縮毛矯正でハゲる?
結論を言うと『薄毛と縮毛矯正の関係性はない』ということになります。
しかし、『やり方を間違える』と、『頭皮や髪の毛に大きな負担を与える』ということは間違いないですね。キーワードは以下の通りになります。
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縮毛矯正をすると、髪の毛がストレートヘアのようになります。もちろん、『その髪の毛限定』ですから、それによって一生ストレートヘアになるわけではありません。その髪の毛が抜け落ちて、新しい髪の毛が生えてきたら、その新しい髪の毛は『縮毛』となります。
どうしても縮毛が嫌だというのなら、一生縮毛矯正をし続ければそれは可能になります。しかしそれにはお金がかかりますし、髪の毛へのダメージを考えても、あまり現実的ではありません。そうしたコンプレックスを抱いている人がいる場合は、向けるべき視点はそういう技術的なことよりも、以下の記事です。
この記事に載っている本の数と偉人の言葉を全て見たあとで、まだ自分のそのコンプレックスが治っていないなら、それはただその記事を読んでいないだけですね。
しかしそうは言っても技術的な話も知りたいという人もいますからね。最も重要な心の在り方についてはもう説明し終わったので、この後は淡々と、縮毛矯正と薄毛の関係性について書いていきます。
そもそも、『縮毛矯正』と『ストレートパーマ』の違いは何でしょうか。『美容師が教える失敗しない縮毛矯正の知識と2つのテクニック』にはこうあります。
パーマは化学変化
ストレートパーマ、縮毛矯正のそれぞれのメカニズムについてお話すると…(※少し難しい説明になります。)毛髪を形造るタンパク質の結合はいくつかありますがシスチン結合に作用するのがストレートパーマで、それに加えて水素結合にも影響を与えるのが縮毛矯正です。
水素結合はヘアスタイルを形造るのに非常に強い結合で濡れた髪が乾いた時に形が固定します。寝癖を直すのはかなり大変だと思いますが、それも水素結合によって形造られています。強い結合でも水に濡れてしまうと元の状態に戻ってしまいます、ブローやコテを使ったスタイリングも水素結合を利用しています。
シスチン結合はパーマ剤による結合で軟化させる1剤と還元させる2剤から成ります。こちらの結合は濡れた状態でもしっかりと形ができますが乾くにつれて水素結合に負けて形が変わってしまうことがあります。ストレートパーマをかけた髪が濡れた状態では真っ直ぐなのに乾くとクセが出てくるのはそのせいなのですね。
施術の違い
意外かと思うかもしれませんがストレートパーマも縮毛矯正も使う薬剤はほとんど同じで1剤で軟化還元させて2剤で酸化再結合します。違いは施術の工程にあり、縮毛矯正の場合は1剤で軟化還元後一度洗い流しストレートアイロンを使い髪を真っ直ぐに矯正します。その後2剤を塗布して酸化再結合しますがこの薬剤もほとんどストレートパーマと同じ薬です。アイロンを使うため、薬剤だけのストレートパーマよりもしっかりとクセやうねりを伸ばすことができるのです。
ストレートパーマ | シスチン結合、薬剤のみを使用 |
---|---|
縮毛矯正 | 水素結合、薬剤とアイロンを使用 |
という違いがあるわけですね。そして更にまとめると、
シスチン結合 | 濡れた状態でもしっかりと形ができるが、乾くにつれて水素結合に負けて形が変わってしまう |
---|---|
水素結合 | ヘアスタイルを形造るのに非常に強い結合。濡れた髪が乾いた時に形が固定する |
ということになります。簡単に言うと、『アイロンを使う』か使わないかということですね。しかしそれだけで結合という目に見えない部分に大きな影響を与え、その髪の毛の維持レベルに違いが出るのです。
しかしこれも冒頭で言ったように、『その髪の毛だけ』ですからね。髪の毛にはヘアサイクルがありますから、いずれすぐに新しい髪の毛が生えてきます。
ですね。次々に『成長期』に入る、新しい髪の毛が登場するわけですから、それらの新毛は、縮毛矯正されない地毛のままとなるわけです。もし『コンプレックス』が原因で縮毛矯正やストレートパーマをかけるということであれば、その事実を直視することが重要ですよね。
くせっ毛が強いと、周りから『チリチリ頭』とかそういうあだ名をつけられ、子供の頃は嫌な思いをする人も多いでしょう。しかし、往々にしてそういう運命を受け入れ、それを『個性』と捉えた人は人々から愛され、自分も満たされる、幸せな人生を送っています。
例えば俳優の大泉洋さんなどがいい例ですね。そのくせっ毛の髪の毛と見た目の印象から、どうしても三枚目キャラがついていじられることが多い彼ですが、それを受け入れ、期待に応えて返して人々のニーズに応え続けた結果、多くの人から愛され、求められる、価値の高い俳優になりました。
