女性の場合、頭頂部、髪の分け目、おでこからハゲやすいの?
確かに一理あります。
女性の脱毛症は、FAGAやびまん性脱毛症(休止期脱毛症)である場合が多いので、頭頂部の薄毛はそれが原因かもしれません。また、『髪の分け目が薄い』という悩みを抱えている人は、女性に圧倒的に多いと言えます。女性の場合、男性と違ってそういうハゲ方が多くなる傾向にあるからですね。女性に考えられる薄毛の主な原因としては、
このようなものが影響していることから目を逸らせません。ただ、おでこが広いからといってハゲると決まったわけではありません。しかし、徐々に広くなっているということであれば、その可能性はあります。
つむじハゲに関することは、ほぼ下記の記事に書きました。下記の記事を見れば大体のことはわかりますので、その原因や対策について考えていきましょう。
今回の記事では、『女性のつむじハゲ』に焦点を当てて考えていきます。その記事では主に、
等について書きました。その頭頂部の薄毛の原因が円形脱毛症かAGA(男性型脱毛症)かによって対策は違いますので、その記事でしっかりと適切な対策を確認しましょう。
が挙げられます。そのうち、
については説明しましたので省きます。FAGAというのはAGAの女性版ですね。また、『牽引性脱毛症』というのは、文字通り『牽引(髪の毛を引っ張る)』ことで薄毛になってしまうなので、女性に多い脱毛症です。
等のヘアスタイルを日常的に行うと、髪の毛や頭皮に悪影響を与えますので、注意が必要です。また、
に関しては、めったにあることではありません。それに、病気が関わっていると髪の毛が抜けることは覚悟する必要がありますので、ちょっと『つむじハゲ』という問題とは次元が違う話になってしまいます。
等の有害なものを体に入れると髪の毛は抜け落ちてしまいます。また、フケや乾燥が原因の脂漏性(しろうせい)脱毛症や粃糠性(ひこうせい)脱毛症は、そう多くみられる症状ではないので、よほど状況が疑わしいと思うようなものでないかぎり、『つむじハゲ』と関係あるのは、これらの脱毛症ではないでしょう。
ただ、『最後に読む育毛の本』にはこうあります。
毛根がない状態の抜け毛、これは円形脱毛症やびまん性脱毛症の可能性があります。
(中略)びまん性脱毛症は女性に特に多い脱毛症です。これは生活習慣を正すことで治りやすい脱毛症です。本書で説明している生活改善方法をすべて行えば、半年~数か月で改善が見込まれます。
毛根の先から尻尾のようなものが出ている場合、びまん性脱毛症、もしくは粃糠性(ひこうせい)脱毛症の可能性があります。粃糠性(ひこうせい)脱毛症というのは、乾燥フケが毛穴をふせいでしまい脱毛が引き起こされます。脂漏性脱毛症と逆に乾燥性の頭皮で発症します。これも原因は、脂漏性脱毛症と同じく過度な洗髪、頭皮に合わないシャンプー、生活習慣の乱れが原因です。
に関しては、どれもその原因は似たようなものです。
が原因で引き起こされる脱毛症なわけですね。わかりやすくまとめると、
過度な洗髪 | 皮脂が過剰分泌する |
---|---|
頭皮に合わないシャンプー | 頭皮から有害物質が入る |
生活習慣の乱れ | 女性ホルモンが乱れる |
ということなわけですから、この専門家が挙げたポイントをおざなりにしていると、このうちどの脱毛症を引き起こしても文句は言えません。また、下記の記事にも書いたように、
『ササっとわかる薄毛の悩み解決最前線』(講談社)にはこうあります。
AGAは遺伝や男性ホルモンと大きく関わっていることはわかっていますが、何かひとつの原因で起こるわけではありません。しかし、生活習慣やストレスなどが引き金になってスイッチが入ると脱毛が始まって、何もせずにほうっておくと髪の毛の数は減り続けます。AGAは進行性の症状です。いったんスイッチが入ると止まらないので、薄毛が気になっている人は何らかのケアが必要ですし、そのケアが早ければ早いほど効果的な改善につながります。
