薄毛になりやすいのは直毛、それともくせ毛?髪が硬い人、やわらかい人は?
日本人のほとんどは直毛ですが、直毛だからといって薄毛になりやすいということではありません。
またくせ毛と薄毛とは、直接関係があるわけではありません。直毛にしろくせ毛にしろ、薄毛になる原因をできるだけ取り除いてあげるだけで若々しい毛髪をキープすることができます。また、一般的に髪の毛が細く、やわらかい人はハゲやすいと思われがちです。ところが、実際のところ、髪の毛が硬いからハゲない、やわらかいからハゲるということは全くありません。髪質は体質と同じように、生まれつきほぼ決まっているものです。
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ハニワくん
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薄毛と直毛は関係あるの?
薄毛は年齢を重ねるにつれて悩みのタネになりますが、「直毛だから薄毛になりやすい」あるいは「くせ毛だから薄毛になりやすい」という因果関係は特にありません。髪の毛というのはウロコ状のキューティクルで覆われていますが、内部には芯の部分があります。この芯が真円の場合には髪の毛が真っ直ぐになりますが、歪みがあると楕円形の芯になるため、直毛ではなくてくせ毛になります。
日本人のほとんどは直毛ですが、直毛だからといって薄毛になりやすいということではありません。ただ、直毛だと髪にボリューム感がないために、全体的にぺったりとした髪型になることは否めませんね。特にもともとコシのない髪質の人だと薄毛になりやすい傾向があります。直毛で近ごろ薄毛が気になってきたという人は、髪型を工夫することによってかなり印象を変えることができますので、行きつけの美容院で相談してみることをおすすめします。
先生
ハニワくん
くせ毛は薄毛になりやすいというけれど本当は?
一般に、直毛よりもくせ毛の方が薄毛になりやすいというイメージを私たちは持っていますが、本当のところはどうなのでしょう? くせ毛というのは髪の毛の芯が円形ではなく楕円になっていることによって起こるわけですが、このくせ毛には2つのタイプがあります。
ひとつは先天的なくせ毛。親もくせ毛の場合には先天的な髪質ということができます。くせ毛の人は毛穴が真ん丸ではなくていびつな円形や楕円形をしており、このため髪の毛にうねりが出るのです。
先天的なくせ毛に対して、後天的なくせ毛の人もけっこう見かけられます。後天的なくせ毛というのは、若い頃はまっすぐでサラサラのヘアだったのに歳を重ねると共に髪にうねりが出てきたというパターンです。後天性くせ毛の原因は頭皮が衰えることによって毛穴がいびつになってくることによると考えられています。
またホルモンバランスの崩れや過度のダイエット、ストレス、ドライヤーの使い過ぎなどでも毛穴がいびつになり、髪がくせ毛になってしまいます。ただし髪にうねりが出てくることと薄毛とは、直接関係があるわけではありません。
- 先天的なもの
- 後天的なもの
- ホルモンバランスの崩れ等によるもの
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ハニワくん
薄毛の原因
直毛にしろくせ毛にしろ、薄毛になる原因をできるだけ取り除いてあげるだけで若々しい毛髪をキープすることができます。日常生活で薄毛の原因となる要素をいくつか見ていきましょう。
まず最も大きな原因は「過度のシャンプー」です。毎朝朝シャンをしている、あるいは毎晩2度洗いをしている人は薄毛になりやすいので注意しましょう。シャンプーをすると香りもいいし、爽やかな感じが得られるので頻繁に洗髪してしまう人は多いものですが、シャンプー剤に含まれる成分やドライヤーが髪と地肌にダメージを与え、薄毛を促進してしまうことにもなりかねません。
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睡眠不足も薄毛の立派な原因となります。夜、寝ている時間というのは髪の毛を作るホルモンが分泌される時間帯なので、髪の毛が最も育つ時間と言えます。ですからこの時間に十分睡眠を取らず夜更かしが多いと、生えてくるべき髪がうまく育ってくれないため、髪がどんどん薄くなっていきます。睡眠不足は身体の不調にもつながりますので、できるだけ早寝早起きを実践したいものです。
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正しい食事をしていない人も薄毛になりがちです。脂っこいものや甘いもの中心の食生活をしている人だと頭皮の皮脂バランスも崩れがちになり、薄毛に拍車をかけますし、お肉だけを食べて野菜はほとんど摂取しない人もふさふさの髪を維持することができません。
生活習慣や食生活を改善したら、どれくらい薄毛改善効果は得られる?
