『ノンカロリー・カロリーゼロ食品、人工甘味料、食品添加物』は頭皮に悪影響を与える?
基本そうだと言えます。
含まれている添加物が免疫力に影響したり、過剰摂取によって薬害性脱毛症になる可能性は否定できません。またノンカロリー食品の場合、それと同時に高脂肪・高カロリー食品を摂っているかどうかが問題になります。そうなると、皮脂の過剰分泌に繋がるので、脱毛の原因になる場合があります。
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は、頭皮に悪影響を与えるでしょうか。
答えは、Noです。
与えません。何しろ、『カロリーゼロ』なんですからね。そのような食べ物が本当にあるとしたら、いくら食べても『カロリーは』ないので、肥満になることはありません。肥満にならなければ薄毛になる可能性も低くなります。
『最後に読む育毛の本』にはこうあります。
メタボの人はハゲるのか?という件。
確かにメタボが薄毛を助長しやすくなることは確かです。しかし個人差もあり、メタボだからと言って必ず薄毛になるのではありません。メタボリックシンドロームでは血液のなかの中性脂肪が多い状態になっているので、ドロドロした血になりやすい。ドロドロ血になると血行そのものが悪くなって、頭部の毛細血管から毛母細胞に栄養が供給しにくくなってしまいます。つまり頭皮の毛細血管が詰まった状態になるので、髪が育ちにくく、抜け毛が増えやすい状態になります。
メタボリックシンドローム、つまり肥満になると血液がドロドロになり、血行不良になることから薄毛になる可能性があるということですから、そうした観点から考えても安心できるわけです。
また、『高脂肪・高カロリー食品』の弊害で考えたときも同じです。同じ考え方が当てはまりますし、その中に添加物や化学調味料が使われていた場合は、『薬害性脱毛症』の可能性があるわけですから、『カロリーゼロ』の食べ物を食べたところで、そういう危険性はないので安心です。
しかし、本当にそれが『カロリーゼロ』なのかどうかということが重要ですね。それが嘘であった場合、この問題は大きく答えが変わります。つまりこの問題の大きなポイントは、
ということになります。
まず、本当にカロリーゼロなのかということについてですが、大きな会社が出している商品なら、それは往々にして間違いないでしょう。しかし、たとえば私が持っている『植毛の本』には、下記の記事に書いたように、
のそれぞれの増毛対策の費用について、
育毛剤 | 価格は様々だが、継続的な出費が必要。 |
---|---|
かつら | 数年ごとの買い替えや、メンテナンスに継続的な出費が必要。 |
植毛 | 平均、1,2回の治療のみ。その後の費用は不要。 |
と書いています。しかし、
『植毛の最大のデメリットと言えるのは、定期的にメンテナンスをしなければいけないという点でしょう。植毛は地毛に人工毛を結ぶというやり方でなされます。そのため、しっかりとした結び方で固定されているとはいえ、何らかの衝撃や引っ張りによって結び目が移動してしまうという欠点があります。』
とあるように、もしこれが『人工毛植毛』であった場合は、費用が定期的にかかるので違う表記にする必要があります。また、自毛植毛であっても、確かに維持費はかかりませんが、一度にかかる費用が高いのです。それを書いていませんよね。
まるで、『植毛が最善策だ』という方向に、人間の思考を誘導しています。企業や、商品を営業する人は往々にして、このようにして『演出』しますからね。カロリーゼロ、ノンカロリーとうたっている場合でも同じように、キャッチーにそううたったのはいいですが、実際のところは違った、あるいは違う問題があった、ということがあるかもしれません。
