大豆(イソフラボン)や小麦(グルテン)は育毛や薄毛とどう関係してる?
イソフラボンは特に女性にとって重要な栄養素です。
女性ホルモンのエストロゲンと同じ働きをするので、ホルモンバランスを整えるためにイソフラボンは有効です。それが崩れれば薄毛になることもあります。また、イソフラボンがAGAの原因であるジヒドロテストステロンの発症を抑制するとも言われています。とにかく過剰摂取さえしなければ女性にいいことずくめの成分だと言えるでしょう。
また、グルテンの入ったパンは高GI食品、グルテンフリーの大豆は低GI食品ですが、血糖値が上がりやすいグルテン食品を食べると、同じように血糖値がグンと下がりやすくなり、そこで急激に空腹感を覚えるので、無駄に間食をしたり、ドカ食いをしてしまいがちになります。
などがあった日には、もう大変ですね。そう考えると、『グルテンの入った食事』のGI値の高さも、薄毛問題とは無関係とは言えなさそうですね。
大豆を食べることで様々な恩恵を得られます。そして、薄毛の問題にも影響してきます。とくに女性が大豆を食べることはとてもいい効果を得られます。それは、女性ホルモンが関係しているからです。男性には女性ホルモンはそう多くないので、その面で『女性は大豆を食べるといい』ということになるわけですね。
しかし、大豆の持つパワーはとても大きいのです。思っている以上に大きいですよ。それでは、ちょっとだけ大豆のパワーについて考えてみましょう。大豆食のキーワードは、
です。このすべての要素が、女性と髪の毛にとって、とても有効なのです。まずたんぱく質です。これは下記の記事にその有効性を書きました。それを見るだけで充分ですね。
簡潔にまとめると、たんぱく質の一種であるケラチンは、髪を育毛させるのに必要となる栄養素の99%を占めています。だからたんぱく質を摂取するということは、まるで『髪の毛の素材』を用意するのと同じ。素材を使って大工さんが家を建てるようなイメージを思い浮かべると、『まずは素材がなくては』ということですね。
また、下記の記事にも書いたように、
たんぱく質を『獣肉から摂取する』ということは実は美容にとってNGです。
などの世界のトップをひた走る人らは、加齢を抑える為に肉食をしていないというんですね。
また、先ほどの『たんぱく質』の記事にも書きましたが、『最後に読む育毛の本』にはこうあります。
たんぱく質は納豆、豆腐、ブロッコリー、プロテインなどから摂取するほうが、獣肉から食べるよりも吸収率は高く、効率的に摂れます。ブロッコリーにもたんぱく質がある、というのは意外かもしれませんが、100g中、約3gのたんぱく質があり、体への吸収性は動物性たんぱく質よりも高いのです。
もちろん大豆は納豆や豆腐らと同じ植物性のたんぱく質ですので、良質なたんぱく質となります。したがって、『大豆からたんぱく質を摂る』ということは、『肉からたんぱく質を摂る』よりも、はるかに得られる恩恵が高いんですね。
バキバキに鍛えるアスリートならまた肉食の重要性もあるのですが、美容重視の女性となると、この話を見て見ぬふりはできませんね。肉を食べた後の興奮が『錯覚』なのだという事実を真正面から受け止める勇気と、知性が必要です。たまにはその錯覚にわざと浸ってもいいかもしれませんけどね。(私もそうします。。)
それから、エストロゲン(女性ホルモン)です。これは次の『イソフラボン』というキーワードを考えたときに見えてくるポイントです。
『2週間でおっぱいがグングン育つ! うっとり美乳塾』にはこうあります。
大豆
大豆に含まれるイソフラボンは、女性ホルモンのエストロゲンに似た働きをしてくれる。イソフラボンは血流をよくして、冷えをやわらげる効果も!特に発酵食品がおすすめ!