栄養不足に加えて運動不足も薄毛の大きな原因となります。適度な運動をしていないとまず血行不良になりますが、血行が悪いと頭皮に十分な血液が至らなくなるために毛根に栄養分が届かず、新しい毛が生えなくなります。こうなると薄毛への道まっしぐらですから気をつけたいものです。
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ストレスも薄毛の大きな要因のひとつです。よく、ストレスで円形脱毛症になるという話を聞きますが、円形脱毛症のような部分的なハゲはもちろん、頭部全体の薄毛もストレスによって引き起こされます。
ですからストレス解消を工夫することが大切ですが、だからといってお酒を大量に飲むのもかえって逆効果です。適度の飲酒であればストレスを解消して血管を拡張してくれるので薄毛対策には効果がありそうですが、飲み過ぎるとアセトアルデヒドという毒性のある物質に変化したアルコールがDHT(ジヒドロテストステロン)と呼ばれる抜け毛の原因になるホルモンを増やしてしまいます。「過ぎたるは及ばざるがごとし」ということですね。
喫煙も度を越すとやはり薄毛の原因となります。タバコに含まれているニコチンには毛細血管を収縮させる働きがあり、このため頭皮の血流が悪くなって髪の毛が十分に育たなくなります。また、髪を引っ張るスタイルにしていると髪にダメージを与えて薄くなってしまうので注意したいものですね。
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先生
ハニワくん
- 「直毛だから薄毛になりやすい」あるいは「くせ毛だから薄毛になりやすい」という因果関係は特にない。
- くせ毛には先天的なものと後天的なものがある。
髪が硬い人、やわらかい人、その違いは何?
髪の毛は、中心にあるメデュラ、その周りを取り囲むコルテックス、髪の毛の表面に当たるキューティクルの三層構造になっています。髪の毛の硬い、やわらかいは、コルテックスとキューティクルの違いによるものです。髪の毛の硬い人は、コルテックスの密度が高く、キューティクルが何層もあります。キューティクルは鱗状になっていて、何層にも重なり合うことで、髪の毛が硬くなっていきます。
反対に、髪の毛のやわらかい人は、コルテックスの密度が低く、キューティクルの層も薄くなっています。密度の高さ、低さ、層の厚さ、薄さが、髪の毛の硬い、やわらかいを決定しているのです。
先生
ハニワくん
髪の毛の硬い、やわらかいで薄毛の可能性は変わる?関係性は?
一般的に髪の毛が細く、やわらかい人はハゲやすいと思われがちです。ところが、実際のところ、髪の毛が硬いからハゲない、やわらかいからハゲるということは全くありません。髪質は体質と同じように、生まれつきほぼ決まっているものです。
髪の毛がやわらかく本数が元々少ないと、ボリュームがなく見られるのは事実です。同じ本数生えていても、太い髪の毛が集まっているのと、細い髪の毛が集まっているのでは、見た目の印象が違います。髪質で薄毛になる可能性が変わるのではなく、生活習慣やケア習慣によって変わると思っておくべきでしょう。
しかし、本来硬い髪質の人が、やわらかくなってきた場合は薄毛の危険サインです。元々作られていたはずの密度が高く、何層にもなっていたコルテックスやキューティクルが作られなくなっている証拠です。
先生
ハニワくん
髪質が変わってしまうのはどんなとき?
年齢を重ねるごとに、髪質は変化していきます。体の機能や代謝が低下するのと同様に、髪の毛を作るヘアサイクル自体が衰えていくからです。年齢を重ねて薄毛になるのは仕方ないことですが、若くして髪質が変わり、薄くなっていくようであれば、生活習慣やケア習慣の見直しが必要です。
産後の女性が抜け毛や髪のボリュームの無さに悩むことがあります。これは、赤ちゃんを育てるため、栄養豊富な母乳を作るために、食事から摂った栄養が優先的にそちらに使われるからです。栄養状態の悪い食生活を送っていると、同様に髪の毛が作られにくくなっていきます。生命維持のための活動にエネルギーが使われるように体が機能するからです。
髪質の変化や薄毛を予防したいのであれば、栄養状態が良いか普段の食事を見直してみましょう。ストレスが多い、不規則な生活、運動不足などは、全身の血流を悪くする生活習慣です。元気な髪の毛を作るために、血液から運ばれる栄養と酸素は欠かせません。血行不良を起こすような生活を送っていないか、日々の過ごし方の見直しも必要です。
毎日のケア習慣も見直すとよいでしょう。洗浄力の強すぎるシャンプーで洗っていたり、シャンプーやリンスなどのすすぎ残しがあったりしませんか?洗浄力が強いと、頭皮の潤いも一緒に流してしまいます。頭皮が乾燥すると、髪の毛を作る細胞の代謝が落ちてしまいます。シャンプーなどの洗浄成分が肌に残ると、頭皮にダメージが蓄積されます。このダメージの蓄積も薄毛になる原因の一つだということを忘れずにいましょう。
先生
ハニワくん
- 髪の毛の硬い、やわらかいは、コルテックスとキューティクルの違いによるもの。
- 髪の毛が硬いからハゲない、やわらかいからハゲるということはない。
- 本来硬い髪質の人が、やわらかくなってきた場合は薄毛の危険サイン。
- 髪質の変化や薄毛を予防したいのであれば、栄養状態が良いか普段の食事を見直す。
- シャンプーの方法も見直す。
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