ファーストフードを食べると薄毛になる?
確かに、肥満になりやすく、高GI食品ということで考えると、その可能性があると言えます。
もちろん一度食べたくらいでは問題ありません。また、利便性が高いコンビニの食品ですが、買って食べた人を食中毒にさせないようにするためには、そこに食品添加物や保存料を使う必要があります。そうした『不要物』が人間の体内に入ると、精神的な問題を引き起こしたり、あるいはその排出のために脱毛が促進されるということがあります。
ファーストフードだけを食べ続けていると、薄毛やメタボリックシンドロームもそうですし、様々な問題を引き起こします。誰もがそれを考えたとき、
まあそうだろうな…
と思うことですよね。ではマクドナルドは食べてはいけないのでしょうか。『科学でわかった正しい健康法』にはこうあります。
ファストフードで27キロ痩せた? -マクドナルド
”アメリカに蔓延する肥満という病の原因は、マクドナルドなどのファーストフードのチェーン店のせいだと非難する人は多い”と、著書のなかでシスナは説明する。だが私は、ハンバーガー店がこの国を滅ぼしているという説は買わない。科学者として私は、映画『スーパーサイズ・ミー』は無責任きわまりないジャーナリズムだと考えた…
わざわざ1日に5000キロカロリーも摂取して、まったく運動しなければ、体重が増えるのは当然の話だ。意外な点などどこにもない。(中略)マクドナルドで実験する極端な食事法は、どちらも適切ではない。マクドナルドで奇跡の食事ができるわけではないが、マクドナルドのせいで僕たちが太っているワケでもない。マクドナルドの商品はただの食べ物だ。健康に良いものあれば、悪いものもある。それをどう扱うかは、僕たちの手にゆだねられている。
マクドナルドだけを食べ続けて、しかも運動をしないなら、そりゃあ誰だって太りますよね。太ってメタボリックシンドロームになれば、皮脂腺が大きくなってそこに髪の毛に回る栄養を持っていかれ、髪の毛は細く弱弱しいものになります。
また、摂りすぎた脂質が活性酸素によって酸化し、過酸化脂質となれば、それが原因で血液がドロドロになり、それまた髪の毛に栄養が回らない原因となり、薄毛の原因となります。下記の記事に書いたように、薄毛・抜け毛を解消する2大ポイントは毛母細胞の『血行促進』と『栄養補給』ですからね。
マクドナルドの名前だけを出すのは不公平です。ファーストフードはたくさんありますからね。ハンバーガーショップだけでも、
それらすべてが、方向性が違い、差別化をしてようとも同じファーストフードであり、その調理方法に差異は対してありません。まず、『パン』という時点で問題があります。下記の記事に書いたように、
『GI』とは、食後血糖値の上昇を示す指標のことです。これが高い食事は、血糖値が上がりやすいんですね。例えば、
大豆、ゆで | 15 |
---|---|
白いパン | 77 |
として、大豆とパンのGI値の差はこれだけ空いています。55以下の食品を低GI食品、70以上の食品を高GI食品としているので、グルテンの入ったパンは高GI食品、グルテンフリーの大豆は低GI食品であるということがわかります。
ハンバーガーのこのGI値を見てみると、
マクドナルド | 66 |
---|---|
フレッシュネス | 66 |
フィッシュバーガー | 66 |
と、往々にして『66』という数値です。およそ『70』ですよね。ヘルシーに見えるフィッシュバーガーでも同じ数値です。白いパンや、ドーナツほど高くはありませんが、これはまず、単なる『GI値』の話ですからね。その他にも『高脂質』という要素や、『高塩分』という要素があれば、肥満や便秘の原因となり、それがニキビや口臭、薄毛の原因となります。
