白髪と薄毛との関係性は?白髪の人は禿げないって本当?
白髪はある種の内部異常かもしれません。
例えば、ストレスです。そう考えると、ストレスは薄毛の原因ともなりますので、白髪と薄毛には関係性があると言えます。
また、白髪の人が薄毛にならないという噂がありますが、そういうことはありません。男性型脱毛症(AGA)の人が白髪になっても、量が少ないから目立たず、そういう風に思えるだけです。また、白髪を抜いても、抜く数より生える数のほうが多くなるだけのことであり、科学的根拠は一切ありません。
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『白髪の人はハゲない』、『白髪を抜くと白髪が生える』という噂がありますが、男性型脱毛症(AGA)の人が白髪になっても、量が少ないから目立たず、そういう風に思えるだけです。また、白髪を抜いても、抜く数より生える数のほうが多くなるだけのことであり、科学的根拠は一切ありません。
『髪の悩みがみるみる解決する100のコツ』にはこうあります。
Q.白髪はなぜ起こるのですか?
A.毛根にある色素細胞が働きを止めると、メラニンという黒い色素がつくられなくなり、色のない毛が生えてくることいなります。これが白髪です。昔から白髪は老化現象といわれてきましたが、若白髪で悩む人も多く、単に老化だけが原因とはいえません。しかし、残念ながら現時点色素細胞が色素をつくらなくなるメカニズムは不明です。
白髪というのは毛根の色素細胞が弱くなってしまうと起きてしまう現象なんですね。若白髪で悩む人もいますから、白髪の原因は老化現象に限った話ではないようです。私の知り合いにも若くして、それは中学生でしたが、その時点ですでに白髪がありました。彼はいつも坊主頭にしていたので、その白髪を隠すためにしているともっぱらのうわさでしたが、本人に聞いたところ、『そうではない』とのことでした。
まあ、コンプレックスを人に語れる勇気ある人はめったにいませんからね。誰もそれ以上はふれませんが、白髪なんて薄毛に比べたらなんてことはありませんよね。薄毛の人からすれば、
なんて贅沢なことを言っているんだ…
ということですよね。
という今の時代を考えても、髪の毛の色がなんたらかんたら、ということだけでコンプレックスを抱えるのは、薄毛の人に言わせたら愚かな話ですよね。まあ、その時代の彼で言えば、中学生ですし、時代はまだ『茶髪=不良』ですから、今よりも大変だったでしょうが。
しかしとにかく、中学生だった彼が白髪だったことを考えても『白髪=老化』ということにはなりません。それもあるのでしょうが、それだけではないということにになるわけですよね。
髪の色はメラニン色素に影響されますが、頭皮から出ている髪の毛はすでに活動をやめた細胞であって、体内の要因で色が変わるということはありません。たとえ精神的なショックを受け、メラノサイトのはたらきが止まるとしても、白くなるのはその後に作られる髪の毛だけです。しかしということは、『その後に作られる髪の毛は白くなる』わけですよね。ですから、あながちストレスによって白髪になるという事実は、一刀両断できる話ではないのです。
私の知っているその事件の被害者の女性は、最終的には髪の毛がすべて白髪になり、人とは言えない状態になったといいます。本当に極悪非道な事件だったのです。女性はまだ女子高生でした。何の罪もない、ただの通りすがりの女性だったのです。とにかく、強いストレスを与えると白髪になる可能性は否定できませんね。
また、遺伝の話もあります。薄毛と遺伝については下記の記事にも書きましたが、
白髪も遺伝するという話があるんですね。しかしその真偽はわかっていません。『育毛の真理』にはこうあります。
また、俗に白髪の人はハゲないと言われるが、実際には白髪の人もハゲる。周囲をざっと見まわしてみても、髪が薄くて白髪の人はたくさんいる。髪が薄くなるのも細胞の活動が衰えた結果現れる現象なのだから当然である。また、白髪が遺伝するとも言われるが、両親ともに白髪であった私が、現在も黒髪を維持しているのだから、これも真実とは言いがたい。
専門家はこう言います。ただしこの著者の本を何冊も見ましたが、彼女は『AGA(男性型脱毛症)』以外の脱毛症についてしか語っていませんので、情報が偏っている印象があります。
発毛・育毛の新常識―これだけ知っていればハゲになりません! (B&Tブックス)
とりあえずこの3冊ではAGA(男性型脱毛症)が度外視されていますからね。また、下記の記事にも書いたように、
『発毛・育毛の新常識―これだけ知っていればハゲになりません!』にあるタバコと飲酒の問題についても、少し偏っている印象があります。
結論からいうと、酒やたばこが脱毛症を促進させるというが、酒好きや、ヘビースモーカーであっても髪の毛が豊富な方はいくらでもいる。もし『アルコールやニコチンが脱毛症の原因』という説が正しいのであれば、アルコール依存症患者の収容施設に入院している喫煙者は全員ハゲということになるが、現実にはそのようなこともない。
本には更にこう続きます。
毛髪がふさふさのまま72歳で他界した私の父は、大酒のみだった。私は幼いころから、父の酒量の多さを嘆く母を見て育った。その父は、中年になって酒量が減ったのをしきりに嘆いて、『俺も弱くなった。若いころは日に二升は飲めたがな』といいつつ、それでも多い日には一日一升の酒を飲んでいた。
