頭皮の毛穴に詰まった皮脂が原因で脱毛する?頭皮の脂やべたつきの原因は皮脂?
毛穴に皮脂が詰まるというだけで脱毛するということではありません。
皮脂腺が発達しすぎると、毛に供給されるはずの栄養の多くが皮脂腺へいってしまい、そのため、毛は栄養不足の状態に陥ってしまうため、薄毛になってしまうのです。頭皮の脂やべたつきの原因は、皮脂の可能性が高いと言えます。皮脂は適切な量が出ている分には最高の保護クリームだと言えるのですが、過剰分泌はいろいろと問題があります。薄毛になる可能性もあります。
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頭皮の毛穴に詰まったものは、あまり放っておいて良いものとは言えません。基本的に便秘などもそうですが、体内に何かが詰まっているということはよくありませんからね。
『新陳代謝』とは、古くなっていらなくなったものを排泄し、新しく新鮮なものをと入りれるということですが、この世は常に新陳代謝を繰り返して生まれ変わり続けています。人間が新陳代謝をすることも避けて通れませんね。例えばそれは、下記の記事に書いたような 『体内毒素・デトックス』というテーマと同じものになります。
体内毒素が体にあると、それを排出することが最優先になって髪の毛の機能が低下します。抗がん剤や放射線などによる脱毛をイメージすればわかるように、『排泄機能を超える毒素が体内に溜まると脱毛してしまう』んですね。
またこの『頭皮の毛穴に詰まったもの』ですが、毛を抜いたときに毛根に白い塊のようなものがついていた場合、それは、
のいずれかに該当するものです。
その塊の正体がただの『毛根鞘』であれば問題ないのですが、髪の毛を抜いたときに毛球に『白い塊(皮脂)』が多めについているということは、薄毛になる一つのサインだと捉えることができますので、注意が必要です。下記の記事に書いたように、
薄毛の原因
薄毛の原因には、このような問題が挙げられるわけです。先ほど体内毒素に関しては記事を張りましたが、実にこれだけの要素が薄毛にはかかわっていて、それらを全て最適化することは避けて通れません。
その中で、こと『頭皮の毛穴に詰まったもの』の最適化で考えるのであれば、もちろんこのすべての要素の最適化が必要ですが、特に重視するべきなのが、
の2つです。それは先ほどの『毛根鞘』の記事にも書きましたので、併せてご確認ください。やはり、一般の人でも何となく考えて思い浮かべられるように、『高脂肪・高カロリー』の食事は基本的に体によくありませんからね。下記の記事に書いたように、
薄毛だけの問題で考えても、これらの食事をすることは、
などの様々な問題を引き起こします。また、だからといって過度なダイエットすると、今度は違うダメージを負うことになります。詳しくは下記の記事に書きました。
ですから、『高たんぱく・低脂肪』の食事を心がけ、『酸性食品』ではなく、『アルカリ性食品』を摂取することを心がけましょう。カルシウム、ナトリウム、カリウムを多く含む緑黄色野菜や海藻類がその代表ですね。そうした『メンテナンスフード』を食べることは、あらゆる問題の最適化に繋がります。
また、食事と薄毛の問題に関しては下記の記事にたっぷりと書きましたので、併せてご確認ください。またシャンプーですが、下記の記事に書いたように、
念入りなシャンプーは皮脂を余計に洗い落とす結果になります。そうすると皮脂の分泌が過多になり、逆に頭皮が脂っぽくなり、皮脂腺が大きくなり、それが脱毛の原因となります。下記の記事にも書きましたが、
『シャンプーをやめると、髪が増える 抜け毛、薄毛、パサつきは“洗いすぎ”が原因だった! 』にはこうもあります。
皮脂腺が発達しすぎると、毛髪にとってきわめて不都合なことが起きます。38ページのイラストにあるように、毛根は毛細血管から栄養をもらい、その栄養を使って細胞分裂を繰り返すことで髪が太く、長く成長していくわけです。
ところが、皮脂腺が発達しすぎると、毛に供給されるはずの栄養の多くが皮脂腺へいってしまい、そのため、毛は栄養不足の状態に陥ってしまいます。そうなれば、髪が十分に成長できなくなることは言うまでもありません。太くて長い毛が減って、逆に、細く、短い産毛のような毛が増えることになるのですから、髪は当然、まばらになり、薄毛への道をたどることになります。
念入りなシャンプーによって皮脂が落ちすぎると、逆に皮脂腺が発達しすぎる。そうすると、毛に供給されるはずの栄養の多くが皮脂腺へいってしまい、そのため、毛は栄養不足の状態に陥ってしまい、薄毛になってしまうということですね。
では、脂性の人はハゲやすいのでしょうか。『ササっとわかる薄毛の悩み解決最前線』(講談社)にはこうあります。
毛にまつわる迷信 『脂性の男』『毛深い男』は薄毛になる?