前述したように、砂糖が使われていないだけじゃないのか、という問題についてもそうです。『カロリーはゼロでも、砂糖が使われていないだけで、他の甘味料を使用している』とか、そういうことになるのであれば、また違う問題が浮上します。先ほど挙げた『薬害性脱毛症』や『うつ病』などの危険性にも影響してきますからね。
2017年7月27日のlivedoorニュースにはこうあります。
糖分を含まない清涼飲料「コカ・コーラ ゼロ(Coke Zero)」を改良した「コカ・コーラ ゼロシュガー(Coca-Cola Zero Sugar)」を米国で8月から発売すると発表した。
同社のスチュアート・クロナージュ(Stuart Kronauge)マーケティング担当上級副社長はブログへの投稿で「可能な限り明確で分かりやすい商品を提供し、砂糖を含まずにコカ・コーラの素晴らしい味をお届けするという約束を果たすために、商品名を『コカ・コーラ ゼロシュガー』に変更する」と投稿した。
コカ・コーラのウェブサイトによると、「ゼロシュガー」には砂糖の代用として、アスパルテームやアセスルファムカリウム(アセスルファムK)など、低カロリーの甘味料が使われている。
まずこの時点で、『ノンカロリー』ではないですよね。『低カロリー』ですよね。したがって、これらは『カロリーゼロ』の食品ではないので、私が冒頭で言ったように『安全だ』ということにはなりません。
また、『鬱病のための食事と栄養療法』にはこうあります。
食費以外にも家具調度品、その他備品、そして洗剤から化粧品まで、多くの化学製品があります。これらが我々の体内に入って脳の化学物質に影響を与えています。慢性の精神病患者の多くに見られる低血糖症は、植物性たんぱく質を多く含み、精製炭水化物の少ない食事を摂ることを心がけ、ジャンクフードの食事を避けることによって、良い結果が出ます。
食品添加物や人工着色料、調味料、そして保存料の使用は、子供の注意欠陥・多動性障(ADHD)と、大人の脳アレルギーの原因になっていますが、より自然な食事に変えればいい結果がすぐに出ます。(中略)精製していない穀物や白米の代わりに、玄米を食べましょう。
は心身にいい影響を与えません。この中に『人工甘味料』は含まれていませんが、それでも、あまりそれが『良い』ということにはならないでしょう。保存料なんかも使用されているかもしれませんからね。
追記:2017年12月。『子どもと添加物 33のポイント』にはこうあります。
ゼロカロリータイプはもっとよくない
最近では、ゼロカロリータイプのコーラが人気が高まっていますが、こちらは、なおさら子供に飲ませてはいけません。香料、カラメル色素、カフェインのほかに合成甘味料が使われているからです。
『コカ・コーラゼロ』の原材料は、『カラメル色素、酸味料、甘味料(スクラロース、アセスルファルムK)、香料、カフェイン』で、すべて添加物です。つまり、水に添加物を溶かし込んだという製品なのです。しかも合成甘味料のスクラロースとアセスルファルムKが使われています。
また、『ペプシストロングゼロ』(サントリーフーズ)の原材料は、『あkらメル色素、香料、酸味料、クエン酸K、甘味料(アスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物、アセスルファルムK、ステビア、スクラロース)、カフェイン』です。やはりすべて添加物で、アスパルテーム、アセスルファルムK、スクラロースが使われています。
本によると、アセスルファルムKは自然界に存在しない化学合成物質で、砂糖の約200倍の甘未があります。これを体内に入れすぎると、
の問題を引き起こす可能性があります。
また、アスパルテームは、
を起こす可能性があり、スクラロースも摂取し続ければ、免疫や肝臓に悪影響が出ると考えられています。(追記ここまで)
ただし、東洋経済Onlineにはこうあります。
