頭皮と育毛にミネラルは有効?
はい。
の三大栄養素に、
の2つを入れて『五大栄養素』と言います。この後の2つがなければ、三大栄養素が十分に力を発揮しません。特に亜鉛は重要です。たんぱく質の一種であるケラチンは、髪を育毛させるのに必要となる栄養素の99%を占めています。しかし、たんぱく質だけを摂っていても、体内で自動的にケラチンに変換されるわけではなく、変換するには亜鉛の力が必要不可欠になってきます。
ヨウ素は、海藻類などに含まれる微量ミネラルで、体内では甲状腺ホルモンの材料になります。甲状腺ホルモンは、成長ホルモンやたんぱく質の合成を促すので、皮膚や髪の毛の健康には欠かせません。
頭皮や育毛にはビタミンが大事です。下記の記事に、
というフルーツの王様と髪の毛の関係性について書きましたが、メインとなっているのはビタミンの話です。
などはそれぞれ、
などの働きによって、髪の毛にとって必要不可欠な栄養素だと言っていいでしょう。しかし、同じくらいミネラルも髪の毛にとって必要不可欠な栄養素だと言えます。では、ミネラルとは一体どういうものなのか、少し調べてみましょう。
『これは効く! 食べて治す 最新栄養成分事典』にはこうあります。
ミネラルとはどんな栄養素?
(省略)またミネラルは、体の調節機能に働くなど、体の潤滑油としても重要な役割を果たしています。タンパク質、脂質、糖質を三大栄養素と呼びますが、これらの栄養素が十分に機能するためには、ビタミン・ミネラルなどの微量栄養素が不可欠なのです。
(中略)過剰も欠乏も体には毒。ミネラルバランスで健康に
ミネラルは体内で合成することができないため、食べものから摂取するしかありません。摂取量が不足すると欠乏症が起き、さまざまな病気の引き金になります。かといって、むやみにたくさんとればいい、というものではありません。とりすぎると過剰症を引き起こします。
の三大栄養素に、
の2つを入れて『五大栄養素』と言います。
この後の2つがなければ、三大栄養素が十分に力を発揮しません。例えば髪の毛の99%はたんぱく質の一種であるケラチンでできていますが、そのたんぱく質の力を存分に発揮させるためにも、ビタミンやミネラルの力が必要なのです。
そう考えると、『体の調節機能に働くなど、体の潤滑油としても重要な役割を果たしている』とありますが、そういった体の潤滑油だけではなく、『三大栄養素の潤滑油』という考え方もできますね。三大栄養素という歯車がうまくかみ合ってスムーズに回るためには、ビタミンやミネラルという潤滑油が必要になってくるのです。
それから過剰摂取についてですが、例えば下記の記事に書いたように、亜鉛を多く摂取してしまうと、銅が排出されてしまいます。ですから、常に適量を摂り続けるという考え方が必要で、とても扱いは繊細にする必要があります。
人に対する扱いと同じですよね。信頼は毎日の積み重ねで作られるものですが、それはちょっとした過ちで一瞬で崩れてしまう、とても繊細なものです。毎日我々は食事をして、排便し、睡眠を取って健康な心身を保っているわけですが、同じように我々の身体もとても繊細なものです。
ドカ食い、食い溜めなどの考え方で、
という発想は一見すると男らしいように見えますが、少し角度を変えると男らしいというよりは『馬鹿』になってしまいますので、注意が必要です。大切な子供に同じことができるか考えたとき、もしそれをやってしまったら『馬鹿親』ですよね。子供の扱いも、とても繊細に行うべきなのです。
さて、ミネラルというのはどのようなものがあるのか、ちょっと見てみましょう。
たくさんありますね。この一つ一つに全て役割があり、我々の健康を保つために働いてくれています。
例えば下記の記事に書いた、『ユーグレナの緑汁』のミネラルの成分を見てみましょう。
ミドリムシ100gの含有量 (ミネラル)
リン | 1820mg |