GI値が高く、血糖値が急激に上がればその分血糖値は急激に下がり、そしてその時にドカ食いをしてしまいやすくなります。すると肥満になりやすくなるんですね。高脂肪で、高GI食品はそういうダブルのリスクを抱えているのです。
基本的に下記の記事にも書きましたが、
インスタント食品やファーストフードというものはあまり常食するものではありません。もちろん売り上げを上げるためにそれを常として公にしませんが、もしファーストフードを運営する店に電話をして、
と聞けば、
と言うでしょう。ラーメンも、インスタント食品も、ファーストフードも、たまに食べるから美味しいんですよね。
私はそのラーメンの記事にも『しばらく食べていない』と書きましたが、同じようにこうしたファーストフードも食べていませんでした。しかし、つい先日ハンバーガーを運動前のパワーフードとして食べるようにしてみたのですが、最初はよかったのですが、4,5回、つまり、週に一度食べていたので、5週間くらい続けてハンバーガーを食べると(運動前に1個、運動後に1個。激しい運動につきそれくらいの栄養補給は妥当だという判断の上で)、徐々に体の不調が出始めるのを覚えました。
長い間そういうジャンクフードを避けてきたから敏感になっているのですが、この体調不良の原因は間違いなく『牛丼をマクドナルドに変えた』ことにあると感じました。やはり、ハンバーガーを週一にでも2個食べると、体に不調が出てきます。どういう不調なのかは正確に伝えられないのですが、違和感があったのです。
例えば、競馬の騎手は、常に厳しい体重管理をしていて、腕時計の緩み具合で今自分が何㎏くらいあるかがわかると言いますが、それと同じようなイメージで、10年以上そういう食生活から離れていた私は、その何となくの体調の違和感が、ハンバーガーにあると気付いたのです。そして、食事を同じファーストフードでもハンバーガーから松屋の牛丼に変えると、その違和感は収まりました。
『子どもと添加物 33のポイント』にはこうあります。
化学調味料などの添加物を使わず
一方、松屋の場合、できるだけ添加物は使わないという方針でメニューを作っています。松屋のお店に入ると、ポスターには牛めしについて、『『化学調味料』『人工甘味料』『合成着色料』『合成保存料』不使用』とはっきり書かれています。また、松屋のホームページにも同じことが書かれています。これだけ大々的に宣伝しているのですから、ウソではないのでしょう。もし事実でないとすると、景品表示法違反などで会社が摘発されることになるでしょうから。
(中略)そこで松屋に問い合わせたところ、『牛めしの原材料は、牛肉、たまねぎ、ご飯、それからたれを使っています。ポスターにあるように化学調味料、人工甘味料、合成着色料、合成保存料は一切使っていません。そのほかの合成添加物や天然添加物も使っていません』とのことでした。
数ある牛丼チェーン店の中でも、この本がお勧めするのは『松屋の牛丼』です。私は、
の牛丼を食べていたのですが、すき家の方はすぐに味が悪いと思ってやめ、吉野家も、10代は好きだったのですが、毎週食べているうちに、なんだか味に違和感を覚え、このからくりを知った後、
たしかに松屋の『プレミアム牛めし』は、食べても違和感はあまりないし、胃がもたれるとかそういうこともあまりないなあ。
と思って、松屋のそれを食べるようにしています。これによって体調の不調はとりあえずは収まり、元気に仕事も運動もできるようになりました。別にマクドナルドのときもそう大きな変化はなかったのですが、あれを一年間続けていればわかりません。牛丼はすでに一年以上経っていますから実証済みですが、どちらにせよファーストフードなりジャンクフードは常食するものではありませんね。
