ユーグレナの『緑汁』や青汁が薄毛に効くって本当?
はい。
注目の成分は、
です。特に亜鉛の含有量はすごいものがあります。これらは全て髪の毛に良い影響を与えます。また、青汁で期待できる、
という効果は、すべて育毛とも関係しています。
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ユーグレナという会社が出している青汁は『緑汁』として販売されています。その成分はなんと『ミドリムシ(ユーグレナ)』。虫を飲むなんて考えられないという人がこの国には多いと思いますが、実際には想像するようなゲテモノでもなんでもなく、実は『虫』でもないんです。
『藻』なんですね。ワカメや昆布と同じ種類に分別されます。動物と植物の両方の性質を備えていて、
など、実に59種類もの豊富な栄養素を備えています。確かに、アイスクリームやパンケーキのような快感を伴う美味を味わえるわけではありませんが、『良薬は口に苦し』ですからね。もし青汁など、こうした食べ物が『苦くて苦手』だと思っているなら、それはこれを『薬』だと思えばいいだけ。
薬に『美味』は求めませんよね。ですから、育毛効果を期待したい人は豊富な栄養素を得られるだけで満足しなければなりません。見るべきなのは以下の記事です。欲張りを言ってはいけません。
それに、こうした青汁系を『うまい』と思う人もいますからね。それで栄養も豊富に摂れるんですから、最高ですよね。とにかくこうした健康食品を食べる際は、味に『美味』を求めるのではなく、『栄養補給・補充』を意識する必要があります。最初から目的がそれなら、何も問題ありません。
さて、このユーグレナが出す『緑汁』に含まれた成分の、何に育毛効果が期待できるのか、考えていきましょう。その59種類の栄養素のうち、どれを取っても『髪の毛に良い』と言うことが出来るのですが、今回ピックアップするのは以下の栄養素です。
です。では、59種類のうちミドリムシ100gのビタミンとミネラルの含有量を見てみましょう。
ミドリムシ100gの含有量 (ビタミン)
ビタミンB1 | 181.mg |
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ビタミンB2 | 6.06mg |
ビタミンB6 | 1.36mg |
ビタミンB12 | 0.19mg |
ビタミンC | 5mg |
ビタミンD | 23.8mg |
葉酸 | 0.99mg |
ミドリムシ100gの含有量 (ミネラル)
リン | 1820mg |
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亜鉛 | 75mg |
カルシウム | 196mg |
マグネシウム | 333mg |
ナトリウム | 540mg |
カリウム | 443mg |
鉄 | 43mg |
確かにビタミンCも含まれていて、それは髪の毛にいい影響を与えます。下記の記事に書いたように、ビタミンCはコラーゲンの体内合成を促す役割を果たしますから、頭皮や髪の毛にとてもいい影響を与えます。
しかし、含有量が少ないんですね。5mg。ビタミンCは、例えばイチゴ100gで62mgのビタミンC。アセロラなら1700mg摂れますから、5mgというのは大した量ではありません。
しかし、
であればなかなかの含有量です。ビタミンB2の6.06mgという含有量は、例えばビタミンB2を多く含む代表の食材である豚レバーであっても、100g中3.6mgです。その約倍近くのビタミンB2が含まれているので、これはすごいですね。
100g中のビタミンB2含有量
豚レバー | 3.6mg |
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ユーグレナの緑汁 | 6.06mg |
『これは効く! 食べて治す 最新栄養成分事典』にはこうあります。
エネルギー消費量の高いスポーツマンに欠かせない ビタミンB2
糖質・脂質の代謝を促進し、成長を助ける
糖質、脂質、たんぱく質からのエネルギーの生成に広くかかわっているビタミンです。(中略)目の充血や、肌荒れ、髪の毛の痛み、脂漏性皮膚炎を起こしたときも、ビタミンB2不足が考えられます。
というキーワードが出てきましたね。ビタミンB2が不足するとこうした問題を引き起こし、ひいては薄毛の原因となる可能性があります。
また、脂質の代謝を促進ということで、頭皮の皮脂の分泌が過剰になったとき、それを抑制してくれますから、脱毛を阻止する役割も果たしてくれます。
それから、ビタミンB6の1.36mgという含有量。多く含むと言われるカツオやマグロであっても、0.75~0.85mgですからね。これも相当な量です。
100g中のビタミンB6含有量
カツオやマグロ | 0.75~0.85mg |
---|---|
ユーグレナの緑汁 | 1.36mg |
ビタミンB6については下記の記事に書きましたので併せてご確認ください。
『これは効く! 食べて治す 最新栄養成分事典』にはこうあります。
- 女性の強い味方となるビタミン ビタミンB6
