髪の毛は老化で薄毛が加速するって聞いたんだけど、中年や高齢者の薄毛の主な原因はなに?加齢による脱毛と薄毛の違いって?
加齢によってホルモンバランスが崩れ、頭皮の脂分の分泌が減ってきて、乾燥しやすくなります。
これらすべてのことは、薄毛と関係しています。髪の毛は確かに老化によって薄毛が加速すると言えます。老化とは、未成年が成人に、女性が更年期に、免疫力が徐々に低下していき、コラーゲンが活性酸素からの攻撃に耐えられなくなることを意味します。これらすべてのことが薄毛の原因となります。また、加齢による脱毛も薄毛も、そこにあるのは同じ『薄毛の人』であり、何らかの脱毛症です。しかし、加齢によるホルモンバランスの乱れ、コラーゲンの減少などによって薄毛になっていく脱毛症と違い、AGAやFAGAは、ジヒドロテストステロンが原因で薄毛になります。
先生
ハニワくん
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年齢を重ねるたびに薄毛になるものなの?
年齢を重ねるたびに薄毛に繋がっていく印象があります。確かに、若ければ若いほどハゲはなく、年を取ればとるほどハゲている人が目立って見えるという気もします。
しかし、その根拠はあるのでしょうか。生涯にわたって髪の毛を維持し続ける人もいますから、年齢を重ねるたびに薄毛になっていくということではないようにも思えます。
『育毛の真理』にはこうあります。
ハゲは治る
これまでに繰り返し説明しているように、髪の毛は必要があって人体に備わっている。本来なら生涯なくなるものではない。そして、髪の仕組みと役割に照らしてみても、よほど特殊な病でなければ、人は基本的には絶対にハゲない仕組みになっている。つまり脱毛は、間違った手入れなどが原因で現れる一時的な現象にすぎないのだから、適切な手入れを施せば、豊かで健康な髪がよみがえるのは、自然なことなのである。もともと髪があった場所に、再生させればよいのだから、発毛・育毛はさほど難しいものではない。
この本の著者はかなり強気にそう言います。しかし、その他の本を見ると、ここまで強く主張はされていませんね。それはつまり『責任を取るつもりがない』ということを意味しますから、どちらが信憑性が高いかということは、断定できません。
しかし確かに、『間違った手入れをする』ということは薄毛の原因になります。それが『一時的な現象』かどうかは定かではありませんけどね。そうであれば多くの人がハゲを改善しているはずですし、妙な育毛剤に手を出すということもありません。
しかし、この著者はこの本で『何らかの自社商品』を押し出しているわけではありませんので、適切な対策を最適化することの重要性を信じているわけです。他の本を見る限り、それが確実かどうかはわかりませんが、しかし、その他の主張は確かに的を射ているものばかりですので、傾聴に値するかもしれません。
先生
ハニワくん
様々な薄毛の原因
下記の記事に書いたように、
薄毛の原因
薄毛の原因には、このような問題が挙げられるわけです。これらすべての要素を最適化せずに状況を改善しようというのであれば、確かにそれは間違っていますからね。著者も、このすべてを最適化することが何よりも重要だと説いているので、傾聴に値すると判断できるでしょう。それでも、『一時的な現象』かどうかは定かではありませんけどね。
先生
ハニワくん
加齢によってホルモンバランスが崩れる
ただ、下記の記事にも書きましたが、
女性の薄毛は『頭頂部、髪の分け目、おでこ』に注意?FAGAやびまん性脱毛症(休止期脱毛症)とは何か
『髪の悩みがみるみる解決する100のコツ』にはこうあります。
女性のヘアトラブルは『ホルモンバランスの乱れ』が原因。生活を見直し、適切なケアを
男性の薄毛や脱毛症などのトラブルは、食生活の乱れやストレスといった生活習慣によるものや病的なもののほかに、遺伝的な要素が大きいものです。しかし、女性の髪のトラブルは遺伝的要素が男性ほど強くなく、ホルモンバランスの乱れが頭皮や髪に大きな影響を与えていることが多いのです。
(中略)私は30代、40代の女性を更年期の前の段階という意味で『プレ更年期』と呼んでいます。この年代の女性は更年期ほど劇的ではないものの、少しずつホルモンバランスがくずれ始めています。このホルモンバランスのくずれが頭皮にも影響を与えて、髪が細くなったり、抜けたり、白髪になったりというトラブルが引き起こされるのです。
さらに、『ストレス』、『偏食』、『ダイエット』、『過度のヘアケア』などによって、以前にも増して30~40代という若い時期からの髪のトラブルに悩む人が増えています。
女性になると、年齢を重ねるごとにホルモンバランスが崩れる可能性があります。そうなるとそれは、
- 白髪になる
- 髪が細くなる
- 抜け毛が増える
などの現象が起きますので、やはり年齢と薄毛の関係性は、ゼロではありません。ホルモンバランスについては下記の記事で書きましたが、
生理不順や出産後(分娩後)と抜け毛は関係ある?ホルモンバランスが崩れる女性の宿命
- ED
- ニキビ
- 鬱病
- 薄毛
と、様々な問題を引き起こす原因となるので、おろそかにすることは決してできない要素です。
- 生理
- 妊娠
- 出産
- 更年期
- 閉経
- etc.