男性ホルモンのテストステロンには皮脂腺を増やす作用があり、これが増えると分泌される皮脂量も多くなります。男性型脱毛症=AGAは思春期以降に増加したテストステロンの作用により起こります。つまり男性ホルモンの一種である『テストステロン』が還元酵素とレセプターの存在によって『軟毛化』しの原因を作っているのです。皮脂が多いから毛の成長がじゃまされているわけではないのです。頭皮の皮脂があまり多いと脱毛症を起こすこともありますが、これはAGAとは別の症状です。
ことAGA(男性型脱毛症)ということであれば、皮脂の多さはあまり関係ないんですね。『AGA(男性型脱毛症)』の原因は『DHT(ジヒドロテストステロン)』です。男性ホルモン(テストステロン)には、体毛やひげなどに代表されるように、毛を生やす、という作用がありますが、前頭部と頭頂部の毛乳頭に多くある特殊な酵素(Ⅱ型5α-還元酵素)と結びつくと、ジヒドロテストステロン(DHT)という脱毛を促進する物質がつくられるわけです。
ですから、皮脂というよりも、ジヒドロテストステロン。これがAGA(男性型脱毛症)の原因となっているのです。
また、『発毛・育毛の新常識―これだけ知っていればハゲになりません! 』にはこうあります。
皮脂は髪の成長に欠かせない大切な成分
育毛の大敵と言われている『皮脂』は、実は人体にとってなくてはならない、大切な成分である。頭皮を含む私たちの身体は、一枚の巨大な皮膚でスッポリと覆われていて、その皮膚を乾燥などのトラブルから護るために、皮脂穴から分泌された皮脂が、汗穴から分泌される水分とまじりあって、保護膜と呼ばれる皮脂膜を形成し、私たちの身体から必要な水分が失われないように護っている。
この働きは全身にわたって行われており、もちろん頭皮も例外ではない。皮脂は、私たちの身体を乾燥や肌荒れなどから保護する為に、全身から分泌されている大切な成分なのである。
発毛・育毛の新常識―これだけ知っていればハゲになりません! (B&Tブックス)
これで皮脂の重要性はわかりましたね。念入りなシャンプーによって皮脂を落としすぎることは、どちらにせよよくありません。皮脂が落ちすぎても、それによって分泌が過多になっても、結局薄毛の原因となるのです。そしてその理由は『皮脂が多いから』ということではなく、『皮脂腺が大きくなり、そこに栄養が持っていかれる』ため、髪の毛に影響が回らなくなるからなんですね。
また、下記の記事にも書きましたが、
中高年になってくると、頭皮の脂分の分泌が減ってきます。ですから、毎日シャンプーをすることは避けるべきだという意見もあるくらいです。毎日洗髪をするならいいですが、『シャンプーをする』ということは控えた方がいいかもしれません。
ましてや、『中高年が毎日念入りなシャンプーをする』ということは、髪の毛のことを考えるとタブーだと言えるでしょう。
頭皮がべたつく、脂っぽい、テカっている等の原因は、往々にして『皮脂』です。『光っている』とか『みずみずしい』とかいう爽やかな印象だったら『汗』や『水分』ということになるのですが、『べたつく、脂っぽい、テカっている』印象があるわけですからね。それはやはり、『あまり良くないもの』という印象があります。
しかし、皮脂がなければ乾燥し、肌荒れに繋がる。そう考えると、『皮脂は天然の保護クリーム』だと考えることができますね。ですから皮脂はあっていいんです。いけないのは、『ありすぎる皮脂』ですね。『ありすぎる皮脂』がどのような悪影響を与えるかというと、例えば、
といった問題です。
まず何よりも、見た目が悪いですよね。これは、男女問わずです。もちろん一番最悪なのは、性格の悪い男性のテカり。爽やかなイケメンがたまにテカっているのは問題ありませんが、性格が性悪で、私利私欲に支配されているような、不潔でいやらしい、女性から見て生理的に受け付けないような男性がテカっているのは、耐えられません。
同じように、そういう人の肌を触ったときに、手がベトベトするのは不快で仕方ありません。通常の状態で考えた場合でも、水分が手についたときと、油が手についたときでは全く不快感が違いますからね。それにプラスして、生理的に受け付けないような性格が上乗せされるわけですから、女性がそういう人のベトベトに感じる不快感は、えげつないものになります。