イソフラボンはこのようにして、エストロゲンと似た動きをしてくれますから、女性ホルモンが体の中で優位な状態を作りやすくします。下記の記事にも書いたように、女性の場合、女性ホルモンが崩れると薄毛になりやすくなります。また、女性でもAGA(男性型脱毛症)になりますが、AGAの原因は『DHT(ジヒドロテストステロン)』です。
男性ホルモン(テストステロン)には、体毛やひげなどに代表されるように、毛を生やす、という作用がありますが、前頭部と頭頂部の毛乳頭に多くある特殊な酵素(Ⅱ型5α-還元酵素)と結びつくと、ジヒドロテストステロン(DHT)という脱毛を促進する物質がつくられるわけです。(ちなみに女性の場合は、アンドロステンジオンという物質からもDHTが生じます。)
女性の男性型脱毛症は、血中のテストステロン濃度は男性の20分の1から10分の1と言われていますが、やはりテストステロンが代謝物のジヒドロテストステロン(DHT)となって毛の成長を妨げ、ヘアサイクルが短くなって発症します。
ですから、イソフラボンによって女性ホルモンが活性化すれば、男性ホルモンであるテストステロンの働きが劣位になるのです。
にしたいということですね。優劣をつけたいのです。そう考えたとき、エストロゲンと似た動きをするイソフラボンは、とても有効なのです。
また、
は、前述した『AGAの原因であるジヒドロテストステロンの発症』を、抑制する動きを期待できます。亜鉛とイソフラボンは、5α-リダクターゼを阻害する働きを期待できるからです。テストステロンと5α-リダクターゼが結合してジヒドロテストステロンになるわけですからね。
これは大変注目に値する動きですね。直接AGAの原因を阻止することができる食事は、そうないわけです。そういう意味で、大注目の成分ですよね。
また、大豆の中にはビタミンEも豊富に含まれています。ビタミンEは抗酸化作用を持つ栄養素です。抗酸化作用のある栄養素を摂れば、老化の原因である『酸化』を防ぐことができます。酸化の原因は『活性酸素』です。活性酸素対策になるということですね。
活性酸素というのは、
の他にも、実に様々な問題を引き起こす原因物質です。それを防ぐ効果があるビタミンEを摂れるのは嬉しいことですね。
それだけではありません。『2週間でおっぱいがグングン育つ! うっとり美乳塾』にはこうあります。
大豆・ナッツ類・かぼちゃ・オリーブオイルなど
ビタミンEは血流をよくして、おっぱいにいい酸素や栄養素を届けることを助けます。冷え性の改善、アンチエイジングにも!
にも効果的です。
また、亜鉛と銅も豊富に含まれています。亜鉛というのは下記の記事にも書いたように、たんぱく質をケラチンに変えるために、必要不可欠な栄養素です。また、前述したように、5α-リダクターゼを抑制する働きを期待できます。なんと大豆は、亜鉛とイソフラボンという、5α-リダクターゼを抑制する働きを持つ二つの栄養素を兼ね備えているのです。
それから銅ですが、実は亜鉛を摂りすぎると、身体から銅が出てしまいます。銅は、体内の活性酸素を除去する働きをしてくれますので、先ほどの活性酸素の害悪を考えたとき、とても貴重な栄養素です。ですから、亜鉛を摂りすぎてしまったときに起きる『銅が出ていく』というデメリットを考えたとき、大豆のこの成分のバランスは、とてもありがたいのです。
そして、カリウムです。下記の記事にも書いたように、玉ねぎにもカリウムが含まれていますが、ミネラルの一種であるカリウムは蠕動運動の活性化に欠かせません。
腸の蠕動運動が活性化されると『便秘』が改善されます。それはつまり、デトックスです。下記の記事にも書いたように、
等々、カリウムの効果を考えただけで、これだけの美容効果を得ることができます。
また、大豆にはポリフェノールも含まれています。『美容皮膚科医が教える 美肌をつくるスキンケア基本ルール』にはこうあります。
抗酸化作用のある代表的なものはビタミン類やポリフェノール
抗酸化作用をもつ食品はいろいろとありますが、代表的なものはビタミン類とを含む食品です。なかでもビタミンA、C、Eは抗酸化作用が高いとされ、『ビタミンACE(エース)』と呼ばれています。ほかに、ポリフェノールやカロテノイドにも抗酸化作用があります。
美容皮膚科医が教える 美肌をつくるスキンケア基本ルール (PHPビジュアル実用BOOKS)