先生
ハニワくん
年齢を重ねるたびに薄毛になるものなの?
更年期と女性ホルモン
女性は30歳を過ぎたあたりからすでに『プレ更年期』にさしかかり、その後50歳を超えるまで、『更年期』の問題を抱えることになります。
女性の薄毛の原因は往々にして、この加齢によるホルモンバランスの崩れです。
『最後に読む育毛の本』にはこうあります。
さらに、女性からの薄毛相談も数多く寄せられています。しかし男性と異なり、女性の薄毛の主な原因はホルモンバランスの崩れによる血行障害によるものが大半です。残念ながら私たちが打ち出している男性を対象とした薄毛の改善法は女性には当てはまりません。
女性は老化するにつれ、ホルモンバランスが崩れ、
- FAGA(女性男性型脱毛症)
- びまん性脱毛症
にかかりやすくなります。『髪の悩みがみるみる解決する100のコツ』にもこうあります。
私は30代、40代の女性を更年期の前の段階という意味で『プレ更年期』と呼んでいます。この年代の女性は更年期ほど劇的ではないものの、少しずつホルモンバランスがくずれ始めています。このホルモンバランスのくずれが頭皮にも影響を与えて、髪が細くなったり、抜けたり、白髪になったりというトラブルが引き起こされるのです。
ホルモンバランスが崩れて、女性ホルモンのエストロゲンが劣位になり、男性ホルモンのテストステロンが優位になります。
『AGA(男性型脱毛症)』の原因は『DHT(ジヒドロテストステロン)』です。男性ホルモン(テストステロン)には、体毛やひげなどに代表されるように、毛を生やす、という作用がありますが、前頭部と頭頂部の毛乳頭に多くある特殊な酵素(Ⅱ型5α-還元酵素)と結びつくと、ジヒドロテストステロン(DHT)という脱毛を促進する物質がつくられるわけです。(ちなみに女性の場合は、アンドロステンジオンという物質からもDHTが生じます。)
ですからテストステロンが優位になり、エストロゲンが劣位になる更年期は、FAGAのリスクが高まるということでもあります。したがって下記の記事に書いたように、
女性に嬉しい大豆(イソフラボン)や小麦(グルテン)は育毛や薄毛とどう関係してる?グルテンフリーのメリット
イソフラボンは、エストロゲンと似た動きをする成分なので、女性はよくイソフラボンを摂取することを推奨されるわけなんですね。
先生
ハニワくん
高齢になると頭皮の脂分の分泌が減ってくる
『髪の悩みがみるみる解決する100のコツ』にはこうあります。
ケアで大事なのは、シャンプーをしたら必ず毎回トリートメントをするということです。とくにプレ更年期を過ぎると頭皮の脂分の分泌が減ってきます。シャンプーをすると頭皮の脂分が失われるので、『中高年の女性は毎日シャンプーをしないほうがいい』と指導する人もいるようです。しかし、毎日洗っても構わないのです。ただし、洗いっぱなしにせず、育毛剤やトリートメント剤を必ず使いましょう。育毛剤は薄毛や抜け毛を予防する効果もあるので、悩み始める前から使っても構いません。
このように、高齢になるとホルモンバランスが崩れる他にも、『頭皮の脂分の分泌が減ってくる』という現象が起きます。脱毛の原則で考えると、普通、頭皮に脂分はそう多くないほうがいいということになりますね。先ほどの記事、
『シャンプー剤、朝シャン、炭酸水、リンス、コンディショナー』は薄毛対策?抜け毛が増える原因?