---|---|
亜鉛 | 75mg |
カルシウム | 196mg |
マグネシウム | 333mg |
ナトリウム | 540mg |
カリウム | 443mg |
鉄 | 43mg |
この中で『髪の毛にいい』としてピックアップしたのは亜鉛です。亜鉛の75mgという含有量は相当なものですからね。亜鉛が最も豊富に含まれると言われる牡蠣は、100g中の含有量が13.2mgです。その5倍ですからね。これはとてつもないことです。
100g中の亜鉛含有量
牡蠣 | 13.2mg |
---|---|
ユーグレナの緑汁 | 75mg |
髪の毛の99%の成分を占めるケラチンはたんぱく質の一種ですが、たんぱく質からケラチンに変換されるには、亜鉛が必要なのです。ですから、その亜鉛が多く含まれる牡蠣を食べたいということが、育毛に食事面における強力なテーマの一つなのですが、ユーグレナの緑汁は牡蠣をはるかに上回る亜鉛の量を含んでいますからね。
その他にも、
は、抗ストレスや精神安定の役割を果たします。よく、イライラしている人に、
などと言うことがあると思いますが、そのようにカルシウムには精神の興奮や緊張を緩和します。マグネシウムにも抗ストレスと精神安定の効果が期待できます。
またリンですが、『これは効く! 食べて治す 最新栄養成分事典』にはこうあります。
リンとカルシウムは1対1の割合でとるのが理想とされています。しかし、カルシウムに対するリンの摂取割合が高くなると、カルシウムの吸収率は低下します。さらに、リンが血中に過剰に存在すると、バランスをとろうとして骨に貯蔵していたカルシウムを血液中に放出します。
リンはカルシウムとのバランスとして必要な栄養素です。そしてそれはナトリウムとカリウムの関係性でも同じことが言えます。ナトリウムを多く摂取すれば、カリウムもその分摂らなければなりません。細胞内外のバランスがくずれ、様々な体調不良の原因となります。
また、鉄は不足すると貧血になりますね。貧血になって赤血球の数が減少し、その酸素の供給が体の隅々に行き届かなくなると、薄毛になる可能性が出てきてしまいます。また貧血になり、
等を起こせば、それがまた更に髪の毛に悪影響を与えます。
更に、
等の問題は、ストレスや自律神経とも無関係ではありません。それらによっても結果的に薄毛を引き起こす可能性がありますからね。特に女性はホルモンバランスを崩しやすく、FAGAやびまん性脱毛症になる可能性があるので、注意が必要です。
そう考えると『ユーグレナの緑汁』はミネラル、そして髪の毛のことだけに注目しても、なかなか優れているということがわかります。
その他のミネラルで髪の毛にいいものとして、セレンですが、これはビタミンEと同じような働き、つまり『抗酸化作用』を期待できます。イオウはつややかな髪をつくるのに必要で、銅やコバルトは鉄と同じように貧血を防ぎますし、クロムやバナジウムやケイ素は動脈硬化、糖尿病、高血圧を予防します。それらの病気は全て『血液ドロドロ』状態が原因なわけですから、その改善と予防は髪の毛にもいい影響を与えますよね。
またケイ素ですが、『これは効く! 食べて治す 最新栄養成分事典』にはこうあります。
カルシウムがコラーゲンに沈着するのを助け、骨を強化します。骨や腱、血管、歯、爪などの丈夫な組織には、ケイ素が多く含まれています。不足すると、爪が割れる、皮膚がたるむ、脱毛などの症状があらわれます。
不足すると脱毛の原因となるというんですね。
それからリチウムですが、カルシウムやマグネシウムと同じように、精神安定の働きをしてくれます。自律神経や躁うつ病の再発防止にも利用されます。うつ病の本には大体このリチウムの名前が出てきますね。
『鬱病のための食事と栄養療法』にはこうあります。