実は大豆は『ビタミンA』だけは含有量が少ないのですが、この抗酸化作用だけを見てもそれ以外の栄養素で十二分にカバーしてますからね。つまりダイスは、
といった豊富な抗酸化作用を含んでいるわけです。
また、大豆はグルテンフリーです。それについてはページ下部で更に詳しくまとめますので、ご確認ください。例えば記事では『GI値』についてこう書いています。
大豆、ゆで | 15 |
---|---|
白いパン | 77 |
グルテンフリーの代表食である大豆と、グルテン食品の代表食である白いパンのGI値ですね。55以下の食品を低GI食品、70以上の食品を高GI食品とするわけですから、大豆がどれだけ『低GI食品』かどうかがわかりますね。こういう低GI食品を食べることの恩恵は記事に書きました。
などの予防にも繋がり、ストレス対策にもなります。つまりこの問題の背景にあるのは、
等への対策。それはつまり、さまざまな脱毛症の予防にもつながっているんですね。
さらに、『IGF-1』という成長因子にも効果を発揮します。『髪の悩みがみるみる解決する100のコツ』にはこうあります。
カプサイシンとイソフラボンのW効果で薄毛や抜け毛を改善する『大豆+トウガラシ』
大豆に含まれるイソフラボンには、知覚神経に存在する『カルシトニン遺伝子(CGRP)』という物質を増やす働きがあります。
IGF-1の実力を主張する岡嶋教授からすれば、大豆にはIGF-1を増加させる働きがあり、それだけでも薄毛の改善になるのです。
こうして考えると、大豆はまさに『対薄毛スーパーフード』ですね。ただし、いつも食事系の記事では書いていますが、『食べすぎ』には注意しましょう。下記の記事に書いたように、
という髪の毛に有効な栄養素も、食べすぎると問題が発生ます。大豆を食べすぎると、それが男性だった場合、摂りすぎると女性乳房化といって胸が女性のように膨らんでしまう危険性もあります。
また、『カロリーSlism』にはこうあります。
しかし、大豆はタンパク質や脂質に富んでいることからカロリーが高いため、食べ過ぎないよう注意が必要。
いくら美容や髪の毛にいいからといって食べすぎると違う問題が出てしまいますので、何事も『やりすぎ』はNGですね。
グルテンフリーというのは、小麦などグルテンを含む食品をとらない食事法のことを言います。また、グルテンを含んでいない食品のこと自体もそう呼ぶことがあります。もう一度簡単にまとめると、
のことをグルテンフリーと呼ぶわけですね。ですから、
この商品はグルテンフリーとなっております。
と言うならば、その商品にはグルテンが含まれていないということになります。では、『グルテン』とはなんでしょうか。『グルテンとは何ぞや?小麦粉の種類と使い方についてまとめてみた』にはこうあります。
小麦粉を使いこなすには、グルテンの性質を知って粘りが出ないようにしたり、あるいは粘りを出したりして調理する。グルテンとは何なのだろうか。
小麦粉のタンパク質をグルテンという。グルテンは、粉に水を加えて練ると出てくる。グルテニンとグリアジンという2種類のタンパク質があり、この2つが絡み合ってグルテンになる。弾力性と粘り気がある。(中略)グルテンの固まりが「麸(ふ)」である。水を加えた小麦粉を練り、水で洗うと最後にグルテンが残って麸ができる。
小麦粉等に含まれているたんぱく質のことをグルテンと言うのですね。
では、
という事実はあるのでしょうか。まず、グルテンフリーの食品とは、下記のようなものです。
そして、グルテンが含まれている食品とは、下記のようなものです。
基本的には、小麦粉が使われているかいないかということで判断するのが早いですから、この両者の違いはわかりやすいですね。そして確かにこう見ると、前者が『和食的である。身体にいい』という印象があり、後者が『洋食的である。身体に悪い』という印象があります。
等々、実に様々な問題を引き起こす可能性があるのが、欧米食のような高脂肪食品です。たとえこれらの食事によって薄毛にならないとしても、だからといってそれに甘んじてこうした高脂肪食品を摂取し続けることは大きな間違いだと知る必要があります。
例えば、『鬱病のための食事と栄養療法』には、
食べ物を選ぶ