人工甘味料を「危険」と決めつけるのは問題だ
- 「ノンカロリーだから安心」とも言えないが…
しかしこの論文には、多くの専門家からさっそく多くの反論が寄せられています。まずこの論文のタイトルには「Artificial Sweeteners」とあり、各種の人工甘味料で影響が出たかのような印象を与えます。しかし実際には、耐糖能異常を引き起こしたのはサッカリンのみで、飲料などによく使われるスクラロースとアスパルテームでは異常は見られていません。少なくとも、誤解を誘う不正確なタイトルだという批判は免れないでしょう。
また、高脂肪で糖質の少ない食餌、無菌状態で育てた特殊なマウスによる実験結果を、ヒトにそのまま当てはめるのは無理があります。また、ヒトにおいて「人工甘味料の摂取量が多い人に、肥満や糖代謝異常の傾向がある人が多かった」という調査結果も、必ずしも人工甘味料が悪いという論拠にはなりません。太り気味の人は、体重に気を使ってノンカロリードリンクを選ぶ可能性が高いからです。どちらが原因でどちらが結果かは、簡単には決められません。
人工甘味料には、
など様々なものがありますが、実際に耐糖能異常を引き起こしたのはサッカリンのみで、飲料などによく使われるスクラロースとアスパルテームでは異常は見られていない、という報告があります。ですから、サッカリンが含まれていない商品なら過度に心配する必要はないかもしれませんが、それでもあまりそれが『良い』ということにはならないでしょう。
また、記事にもありますが、同時に高脂肪・高カロリーな物を食べていないか、という問題も考える必要がありますね。記事には、
太り気味の人は、体重に気を使ってノンカロリードリンクを選ぶ可能性が高い
とありますが、その通り、元々太っている人がそのようなダイエット食品を食べていた場合、彼らのデータはあまり参考になりません。ノンカロリードリンクを飲んでいても、ピザを毎日食べているかもしれませんからね。それなのに、
と言っても、支離滅裂ですからね。
先ほど挙げた『食べてはいけないもの』は心身にいい影響を与えません。カロリーゼロを短期的に使ってダイエットをし、自信をつけ、あるいは体質改善をするだけなら問題ありませんが、それを常用したり、あるいは過度に摂取したり、ということになると問題になります。
先ほどの東洋経済Onlineには、
人工甘味料に限らず、どんなものも異常に大量に摂取すれば、必ず危険はあります。「○○は危険」という情報は、どの程度の量を摂取した場合に、何人中何人にどのような障害が起きたかを知らねば、鵜呑みにはできません。人工甘味料のリスクについて、今後も注視を続ける必要はあるでしょうが、ひとつの情報だけに惑わされずに大局的に判断することも、また重要といえます。
との続いていますがその通り、人工甘味料に限らず、どんなものも異常に大量に摂取すれば、必ず危険はあります。それは、下記の記事にも書きましたので、併せてご確認ください。
ただ、『障害が起きた』じゃ遅いですけどね。見るべきなのは以下の記事です。
先ほども少し人工甘味料について触れましたが、人工甘味料で薄毛になるという噂があります。それは、突き詰めて考えればそうかもしれません。添加物である人工甘味料は、
などといろいろありますが、一つ一つのデメリットに目を凝らせば、体に悪いと言えそうです。まず先ほど書いたように、サッカリンなどは耐糖能異常が起きたのですが、飲料などによく使われるスクラロースとアスパルテームでは異常は見られていない、という報告があります。ですから、サッカリン以外の人工甘味料にはそう過度に構える必要はないという見解もあります。
また、『これは効く! 食べて治す 最新栄養成分事典』にはこうあります。