現在、リチウムはより多く、統合失調症と診断された人や、鬱病患者に処方されています。他の精神病の薬と比べると、これは”不思議な薬”です。実はリチウムは薬ではなく必須微量ミネラルです。
栄養に精通している精神科医は、リチウムをいろいろな方法で使う傾向があります。一日300㎎以上の摂取量が非常に効果的で、しばしば他の薬の量を少なくさせます。アブラム・ホッファー博士は、一日300㎎を処方して患者のエネルギーのレベルを改善し、鬱を取り除き、そしてムードを安定させるというよい結果を得ています。5㎎までの定量のリチウムは、鬱病であるなしにかかわらず、すべての人の役に立ちます。
例えば女性であれば精神安定が保てなければホルモンバランスが崩れますからね。そうするとFAGAやびまん性脱毛症の原因となります。
このように、ミネラルもビタミンやその他の栄養素同様、髪の毛にとって必要不可欠な栄養素なので、しっかり『適量』を摂取することを心がけましょう。
ではここからは、特に注目したいミネラルをいくつか見ていきましょう。髪の毛にとって有効な栄養素はいろいろあります。髪の毛に有効なのは以下の栄養素になります。
この中でも最も大切なのはたんぱく質ですね。たんぱく質は、髪の毛、血管、内臓、皮膚、爪、骨を形成する為に必要な、栄養の絶対軸と言えるもの。これが不足すると髪の毛に元気がなくなり、皮膚も乾燥肌になり、頭皮も衰えていきます。
前述したように、たんぱく質の一種であるケラチンは、髪を育毛させるのに必要となる栄養素の99%を占めています。しかし、たんぱく質だけを摂っていても、体内で自動的にケラチンに変換されるわけではなく、変換するには亜鉛の力が必要不可欠になってきます。したがって、たんぱく質と一緒に亜鉛を摂ることが重要となり、亜鉛はたんぱく質同様、髪の毛にとって必要不可欠となります。
『最後に読む育毛の本』にはこうあります。
食生活での薄毛要因
髪はケラチンというたんぱく質で出来ていて、それが18種類のアミノ酸と結合しています。さらにアミノ酸のシスチンが多く含まれていて、たんぱく質が不足すると抜け毛が多くなりやすく、亜鉛や銅やミネラルが不足しても抜け毛の原因になります。
が必要不可欠だと出てきましたね。実はこの『銅』ですが、亜鉛を食べすぎるとと体から出てしまいます。
『鬱病のための食事と栄養療法』にはこうあります。
私は栄養素が多く含まれている食べ物だけを覚えて起き、その週のうちに十分とれなかった栄養素を含む物を意識的に摂ります。例えば広島の友人が新鮮な牡蠣を送ってくれた日には、生でかなりの量を食べますが、当然亜鉛が多く摂取され、その反動で体内の銅が排泄されてしまいます。
亜鉛を摂りすぎると、『銅』が排出されてしまうんですね。
銅は『活性酸素の除去を手伝う』効果があります。活性酸素の除去は、薄毛対策にとっても重要なポイントとなります。もちろんそれだけじゃなく、下記に書いた様々な問題を引き起こす原因となるのです。
体の中から、そうした『警備隊』のような栄養素はなるべく減らしたくないんですね。警備隊の為になるような栄養を摂り、内から体を強化していく考え方が正しいのです。
また、IGF-1という成長因子を意識した食事もあります。これらを食べることによってIGF-1が増加し、薄毛が改善されるというデータがあるということなのです。しかし、もし原因がAGA(男性型脱毛症)であれば、
IGF-Iが増加する。
のではなく、
ジヒドロテストステロンが減少する。
食事の方がはるかにAGA(男性型脱毛症)にはいいですよね。『AGA』の原因は『DHT(ジヒドロテストステロン)』です。男性ホルモン(テストステロン)には、体毛やひげなどに代表されるように、毛を生やす、という作用がありますが、前頭部と頭頂部の毛乳頭に多くある特殊な酵素(Ⅱ型5α-還元酵素)と結びつくと、ジヒドロテストステロン(DHT)という脱毛を促進する物質がつくられるわけです。(ちなみに女性の場合は、アンドロステンジオンという物質からもDHTが生じます。)