にも書きましたが、 念入りにシャンプーをすることで、こういう悪循環が起きます。
陥りたくない悪循環
『
』ということになるわけですね。ですから高齢者が、
- 頭皮の脂分の分泌が減る
- シャンプーを毎日する
ということは、一見すると薄毛に影響がないように見えます。だって、シャンプーを毎日することの弊害は、『皮脂の過剰分泌』なわけですから、それが高齢になって抑えられるということは、別に毎日シャンプーをしたって、薄毛の原因にはならないということになりますよね。
しかし違う問題が起きるんですね。シャンプーを毎日することで今度は『頭皮の脂分が必要以上になくなる』んです。何事も、『必要以上に』ということはNGですからね。
先生
ハニワくん
年齢を重ねるたびに薄毛になるものなの?
頭皮や髪の毛が乾燥すると抜け毛や切れ毛の原因となる?
この場合で言うと、『乾燥』です。乾燥に関しては下記の記事に書きましたが、
紫外線を浴びたり帽子をかぶると薄毛になる?頭皮の日焼けは髪の毛に悪いのか
一部を抜粋します。『髪の悩みがみるみる解決する100のコツ』にはこうあります。
エアコンがきいた部屋は想像以上に乾燥しているため、髪の水分がどんどん失われて、キューティクルがはがれやすくなります。これも枝毛や切れ毛の原因になるのです。
乾燥することは髪の毛にとってよくないんですね。また、確かに毎日シャンプーをするということは、他の意味でもあまり推奨されることではなさそうです。『シャンプーをやめると、髪が増える 抜け毛、薄毛、パサつきは“洗いすぎ”が原因だった!』にはこうあります。
では、シャンプーをし過ぎると、頭皮が薄くなるのはなぜか。ほとんどのシャンプーは、強力な洗浄効果を持つ界面活性剤でできています。これによって頭皮のバリアをこわして、頭皮の新陳代謝を衰えさせるためです。
頭皮も含め、皮膚の表面には外部からの異物の侵入を食い止め、皮膚内部の水分の蒸発を防ぐ『バリア機能』があります。バリア機能を構成しているのは、アミノ酸を主成分とした水溶性の天然保湿因子を含む、死んだ角質細胞と、その細胞同士を接着させている、セラミドが主成分の脂溶性の細胞間脂質で、このふたつが交互に積み重ねられてレンガとモルタルでできた壁のように、高粉バリアを形作っています。
この強固なバリアを壊滅的に破壊するのが、シャンプーに大量に含まれている界面活性剤です。(中略)バリア機能が失われれば、保湿できなくなるので、水分がどんどん蒸発していって、頭皮は乾燥し、干からび、細胞の再生ができなくなります。
シャンプーには界面活性剤が含まれていますからね。大量生産をするときにどうしても含入させる必要がある殺菌成分もあるわけで、そうした強い殺菌・洗浄成分は、皮膚や頭皮に決していい影響は与えません。ですから、たまに妙に高いシャンプーを見ることがあると思いますが、あのように『こだわったシャンプー』を使った方が、実は頭皮に優しいんですね。もちろん内容によりますが。
私も10代の頃、美容師によくこういわれていました。
だからそれ以来は、美容院で実際に使っているような数千円のシャンプー剤を使用することにしています。大体、1,500~3,000円ですね。市販の5~10倍くらいの値段でしょうか。しかし、髪の毛が短いので一度に使う量が極めて少ないので、実際これらの費用が負担になるということはありません。記の記事で坊主頭について書きましたが、
男の薄毛対策は坊主で決まり!何ミリくらいがハゲ隠しにベスト?