- たんぱく質や脂肪の代謝を促進する
- 抗生物質服用者、妊娠女性は欠乏症に注意
特に、
等にこのビタミンB6が効くので、ホルモンバランスを崩したり、ストレスで精神状態が悪くなっている人にとても有効です。もちろん、それが原因でも薄毛を引き起こすことになります。女性の場合は、FAGAやびまん性脱毛症がその代表ですね。
また、葉酸の0.99mgもすごいですね。多く含むレバーが、豚、牛、鳥の平均でおよそ1000ug。1000ugで1mgですから、ugに直すと0.99mgは『990ug』ですから、この葉酸の含有量もかなり豊富ということになります。
100g中の葉酸含有量
レバー(平均) | 1mg |
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ユーグレナの緑汁 | 0.99mg |
『これは効く! 食べて治す 最新栄養成分事典』にはこうあります。
造血、発育に欠かせないビタミン 葉酸
造血作用や細胞の新生・増殖に欠かせない
赤血球はおよそ4か月で生まれ変わりますが、葉酸は細胞分裂に重要な役割を果たしており、新しい赤血球をつくるために必要な栄養素です。不足すると正常な赤血球がつくれず、鉄分の不足による貧血とは異なる、悪性貧血の原因となります。
貧血と赤血球については下記の記事に書きましたので、併せてご確認ください。
薄毛・抜け毛を解消する2大ポイントは毛母細胞の『血行促進』と『栄養補給』なのですが、赤血球による酸素の供給も、育毛にとってはとても重要なポイントとなるのです。この葉酸によって赤血球を強化することができれば、貧血や悪性貧血を防ぎ、結果的には薄毛の予防ができます。
それから、
は、2つのポイントで、薄毛の改善に効果があります。
ですね。詳しくは下記の記事に書きましたので、併せてご確認ください。
DHAやEPAはとても重要な栄養素で、『医師が摂りたいサプリメント』で、マルチビタミン&ミネラルの次に挙げられるほどです。ユーグレナの緑汁でこれが得られるのは嬉しいことですね。
そして亜鉛です。亜鉛の75mgという含有量は相当なものですね。亜鉛が最も豊富に含まれると言われる牡蠣は、100g中の含有量が13.2mgです。その5倍ですからね。これはとてつもないことです。
100g中の亜鉛含有量
牡蠣 | 13.2mg |
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ユーグレナの緑汁 | 75mg |
亜鉛と髪の毛については下記の記事に書きましたので、併せてご確認ください。
髪の毛の99%の成分を占めるケラチンはたんぱく質の一種ですが、たんぱく質からケラチンに変換されるには、亜鉛が必要なのです。ですから、その亜鉛が多く含まれる牡蠣を食べたいということが、育毛に食事面における強力なテーマの一つなのですが、ユーグレナの緑汁は牡蠣をはるかに上回る亜鉛の量を含んでいますからね。
こうした健康食品はあくまでも補助食品なのですが、しかし『補助』するには十分な量の栄養素が含まれていますね。これを毎日の食事と合わせて摂取することで、不足しがちな健康に必要な栄養素を補えます。しかも、育毛に嬉しい成分もこれだけ含まれていましたね。ぜひ、参考にしてみてください。
ミドリムシ同様、青汁も育毛効果があると言えます。青汁にも色々な種類がありますが、共通しているのは、
といった栄養素が豊富だということです。それだけでも一つ一つひも解いていけば『髪の毛に良い』と言うことが出来ます。例えば食物繊維が入っていることによって便秘が改善されれば、それだけで『髪の毛に良い』と言えます。
青汁は、もともと栄養価の高い緑黄色野菜を絞った汁のことですから、栄養豊富なのは当たり前なんですね。栄養に焦点を当てすぎて、味がおざなりになり、
という印象がついているくらいですからね。しかし今では美味しい青汁もたくさん出ているので、美味しさと健康の両方を狙えるなら、摂り入れないのは損ですね。
青汁に特によく含まれる野菜が、
ですが、『青汁メーカーの女子社員はなぜ3ヵ月目からキレイになるのか?』にはこうあります。
大麦若葉
成分の一つであるSOD酵素は、細胞の老化に影響を与える活性酸素を除去し、美肌づくりに有効です。
ケール
抗酸化力でがんを抑制し、睡眠の質を高めるメラトニン、血液の流れを正常な状態に保つイソチオシアネートを含有します。
桑の葉
デオキシノジリマイシン(DNJ)が血糖値の上昇を抑えます。また高血圧の症状にもよく、肥満予防やデトックス効果も期待できます。
明日葉
特有成分のカルコンが代謝を促して血液をサラサラに。老廃物を排出して、むくみや便秘も解消。若い女性からの人気も急上昇中。
また実際には、明日葉にも『クロロフィル』という抗酸化物質が入っていますし、ケールに含まれる抗酸化力は、イソチオシアネートだけでなく、ベータカロチン、ビタミンEの働きもありますから、とても強力なものです。育毛にとって素晴らしいキーワードがズラリと出てきましたね。
『色の野菜の栄養事典』にはこうあります。
よもぎ 独特の苦みが炎症を抑制し、抗菌・消臭などの効能を生む!