したがって、そのジヒドロテストステロンの働きを抑制する食事の方が、AGA(男性型脱毛症)にとっては有効になります。実は、
という栄養素は、5α-リダクターゼを阻害する働きを期待できます。したがって、亜鉛を摂取するということは、
という意味で、薄毛改善にとっては欠かせない栄養素なのです。
また『牡蠣』はその亜鉛が豊富に含まれている食べ物ですが、特に突出して含まれている栄養素を挙げると、
の4つになります。このうち、亜鉛と銅に関しては今書いたように、髪の毛にとって必要なものですよね。そしてビタミンB12ですが、冒頭のテキストを見ればわかるように、そこにビタミンB12が書いてあります。これは、『造血のビタミン』と呼ばれ、不足すると貧血気味になって疲れやすくなり、頭皮の刺激に対して過敏な反応をおさえるはたらきがありますので、頭皮にも有効な栄養素なのです。
続いてセレンですが、これはビタミンEと同じような働き、つまり『抗酸化作用』を期待できます。人間の身体が酸化すると老化の原因となります。まるで、寿司が1日たった後酸化して味が激変するように、人間の身体の鮮度も落ちていくのです。
などは抗酸化作用を持った栄養素の代表ですが、このセレンも同じように、抗酸化作用を持っています。身体の中にたまった活性酸素がどういう問題を引き起こすかは、先ほどの『銅』の説明でしてありますから、セレンはその意味で、髪の毛に有効な働きをしてくれるわけですね。
『ニッポン男子の下半身が危機的なことに気づいたワタシ (扶桑社新書)』にはこうあります。
牡蠣で”セックスミネラル”を補完
勢力増強効果のある食べ物の中で、もっとも代表的なものといえば”牡蠣”でしょう。牡蠣には亜鉛という成分が多く含まれているのですが、この亜鉛は『精子の量を増やす』『前立腺の働きを助け、生殖器官の発達を促す』といった男性の下半身には欠かせない働きを多く持っており、別名”セックスミネラル”と呼ばれているほどです。
(中略)また、牡蠣にはビタミンB12も多く含まれており、これが不足すると勢力が衰えるといわれています。そのほかにも、栄養ドリンクの成分としておなじみのタウリンをはじめとする十数種類のアミノ酸、各種ビタミン、グリコーゲンなど、肉体疲労を回復させ精力増強に一役買ってくれる成分がバランスよく含まれているという、まさに無敵の”男性機能お助け食材”と言えるのです。
牡蠣は先ほど挙げた栄養素以外にも、
といった様々な『精力増強』のための栄養素が含まれているんですね。『性力』ではないですから、別に性的な力ということだけではないのです。
という言葉がありますが、あれは本来『元気を出しな!』という意味ですから、牡蠣を食べると下半身だけじゃなく、元気が出るわけです。栄養ドリンクなどはまさにそのために飲むわけですからね。
やはり、元気はすべての源です。私なども、飲みすぎたり体調不良になると食欲がまったくわかずに、栄養摂取を怠ることがありますが、これは身体にも頭皮にもよくありません。頭皮に必要な栄養素を常に補給し続けることを意識したとき、心身は常に元気であることが大切です。したがって、その源たる元気を促進させてくれる『牡蠣』のパワフルな栄養素とは、有難いエネルギーというわけですね。
また、亜鉛を含む食材はまだたくさんあります。
などがその代表ですね。これで言うと『ゴマ』などは、血液をサラサラにする効果を期待できます。血液がサラサラになれば血行が促進され、頭皮に栄養が行き渡りやすくなりますので、薄毛にも有効だと言えるでしょう。
毎日の食事の中に『適切な量だけ』亜鉛を取り入れることを意識すれば、髪の毛にいい影響を与え続けることができます。間違っても『過剰摂取』をして違う問題を引き起こさないよう、注意しましょう。