坊主ともなると更に使用量は減りますからね。一滴で済みます。またこの本にも『頭皮は乾燥し、干からび、細胞の再生ができなくなります。』と出てきましたね。高齢になってシャンプーをし過ぎないほうがいいという理由は、これでかなり信憑性が増してきました。
先生
ハニワくん
高齢者が好む和食中心の食事は髪の毛にいい影響を与える
ただ、『食事』というテーマで考えると、高齢になるとむしろ薄毛の原因は自動的に消えていくという解釈もできます。それは、『和食中心の食事』ですね。年を重ねるごとに脂っぽい食事は食べられなくなってきて、胃に優しい食事になる傾向があります。
『髪の悩みがみるみる解決する100のコツ』にはこうあります。
薄毛の原因の多くは、髪そのものではなく、抜けやすい頭皮環境にあります。脂肪の多い食生活をつづけていると皮脂腺が広がり、それに伴って毛穴も大きくなってきます。広口のつぼ状になった毛穴にも髪は生えてきますが、穴が広くてしっかりと根が張れないため、毛が細く、またほんの少しの刺激で簡単に抜けやすくなってしまうのです。つまり、薄毛の進行を食い止めるための有効な手段の一つとして、昔ながらの野菜や魚中心の和食にきりかえることがあげられるのです。
ここにあるように、『昔ながらの野菜や魚中心の和食』は高齢者が好む食事ですよね。ハンバーガーやラーメンなどの脂っぽい食事は、自然と拒絶していく傾向があります。その傾向はとてもいいですね。
ですから、中高年になっても全てを悲観視する必要はなく、『むしろ研ぎ澄まされてきた』とか、そういう解釈でもって、楽観視することが大事です。リンクした記事に書いたように、ストレスも薄毛の原因ですからね。また、薄毛と食事に関しては、下記の記事にたっぷりと書きました。一つずつ確実に最適化し、髪にいい生活習慣を覚えましょう。
『育毛に効果がある食べ物、薄毛が進行する食べ物』を徹底調査!『断食』という選択肢にも注目!
先生
ハニワくん
- 人は基本的には絶対にハゲない。
- 薄毛の問題は数多くある。
- 女性は年齢を重ねるごとにホルモンバランスが崩れ、ホルモンバランスが崩れると薄毛になる可能性がある。
- 高齢になると頭皮の脂分の分泌が減ってくる。
- シャンプーを毎日することで『頭皮の脂分が必要以上になくなる』のはまずい。
- 頭皮が乾燥して干からびると細胞の再生ができなくなる。
- 乾燥すると枝毛や切れ毛の原因となる。
- 市販のシャンプーの界面活性剤には要注意。
- 高齢者が好む和食中心の食事は髪の毛にいい影響を与える。
- 高脂肪食品を食べると皮脂腺が大きくなる。
- 皮脂腺が大きくなると髪の毛が根を張れなくなり脱毛する可能性がある。
老化が人に与える影響
さらに加えて髪の毛と老化というキーワードで考えるとしたら、考えられるキーワードは、
- 行き場を無くしたジヒドロテストステロン(DHT)
- 活性酸素(有害毒素、ストレス、コラーゲンの減少)
- 血行不良(運動不足、栄養不足、偏食)
- 毛母細胞の老化
- 頭皮の老化
- ヘアサイクル(毛周期)における休止期
ということになります。
行き場を無くしたジヒドロテストステロン(DHT)
先ほど説明したAGAの原因であるジヒドロテストステロンというのは、実は成人するまでは、体にとってなくてはならない存在なのです。
『最後に読む育毛の本』にはこうあります。
DHTは発毛サイクルを早めて、産毛から育とうとしている髪を片っ端から引き抜いていく悪者です。ただしこのDHTにも役割があり、成人するまでは、DHTは性器形成に重要な役割を果たしているのです。ところが成人になり、性器が完成したら、DHTは行き場を無くしてしまいます。行き場をなくしたDHTが、あろうことかヘアサイクルを崩す。ここまでは解明されています。
そう考えると、成人まではDHTは味方。しかし、成人後は敵になるという図式がイメージできますね。成人後を『老化』とはなかなか言いませんが、しかし、人間は生まれたときから老化が始まっている、という考え方があります。
例えば瀬戸内寂聴は、
と言っていますが、こ考え方の元になっているのは、彼女の師である、ブッダのこの言葉です。
これはブッダの言葉の超訳として書いた記事ですが、
- 生:生きること
- 老:老いること
- 病:病を患うこと
- 死:この世を去ること
これが人間が課せられている『限界』なのです。人は生まれたときからすでに老化しているということは、0歳から1歳になっただけでも、それは老化であります。そう考えると、成人後にDHTが行き場を無くして脱毛を促進させる、という現象は、老化現象だと言っていいかもしれません。
先生
ハニワくん
活性酸素(有害毒素、ストレス)
下記の記事に書いたように、
髪のパサつきがあるなら薄毛に注意?皮脂、コラーゲン、抗酸化物質で薄毛の対策を!
