(胎盤)』に含まれるのは、
です。これを踏まえた上で、専門家からはこうした意見もあります。
『最後に読む育毛の本』にはこうあります。
ホルモンバランスが崩れることで、内臓は弱り、抵抗力も弱まる。本来機能していた細胞の生まれ変わりも途端に遅くなる。身体全体の機能に支障が出てくるのです。そこで身体は生命に関わる器官に全力を注ぐので、髪などの末端は後回しになるのです。だからホルモンバランスを矯正してあげることが、特に女性の場合は有効な薄毛改善方法と言えます。
これにはプラセンタ(胎盤)が効果的です。プラセンタには細胞分裂を適切にコントロールする成分が含まれていることが研究で分かっています。これは成分因子(グロスファクター)または細胞増殖因子と呼ばれています。
毛乳頭内の毛母細胞で、細胞増殖因子が分裂することで新しい髪の毛が生まれます。何らかの原因でこの分裂が止まってしまうことがありますが、そこへグロスファクターの成長因子を入れることで細胞分裂を促進し、毛髪の再生や育毛促進をはかる、というわけです。
『グロスファクターの成長因子を入れることで細胞分裂を促進し、毛髪の再生や育毛促進をはかる』という試みですね。これも、IGF-1を増やすことで育毛効果を狙えることや、プラセンタに含まれる豊富な成長因子を考えれば、確かに理にかなっています。
しかし、『男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン(2017年版)』にはこうあります。ちなみに、診療ガイドラインとは、10人の専門医が考え得るさまざまな治療法について、国内外の論文から科学的根拠の有無を確認し、推奨度を5段階に分類した評価が見れるものです。
推奨度:C2
推奨文:成長因子導入および細胞移植療法は行わないほうがよい。
解説:毛誘導能をもつ間葉系細胞の直接移植,あるいはその分泌物を含む培養上清からの生成物などを脱毛症の罹患部に注入し発毛促進効果を期待する治療が試みられようとしている。なかでも脂肪組織由来幹細胞の培養上清由来物質,あるいは platelet rich plasma(PRP)の発毛促進効果について,ランダム化比較試験,症例集積研究が実施されている。
しかし,これらの臨床試験の多くは,限られた施設における,倫理委員会の承認を必要とする先進医療の段階にあり,安全性なども含め,その有効性は決して十分に検証されているとはいえない。
以上から成長因子導入・細胞移植療法は今後が期待される治療法ではあるものの,「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」などの法規に則って施術する必要のあるものも多く,現時点では広く一般に実施できるとは言い難いため行わない方がよいことにする。
『成長因子導入・細胞移植療法は今後が期待される治療法ではある』ということは認められていますが、現段階では、
という評価がつけられています。しかし、IGF-1を内部で増やす、ということに関して言えば、治療とは違いますし、何かの副作用があるということではないので、楽観視してもいいかもしれませんね。しかも『今後が期待される治療法ではある』わけですから。
実は日本酒に含まれる『アデノシン』には、この成長因子のうち『FGF(繊維芽細胞増殖因子)』を生成させる作用があり、毛母細胞の増殖や分裂を促進させ、育毛効果を期待できると考えられています。これにより、IGF-1と合わせれば2つの成長因子に働きかけることができるので、髪の毛にとってはなかなかいい影響を与えられるかもしれません。
また、アルコールは体内でアセトアルデヒドに分解されますが、アセトアルデヒドには血行を拡張させる作用があり、それはつまり『血行促進』を意味します。お酒を飲むと体が火照りますが、それもアセトアルデヒドが原因です。しかし、だからといって血行促進効果を狙ってアルコールを多量に摂取するのは危険です。
exciteニュース『医師に聞いた。お酒を飲むと眠くなる理由』にはこうあります。
「すぐに寝てしまう人に関しては、アセトアルデヒドが体内に蓄積しやすい、アルデヒドの影響を受けやすい人だと思います。日本人の中にはADH1Bの働きが活発で、ALDH2は不活発な人の割合が欧米と比べて明らかに多い。アルコールからアセトアルデヒドへの分解は早く、逆にそこから酢酸への分解が遅いため、すぐに体内にアセトアルデヒドが貯まってしまうのです。エチルアルコールは気分が良くなる、多幸感をもたらしてくれる一方で、いわゆる『酒臭さ』の原因にもなります。
