ラーメンの食べすぎは薄毛・抜け毛の原因となる?
キーワードは、
です。たしかにこのあたりの問題を考えると、薄毛と無関係ではありません。
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ラーメンを食べすぎると薄毛になるという噂がありますが、あながち大きく的を外していません。ある偉い学者さんが、自分の専門としているその分野について語るときはとても専門性を発揮して立派に見えるのですが、食事となると、
と言って、大量のカップラーメンの空き容器の前で、カップラーメンを食べていましたが、その人はしっかりと『ハゲ』てしまっていましたね。それが全てカップラーメンの仕業だとは言いませんが、しかし、食事のことを語るとなると語り口調は急に乱暴になり、無責任な気配が漂った彼は、栄養の面では全くの素人だと言っていいでしょう。
まあ、専門家というのは一つのことに集中して力を発揮するものですから、それも致し方ないことなのかもしれません。見るべきなのは以下の記事ですね。
しかし、一つのことに集中するとは言っても最低限のことには目を向けたいものです。それでは、ラーメンやカップラーメンがなぜ髪の毛に悪影響を与えるのかということについて考えていきましょう。目を向けたい成分は、
ですね。
まずは単純にその脂質の多さです。ピザやパスタなどと同じように、ラーメンは脂肪分がとても多い食事ですから、あまりそういう高脂肪・高カロリー食品を食べすぎると、様々な問題を引き起こします。もちろん、薄毛もその問題の一つです。
脂肪を摂りすぎると皮脂の過剰分泌に繋がります。皮脂が過剰分泌するということは、皮脂腺が大きくなった結果ですので、その大きくなった皮脂腺が髪の毛に回るはずの栄養素を吸収してしまい、髪の毛に栄養が回らないのです。
下記の記事に書いたように、薄毛・抜け毛を解消する2大ポイントは毛母細胞の『血行促進』と『栄養補給』ですから、栄養補給ができないとなると、これは大きな弊害です。
また、塩分に関しては下記の記事に書いたことがそのまま引用できます。
ラーメンには、塩分を大量に使っていることが多いのです。塩分を大量に摂取すると、体内のナトリウム濃度が高くなり、その濃度を下げようとして皮下組織に水分が集まってきます。そして、その水分がやってくるのは『大腸』です。便には70~80%の水分が含まれているが、そこからさらに水分を吸い取り、皮下組織に移動させようとします。そうすると、便が固くなり、便秘がちになります。
便秘というのはニキビの原因となる、と書きましたが、それだけじゃなく、便秘というのは薄毛の原因にもなるんですね。
それから、過酸化脂質です。先ほど脂質の部分で、皮脂の過剰分泌は皮脂腺を大きくし、そこに栄養を持っていかれるから薄毛になると書きましたが、その皮脂は、きちんと洗浄できずに放置されていると、過酸化脂質という物質になります。
コレステロールや中性脂肪のように体内で脂質を含んだ成分が、活性酸素によって酸化すると、これが過酸化脂質となり、血液をドロドロにしてしまいます。ですから、あまり高脂肪なものは食べない方がいいのです。
『子どもと添加物 33のポイント』にはこうあります。
悪いことばかりのカップめん
カップめんは、お湯を注げば出来上がりという手軽さで、また、子供も食べたがるので、ついつい与えがちですが、できるだけ食べさせないようがよいでしょう。というのも、栄養が偏っているうえ、塩分が多く、また有害な過酸化脂質を含んでおり、添加物が多く、がんになる確率を高める可能性があるからです。
(中略)また、『油揚げめん』の製品がとても多い状況です。つまり、めんを油で揚げてあるということですが、油は加熱されると、酸化しやすくなります。その結果、脂肪が酸化してできた過酸化脂質が含まれることになります。過酸化脂質は有害であり、その量が多いと下痢を引き起こします。また、胃や腸の粘膜を刺激ます。
カップラーメン自体に過酸化脂質が含まれており、また『油揚げめん』となると、更にその過酸化脂質が多くなり、踏んだり蹴ったりです。
カップラーメンはそもそもインスタントラーメンで、毎日食べるような食事として販売されていません。もちろん売り上げを上げるためにそれを常として公にしませんが、もし製造業者に電話をして、
と聞けば、
と言うでしょう。登山やキャンプ、避難場などで、いつも通りの食事がどうしても作れないときなどには極めて便利になるインスタント食品ですが、添加物や過酸化脂質など、有害物質を多く含んだこれらの臨時食を、常食するということはいささか賢明ではありません。
私もカップラーメンやラーメンは大好きでしたが、それは刹那的な生き方をしているときでしたね。つまり、その場だけがよければそれでいいと考えている、10代の頃の話です。10代でお酒を飲むはずがないのでたしか20歳以降の話だと思いますが、お酒を飲んだ後にラーメンを食べ、たばこを吸う。これが妙に格別だという話で悪友たちの間で流行していて、その『非常識な常識』を自分のもののようにひけらかし、悦に入っていました。