『マリンビタミンで奇蹟の若返り』にはこうあります。
体内のコラーゲンは20歳をピークに減少
ハリのある素肌、強靭な骨、なめらかな関節、柔軟性にとんだ血管など、コラーゲンあってのたまものです。ところが、体の中のコラーゲンの量は、20歳をピークにどんどん減っていきます。体内のコラーゲンは絶えず分解と合成を繰り返して入れ替わっていますが、年を取ると分解される量が一方的に増えて、合成が追い付かなくなるのです。
(中略)また、加齢につれて体内のコラーゲンは老化しやすくなります。これは活性酸素という悪玉酵素の攻撃を受けやすくなるためです。活性酸素は、太陽の紫外線を浴びたり、排気ガスを吸い込んだり、ストレスを受けたときなどに絶えず体内で発生しています。
加齢によって体内のコラーゲンが老化し、活性酸素という悪玉酵素の攻撃を受けやすくなるとありますね。活性酸素というものは一定量を超えると人間の心身に悪影響を与えますので、基本的には常に敵視するべき存在です。
ニキビの最大の原因に等しいのは『活性酸素』!この対策が大きな予防になる
加齢によって活性酸素という悪玉酵素の攻撃を受けやすくなり、コラーゲンの量が減少してくると、『毛髪への影響』も含めたあらゆる場所に悪影響を与えます。これを『老化』と言うのです。活性酸素は薄毛の原因にもなりますので、記事と併せてご確認ください。
また、有害毒素とストレスですが、普通、そのようなものが体内に溜まっている状態は『若々しい』とは言いません。その逆で、それとは無関係の人のことをよく『若々しい』表現することになります。次の血行不良(運動不足)の説明で、更にこのことについて考えていきましょう。
先生
ハニワくん
老化が人に与える影響
血行不良(運動不足、栄養不足、偏食)
今言ったように、運動不足の人を『若々しい』と表現することはあまりありません。それよりもむしろ、高齢でも散歩を欠かさなかったり、体操をしたり、あるいはジョギングやトレッキング、サーフィンなどをして活動的に生きる人のことを『若々しい』と放言することが圧倒的に多いですね。
ということは、『運動不足=老化に近づく』というイメージが頭に浮かびます。実年齢が若い人でも、全く運動をせずに体年齢が年老いている人を見ると、
おじいちゃんみたいんだなあ…
と感じるのではないでしょうか。薄毛対策の基本中の基本は、
- 食事
- 睡眠
- 運動
ですから、血行不良があるということはこのうちのいずれかを最適化する必要があります。
『抜け毛』と『切れ毛』の違いと、その見分け方とは?両方の原因となるのは何?
頭皮の毛穴に詰まった皮脂が原因で脱毛する?頭皮の脂やべたつきの原因は皮脂?
例えば高脂肪・高カロリー食品を食べると血液がドロドロになります。食べたいものを好きなだけ食べて血液がドロドロになり、血液年齢や肌年齢などが老化している人は、決して『若々しい』とは表現しませんよね。事実、その血行不良によって、
- 動脈硬化
- 心不全
- 脳梗塞
等の病気に罹ってしまうことも稀ではありません。いつまでも病気知らずで、健康体でいて活動的である。そのような人のことを指して『若々しい』と表現するわけですから、血行不良の状態を保っているような人は、『老化している』と言ってもいいでしょうね。
そしてその血行不良は薄毛の原因となります。
長時間スマホを使用すると血流不全になって薄毛になる?頭皮マッサージでカチカチ頭を血行促進すれば若ハゲ対策はできるか
先生
ハニワくん
毛母細胞の老化
下記の記事に書いたように、髪の毛にはヘアサイクルというものがあります。
抜け毛対策と予防!でも、ヘアサイクルがあるから髪の毛は抜けて当たり前!