先ほど貼った記事を見れば、こういう達観にも似た結論にたどり着くのは簡単です。まだ見ていない人は、もう一度その記事を読みましょう。地球上の英知が集結した記事です。
さて、そうはいっても世の中には『別にコンプレックスではない』という人もいますからね。そういう人、あるいは『ただ薄毛と縮毛矯正の関係性について知りたい』という人に向けて、情報を書く必要がありますね。
結論を言うと『薄毛と縮毛矯正の関係性はない』ということになります。ストレートパーマもヘアカラーも同じことですね。多くのモデルや歌手、タレントなどが髪の毛を大いにいじって派手に演出しているのを見ていると思いますが、彼ら、彼女らがそれによって『薄毛の運命をたどる』ということはありません。しかし、『やり方を間違える』と、『頭皮や髪の毛に大きな負担を与える』ということは間違いないですね。キーワードは以下の通りになります。
まず、縮毛矯正やストレートパーマは、『1剤で切り離し、2剤で再結合して髪の毛を変化させる』という薬剤を2つ使いこなすことが求められる施術になります。そのように、『髪の毛を切り離す』というキーワードが出ている以上、髪の毛に『良い』わけがありません。髪の毛の髪質を無理やり薬によって変化させるわけですからね。この時点で髪の毛には悪い影響を与えます。
もちろん、それも『その髪の毛だけ』ですから、新しく成長期に入る新毛たちには無関係ですので、上手くやれば傷つくのは『現在の髪の毛だけ』になり、ダメージを回避することができます。
しかし、もしこれを素人がやったり、あるいはその薬剤を頭皮に塗ってしまったり、あるいはタイミングを間違えてしまうと、頭皮に大きなダメージを与えます。
『美容師が教える失敗しない縮毛矯正の知識と2つのテクニック』にはこうあります。
セルフでの縮毛矯正は避けるべき
最も失敗しやすいのは、市販の薬剤を購入してきてセルフで行う縮毛矯正です。確かに市販でストレートパーマ剤を買ってきて、ストレートアイロンを使ってくせ毛を伸ばすことは可能ですが、薬剤で髪の毛を柔らかくする時に必要な見極める目とストレートアイロンの適正な温度管理がないと難しいのです。縮毛矯正で最も重要なこの2点をミスしてしまうと失敗する確率がグンと高くなってしまいます。
更にいってしまえば、セルフでやる場合は鏡を見ながら縮毛矯正をするかと思いますが、後ろ髪をやる時に見えていないのでムラが出てしまったり、アイロンがかけにくいですよね。以上の理由でセルフはオススメできません。
これらの施術はこの2つが最も重要であり、これを素人がやるとなると、そう簡単にはいきません。また、市販の薬は、誰もが簡単にできるように、薬剤の効果が『強め』になっていることもあります。
以上の理由から、もし縮毛矯正やストレートパーマをセルフでやろうとすると、高い確率で『間違った方法』を選択する可能性があり、頭皮に悪い影響を与えます。
更に、髪の毛を乾かすときにドライヤーを使うときは注意が必要です。『シャンプーをやめると、髪が増える 抜け毛、薄毛、パサつきは“洗いすぎ”が原因だった!』にはこうあります。
ドライヤーは髪や頭皮を傷める原因にもなります。長いならともかく、髪が短ければ、男性であれ女性であれ、ドライヤーを使う必要はないと思います。ドライヤーのいちばんの問題は『熱』です。毛髪はケラチンとよばれるたんぱく質でできていて、たんぱく質は60度以上になると、変性してしまいます。
ドライヤー、アイロン、その両者とも『髪の毛にいい影響を与える』ということはありません。ヘアカラーも含めたこういうヘアアレンジは、プロに任せないと高い確率で大ダメージを負うことになるので注意が必要です。私も10代の頃、
ハゲるんじゃないか…
と思って、金髪よりも更に洗練された白髪になろうと思い、ブリーチ剤をつけ、サランラップを巻きながら、悪友たちとマージャンをしながら徹夜したことがありました。
しかし、朝起きると自分の髪の毛はまるで『伸びきったゴム』のように変質してしまっていて、一言『髪の毛が死んだ』状態になっていましたね。頭皮にも白くてカサカサしたものが多くあった気もしますし、あれがフケなら、フケや乾燥が原因の脱毛症になっていてもおかしくはありませんでしたね。
もちろん、薬害性脱毛症の可能性もあります。間違ったシャンプー剤を頭皮に入れると、それが原因で薬害性脱毛症になると言われているんですから、ブリーチ剤を一晩中頭皮につけていた私の頭皮から、体にとって有害な成分が入っていなかった、ということはありませんからね。
縮毛矯正やストレートパーマを当てる際は、
というポイントを押さえ、間違った動機、間違った方法で行わないように注意しましょう。やり方を間違えれば薄毛になる可能性もありますからね。