先進国は薄毛が多い印象があるけど本当にハゲやすい傾向にあるの?
先進国だからと言って薄毛になりがちだということはありません。しかし、薄毛が多い国には共通点があるようです。
チェコ、スペイン、ドイツが薄毛上位国のトップ3ですが、それらの国の傾向は全て、
で共通しています。
株式会社アデランス「世界の成人男性薄毛率」調査結果にはこうあります。
スマホだと見づらいですね。下記を押してグラフでご覧ください。
たしかにGDP世界1位のアメリカは5位ですが、第2位の中国は21位、第3位の日本は14位ですからね。先進国だからと言って薄毛になりがちだということはないと言えます。
ただし、『先進国=ストレスが溜まる』という図式は当てはまるかもしれません。この日本だけで考えても、
等、海外の人からすれば、『なぜ日本人はこんなに几帳面で忙しくしているんだ』という印象を持つでしょうから、ストレスをたくさん抱えた結果、
等の問題を引き起こし、それで結果的に薄毛になるということはあるかもしれません。
『最後に読む育毛の本』にはこうあります。
薄毛上位国のトップ3はチェコ、スペイン、ドイツですが、濃い味付けの料理、飲酒量の多さ、過食では共通している国だそうです。特にスペインでは1日に5回も食事を摂ると言われています。飲酒量も多い。毎日酒を飲み続けていると、肝臓が弱り髪の栄養素になるたんぱく質がどんどん少なくなっていくのです。また過食になればなるほど血流が圧迫されますし、残留便から出る毒素で、血液がどんどん汚れていくのです。
ここにも同じく、チェコ、スペイン、ドイツが薄毛上位国のトップ3だと書いてありますが、その理由は先進国だからではなく、
が関係しているということなんですね。
まあ確かに、これらの条件を国民の多くが満たせるということは、それだけ国が豊かである証拠でもあります。何しろ、世界に目を向ければゴミをあさり、賞味期限の切れた食事を食べ、泥水をくんでそれを飲むことを強いられている人がいるわけですからね。そうした人々からすれば、上の3つの条件をみんなが満たせる国など、夢の国も同然ですよね。
豊富な食べ物があればいいというわけではありません。イヌイットの人々は、肉しか食べません。『科学でわかった正しい健康法』にはこうあります。
肉しか食べないイヌイットは我々より健康である!
イヌイットに会ってみたい。数十年前からイヌイットの存在そのものが、健康業会をいら立たせてきた。北極圏の酷寒のなか、彼らはほぼ肉、魚、脂質しか摂取しないという食生活を送っている。野菜はゼロに近い。果物もゼロに近い。炭水化物もゼロに近い。1日のメニューはこんな感じ。
- 朝食 肉
- 昼食 肉
- 夕食 肉
だからこそ、現代の栄養学の世界ではイヌイットの存在が厄介な問題となっている。こんな食生活を送っているのに、イヌイットが健康だからだ。摂取するカロリーの約7割を脂質からえているにもかかわらず、複数の観察研究が、僕たちの心臓と比べて、イヌイットの心臓のほうが健康であることを示したのだ。
こうしてイヌイットの食生活の話を考えてしまうと話が一気に複雑になります。下記の記事では、肉食の弊害について書きました。
レオナルド・ディカプリオやブラッド・ピット、トム・クルーズ、マドンナ、カルロス・サンタナ、などの有名人は加齢を抑えるためにも肉食はしていないそうです。獣肉には動物が排泄するはずだった老廃物を含んでいるので、それによって老化が進んでしまうからですね。
しかしイヌイットの人々は違います。全く矛盾する話です。しかし事実は断片的ではなく、正確に理解することが重要で、実はイヌイットの人々は動物の、
そのすべてを食べるのです。ですから、脳や肝臓、あるいは骨に含まれているビタミンをしっかりと摂取していて、血も飲み干します。ビタミンA、E、そしてB群のすべてが肉には豊富に含まれているので、とても健康でいられるのです。先ほどあがった、
というものは、イヌイットの人々にとっては無縁の食事です。『日本人と同じモンゴロイドであるイヌイット 彼らの髪もなぜ黒々フサフサしているのか?』にはこうあります。
「イヌイット」は北極圏に生息するアザラシや魚の内臓を生活に欠かせない必需品として常食してきました。実は、アザラシや魚の内臓には身体になくてはならない大切な栄養素が豊富に含まれていることが明らかになっており、その栄養素は髪を作り出す毛母細胞に必要な栄養を与えるという重要な役割を持っているのです。
彼らは薄毛とも無縁なのです。恵まれた生活ができるということは、必ずしも恵まれているとは言えないかもしれませんね。