『ササっとわかる薄毛の悩み解決最前線』(講談社)にはこうあります。
10~15万本もある髪の毛の一本一本が毛母細胞の細胞分裂によって成長し、やがてそれが止まり、抜け落ちるというサイクルをくりかえしています。これを毛周期=ヘアサイクルといい、一本の髪の毛が生まれてから抜け落ちるまでの1サイクルは2~7年です。
このようなサイクルを繰り返して成長していく髪の毛ですが、この土壌である毛母細胞が、肌が老化していくのと同じように老化していくので、単純にその老化によって、髪の毛から『若々しさ』がなくなってきます。
先生
ハニワくん
頭皮の老化
これも同じことです。先ほどのコラーゲンの老化と同じように、人が老化すれば頭皮や毛母細胞も含めた体のすべてが老朽化していきますので、それに伴って髪の毛も『若々しさ』はなくなってきます。
ヘアサイクル(毛周期)における休止期
そして、先ほど言ったヘアサイクルですが、
- 成長期(約2~7年)
- 退行期(約1~2週間)
- 休止期(約3~4か月)
となっていて、休止期に入ると髪の毛はもう抜け落ちるだけになります。
休止期(約3~4か月)
毛母細胞の細胞分裂が完全に止まり、髪の毛が自然に抜け落ちるのを待つ。1日に70~120本の毛が落ちるのは正常。その下ではふたたび髪の毛をつくる準備が進められている。
これを例えば、
- 成長期=赤ちゃん~成人
- 退行期=成人~中年
- 休止期=中年~死去
と考えると、休止期に入った髪の毛は、『老化によって使命を全うした髪の毛たち』と考えることができるので、『髪の毛と老化』というテーマで考えるなら、私は休止期に入った髪の毛たちのことが頭をよぎります。
この記事で一番重要なのはブッダの言葉ですね。人は生まれたときから老化も死も避けられない運命を背負った生き物です。そしてそれは、人だけじゃなく、あらゆる生命がそうなんですね。だとしたらそれを『拒絶する』よりは『受け入れる』方が真理に則っています。
真理は敵視するものではありません。味方につけるか、あるいは合わせるものです。とてつもなく難しい記事ですが、最後にこの記事を載せておきましょう。
先生
ハニワくん
- DHTは性器形成に重要な役割を果たしている。
- 成人後にDHTが行き場を無くして脱毛を促進させる、という現象は、老化現象とも言える。
- 加齢によって体内のコラーゲンが老化し、活性酸素という悪玉酵素の攻撃を受けやすくなる。
- すると『毛髪への影響』も含めたあらゆる場所に悪影響を与える。
- 『運動不足=老化に近づく』。
- 血行不良の状態を保っているような人は、『老化している』。
- 髪の毛の土壌である毛母細胞は、肌が老化していくのと同じように老化していく。
- 休止期に入った髪の毛は、『老化によって使命を全うした髪の毛たち』。
- 真理は敵視するものではない。味方につけるか、あるいは合わせるもの。
加齢による脱毛と薄毛の違いって?