よもぎの苦み、アクの正体は主にポリフェノールの一種タンニン。抗酸化作用によるがんや老化の予防、抗菌・消臭効果による虫歯や口臭予防、また抗炎症作用により花粉症にも効果を発揮するとされています。
(中略)ほかにも、ビタミン類、カリウム、カルシウムなど多様な栄養成分を含むよもぎは、世界中で古くから薬用として珍重されてきました。血行不良、生理痛、生理不順、冷え性などの婦人病全般に薬効があるとされ、皮膚や粘膜の機能にかかわるビタミンAを多く含むことから、肌荒れや湿疹の外用薬としてりようされています。
それと育毛に関する記事は、すべて当サイトに存在してます。例えば、活性酸素によってコラーゲンが攻撃されると頭皮にダメージが与えられます。すると、頭皮にある毛細血管、毛母細胞などに悪影響を与え、ひいては髪の毛にも悪影響を与えます。
また、良質な睡眠がとれないと髪の毛の成長を促せません。人間は、睡眠中にたんぱく質を合成させて体を作りますからね。髪の毛の土壌である毛母細胞もその体の一つです。それに、自律神経にも影響があったり、ストレスを負って心身に悪影響が出ます。そうするとそれ自体がホルモンバランスを崩したりして薄毛の原因となる可能性があります。
特に、ケールがもつ成分がもたらすメラトニンというものは、睡眠と精神状態に大きな役割を果たします。それについては下記の記事に書きましたので、併せてご確認ください。あがり症やうつ病等の問題を考えるときも、このメラトニンという要素は非常に重要なものとなります。
それから、下記の記事に書いたように、薄毛・抜け毛を解消する2大ポイントは毛母細胞の『血行促進』と『栄養補給』です。血行が良くなるということは髪の毛にとってとてもいい影響を与えます。
肥満、メタボリックシンドロームは、それ自体でもすでに万病の元ですが、皮脂の過剰分泌により、皮脂腺が大きくなると、髪の毛が先ほど出た栄養補給ができません。皮脂腺に持っていかれるからです。
便秘は、先ほど言った『血行促進』という面から見ても、有害毒素の排出(デトックス)という面から見ても問題があります。髪の毛にいい影響は与えないと言えます。また、女性は生理、生理不順等になると女性ホルモンのエストロゲンの分泌に異常が出て、ホルモンバランスを崩します。するとFAGAやびまん性脱毛症の原因となる可能性があります。また、低体温は血行不良の原因ですから、それ自体が髪の毛にいい影響は絶えません。
青汁はこれらの問題を全て解決するので、『育毛に効果的』だと言っていいでしょうね。もちろん脱毛症にも種類がありますから、すべての脱毛症に有効というわけではありません。しかし、育毛の理論からいってこれらの要素を全て最適化するということは、とても効果的なのです。
最近ではフルーツ青汁などとして、様々な美味しい青汁も出ています。髪の毛に良い影響を与え、かつその他の健康も同時に強化してくれて、更に味まで美味しいとあれば、今後、青汁は『青汁=苦いもの』というイメージを払しょくし、新たな概念として生まれ変わり、人間の生活に組み込まれるかもしれませんね。
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