アセトアルデヒドは眠気、言い換えるならば倦怠感の原因となります。また、他にも顔面紅潮、気分不快(嘔気・嘔吐)、頭痛、めまい、等種々の不調も引き起こします。発癌物質の一つにも認められている程なので、当然といえば当然です」(上野先生)
参考
医師に聞いた。お酒を飲むと眠くなる理由exciteニュース
顔面紅潮が、火照りのことですね。たしかにアセトアルデヒドにはこれがありますが、しかしそれ以外の様々な不調の数がすごいですからね。ですから、お酒の量はほどほどにすることです。
それから、アルコールと一緒に『ナイアシン』を摂ることが大切です。ナイアシンは例えば、
等に多く含まれる栄養素です。
『あたらしい栄養事典』にはこうあります。
500種類以上の酵素反応に関与 アルコールの分解にも不可欠
(省略)糖質や脂質のエネルギー代謝や、カンゾウでのアルコールの分解家庭においても必要不可欠で、ナイアシンが不足すると、アセトアルデヒドが分解できず二日酔いに。血管を広げて血流をよくするため、冷えや肌のトラブルなどの予防、改善にも億カ的。
つまりナイアシンは、
という効果を期待できる栄養素なのですが、これ自体が『血行促進』をしてくれますからね。アルコールと一緒にナイアシンを摂ることを心がければ、血行促進はバッチリ強化されるというわけです。
タバコとアルコールが髪の毛に悪いという可能性は高いと判断できます。なぜ『可能性が高い』と言うかというと、専門家にそれらを薄毛の原因と直接結びつけて考えない人がいるからです。前述したように、たしかに、自分の父親がヘビースモーカーかつお酒好きで、髪の毛を生やしたまま一生を終えていったのを自分の目で見てきた人間なら、あのような発想をするかもしれませんね。
しかしその記事にも書いた他の参考書には、
『タバコに含まれるニコチンが、血管を収縮させる』
『血管収縮が起きると、栄養分を髪に運ぶのが妨げられ、成長を阻害し、さらに毛乳頭に通っている毛細血管も収縮し、髪に栄養分がいきわたらずに髪が抜けやすくなる』
『喫煙がテストステロン、DTH等、多くの男性ホルモンを増加させる』
と書いてあるわけです。また先ほども『薄毛上位国のトップ3はチェコ、スペイン、ドイツ』という情報がありましたが、アルコールに関してもこのようなデータがあります。私はたくさん薄毛関係の本を読み、このサイトも作りながら勉強していますが、どちらの主張が正しいかというと、後者ですね。前者の本を3冊読みましたが、
発毛・育毛の新常識―これだけ知っていればハゲになりません! (B&Tブックス)
彼女は『AGA(男性型脱毛症)』について言及しておりません。主に主張しているのは『薬害性脱毛症』だけです。また、タバコとアルコールに関して言っても、引用を見ればわかるように、少し『感覚的』に話していますよね。しかし後者は、しっかりとしたデータを基に考えています。またそれだけじゃなく、そもそもタバコとアルコールは、基本的にはNGと考えるべき嗜好品です。
確かに、アルコールの記事にも書いたように、適切な量の、
を飲むことはむしろ髪の毛にいい、という見解もあります。また、聖書にも葡萄酒を飲むことを推奨する記述があります。
『超訳 聖書の言葉』にはこうあります。
悲しむ心にワインを
強い酒は、滅びていく人に与えよ。葡萄酒は、悲しむ心に与えよ。飲んで、悲痛を忘れ、今の苦しみを思い出すことがなくなる。
格言の書 第31章
少量のお酒なら、人間の心を厳しく管理する存在である宗教でさえも、良しとしているところがあるのです。
ただし、同じ宗教でも仏教ではこう説いています。『超訳 ブッダの言葉』にはこうあります。
アルコールを飲んではいけない理由
君よ、自分の内側を見張ってコントロールすることができなくなり酔っ払う原因、すなわちアルコール類を飲むことは、6つのデメリットがある。
- 1.お酒を飲む代金や飲食費がかさむ
- 2.自己抑制がぼんやりとして喧嘩しやすくなる
- 3.臓器にダメージを与えて病気の原因になる
- 4.『酒を自制できない人』と信用を落とす