『加齢と脱毛』というテーマで考えていきましょう。しかし、老化と加齢はほと同じ意味で、老化が進めば髪の毛の元気は衰退していくことになります。それは髪の毛に限った話ではなく、
- 細胞
- 筋肉
- 骨
- 脳
- 内臓
等のすべてが、生まれたときから老化が始まっているのです。中には折れ線グラフにしたときに『山なり』になるものもあるでしょう。15~30歳までが最もピークであり、そこから加齢とともに下がっていくということもあります。
そう考えると、『生まれたときから老化が始まっている』というよりは、『生まれてから15~30歳のピークまで成長をし続け、その後、老化していく』という言い回しの方がいいかもしれませんが、また違う角度から見れば、人も含めたあらゆる生命は、生まれたときから死に向かって進んでいて、老化しているのです。
精神分析学創始者、フロイトは言いました。
そういうことですね。
先生
ハニワくん
薄毛の種類と老化現象
薄毛の種類には、先天性の脱毛症を抜かせば、
薄毛の種類
等が挙げられますが、『加齢による薄毛』というのは、基本的に、このどれにも当てはまらない、単なる『老化現象』ということが言えるかもしれません。先ほども、
- 更年期と女性ホルモン
- 行き場を無くしたジヒドロテストステロン(DHT)
- 活性酸素(有害毒素、ストレス、コラーゲンの減少)
- 血行不良(運動不足、栄養不足、偏食)
- 毛母細胞の老化
- 頭皮の老化
- ヘアサイクル(毛周期)における休止期
等というキーワードを書きましたが、例えば体内のコラーゲンは20歳をピークに減少し、加齢につれて体内のコラーゲンは老化しやすくなります。毛母細胞も頭皮も老化するわけですから、そうなってくると必然的に髪の毛の元気は失われていきます。細くて弱弱しい髪の毛が増えることになれば、それをはたから見たときに、
薄毛だなあ…
と思うかもしれません。しかしもちろん、ただ年を重ねたというだけで必ず薄毛になるということではありません。
先生
ハニワくん
タバコやアルコールは髪の毛にいい?
『発毛・育毛の新常識―これだけ知っていればハゲになりません! (B&Tブックス)』にはこうあります。
毛髪がふさふさのまま72歳で他界した私の父は、大酒のみであった。私は幼いころから、父の酒量の多さを嘆く母を見て育った。その父は、中年になって酒量が減ったのをしきりに嘆いて、『俺も弱くなった。若いころは日に二升は飲めたがな』といいつつ、それでも多い日には一日一升の酒を飲んでいた。そして当時、もっともニコチンが多いといわれていた『ゴールデンバット』というタバコを毎日二箱以上吸っていた父の指先は黄色く変色していて、ニコチンと体臭がブレンドされたような独特な匂いがしたものだった。今でも私が父を思い出すとき、必ずこの『タバコの匂い』が鼻の奥に鮮烈によみがえってくる。
発毛・育毛の新常識―これだけ知っていればハゲになりません! (B&Tブックス)
この著者の父上は、72歳で他界したときに髪の毛はふさふさでした。下記の記事にタバコやアルコールについての弊害は書きましたが、
アルコールやタバコは育毛の敵?飲酒と喫煙は薄毛の原因だが、日本酒の『熱燗』ならいいという理由とは
髪の毛に悪いと言われる要素をいくつも抱えていても、髪の毛は元気なままという人もいます。ただし、これは参考にしてはいけませんけどね。たまたまこの方が元気な方だったからということで無事だったかもしれませんが、原則としては、
- タバコ
- アルコール
- 老化
というものは、すべて髪の毛にとって悪影響を与えるものです。
老年と言えば、このようにタバコやアルコール、あるいは食べたものが蓄積されて、病気となって現れるのもこの時期です。例えば、俳優の梅宮辰夫さんは78歳の頃、8つの合併症を患いました。
- 肺炎
- 心不全
- 腎不全
- 糖尿病
- 高脂血症
- 狭心症
- 心房細動
- 高血圧
ですね。奥さんは「今夜がヤマ」とも言われたので、生死をさまよったわけです。やはりこうした問題は日ごろの積み重ねがものを言いますから、あまり体に悪いものを摂取したり、蓄積したり、無茶をすると、老年になり、抵抗力や免疫力が下がったとき、ツケを払うことになります。
もちろんこれらの病気を患えば薄毛どころの騒ぎではありませんが、例えば血流不全になりますからね。それは薄毛の原因となります。下記の記事に書いたように、
これらのすべては結果的に髪の毛にとっていい影響は与えません。病気や体調不良はすべて髪の毛に悪影響を与えますので、体に無茶をさせるのは控える必要があります。
先生
ハニワくん
加齢による脱毛と薄毛の違いって?