男性側は、少しでもその不快感をなくすように、『保護膜』たる皮脂の分泌をあまり過多になりすぎないように注意することが必要ですね。しかし女性も女性で、どんなに美人でもおでこがテカっていると、そこが気になってしまいます。もちろん、美しければ不快感は少ないのですが、それでも、そのテカりを無視してそのままにしている神経を途中で疑いだし、
この人は美容に気を使えない女子力の低い人なのかなあ…
という感覚を覚えてしまいますね。ですから、男女問わずに、この『保護膜たる皮脂』の分泌は、そう過剰である必要がないということになります。あまりメリットはありませんね。
また、加齢臭と生活習慣病の問題とも無関係ではありません。『気になる 口臭・体臭・加齢臭』にはこうあります。
加齢臭を増加させる要因
加齢臭は、じつは生活習慣病と大きな関係があります。典型的な例をあげてみましょう。食べ物では肉類が好きで、お酒はガンガン、たばこもスパスパ、仕事仕事で運動不足、当然ストレスも多い、このような生活を送っていると、生活習慣病になりやすいということはよく知られています。
加齢臭が発生するシステムも似ています。年を重ね、不摂生を続けていると、血管の中にコレステロールが蓄積するのと同じように、皮脂腺にも脂肪分が増えてきます。分解される脂肪分が多くなるということは、当然、加齢臭の元となるノネナールの量も多くなっていくのです。こうしてみると、生活習慣病になりやすい生活を送っている人ほど、加齢臭も強くなりやすいといえるでしょう。
このような生活を送っていると生活習慣病、かつ加齢臭を引き起こす可能性が高くなるわけです。そして当然、それと同時に皮脂の分泌も過多になります。肉類を食べただけでもそれは明白ですね。そもそも、下記の記事にも書いたように、肉食というのは実はあまり推奨されません。
一部を抜粋すると、
獣肉を食べると加齢臭の元がつくられやすくなります。それは、肉には動物が排泄するはずだった老廃物を含んでいるためだからです。解体後の動物の老廃物まで取り込むことになります。それゆえ細胞が汚れ、疲労と老化をもたらすのです。
とありますね。動物は、死んでから人間に調理をされ、食材へと生まれ変わるわけです。しかし、その動物たちは皆体に老廃物を含んでいます。もちろんこうした肉食で得られるのは『高たんぱく』等の恩恵です。
『あたらしい栄養事典』から肉の栄養素の一部を抜粋しましょう。
牛肉の必須アミノ酸は筋肉や骨を形成するとともに、脳神経や自律神経に働きかけて興奮や緊張をやわらげます。
鶏肉に豊富なアミノ酸のメチオニンは、脂質のエネルギー変換を促します。
豚肉のビタミンB1は体内の糖質を燃焼させて、筋肉のエネルギーに変換します。脳の活動に必要なエネルギーも供給します。
しかし人間は肉食をするときこうした『正の遺産』だけではなく、そうした動物たちの『負の遺産』までも同時に摂り入れるということを、忘れてはならないのです。
という、様々な問題を引き起こす原因になります。
そして問題はここですね。『シャンプーをやめると、髪が増える 抜け毛、薄毛、パサつきは“洗いすぎ”が原因だった!』にはこうあります。
シャンプーを使うほど、皮脂量が増える
(省略)なぜなら、シャンプーで頭の皮脂をすっかり洗い落としてしまうと、皮脂が不足してきます。そのため、皮脂を大量につくって補わなければならなくなり、したがって、皮脂腺が大いに発達するのです。
皮脂腺が発達しすぎると、毛髪にとってきわめて不都合なことが起こります。38ページのイラストにあるように、毛根は毛細血管から栄養をもらい、その栄養を使って細胞分裂をくりかえすことで髪が太く、長く成長していくわけです。
ところが、皮脂腺が発達しすぎると、毛に供給されるはずの栄養の多くが皮脂腺へいってしまい、そのため、毛は栄養不足の状態におちってしまいます。そうなれば、髪が十分に成長できなくなることはいうまでもありません。
つまり、皮脂腺が発達しすぎると、髪の毛にいくはずの栄養が皮脂腺に行ってしまい、髪の毛に十分な栄養が行き渡らず、薄毛の原因となるのです。
したがって、おでこや頭皮がテカっている、べたついている、脂っぽいなどの症状が得ている場合、皮脂腺が発達している可能性があり、そのせいで薄毛を引き起こす可能性があるので、注意が必要なのです。
しかし逆に言うと、この問題を最適化すれば、
という問題を一気に最適化することになりますので、一石二鳥以上の恩恵が得られますね。対策としては、
などの要素を最適化することが求められます。記事を見て更なる詳細を確認し、テカりの抑制と同時に、薄毛対策をしましょう。