生活習慣の乱れやストレスなどによってAGAのスイッチが入る可能性があるわけです。そうなるとそこにAGAが加わるわけですから、もし『つむじハゲ』になる場合は、
そのうちいずれかを疑う必要があります。
『ここまでわかる,ここまでできる! こどもとおとなの脱毛症診療 (MB Derma(デルマ))』にはこうあります。
女性型脱毛症の診断
頭皮正中線に沿った脱毛であることで診断はある程度できるが、女性の場合、そのヘアスタイルによって他の脱毛症でも同様の臨床像に見えることもあり、、男性型脱毛症における診断よりさらにトリコスコピー(観察)が重要である。みられる所見は男性型脱毛症と同様で、毛直径の不均一が重要な所見である。女性の場合、休止期脱毛症が重要な鑑別となる。トリコスコピーでは明確な所見がなく、あえて言えば新しい成長期毛が通常より多く観察できる。
ここまでわかる,ここまでできる! こどもとおとなの脱毛症診療 (MB Derma(デルマ))
本には『つむじハゲ』、あるいは『頭皮のてっぺんハゲ』の写真が掲載されています。
ここに出てきた『休止期脱毛症(きゅうしきだつもうしょう)』とは、成長期にある毛髪が急激に休止期に移行してしまう『びまん性脱毛症』の一種です。下記の記事にも書いたように、髪の毛には『ヘアサイクル』というものがあります。
ですね。これをわかりやすく人間に置き換えて考えてみるとこうなります。
成長期 | 赤ちゃん~青年 |
---|---|
退行期 | 中年 |
休止期 | 老年~ |
そう考えると休止期脱毛症とは、『赤ちゃんを急に老年に変える病気』のようなもので、恐ろしい病気ですよね。実際の病気の中に、『早老症』の一種で、『ハッチンソン・ギルフォード・プロジェリア症候群』(Wikipedia)という奇病がありますが、これは、『新生児期ないし幼年期に好発して、全身の老化が異常に進行する早老症疾患』です。
人の10倍の速度で老化してしまい、両親よりも早く死んでしまうんですね。私はこの患者をテレビで観たことがあります。彼女が小さい体のまま老けていき、そして亡くなっていく経過をテレビを通して確認しました。
髪の毛と人間の命の価値を一緒にしてはいけませんが、現象としては同じようなものかもしれません。人によっては『髪は女の命』と豪語する人もいますからね。女性だけではなく、男性からみても、髪の毛をそれくらい重視する人は多いです。
特にこうしたサイト、つまり薄毛対策に関心がある人にはそういう人が多いでしょう。髪の毛と人間の命の価値を一緒にしてはいけませんが、休止期脱毛症とはまるで、プロジェリア症候群と同じようなものなのかもしれません。
しかし、実はFAGA(AGA)も同じような現象が起こります。『AGA(男性型脱毛症)』の原因は『DHT(ジヒドロテストステロン)』です。男性ホルモン(テストステロン)には、体毛やひげなどに代表されるように、毛を生やす、という作用がありますが、前頭部と頭頂部の毛乳頭に多くある特殊な酵素(Ⅱ型5α-還元酵素)と結びつくと、ジヒドロテストステロン(DHT)という脱毛を促進する物質がつくられるわけです。(ちなみに女性の場合は、アンドロステンジオンという物質からもDHTが生じます。)
このジヒドロテストステロンは、成長期にある髪の毛を、強制的に休止期に追いやります。すると、頭皮に残るのは『成長しきれなかった産毛のような髪の毛』になるので、周りからそれを見ると『薄毛』になってしまうのです。そう考えると、FAGAもびまん性脱毛症(休止期脱毛症)も、あまり変わりませんね。原因がジヒドロテストステロンかそうじゃないか、ということぐらいでしょう。
休止期脱毛症には、
の二つがあり、慢性的なものは様々な要因が積み重なってホルモンバランスが崩れて、時間をかけて起こる脱毛症です。また、女性の場合、
と、ホルモンバランスが崩れる様々な要因を抱えて生きています。
特に、