そして当時、もっともニコチンが多いといわれていた『ゴールデンバット』というタバコを毎日二箱以上吸っていた父の指先は黄色く変色していて、ニコチンと体臭がブレンドされたような独特な匂いがしたものだった。(中略)『飲酒、喫煙が脱毛の元』といわれるが、人並み外れて酒もたばこも好きだった私の父は、脱毛症とは全く無縁だった。
つまり彼女は、自分がその目で直視した現実に、『たまたま』そういう現実があったということを過大評価し、視野が狭い印象があります。それはまるで、高脂肪・高カロリーの食事をやめられない『デブ芸人』を演じるタレントが、
と主張し、デブを正当化するような印象によく似ています。もちろんタレントの彼らは『キャラクター』を死守しているだけで、本当のところは小食であるという事実もあります。実際、彼らの中には、マラソン中に心肺停止になり、AEDを使用して入院する羽目になる人もいたり、急にダイエットを始めて痩せてしまう人もいます。
ですから、実際には痩せたいけど、生きていくために仕方なくそう主張していた、ということがありますから、一概には言えません。しかし、高脂肪・高カロリーな食事を摂っていて、『今まで偶然それで病気にならなかった』からといって、その生活スタイルを続けていいということにはなりません。例えば俳優の梅宮辰夫さんは、
といった8つの合併症を発症して、生死をさまよいました。合併症とは、『ある病気が原因となって起こる別の病気』ですから、このうちのどれか一つでも発症するなら、他の病気も合併的に発症してしまう可能性があり、とても危険なのです。この本の著者は、
という断片的な事実だけにスポットライトを当て、『だから白髪は遺伝とは言いがたい』とか、『だからアルコールやたばこは脱毛と必ずしも関係ない』と主張してしまっていますので、ちょっと思想が偏っている印象があります。
私は、
といった様々な専門書を各10冊ずつ読んできましたが、そのどの専門書を見ても、各専門家たちはこぞって『タバコの有害性』について語っています。『百害あって一利なし』だと。この著者の名誉の為に言っておきますが、その他の部分、例えば、
等の問題は、他のどの専門家とも意見が一致していて、優れた見識を持っているという印象があります。しかし、『自分の両親が白髪だったが、自分自身が白髪ではない』というだけで、『=白髪は遺伝ではない』というのは乱暴だという印象があります。タバコについてもそうですよね。
そもそも、薄毛も遺伝ですが、その割合はたかだが25%とかその程度だと言われています。つまり、『母方の祖父が薄毛だったら必ずハゲる』とは誰も言っていないので、『母方の祖父がハゲだったが、私はハゲじゃない。だからハゲは遺伝ではない』と言い切るのは乱暴ですよね。そういうことです。
白髪についての理由はまだハッキリわかっていません。それが現段階で言える明確な答えです。しかし、『髪の悩みがみるみる解決する100のコツ』にはこうあります。
漢方では『髪は血餘(けつよ)なり』といいます。これは、髪は血液の余ったもの、という意味です。五臓六腑のどこかに異常があって血液の供給に何らかの障害が生じれば、それが髪の毛のトラブルとなると考えられます。ですから、抜け毛、薄毛、白髪、髪の毛のコシがなくなる、色つやがなくなるなどの髪の異常が生じたら、その根本原因を見つけて、改善することが髪のトラブルを解消する最も確実な方法だといえるのです。
『髪は血餘(けつよ)』。髪は血液の状態、言い換えれば体の内部の状態をよく反映することを表しています。つまりこの言葉は、薄毛の原因は皮膚にのみあるものではなく、体の中にあるという意味も含んでいるのです。『医食同源』という言葉がありますが、毎日食べるものは、体の働きに対して、薬にも匹敵する大きな影響を持つということ。体の内部から薄毛や白髪問題を最適化することは、とても有効な手段です。実際にこの著者である彼女も、そういうことに目を向けて力を入れて、黒い髪の毛を維持していると言っていますからね。
見るべきなのは以下の記事です。
薄毛の原因
薄毛の原因には、このような問題が挙げられるわけですが、これらの要素の最適化はすべて白髪の最適化にもつながっています。白髪になるということを『ある種の内部異常』だと捉えて、これらの要素の最適化をするいい機会だと捉えることはとても健全です。
では最後に、白髪のうわさ話について解明していきましょう。
これは、男性型脱毛症(AGA)の人が白髪になっても、
だといいます。髪の毛の色が白くても黒くても、AGA発症の仕組みは同じ。毛母にあるメラノサイトという細胞がメラニン色素をつくり、白髪はそのはたらきが止まることで起こります。これを調べた後に公園で、ジョギングをしている、側頭部と後頭部だけ髪の毛があった『白髪で薄毛』の人を見かけたので、どうやら間違いなさそうです。
抜く数より生える数のほうが多くなるだけのこと。科学的根拠は一切ない。ただ、無理に白髪を抜くと
がかかり、かえって薄毛の原因になるといいます。考え方としては、とにかく身体に負担のかかるようなものは、それを補う補修成分(筋トレであれば、その後にたんぱく質や糖質)を摂ることが原則であり、そういうことをおざなりにしてただ負担だけかけるのであれば、身体は衰弱していく。 ですね。