また付け合わせの卵ですが、下記の記事に書いたように、卵に含まれるビオチンという成分は、髪の毛にとてもいい影響を与えます。確かに生卵の場合、白身に含まれるアビジンという成分が、そのビオチンの働きを阻害することがありますが、それは『卵を1日10個食べ続けた場合』の弊害ですので、そう過度に心配する必要はありません。
ということですから、たまたま私はトッピングを『半熟卵』にするのが習慣だったので、それも多少は体調に有効だったかもしれませんね。
以上の理由から、牛丼を食べるときは、
という組み合わせを推奨します。マクドナルドを含めたハンバーガーに関しては私も大好きですが、たまに食べるのがいいかもしれませんね。
ではコンビニ飯であった場合はどうでしょうか。同じように、コンビニ飯、つまりコンビニで売っているものでご飯を済ませるという生活を続けていると、髪の毛にもいい影響を与えません。下記の記事にも書いたように、
は注意が必要です。
こういったものが全て『要注意食品』として挙げられることになります。心身にとってよくありません。心にも影響があります。心に影響があれば、髪の毛にも影響を及ぼします。
コンビニ飯って、ここで挙げたものがズラリと並んでいますよね。あれはあれで、ある一面から見たらたしかに『コンビニエンス(便利)』です。ただ、コンビニエンスに重きを置くと、もちろんその他の部分がおざなりになります。
そうした出来合いのものの鮮度を落とさないように、買って食べた人を食中毒にさせないようにするためには、そこに食品添加物や保存料を使う必要があります。そうした『不要物』が人間の体内に入ると、精神的な問題を引き起こしたり、あるいはその排出のために脱毛が促進されるということがあります。
抗がん剤や放射線などによる脱毛は知られていますが、『排泄機能を超える毒素が体内に溜まると脱毛してしまう』のです。これを一部では『薬害性脱毛症』と言います。
薬害による脱毛症
過剰に摂取した諸成分は、体に不要なもの(不純物)として体外に排出される。栄養を補う目的のサプリメントであっても、摂取しすぎれば脱毛の原因となってしまう。では、健康食品などをどのくらい摂取すると、過剰摂取になって、脱毛につながるのかと問われる方がいるが、その体質によって個人差がある。たとえば、おちょこ一杯の酒で酩酊してしまう方もいれば、5合のお酒が入っても平気な方もいる。
体質には個人差がありますが、原則的にはあまり体内には『不要物』は入れないほうがいいのです。髪の毛のことだけを考えてもそういう結論になります。
また、『鬱病のための食事と栄養療法』にはこうあります。
加工食品のほとんどは熱が加えられているか、食べるときに熱を加えるようになっています。加工されていないものは、肉でも魚でも、勿論、野菜類でも消化酵素(食物酵素)が生きたまま含まれています。当然消化がよく、含まれている栄養素のほとんどが体内に吸収されます。あなたが今、食べている食品のほとんどは、消化酵素がない『死んだ食品』と我々が呼ぶものです。
(中略)慢性の精神病患者の多くに見られる低血糖症は、植物性たんぱく質を多く含み、精製炭水化物の少ない食事を取ることを心がけ、ジャンクフードの食事を避けることによって、いい結果がでます。食品添加物や人工着色料、調味料、保存料の使用は、子供の注意欠陥・多動性障害(ADHD)と、大人の”脳”アレルギーの原因になっていますが、より自然な食事に変えればいい結果がすぐに出ます。
精神ビタミンと言われるビタミンB6をはじめ、B類やC、E、そしてミネラルのマグネシウムとマンガン、亜鉛なども確実に食事からとるようにしましょう。
こういった精神的な問題にも影響するのがそれら『出来合いの食事』です。もちろんそうした食事を摂ると一時的には多幸感を覚えます。
うまいっ!なんてうまいんだ!やっぱりコンビニ飯はうまいなー!