等をやってしまう、あるいは抱えてしまうということは、上記の記事に書いたように、それ自体が生理不順を引き起こす要因となります。さらに追い打ちをかけるように、その生理不順がホルモンバランスを崩すのです。もう、踏んだり蹴ったりですね。
規則正しい生活を送ることで得られる恩恵は、ここに書ききれないほど計り知れないものです。一石二鳥どころの騒ぎではないんです。とりあえずの最低限として、休止期脱毛症にならないためにも、一度自分の生活スタイルを再考してみましょう。慢性休止期脱毛症はそれで大方阻止することができます。
急性休止期脱毛症に関しては、出産、つまり分娩後等に急に現れる脱毛症です。これに関しては慢性休止期脱毛症よりは回復が早いとされているので、往々にして出産後しばらくたてば、自然と治っています。どちらにせよ女性にとって、
というものは軽視するものではありません。必ずその対策をおろそかにせず、慎重な対応をするようにしましょう。
『ここまでわかる,ここまでできる! こどもとおとなの脱毛症診療 (MB Derma(デルマ))』にはこうあります。
女性型脱毛症の治療
良質なエビデンスに支えられる治療薬としては、内服薬による治療はなく、ミノキシジル外用薬のみとなる。本邦では1%ローションが使用されている。効果なく進行する場合は植毛術も考慮されるが、実地として行われるケースは多くはない。フィナステリドやデュタステリドは使うべきでないことには注意が必要である。
そのどちらの場合においても、治療をするとなると、今のところ『ミノキシジル』を塗るということだけが有効な手段です。これが男性であれば、
と選択肢が3つあるのですが、女性はミノキシジル、しかも『外用薬』以外は危険視されています。ミノキシジルに関しては、男性も『外用薬』のみが認められています。下記のPDF資料にもあるように、
『男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン(2017年版)』
17人の専門家がまとめた『診療ガイドライン』とは、専門医が考え得るさまざまな治療法について、国内外の論文から科学的根拠の有無を確認し、推奨度を5段階に分類した評価が見れるものです。
このうち、『女性がフィナステリド、およびデュタステリドを使用する』と言うことに対する評価は、最低評価の『D』がついています。つまり、行ってはならないとされているのです。ミノキシジルの『内服』に関しても、『D』がついていますね。
しかし逆にミノキシジルの『外用』なら『A』です。ですから、女性の場合はミノキシジルを使用するのが今の治療の最前線だと言えるわけですね。
しかし、フィナステリドの強化版であるデュタステリドが出たのは2016年ですから、これから先もっと有効な新薬が出ることを期待してもいいですよね。それまで女性は、
などの問題を最適化し、ストレスをため込まず、女性ホルモンを崩さないように健全な生活を心がけるようにしましょう。薬に頼らずともそうした基盤が固まっていれば、大体の病気とは無縁になりますからね。一石二鳥以上の、はるかに大きな恩恵を得られますよね。
『髪の分け目が薄い』という悩みを抱えている人は、女性に圧倒的に多いと言えます。女性の薄毛は往々にして、男性とは違うハゲ方をしてくものです。
先ほどのAGAの記事にも書きましたが、ハゲの原因となるDHT(ジヒドロテストステロン)を生み出す還元酵素、5α-リダクターゼは、『Ⅰ型』と『Ⅱ型』の2種類が存在していますが、そのうちAGA(男性型脱毛症)の原因となる『Ⅱ型』は、
近辺のみに存在しています。つまり、前髪と頭のてっぺんだけハゲてしまいがちだということなんですね。お辞儀をした芸人が、
と突っ込まれる光景を目にすることがありますが、それはその芸人さんがここで言う『頭頂部ハゲ』に該当しているから成り立つわけですね。
といった形で、AGA(男性型脱毛症)は発症していきます。