アスパラギン酸、フェニルアラニンという2個のアミノ酸が結合した人工甘味料です。水溶液の状態では、砂糖の約160倍の甘みをもちます。ほとんどエネルギーがないので、肥満や糖尿病の治療に役立ちます。
アスパルテームには、熱や酸に弱いという欠点があり、それを補うものとしてアセサルフェームKと呼ばれる人工甘味料がドイツで開発されました。甘さは砂糖の約200倍。しかもマイルドであと口がよく、アスパルテームより安価なことから欧米では広く使われています。
などとメリットについて記載されていて、デメリットについては記載されていません。この本ではサッカリンに対しても、『発がん性を疑われた時期はあったが、FDAは1999年に改めてサッカリンが健康に役立つ甘味料として認可した』と記載しています。
このように、人工甘味料は原則として、デメリットが強く主張されていないので、『目を凝らせば』という表現になります。どんな薬にも副作用があるように、目を凝らせば悪いことは見つかるものですからね。
アルカリ性食品は身体にとてもいいものばかりです。『誰でもスグできる! 便秘をみるみる解消する! 200%の基本ワザ』にはこうあります。
海藻類(ひじき、こんぶ、わかめ、のりなど)は食物繊維が多く、カルシウムやミネラルも豊富、水溶性食物繊維のため、けいれん性便秘の人もたっぷり食べて大丈夫です。
便秘の問題まで解決します。また、食事を高脂肪・高カロリーなものや酸性の食品から、低脂肪・高たんぱくな食事とアルカリ性の食品に変えるだけで、
と言ったあらゆる問題を解決します。
酸性食品
アルカリ性食品
このようにそれぞれの食品を見ても、酸性食品が『パワーがつきそうな食べ物』なのに比べ、アルカリ性食品は『メンテナンスをしてくれそうな食べ物』ということがわかりますよね。
また実際には、『パワーがつきそうな食べ物』という見解は正しくなく、そのどれもが過剰摂取により人間の心身に害を及ぼすものが多いのが現実です。例えば肉ですが、下記の記事に書いたように、獣肉を食べることは、その動物が生きていたころの老廃物を受け入れることになります。
食べた後にパワーがつくと感じるのは、動物が残した残留アドレナリンの影響であり、実際には肉食を続けると老化が進む可能性があります。魚には水銀、卵の白身にはアビジン、パンはGI値が高く、砂糖は精神病の原因となり、と、酸性食品は過剰摂取をすると往々にして体調を崩すものが多いのです。
もちろん、アルカリ性食品の、
なども過剰摂取はできませんけどね。野菜や大豆、海藻類などは基本的には大量摂取しても酸性食品と比べれば問題はありません。
ただし、海藻類に多く含まれる『ヨウ素』の過剰摂取によって『甲状腺ホルモン障害』が起こる可能性はあるので、注意が必要です。また、肉食も下記の記事に書いたように、イヌイットの人々のように『丸ごと食べる』なら話は変わってきます。
また、魚も水銀のリスクよりも、DHAとEPAの恩恵の方がはるかに大きいという意見もあります。一概には言えませんが、しかし往々にしては、『酸性食品よりはアルカリ性食品を食べた方が健康になる』と言えるのです。
酸性食品の食べ過ぎは、身体を酸化・老化させ、血流を悪化させることになり、アルカリ性食品を多く取り入れればで、その酸化を防ぎ、血流を良くすることができます。下記の記事に書いたように、薄毛・抜け毛を解消する2大ポイントは毛母細胞の『血行促進』と『栄養補給』ですから、血行が良くなるということは髪の毛にとってもいい影響を与えます。
しかし実際には、
『甘味料自体は、実はどれも酸性ではありません。酸性でもアルカリ性でもなく、中性を示す有機物ですよっ。』(Yahoo!知恵袋)
という意見があったり、
『人工甘味料も安全証明がなされていると言われていますが、自然界には存在しない化学物質です。化学物質は体内で活性酸素を発生させます。また、pHで見ると、超酸性食品です。』(人工甘味料は超酸性食品!)