しかし、その幸福感の正体は『ドーパミン』ですからね。つまり、脳内の報酬系物質が報酬されているだけなのです。そしてそのドーパミンは、
などでも同じように脳内に放出されます。それらは体にいいのでしょうか。いや、SEXだけは少しだけ違いますが、しかしこれもタイガー・ウッズが『SEX依存症』でその地位を劇的に下げ、あるいは世の多くの不倫をする人々がその価値を著しく落としていることからもわかるように、やり方を間違えると人に悪い影響しか与えません。
私もコンビニ飯、ジャンクフード、ファーストフード、高脂肪・高カロリーな食事は大好きですが、それはこの『ドーパミン』という意味でですね。脳内が喜ぶような食事を摂れば、そりゃあ誰でもその虜になりますよ。『脳と心のしくみ』によれば、ネズミで実験すれば、死ぬまで永久に『押すとドーパミンが出るボタン』を押し続けますからね。とても強い依存性があるのがこのドーパミンなのです。
人間というものは私利私欲に支配され、それを暴走させてしまうと必ず転落することになります。そうした食事を食べ続け、精神病を患ったり、あるいは髪の毛を脱毛させる結果になったとしても、それは自業自得ということになってしまうので注意が必要です。
タバコを吸って肺がんになった人を、ある種そういう目で見ていないでしょうか。麻薬をやった逮捕された人や、人生を棒にふるった人を、ある種そういう目で見ていないでしょうか。同じように、『ドーパミンに支配されて転落した人』は、自業自得と見られるのが、真理から見た結論なのです。
さて、先ほど、
精神ビタミンと言われるビタミンB6をはじめ、B類やC、E、そしてミネラルのマグネシウムとマンガン、亜鉛なども確実に食事からとるようにしましょう。
ということが書いてありましたが、これは精神問題だけではなく、髪の毛にもいい影響を与える栄養素です。例えばビタミンB6なら下記の記事、
ビタミンCは下記の記事、
亜鉛は下記の記事に書きましたが、
そのどれもこれもが髪の毛にもいい影響を与える栄養素ばかりです。しかし、ビタミンというものは加熱されてしまうと壊れてしまうので、コンビニ飯から豊富なビタミンを得ることは難しいし、添加物の中には亜鉛の働きを阻害するものもありますので、コンビニ飯では心身にとって十分な栄養素は確保しづらいのが現状です。
野菜ジュースであっても同じことです。『健康にいいものばかり食べていると早死にします』にはこうあります。
野菜ジュースでは大した栄養は摂れない
野菜ジュースは、野菜をすりおろしたり、つぶしたりしてから汁を搾り取って作ります。このときに出る搾りかすに食物繊維やカルシウムが残ってしまいます。また、野菜ジュースを作るときの加熱殺菌でビタミンCは減少します。
野菜ジュースでは必要なビタミンの補給はできないし、食物繊維も十分な量の不溶性食物繊維は含まれていません。
では、コンビニ飯ではどんなものを食べればいいのかということですが、一つの観点から考えると、やはり『添加物の少ないもの』ということになります。それはつまり『余計なものをあまり含んでいないもの』になりますので、心身への悪影響は少ないと考えられるからです。
『子どもと添加物 33のポイント』にはこうあります。
コンビニおにぎりを食べるなら、添加物の少ない紅しゃけ(しゃけ)か梅がいい。明太子やたらこはやめたほうがよい
(省略)たとえば、セブンイレブンの『紅しゃけ』の原材料は、『塩飯(国産米使用)、紅鮭ほぐし身、海苔、pH調整剤、グリシン、調味料(アミノ酸)』で、添加物はpH調整剤以降の3種類です。
pH調整剤は、酸性度とアルカリ度を調整するほか、保存性を高める働きもあります。クエン酸やリン酸などの酸が多く、全部で30品目程度あります。酸味料として使われるのも多く、毒性の強いものは見当たりません。
(中略)このほか、ローソンの『紅さけ』の原材料は、『塩飯、紅鮭フレーク、海苔、塩、調味料(アミノ酸等)、pH調整剤、グリシン、炭酸Mg、(原材料の一部に小麦、大豆を含む)』で、同様に、pH調整剤、グリシン、調味料(アミノ酸等)のほか、炭酸Mg(マグネシウム)が使われています。炭酸Mgは、制酸薬としても使われており、毒性はほとんどないと考えられています。
その他本には、
の違いを説明しています。ファミリーマートの方が添加物が多いというんですね。そして明太子やたらこには毒性が強いものが多く含まれているということで、避けた方がいいと推奨しています。
それから、『食パン』もダメなのです。あれは実際には『添加物の塊』と言っていいものなんですね。食パンに含まれる『イーストフード』が添加物の塊なんですね。その中で本がピックアップしているのが、
です。これはイーストフードを使っていないんですね。動脈硬化や心疾患の原因となりやすいトランス脂肪酸もあまり含まれていないので、健康的なのです。
こうして一つずつ『食べていい食事』を探すのは、楽しんだ方がいいですね。私などは宝探しのようなイメージで、とても楽しいと感じています。コンビニエンス(利便性)を追及しているのがコンビニですから、その原則を理解しつつも、消費者の立場としては、賢くそれを利用する。そういう心構えがとても大切ですね。
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