しかし、女性の場合はこのAGA(男性型脱毛症)とは違ったパターンで薄毛になっていく傾向があります。『ササっとわかる薄毛の悩み解決最前線』(講談社)にはこうあります。
女性の脱毛は前頭部から薄くなることはあまりなく、頭頂部から薄くなっていくのが特徴的です。男性型脱毛症は女性にもありますし、更年期をむかえるとホルモンバランスが崩れ、加齢も手伝って脱毛がすすみます。またパーマやカラーリング、ドライヤーの熱やシャンプー剤の残留、ストレスなど、身のまわりに脱毛の誘因が多くなっていることも見逃せません。
確かに『頭頂部』からの薄毛はあるのですが、『前頭部』、つまり『M字型ハゲ』になることは少ないのです。ですから、『髪の分け目が薄い』という悩みを抱えている人は、女性に圧倒的に多いと言えるわけなんですね。
男性の場合は頭頂部だけではなく、その他の部分からもハゲていくので、必ずしも髪の分け目だけを気にする人であふれているわけではないということです。
また、下記に『つむじハゲ』、『頭皮が透け始めたら』などのキーワードで記事をまとめましたので、併せてご確認ください。
また、女性に考えられる薄毛の主な原因としては、
このようなものが影響していることから目を逸らせません。それについては下記の記事に書きましたので、ご確認ください。
更に見るべきなのは以下の記事です。
薄毛の原因
薄毛の原因には、このような問題が挙げられるわけですが、男女問わずこの『内部対策』を確実に最適化することは、超重要だと言っていいでしょう。全てを見なくても構いませんが、薄毛の原因にはこれだけの要素が考えられるということを理解しましょう。
つまり、何か一つを『ちょっと頑張る』ことをしてみせたところで、状況は改善されません。女性は男性と違い、そうやって臨む傾向がありますからね。男性は一つのことに集中しやすい傾向があり、それが『コレクション癖』という特性に繋がっています。
これはお互いからすれば理解不能であり、しかし、本人たちは自分の脳に従順になっているだけなのです。
東京大学大学院教授、池谷祐二の著書、『脳と心のしくみ』にはこうある。
構造的には男女差はない
男性と女性では体つきが違い、それぞれの担っている社会的な役割も異なる場合が多い。また、性行動、出産、育児などにおいても、行動は異なっている。そのため、男と女では脳の構造や機能が違うと考えられてきた。実際に、リスやネズミなどのげっ歯類では、視床下部の構造がオスとメスとで大きく違っているなど、動物の行動は、脳をはじめとする神経系の構造や機能の違いと関係している。しかし、こうした男女差は脳全体から見ればごくわずかで、大雑把にいって脳の男女差はほぼないといってよい。
(中略)男女の脳には、それぞれ得意なことがある。実験によると、男性の脳は地図を読むことや迷路を解くことなどに優れ、女性の脳は表情を読むなど、言葉を使わない、非言語コミュニケーションの能力などが高い。空間認知能力は男性のほうが優れていて、例えば、左の図の2つの図形が(※本では立体的なブロックの図形が並んでいる)同じであるかを見分けるために、頭の中で立体を回転させる問題は男性のほうが正解を導きやすい。また、図形を使う問題でも、まちがい探しのように細かな違いを見分ける問題は女性のほうが得意だ。
男女といえど、脳の構造自体はほぼ同じです。しかし、『脳の使い方』が違うんですね。男性は片一方の脳だけを使い、女性は両方の脳を交互に使っています。こうした事実からも、
という特性が生まれることはうなづけることなのです。ですから、一つを『なんとなく』最適化して満足しない。これが女性が気を付けるべきことですね。
また、『牽引(けんいん)性脱毛症』とについても考えましょう。これは文字通り、『引っ張る』という意味ですから、髪の毛をアップなどにして強く引っ張る癖をつけている人は、この牽引性脱毛症に注意が必要です。
『発毛・育毛の新常識―これだけ知っていればハゲになりません!』にはこうあります。