エストロゲンの分泌は20~40歳が山のピーク
また、先ほど折れ線グラフにしたときに『山なり』になるということを言いましたが、それで言うと、女性ホルモンのエストロゲンなどがそれに該当することの一つです。『美容皮膚科医が教える 美肌をつくるスキンケア基本ルール (PHPビジュアル実用BOOKS)』にはこうあります。
年齢に伴うエストロゲンの分泌量の変化
卵巣機能の働きに合わせて変化
エストロゲンは卵巣で分泌される妊娠・出産のためのホルモンです。20代のころにもっとも多く分泌され、25歳ごろでピークに。そして、30代後半から徐々に減り始め、さらに更年期になると急激に減少するといわれています。
美容皮膚科医が教える 美肌をつくるスキンケア基本ルール (PHPビジュアル実用BOOKS)
折れ線グラフにすると、20~40歳が山のピーク。そしてそこから更年期が始まるので、80歳辺りになるとほとんど0歳と同じくらいの分泌量に落ちていきます。『山』の形ですね。
女性ホルモンと老化と薄毛については下記の記事にたっぷり書きましたが、女性の場合は加齢が進んでいくとこのようにエストロゲンの分泌量が減り、薄毛も含めた様々な老化現象を起こしていきます。
女性の薄毛は『頭頂部、髪の分け目、おでこ』に注意?FAGAやびまん性脱毛症(休止期脱毛症)とは何か
生理不順や出産後(分娩後)と抜け毛は関係ある?ホルモンバランスが崩れる女性の宿命
先生
ハニワくん
避けて通れない生命の運命とこの世に存在する圧倒的な真理の力
ただ、先ほども載せたこの記事ですが、
『育毛に効果がある食べ物、薄毛が進行する食べ物』を徹底調査!『断食』という選択肢にも注目!
老化が進んでいくと、徐々に脂っぽいものが食べられなくなってきます。すると、自然と『体にいいもの』を選り好むようになり、それが結果として髪の毛も含めた心身にいい影響を与えることになります。
しかし私の祖母は90歳になりますが、食べる食事は菓子パンなどの食事が多く、決して体にいいものではありません。
- 高脂肪
- 高カロリー
- 食品添加物
- 人工着色料
- 調味料
- 保存料
- 精白されたもの
は注意が必要です。
- スイーツ
- ファーストフード
- ジャンクフード
- スナック菓子
- 白米
- 白砂糖
- 旬のすぎたもの
- インスタント食品
- 出来合いのもの
- コンビニの弁当
こういったものが全て『要注意食品』として挙げられることになります。ただ、祖母の場合、『もう十分に生きた』という事実と、『ストレスフリーの生活』という二つの要素があって、一概にこの食生活を否定することができません。
先ほどの『タバコとアルコールを愛した人』の話もそうですが、人は最後には必ず死にます。ですから死ぬ間際に、好きなものを食べて死ぬ。それというものは、誰もが一度は考えたことがあるのではないでしょうか。
糖尿病だった私の叔父も、亡くなる直前、私に『シーっ』というポーズをとり、親族に隠れてチョコレートを食べていました。それが原因で他界したというわけではないと思いますが、その一週間後に叔父が亡くなったと知らせを受けました。
しかし、統合失調症でもあった叔父は、いずれ死にゆく運命にあったようにも見えます。仕事もせず、離婚もして、ただ生きているだけという印象もありました。これは決して病気だった叔父の人生を否定するということではなく、私はそんな叔父を通して、人間の一生の虚しさと、儚さというものを思い知ったのです。
精神分析学創始者、フロイトは言いました。
フロイトが言うように、人は最後には必ず死にます。しかし、だからといって別に、『死ぬために生きている』わけではない。薄毛問題も含めた美容関係を最適化することにしても何にしても、我々はこの儚い一生を『尊い一生』にするために、今日も明日も奮闘するのではないでしょうか。『加齢と脱毛』というテーマで考えたとき、私はそういう避けて通れない生命の運命と、そしてこの世に存在する圧倒的な真理の力を思い知ります。
先生
ハニワくん
- あらゆる生あるものの目指すところは死である。
- ただ年を重ねたというだけで必ず薄毛になるということではない。
- 原則としては、タバコ、アルコール、老化というものは、すべて髪の毛にとって悪影響を与える。
- 病気や体調不良はすべて髪の毛に悪影響を与える。
- 女性の場合は加齢が進んでいくとエストロゲンの分泌量が減り、薄毛も含めた様々な老化現象を起こす。
- 老人が好む和食は髪の毛も含めた心身にいい影響を与える。
- 避けて通れない生命の運命とこの世に存在する圧倒的な真理の力を知る。
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