健康のためには、水素添加された食用油の使用を避け、低温圧縮により作られたオリーブ、種、ナッツなどの食用油を使いましょう。また、できるだけ天ぷらや豚カツ、コロッケなどの揚げ物を避けるとともに、あまり加工されていない食品を選び、果物や野菜類、魚や種類などの抗酸化物質を含む物を選んで食べるようにしましょう。
とありますが、心身の健康を意識した食事には、『グルテンフリー』のものが多いという印象がありますね。海外ではその欧米食は当たり前です。しかし、太っている人もとても多く見受けられます。ですから、とある海外の番組では商品の呼び込みのセールスマンが、
と叫んでいました。つまり、欧米人は欧米食を当たり前のものとして食べてきましたが、実際の部分では日本食のような体にいいものがベストである、と認識しているのですね。実際、アメリカでは糖分を含む炭酸飲料に課す『ソーダ税』を導入済みか、導入を検討中の都市が増えていますからね。高脂肪・高カロリー食品に対して厳しい目を向けるようになっているのが現実なのです。
下記の記事では、『明治時代になって、西洋の肉食文化が入ってきた』ことについて。また下記の記事では、『植物性たんぱく質を多く含み、精製炭水化物の少ない食事を摂ることを心がけ、ジャンクフードの食事を避けることによって、良い結果が出る』ということについて、それぞれ専門書を参考にして書きました。
とにかくこの『グルテンの入った食事』というのは、見事に『高脂肪・高カロリー食品』であることが多く、結果として確かに『グルテンフリーを意識すれば薄毛対策になる』ということは言えるかもしれません。
また、『グルテンの入った食事』は、食べると血糖値がグンと引きあがります。大塚製薬HP『血糖値とGIの関係性』にはこうあります。
低GI食品、高GI食品について知ることが大切
オーストラリアのシドニー大学ではGI値が70以上の食品を高GI食品 56~69の間の食品を中GI食品 55以下の食品を低GI食品と定義しています(グルコースを100としている場合)。
『GI』とは、食後血糖値の上昇を示す指標のことです。これが高い食事は、血糖値が上がりやすいんですね。ページの食品別GI値を見てみると、例えば、
大豆、ゆで | 15 |
---|---|
白いパン | 77 |
として、大豆とパンのGI値の差がこれだけ空いているということがわかるようになっています。55以下の食品を低GI食品、70以上の食品を高GI食品なのであれば、グルテンの入ったパンは高GI食品、グルテンフリーの大豆は低GI食品であるということがわかります。
血糖値が上がるとどうなるかというと、『おなかが減りやすくなる』のです。グンと上がった血糖値は、同じようにグンと下がるんですね。するとそこで急激に空腹感を覚えるので、無駄に間食をしたり、ドカ食いをしてしまいがちになります。
などがあった日には、もう大変ですね。先ほど挙げたありとあらゆる問題を引き起こす結果になりますよ。そう考えると、『グルテンの入った食事』のGI値の高さも、薄毛問題とは無関係とは言えなさそうですね。
大塚製薬のページにはこうもあります。
たとえば、同じパンでも、ライ麦パンなら低GI、白いパンやイングリッシュマフィンなら高GIにあたります。
『グルテンの入った食事』でも高GI、低GIとありますから、それを意識するだけでも全く違ってくるでしょう。例えば『うつ病』ですが、それほど重度ではないにしても、
などの傾向がある場合は、グルテンフリーを意識し、食事を『低GI』なものに変えるだけで、安定するようになる場合があります。何しろ、ドカ食いとは、
食べなきゃやってられない!もうだめだ!
という、ある種の禁断症状ですからね。全く心が安定しているとは言えません。しかし、食事を玄米などの『低GI』食品に変えるだけで、そういう気分の浮き沈みがなくなります。すると、ストレスもなくなりますよね。
心身の不調を最適化することは、ホルモンバランスの最適化に等しいんです。結果として、薄毛の対策にもなるということなんですね。ちなみに私は『グルテンの入った食事』が大好きです。しかし、日常で食べているのは自然と『グルテンフリー』になっていますね。これからも私は原則を『グルテンフリー』とし、自分の気分次第で『グルテンの入った食事』を食べ、人生を楽しみます。
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