髪のオシャレと脱毛症
(省略)なかでも髪の毛を強く引っ張って一つに結ぶ『ポニーテール』は、愛らしさとともに活動的な印象を与えるポピュラーな髪型であるが、毎日続けていると頭皮と毛根に甚大な負担をかけ、脱毛症を引き起こしてしまう場合がある。一昔前までの日本で、丸まげを結い続けていた女性たちの頭頂部が、一様に丸くハゲてしまったのも、ポニーテールと同様に、頭頂部の髪を強く引っ張り続けたためである。
発毛・育毛の新常識―これだけ知っていればハゲになりません! (B&Tブックス)
とにかくあまり頭皮や心身に負担をかけないように心がけることが大事ですね。私の知り合いで、
と言った人がいて、寒空の中で体を冷やしてでも、見た目を重視して薄着を着ている人がいましたが、モデルでもタレントでもない限り、そのように表層だけに固執すると、後で悔いを残します。その人はまだ23、4歳でしたが、今ではすっかり40歳手前です。いつまでもそのやり方は通用しませんし、いずれその固執している『美貌』は消えてなくなりますからね。
老化から目を逸らすことは、『老化対策をおろそかにする』ことに等しいのです。人も含めたあらゆる生命はいずれ必ず朽ち果てるのが運命。運命から目を逸らした人間の生き方が『美しい』ということにはならないことを自覚しましょう。
おでこが広いからといってハゲると決まったわけではありません。私の知人のおでこが広い人は、知り合って20年経ちますが、別に髪の毛は通常通りあります。問題なのは、『徐々に広がってきている』というパターンでしょうね。その場合はその他の部分ハゲと同じように、薄毛になってきていると考えられますので、注意が必要です。
おでこが広い | 問題なし |
徐々におでこが広くなっている | 問題あり |
そういう目で見るなら私の周りにも『年々おでこが広がっている』人がいます。こういう場合は時間が経つごとに前頭部からハゲあがっていく可能性がありますから、何らかの対策をしておくことが必要です。とにかく対策は早めにやることが大切ですね。シミや病気なんかで考えても、すべてそうです。見るべきなのは以下の記事です。
後始末では遅いんです。『前始末』をする習慣をつけることを心がけましょう。薄毛の原因はいろいろありますからね。
また先ほども言ったように、女性の薄毛の場合は、
の2パターンが王道です。通常、AGA(男性型脱毛症)というのがありますが、そのAGAに女性を表す『Famale』をつけて、FAGAということですね。それも結局はAGA(男性型脱毛症)と同じ理論で脱毛が促進されます。
『
』は、ホルモンバランスの乱れが原因で起こる脱毛症です。女性によくみられる脱毛症で、 にかけて、中心部に薄毛や脱毛が広がっていく症状。原因はいくつかあります。更年期を迎えるとホルモンバランスが崩れ、加齢も手伝って脱毛がすすみます。また、
などが原因となって脱毛がすすむこともあるので注意が必要です。あまり過度な負担をかけすぎないように意識することが大切です。
ただ、女性の場合は『おでこ(前頭部)』からハゲるということはあまりありません。『ササっとわかる薄毛の悩み解決最前線』(講談社)にはこうあります。
女性の脱毛は前頭部から薄くなることはあまりなく、頭頂部から薄くなっていくのが特徴的です。男性型脱毛症は女性にもありますし、更年期をむかえるとホルモンバランスが崩れ、加齢も手伝って脱毛がすすみます。またパーマやカラーリング、ドライヤーの熱やシャンプー剤の残留、ストレスなど、身のまわりに脱毛の誘因が多くなっていることも見逃せません。
びまん性脱毛症の原因と同じように、
女性にありがちな薄毛の原因として、このようなものが影響していることから目を逸らせません。
また、女性の薄毛の場合は『ホルモンバランス』というキーワードが重要になります。『髪の悩みがみるみる解決する100のコツ』にはこうあります。
女性のヘアトラブルは『ホルモンバランスの乱れ』が原因。生活を見直し、適切なケアを
