ハゲはモテない?
それは『半分事実』です。
しかし薄毛でもモテる人がいるのも事実ですね。考え方の最適化をしましょう。
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『ハゲは嫌われる』とか、『ハゲはモテない』と思っている人が多いと思います。しかし、それは『半分事実』です。これは断言しておきましょう。嘘よりも真実を追求するのが私のスタイルです。
しかし、もちろんそう言い捨てるだけでは薄毛のサイトを運営している人間として失格です。ですからしっかりと『もう一つの真実』について書きましょう。私はただ『嘘よりも真実を追求する』と言っただけですからね。『私は冷たい人間です』と言ったわけじゃないんです。もし私の口からシビアな言葉が出てきたのであれば、それはただ現実がシビアなだけです。
『鏡』です。あれに物を映したら、ありのままの姿を映しますよね。
と聞いて、無理やり自分だと言わせてもいいのですが、そうやって周りを力づくで自分の思い通りに作り上げたとしても、それは単なる砂上の楼閣にすぎません。つまり、脆くて、弱くて、虚しいんですね。
ユニクロことファーストリテイリング社長、柳井正が、『最高の教科書だ』と賛辞する『プロフェッショナル・マネジャー』の巻末に、こうコメントしています。
『エゴチズムの真の害悪は、抑制されない個人的虚栄心が高進すると、その本人が 自分自身の為にこしらえた賛辞を信じ込むようになる。そして自分自身と虚栄心の中にのめり込んで、他人の感情への感受性を失ってしまう。常識も客観性も失われる。そして意思決定の過程を脅かす厄介者となる』
砂上の楼閣は、あっけなく崩れ落ちるのが相場です。『砂の上に城を建てる』んですからね。見るべきなのは以下の記事です。
基礎がないところに見栄えのいいお城を建てるということは、軽薄そのものです。
したがって、真実だけを直視し、真実に生きるようにしましょう。そうすればこの薄毛の問題とて、その他の一切の問題と同じように、最適化することができます。例えば下記の記事に書いたように、
薄毛の原因
薄毛の原因には、このような問題が挙げられるわけです。現実を直視する勇気さえあれば、このような問題にすぐに気づくことができ、
じゃあこれを最適化すればいいんだ。
として、すぐに解決案がわかるようになります。しかし、真実を歪め、自分の都合のいいように曲解し、あるいは捏造しようとする人はこれらの事実を隠蔽しますからね。なるべく自分が楽をして、得をして生きていけるようにしたいと考えます。
ただ、『実際に得をする』のは真実を直視した人ですけどね。しかし、隠蔽体質にある人はそれを鵜呑みに出来ません。これは決して、頭の悪い人だけにあり得る話ということではないのです。
JALが破綻して、再建されたときの動きを思い出しても、まさにこの話の通りです。傲慢不遜に陥った幹部連中が、再建を買って出た稲盛和夫に楯突いたのです。きっと自分たちの非を認めたくなかったんですね。事実を自分たちの都合のいいようにでっち上げたかった。
しかし稲盛和夫は、
と一喝しました。隠蔽体質にある人はそれを鵜呑みに出来ません。JALの運営を任されるような頭のいい人たちであっても、こういうことは行ってしまうものです。彼らはエゴチズムを貫き通し、最終的に会社を破綻させました。『実際に得をする』のが真実を直視し、現実がシビアなものであるということを理解した人である、ということがよくわかりましたね。
さて、薄毛の話に戻りましょう。ここまで読めばだいぶこのテーマについての心構えは整いました。先ほどの話で言うならば、『基礎・土台が固まった』のです。今ならどんな真実の話でも直視できますね。
今回のテーマは、『薄毛でもモテるにはどうしたらいいか』ということです。しかしそういう疑問にいまだにすがりついている人は、まるで『金持ちでハンサムだったら誰でもモテる』と言っているようなものです。
確かに、金持ちだったら風俗にいくら行ってもお金が尽きません。毎週3万円の風俗を利用しても、月に15万円いかないくらいです。金持ちというのは往々にして、月収100万円以上が当然ですから、それにお金を使っても残りまだ85万円も残っています。300万円ならもっと余っています。それより上なら更にです。
キャバクラはどうでしょうか。お金を持っている客は重宝されます。かつての歌舞伎町三羽烏の一人と言われた『立花胡桃』の半生を描いた映画、『ユダ』では、
というようなセリフがありますが、ナンバーワンだとか、ナンバーツーだとか、そういう地位があってそれによって報酬も居心地も決まる彼女らにとっては、まさしく『金持ち』というのは『いい金づる』であり、重宝される存在です。流行を押さえた若くて美しい容姿を持った女性からちやほやされます。お金があれば、いくらでもこうして自分の欲望を叶えることができます。
また、整形という手段もありますね。整形をしてモテそうな顔に変えれば、ハンサムのカテゴリーの仲間入りをすることができます。ある風俗嬢は、
と言っていましたが、正直な感想を言うと、
そんなことする必要ないのに。
と、
確かにエラは出ている。
という、二つの感想を持ちましたね。それが真実だからです。そのために風俗で働くということは首をかしげざるを得ませんが、しかし、コンプレックスを抱いている人の気持ちは、同じ立場にある人にしかわかりません。そうでもない人がその人の気持ちをあれこれと言ったところで、その人には何も響かないのです。
お前に何が分かるんだよ。
そう思われるのがオチです。シビアですが、これが現実ですね。ですから、整形をしたいと願う気持ちもわかります。人は誰もが、『自分にないもの』を求めます。手に入れても手に入れても、ないものねだりをするものです。