しかし、そのどれもこれもが健康に悪いものばかりでしたね。ありとあらゆる病気の原因であり、事実その当時は今よりも12kgも太っていました。それも、鍛えていたつもりではあっても筋肉は少々しかなく、脂肪だけでしたね。先ほど出ていた『肥満』もそうですし、たばこもお酒も、どちらも髪の毛にはいい影響を与えません。
髪の毛にも健康にも最悪な生活習慣を送っていたと言えるでしょう。
あれから15年経って、今はそのすべてと無縁の生活をもう10年ほど続けていますが、今の方がはるかに健康です。仕事量と運動量が増えているのにも関わらず、血気盛んな真っ盛りのあの頃よりも、今の方が健康体なのです。当時は体重も72㎏でしたが、今は筋肉をつけた上で、58~60㎏まで落としました。
髪の毛も元気です。しかし、あのままあの生活習慣を続けていれば、どうなっていたかはわかりません。私の場合、途中で医師に、
と言われたことも手伝って、ダイエットを本気でやろうと覚悟したところから、運命は変わりました。あの頃は、松屋を食べた後に、
と言って、てんやで天丼を食べていましたからね。その時そうした体の異変が出ていなければ、今頃『ハゲデブ』の異名をつけられる存在になっていたかもしれません。皆さんも、こうした『嗜好品』を嗜む際は、このあたりの事情を十分に理解したうえで、楽しみましょう。
例えば、もしどうしても食べるなら『スープを飲み干さない』とか、そういう工夫をしましょう。私も以前はこってり系の家系ラーメンが好きで、今もその味は好きなのですが、今そのラーメンを食べるときは、
ということを心がけています。あの頃は普通かあるいは大盛りにして、『全部食べなければ失礼』、あるいは『通ではない』というそれっぽい理由をつけて、全部飲み干していました。だけど、そうしてしまうと刹那では満たされるのですが、しばらくすると胃もたれをして、
もう当分いらないや…
なんて思ったり、あるいは嫌いになったりするんですよね。しかし、私のような改善をすると、
美味かったなあ…。また食べよう!
という気持ちで終わることができ、少し物足りなくてもそれがまた次回へのスパイスになります。また、『子どもと添加物 33のポイント』では、『お勧めのカップラーメン』として、
を推奨しています。添加物や過酸化脂質等の面からみて、これらがピックアップされているのです。塩味はカラメル色素を含んでいないため、リスクは低いんですね。
ラーメン屋さんには申し訳はないですが、ラーメンは決して毎日食べるような食事ではありません。それが事実です。もちろん体質がありますから例外もありますが、その原則を忘れないようにしましょう。
先ほどカップラーメンについて少し考えましたが、更に詳しく見てみましょう。
発がん性物質が含まれる可能性
カップ麺を食べるということは、これらが一度にいの中に入ってくるということですから、当然ながら胃の粘膜はそれらの影響を受けることになります。食塩は人間が生命を維持するうえで不可欠なものですが、多く摂りすぎると、胃の粘膜を護っている粘液を溶かしてしまい、粘膜が荒れてしまいます。さらに添加物や過酸化脂質の影響も加わるので、いっそう荒れてしまうことになります。
そうなると、胃の細胞は分裂しながら再生して、修復しようとします。この際、何らかの発がん性物質が作用すれば、細胞は突然変異を起こして、ガン化する可能性が高まることになるのです。そして、実はカップ麺の添加物の中には、発がん性物質が含まれている可能性が高いのです。
先ほどカラメル色素の話をしましたが、このカラメル色素である『カラメルⅢ、カラメルⅣ』には、発がん性のある『4-メチルイミダゾール』という物質が含まれていて、体にとってとても良くないのです。それはデトックスということで考えても髪の毛にもよくありません。有害物質が集積される量が排泄機能を上回ると、頭皮下に蓄積されていきます。
この蓄積された不純物は、毛母細胞にとっては完全な毒素であり、髪の成長を阻害するばかりか、深刻な脱毛症をも発症させてしまうことになるので、有害物質の過剰摂取は注意する必要があるのです。
また、カップラーメンの問題はその容器にもあります。
さらに、容器にも問題があります。発泡スチロールでできた容器の場合、熱いお湯を入れると発がん性のあるスチレンが微量ながら溶け出すのです。
スチレンという発がん性物質が、容器からも流れ出てしまいます。
こういった発がん性物質をカップラーメンと一緒に摂取してしまうと、ただでさえ、
といった悪要素が存在するのに、踏んだり蹴ったりですね。
メリットと言えばその利便性と、一時的な快楽くらいのものです。利便性は高いですからね。何しろ、お湯を注げばそれだけで本格ラーメンが食べれます。またある場面ではその利便性に助けられることがあります。