男性の薄毛や脱毛症などのトラブルは、食生活の乱れやストレスといった生活習慣によるものや病的なもののほかに、遺伝的な要素が大きいものです。しかし、女性の髪のトラブルは遺伝的要素が男性ほど強くなく、ホルモンバランスの乱れが頭皮や髪に大きな影響を与えていることが多いのです。
(中略)私は30代、40代の女性を更年期の前の段階という意味で『プレ更年期』と呼んでいます。この年代の女性は更年期ほど劇的ではないものの、少しずつホルモンバランスがくずれ始めています。このホルモンバランスのくずれが頭皮にも影響を与えて、髪が細くなったり、抜けたり、白髪になったりというトラブルが引き起こされるのです。
さらに、『ストレス』、『偏食』、『ダイエット』、『過度のヘアケア』などによって、以前にも増して30~40代という若い時期からの髪のトラブルに悩む人が増えています。
男性のAGA(男性型脱毛症)には男性ホルモン(テストステロン、ジヒドロテストステロン)という問題がありますが、女性はそれに加えて、更に女性ホルモンの問題も考える必要があるということですね。
女性ホルモンについては先ほどの生理についての記事に書きました。またホルモンバランスの乱れは、ニキビにも影響します。
また、ホルモンバランスを乱す原因として『ストレス』が挙げられますが、これはもうとてつもないウイルスだと考えてもいいかもしれませんね。
と、ありとあらゆる問題を引き起こしますからね。また、更にストレスの害悪について知るためには、以下の記事を読むのがいいでしょう。おそらくネット上でこれよりストレスの害悪について詳しく書いた記事はありません。
またこの本にも同じように、
という問題も出てきましたね。では更に違う専門書を読んでみましょう。『最後に読む育毛の本』にはこうあります。
女性ホルモンの1つであるエストロゲンが減ると、途端に髪の成長が遅くなります。そして髪自体もやせた髪になります。女性の場合は特にホルモンの乱れが薄毛の大きな原因のひとつ。だからホルモンバランスを整えることが重要なのです。ホルモンバランスはそもそも女性が一番気を使っていると思います。
『わかりきったことばかり言わないで!』
と言われそうですが、実際のところ、仕事のストレス、生活のストレス、遅い就寝時間、不規則な食事や、ダイエット目的の食事制限など、実は現代社会はホルモンバランスが崩れやすい環境にあるといっても間違いないのです。
ホルモンバランスが崩れることえ、内臓は弱り、抵抗力も弱まる。本来機能していた細胞の生まれ変わりも途端に遅くなる。身体全体の機能に支障が出てくるのです。そこで身体は生命に関わる器官に全力を注ぐので、髪などの末端は後回しになるのです。だからホルモンバランスを矯正してあげることが、特に女性の場合には有効な薄毛改善方法と言えます。
ここでも、
といった事実を問題視していますね。つまり、ここで挙げた要素を全て最適化すれば、状況はかなり良好になります。間違っても『髪に悪い生活習慣』を送らないよう、気を付けてください。
また、そうした『内部対策』を万全にしたあとは、『外部対策』にも目を向けても言い出そう。植毛や髪型について、下記の記事を見て知識レベルを上げてください。
女性の場合、前髪を垂らしておでこを隠すという方法をとることは自然ですからね。男性の場合は不自然になります。おでこが広いのに前髪を垂らしてしまうと逆にそこに目がいってしまい、違和感を感じて不信感を与えてしまいます。女性でもそれが当てはまることはありますが、男性ほどではありません。髪型で言うなら一番いいのは、知り合いの美容師に、
と聞くことですね。餅は餅屋ですし、状況もそれぞれで違いますから、各自がプロに直接聞いて、最適化してもらうのがいいでしょう。自分で勝手に判断すると、どうしても『好きな女性』とか『好きな髪形』に目がいってしまい、正しく最適化ができない場合がありますからね。