という意見があったり、『アトピーが100日で完治した方法!』というサイトの酸性食品とアルカリ性食品の一覧のページには、人工甘味料は『強酸性』と分別されていたりと、玉石混交です。
残念ながら私の持っている栄養の数冊の本には、人工甘味料のpHがどうなのかということが書いてないのですが、一応こうしてみると、『強酸性である』という意見が多いですね。それが本当なら、確かにそういった強酸性の食物を摂り入れて、体を酸性に傾かせるということは、酸化や血液ドロドロの方向に傾き、髪の毛に悪影響を与えます。
また、たとえこれが酸性食品でなくても問題はあって、先ほど『スクラロースとアスパルテームでは問題はなかった』という論文がありましたが、『子どもと添加物 33のポイント』にはこうあります。
スクラロースについては、次の『うまい棒』の項で詳しく説明しますが、有機塩素化合物の一種であり、動物実験でも、体に対する悪影響を示唆するデータが得られています。また、アスパルテームについては、27ページで説明したように脳腫瘍を起こすことが指摘され、動物実験では白血病やリンパ腫を起こすことが確認されています。
まさに、スクラロースとアスパルテームのデメリットが書かれていますね。こうした事実を考えると、やはり人工甘味料に過度な油断はできないというのが結論として出せそうです。
多少摂取してしまうのは仕方ないとしても、好んで過剰摂取するようなことは避けた方がいいでしょう。
食品添加物というのは、『日本食品添加物協会』によると、とても多くの種類が存在しています。
食品添加物とは、食品の製造過程で、または食品の加工や保存の目的で食品に添加、混和などの方法によって使用するものと定義されています。 前述した人工甘味料もそのうちの一つですね。例えば『サッカリンの有害性』ですが、『これは効く! 食べて治す 最新栄養成分事典』にはこうあります。
サッカリン
世界で初めて発見された人工甘味料です。砂糖の300~400倍の甘みをもちます。発がん性が疑われた時期もありましたが、1999年、FDA(米国食品医薬品局)は、健康に役立つ甘味料としてあらためて認可しました。飲料やアイスクリーム、漬物などに使われています。
とあり、『添加するメリットがある』という方向で、話をまとめています。その他の、アスパルテームやアセサルフェームKに関しても同じことです。ただし、人工甘味料には目を凝らせば問題があります。今出たアスパルテームや、スクラロースなどにも白血病やリンパ腫などを引き起こす可能性が示唆されています。また、下記の記事に書いたように、
といったものは、基本的には人間の心身にとっていい影響を与えるものではありません。むしろ、悪影響を与えます。ですから、食品添加物というのは基本的には避けた方がいいのです。
ゼロカロリーコーラなどに含まれる、
などの合成甘味料は、先ほど説明したことに加え、
などに繋がり、肝臓に対するダメージや免疫力が低下する可能性があります。アイスクリームやチョコレートは、
などの添加物の少ないものを選ぶといいでしょう。
カップラーメンは『油揚げめん』の製品がとても多い状況です。
つまり、めんを油で揚げてあるということですが、油は加熱されると、酸化しやすくなります。その結果、脂肪が酸化してできた過酸化脂質が含まれることになります。過酸化脂質は脱毛の原因となりますからね。また、塩分の摂りすぎも便秘や貧血を促したりして、脱毛の原因となります。食べるなら、
がいいでしょう。
ポテトチップスは、
コンビニのおにぎりなら、
パンなら、
などが添加物が少なく安全性の高い食品だと言えます。
牛丼だったら『松屋 』ですね。
松屋『牛めし』には添加物は入っていません。紅ショウガには入っていますが、牛丼には入っていないんですね。こうした有害物質としてわかりやすい添加物だけではなく、サプリメントなどの健康食品であってもその過剰摂取には注意する必要があります。
『育毛の真理』にはこうあります。
健康食品と脱毛
『健康食品が原因で脱毛になる』と言われてもピンとくる方は少ないが、事実である。私たちは、特定の栄養素などを錠剤、粉状、液状、カプセル状などに濃縮したものを毛工食品、あるいはサプリメントと呼んでいるが、これらを常用すると、特定成分を必要以上に摂取してしまう結果になる場合が多々ある。