そういった場所ではこの利便性がメリットに傾くことがあります。また、料理がどうしてもできない人などは、こうしたインスタント食品は便利でしょう。例えば私の祖母は90歳になりますが、毎日食べているのは菓子パンです。
どう考えたってやめたほうがいい。健康面から見てもそうです。しかし、もう90歳となると、寿命はどちらにせよ長くはない。祖母は社長夫人として夫を支え、娘(母の姉)の一人を早くに亡くし、息子(母の弟)は、統合失調症で、戦争も経験しています。
そういう今まで生きてきた彼女の過酷な人生を考えると、そのような食事が『美味しい』と感じ、また、娘である私の母に負担をかけまいとそうしているなら、あまり文句は言えないのです。
インスタント食品は、そういうシーンでも役に立ちますからね。寿命は短くし、健康は損ねるかもしれませんが、ヒロポンが薬局で売っていた時代から生きてますからね。卵焼き一つでごちそうだった時代を生き抜いた彼女からすれば、食べるものがあるだけで幸せだという概念の中で生きているかもしれません。
そうした生活をもう3,4年続けていますが、祖母の髪の毛は今のところ白髪であるくらいで脱毛は目立ちません。体調は『老化している』と感じることはありますが、がんに罹っていることもないので、今のところは大丈夫です。例えば下記の記事に書いたように、
生卵も注意深く見れば『髪の毛に悪い』と言えます。生卵の白身に含まれるアビジンという栄養素が、黄身に含まれるビオチンという『髪の毛にいい栄養素』の働きを阻害するからということなのですが、しかしそれは、『毎日10個ずつの生卵を食べ続ける』ことをしなければ、問題はないのです。
どんなに体にいい栄養素でも食べすぎれば問題が起きます。例えば下記の記事に書いたように、亜鉛というものは髪の毛にとって必要不可欠な栄養素です。髪の毛の99%はたんぱく質の一種であるケラチンからできていますが、たんぱく質がケラチンに変わるためには、この亜鉛が必要なのです。
しかし、亜鉛を過剰摂取すると、今度は『銅』が排出されてしまいます。銅が排出されると貧血を起こし、それまた薄毛の原因となります。
カップラーメンは原則として、『体に良い』ものとは言えません。しかし、それを毎日3食、あるいはそれ以上食べ続ける生活を何か月も続けるのでない限り、そう過度に心配する必要はないでしょう。もちろん、栄養士の意見からすれば、『絶対に食べてはいけない』ということになりますけどね。
それは例えば、ダイエットソーダに関しても同じことが言えます。『科学でわかった正しい健康法』にはこうあります。
ダイエットソーダを飲んでいると糖尿病に罹患するリスクが67%高くなるという報告もあれば、鬱病に罹患するリスクが30%高くなるという報告もある。僕自身の個人的な研究によれば、デート中に店でダイエットコーラを注文すると笑われる確率が5000%高くなる。『人工甘味料は体重増加、体脂肪増加の原因になりうるのです。それに血糖値を調節する能力を弱めます』と、パデュー大学のスーザン・スイッチャーズ博士は語る。
(中略)僕がどうしても知りたいのは、次の疑問の答えだ。ふつうのコーラとダイエットコーラのどちらを選ばなければならないとしたら、どちらを選べばいいのだろう?『それは、質問自体が間違っているわね』と、スイッチャー図博士は応じる。『どんな日であろうと、いかなるソーダも飲むべきではありません。』
ダイエットコーラなどはカロリーがゼロだから体にいい、という風に短絡的に考える素人が大勢いる中、専門家は『当然違う』と口をそろえます。
また、ファーストフードのハンバーガーもそうですね。『最後に読む育毛の本』にはこうあります。
面白いのは、薄毛人口率の高い国は、ファーストフードを始めとした便利食が多い先進国に共通しているという点でしょう。安いファーストフードのハンバーガーなどは、塩分やうま味を感じさせるための化合物がてんこ盛りで、安価な肉が原料となっています。
知り合いの栄養士は、つきあいでハンバーガーをどうしても食べなければいけない状況でない限り、絶対に食べないと語っていました。本人は、ファーストフードの肉はゴミの塊だと認識しているのです。『あんなものは毒以外のなにものでもない』と。
少しでも知識がある人は、
といった『利便性と引き換えに健康面をおざなりにした食品』を軽蔑します。それが原則なのです。
しかし、状況というものはいろいろありますからね。この原則を軸にして、もし自分がそれでもカップラーメンを食べるというのなら、それでもいいでしょう。私もごくたまに、カップ焼きそばやカップそばを食べますからね。とても美味しくいただいています。
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