しかし、その欲望の持っていきかたは本当に合っているでしょうか。それとも、間違っているでしょうか。人間の『四聖』に数えられる、
孔子、
ブッダ、
キリスト、
彼らの罪の定義とは、上から順に『利己、無知、執着、罪』であります。キリストの言う『罪』とはどういうことかというと、紐解くとヘブライ語の『的を外す』という言葉に辿り着きます。キリスト教の7つの大罪とは、
が挙げられるわけですが、それを見てもわかるように、それらは『欲望を間違った方向に向けた結果』であり、キリストの言う『罪』とはつまり、そういうことなのです。いや、利己も無知も執着も全てそうです。間違った感情の持っていき方なのです。見るべきなのは以下の記事です。
真実の話をするのであれば、人と比べ、それに対して劣等感を覚えるということは間違った心の持っていき方なのです。
それに、そうして、
などによって強引に作り上げた現実を、本当に心底から愛することができるでしょうか。フランスの作家、プレヴォは言いました。
女性の場合なら『化粧』一つでもそうです。私の10代の恋人は私にすっぴんを一度も見せませんでしたが、そこには女性の本音というものがあったのではないでしょうか。
無理やり作り上げた『理想の現実』は、砂上の楼閣です。脆くて弱くて、そして虚しい。薄毛だっていいんです。この世には足がない人だっているんです。そこまで考えたとき、『モテたい』という感情は、どう揺れ動くでしょうか。
『嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え』にはこうあります。
言い訳としての劣等コンプレックス
青年 しかし、劣等感はほんとうに対人関係の問題だと言いきれますか?たとえば社会的に成功者とみなされるような人、つまり対人関係で卑屈になる必要のない人でも、なにかしらの劣等感を持っていますよね?巨万の富を築いた実業家も、誰もが羨む絶世の美女も、オリンピックの金メダリストも、みんな劣等感に悩まされている。少なくともわたしのメインは、そう映る。これはどう考えればいいでしょう。
哲人 アドラーも、劣等感は誰にでもあるものだと認めています。劣等感それ自体は、なにも悪いいものではありません。
青年 そもそも、どうして人は劣等感を抱くのですか?
哲人 ここは順番に理解する必要があるでしょう。まず、人は無力な存在としてこの世に生を受けます。そしてその無力な状態から脱したいと願う、普遍的な欲求を持っています。アドラーは、これを『優越性の追求』と呼びました。(中略)アドラーは『優越性の追求も劣等感も病気ではなく、健康で正常な努力と成長への刺激である』と語っています。劣等感も、使い方さえ間違えなければ、努力や成長の促進剤となるのです。
劣等感を抱くことはいいのです。しかし、先ほどの『罪の定義』で考えたとき同様、そこで沸き起こったエネルギーを間違った方向に向けてはなりません。例えば、前述した風俗嬢は確かにエネルギッシュでした。そうでなければあのような仕事はできませんよ。しかし、『その方向』は本当に正しいのでしょうか?自分が欲しい現実を作り上げたいと願った貧乏な少年が、大人になって拝金的になり、人間にとって大切なものを欠かした哀れな人間になってしまうのが、この世の常というものです。
私の周りにも『貧乏というコンプレックス』をエネルギー源にして大金を稼いだ人が多くいますが、確かに最初こそ彼らの人生を羨ましいと思う気持ちはありましたが、面白くいらいに共通して、知れば知るほどそう思う気持ちは薄れていきましたね。彼らは本当に『成功者』なのでしょうか。私はそうは思いません。
私からすれば真の成功者とは、ここで挙げた真実を直視し、自分の人生に打ち克った人間のことです。薄毛の問題だって、もしかしたらもうちょっと待てば、フィナステリドやミノキシジル以上の育毛対策が出るかもしれません。
追記:デュタステリドが含まれた『ザガーロ』が、2015年9月に厚生労働省に認可されました。その効果は抜群で、Ⅰ型の5α還元酵素にはフィナステリドの100倍の抑制効果、Ⅱ型には3倍の抑制効果があり、副作用も少なく、安全性が高いと考えられています。(ここまで)
出なきゃ出ないで、開き直ってハゲをキャラにしたり、坊主にしてしまえばいい。
『ハゲは嫌われる』とか、『ハゲはモテない』と思っている人が多いと思います。しかし、それは『半分事実』です。確かにそうのようにして、
そのような表層的な理由で、異性からアプローチされることがあります。
しかし異性にも悪気はないんです。人間だけじゃありません。屋久島のサル、ヤクザルは、一人のメスを奪い合う為にオス同士で血だらけになるまで殴り合います。メスザルは、そうして勝ち残ったボスをパートナーに選び、生きていくことを選択します。皆、『種の保存』という意志とは無関係の内から湧き出る本能に従っているだけなんです。
この人といれば自分や子供が生き残れる。
と思うからこそ、その人に興味が惹かれるものなのです。みんな必死なのです。自分だけじゃなく皆も生き残るために必死。人間も動物も、昆虫も微生物も。全てが生き残るのに必死なのです。
そこまで考えるとどこか踏ん切りはつかないでしょうか。ある種の達観にも似た境地に立つことができます。『必死な自分』さえ認めてあげられます。つまり、悲観的にならないのです。
劣等感やコンプレックスがあってもいい。大事なのは、そのエネルギーをどこへ持っていくかです。ここまで読んだ人は間違いなくその答えが、『強引に自分の都合のいい現実を作りだす』ことではないことがわかっていますね。