すると、過剰に摂取され体内で消化しきれなかった余剰分は、老廃物として、汗や大小便などによって排泄されるが、排泄しきれなかった成分が、残留成分(不純物)として頭皮下に集積する。そして髪の毛に含まれて体の外に運び出される仕組みになっているが、残留成分の量が多くなると、髪の毛をつくる細胞である、毛母細胞の働きが弱くなって、やがて脱毛現象が現れるのは、薬の副作用の場合と同様である。そのため私は、この脱毛現象もわかりやすく『薬害』と呼んでいる。
まず『サプリメントを常用すると、特定成分を必要以上に摂取してしまう結果になる』とありますが、これは下記の記事にも書いたように、違う本でも同じことを説いています。
その記事には、
野菜や果物から摂るのはいいのですが、サプリでは摂りすぎになり危険性が高まります。
と書いてありますね。抗酸化物質をサプリメントで摂ると癌のリスクを高めるというデータがあるので、推奨されていません。また、デトックスに関しては下記の記事に書きました。
不純物が集積される量が排泄機能を上回ると、頭皮下に蓄積されていきます。この蓄積された不純物は、毛母細胞にとっては完全な毒素であり、髪の成長を阻害するばかりか、深刻な脱毛症をも発症させてしまうことになるので、これらの過剰摂取は厳重に注意したいんですね。
どんなものでも同じことです。その過剰摂取には十分に注意をしなければ、いくら健康食品といっても、健康を損ねることになるのは間違いありません。
ただ、だからといって『オーガニック』にこだわると、こういう問題が起きます。
『健康にいいものばかり食べていると早死にします』にはこうあります。
本当は怖い”天然農薬”
無農薬野菜と聞くと、体によく、安全・安心だというイメージが広がっています。しかし、虫の食害に対抗するために、野菜自身が多種類の防虫成分(天然農薬)を作り出していて、それが健康に悪い影響を与える可能性があります。
(中略)どんな野菜も、農薬を使って育てた野菜の残留農薬よりも、はるかに多量の天然農薬を含んでいます。よく『無農薬野菜』が体にいいといわれますが、無農薬で育てたから天然農薬が少なくなるのではなく、逆に無農薬のほうが虫の食害などで天然農薬が多くなっているとも考えられます。
この天然農薬は、植物が虫や紫外線などから防衛する『ファイトケミカル』の中に含まれるものです。植物も含めた、生命の戦う力はすごいですからね。例えば宮崎駿の名作『風の谷のナウシカ』で出てきた『腐海』の発想は、実際にあったある水質汚染の事件がきっかけでした。
高度経済成長期のあるとき、水俣湾は、水銀に汚染され、死の海になりました。魚を食べられないので、漁民は漁をやめました。数年経つと、この湾には、他の海では見られないほど多くの魚がやってきました。岩にはカキがいっぱいつきました。海中の泥を調べてみると、独自に進化した驚異の細菌が発見されたのです。『有機水銀分解菌』です。細菌が、水銀で汚れた海を浄化して、きれいにしてくれていたんですね。
地球に住む生命には、このように『害と戦う』、あるいは『害を浄化する』ような能力を持っているものが多いのです。それは生命の神秘とも言えます。ただただ、(生きよう、生きよう)としているのでしょうか。 強い種の生存本能が、そうさせているのでしょうか。どちらにせよ、そういうファイトケミカルのような戦う力は、時に人間の心身に悪影響を与えます。天然農薬が多くなった野菜や果物を食べれば、農薬を使ったそれらよりも多くの有害物質を摂り入れてしまうかもしれません。
するとそれは先ほど言った、『過剰に摂取され体内で消化しきれなかった余剰分』となり、脱毛の原因となる可能性もありますね。食材を選ぶときにはこれくらい慎重に考えて選択する必要があります。でも、それを楽しむ余裕が欲しいですね。まるで宝探しのように『これはダメ』、『あれはいい』なんて言って探すこと自体を楽しめば、いい食材に出会ったときに覚える感動も大きくなるものです。それに、そうして試行錯誤して人は本当の知識を得ることができますからね。
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