- 5.性欲に駆られて浮気や不倫をしやすくなる
- 6.脳神経のつながりが狂い、知力が衰える
長部経典『六法礼経』
ですから、宗教でも飲酒を推奨している、という詭弁を盾にしてアルコールを飲むのはやめたほうがいいですね。
そもそも、この二つの教えを注意深く見てみると、どちらも『過度の飲酒』を注意し、『適度な飲酒』であれば、そう厳しくは注意していない様子が受け止められます。例えば仏教の教えの6つのデメリットを考えても、あまりお金をかけず、自分を見失ったり、臓器や脳神経に影響が出るまでお酒を飲まなければ問題はそこまで大きくならない、と解釈することができます。
ただし、例えばタバコを吸っている人の肺を見れば一目瞭然なのですが、 健全な人の肺と比べると、天と地の差がありますからね。
『出典:多摩市役所HP』
これで『肺がんになった』と言われても、
そりゃあそうだろ…
としか思えないのが、本当のところなのではないでしょうか。また、アルコールで考えても同じことです。オムロン『アルコールと肝臓障害』にはこうあります。
『アルコールでは太らない』は誤解
アルコールが原因となる肝臓障害のなかで、もっとも多いのが「脂肪肝」です。肝臓には通常でも細胞の10%程度に中性脂肪が貯蔵されていますが、それが30%以上になった状態が脂肪肝です。アルコールをとりすぎると、脂肪酸から中性脂肪が大量に合成されて肝臓の細胞に蓄積されるため、脂肪肝が起こりやすくなります。余分な中性脂肪はさらに血液中にも流れ込み、高脂血症や動脈硬化の原因ともなります。
よく「アルコールはエンプティ・カロリーなので太らない」と思っている人がいますが、それは誤解です。前述のように中性脂肪を合成するため、たとえ体重が増えなくても、内臓脂肪型の肥満の原因となるのです。
エンプティ・カロリーとは、蒸発して消えてしまうカロリー…ではなく、『内容のないカロリー』のことです。このエンプティ・カロリーの存在自体を知らない人が多い中、『それは違う』と更に情報を更新しようとするこのオムロンの情報は、信憑性が高いと言えます。
しかもこれは、2017年12月のGoogleにおける『YMYL(お金や健康に関する情報)アップデート』のはるか前、2003年に書かれた記事ですからね。それで14年経った今でも『お酒 内臓』というビッグキーワードで上位にあるサイトですからね。
DeNAが運営していたメディアサイト、『Welq』問題の後、Googleが日本独自にアップデートしたアルゴリズムの通称。運営者がそう呼んでいるだけで正確な名称ではない。
あのタモリさんも、
と常々豪語していましたが、さすがのタモリさんでもこればかりは間違っているようですね。タモリさんは実際に自分が長い間お酒を飲み続けて、自分で体験してきて『健康で太らなかった』から、そう主張したんでしょうね。しかしこれは先ほど言った『ある薄毛の専門家』の主張と同じで、結果を見ての後付け的な意見ではなく、万人に発表していいような原則的な話ではなく、信憑性はないと言ってしまっていいでしょう。
もちろん、少量ならいいはずです。タモリさんとて、我を失うほど飲んでいたなら、毎日定期的に生放送を続けることはできなかったはずですから、そのあたりはしっかりと自制していたんでしょう。つまり、お酒もたばこも、しっかりと自制できる人しか楽しむことができない、と言ってしまっていいでしょうね。
ただタバコに関しては、私も様々な専門書を200冊は読みましたが、
といった様々な人間の心身の問題で、推奨している本は一冊もありませんでしたし、『むしろNGである』と主張する本が目立ちました。先ほどの写真を見ても一目瞭然なように、タバコを吸っても得られるのは『一時的なドーパミン』だけですからね。
ドーパミンという報酬系物質が人間の脳に快楽を与え、一時的にストレスから解放される気がするのですが、それは逆に、その効果が切れたときにまたそれを欲してしまうという『依存体質』に繋がり、悪い影響しか与えません。
ということでしょうかね。ちなみに私は両方とも生活の中には一切ありません。お酒で記憶を無くしたり、ここに書けないような失敗もしましたからね。お酒の怖さとは、そういうところにもありますよね。
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