次はヨウ素です。髪の毛にはたくさんの栄養素が必要不可欠で、五大栄養素のうち特に、
の栄養素は重要です。脂質ももちろん、健全な皮脂を蓄えるということで言えば必要ですが、摂りすぎると皮脂の過剰分泌に繋がり、皮脂腺が大きくなるとそこに栄養を持っていかれるので、薄毛の原因となります。
また糖質ですが、糖質制限をすると血液中の血糖値をさげることができます。血糖値を正常に保つと、糖化ヘモグロビンの量が抑えられ、血液がサラサラになります。従って、糖質は多少抑えた方が髪の毛にいい影響を与えます。
『あたらしい栄養事典』にはこうあります。
ヨウ素
成長期には欠かせない甲状腺ホルモンの材料
ヨウ素は、海藻類などに含まれる微量ミネラルです。体内では甲状腺ホルモンの材料になります。甲状腺ホルモンは、成長ホルモンの分泌やたんぱく質の合成を促進します。そのため、成長期の子供には必要不可欠。女性が気になる肌や髪の健康をキープする為にも欠かせません。
『肌や髪の健康をキープするためには欠かせない』というキーワードが出てきましたね。 甲状腺ホルモンは、成長ホルモンやたんぱく質の合成を促すので、皮膚や髪の毛の健康には欠かせないのです。
そう考えると、先ほどの記事と併せて読んでいただければわかるのですが、ミネラルは髪の毛にとって欠かせない栄養素ばかりですね。セレンはビタミンEと同じような働き、つまり『抗酸化作用』を期待できます。イオウはつややかな髪をつくるのに必要で、銅やコバルトは鉄と同じように貧血を防ぎますし、クロムやバナジウムやケイ素は動脈硬化、糖尿病、高血圧を予防します。
それらの病気は全て『血液ドロドロ』状態が原因なわけですから、その改善と予防は髪の毛にもいい影響を与えますよね。そして不足すると脱毛を促進します。
ただ、こうした髪の毛に必要不可欠な栄養素ですが、過剰摂取をすると違う問題が発生しますので、適切な量の摂取を心がけましょう。例えば亜鉛を摂りすぎると『銅』が排出されますが、銅がなくなると貧血になり、それが薄毛の原因となります。
このヨウ素も、過剰摂取によって『甲状腺ホルモン障害』が起こる可能性があり、注意が必要です。ただ、欠乏するとすると、甲状腺腫や甲状腺機能障害が起きたり、また、妊娠中に不足すると胎児のクレチン病(先天性甲状腺機能障害)の原因ともなるので、やはり適量の摂取が必要不可欠なのです。
そんなヨウ素が手軽に摂れる食材は、
などが挙げられます。ヨウ素は世界的に不足気味の栄養素だと言われていますが、実は日本人のヨウ素不足はそう深刻ではありません。日本は海に囲まれている国なので、海産物の摂取に困っていないのです。
しかし、海藻類というのはこうして考えると髪の毛にとてもいいですね。『ワカメを食べると髪の毛が生える』という噂は真実ではありませんが、海藻類に含まれるヨウ素などのミネラルは、髪につややハリを与えるので、髪を美しく保つためには効果があります。
それから、そのたっぷりの食物繊維で便秘の解消に役立ちます。便秘も薄毛の原因の一つですからね。それを解消できるのですから、それだけでも髪の毛にいい影響を与えます。
また、食物繊維がたっぷり含まれているだけでなく、塩分(ナトリウム)を体外に排出してくれる働きがあるということで、『体内毒素』の問題を解決します。
それから海藻類に含まれる『フコダイン』という成分には、『IGF-1』という育毛を促進する成長因子に刺激を与え、血液中の中性脂肪の上昇や、内臓脂肪組織の重さが抑えられ、一緒にとった食事のカロリーを減らしてくれる効果を期待できます。
それだけではなく、ニキビや口臭の問題も解決しますからね。
ぜひともメンテナンスフードの王様である海藻類を、毎日の食卓に摂り入れたいですね。髪の毛にもいい影響を与えますからね。ただ、先ほども言ったように過剰摂取は危険です。『これは効く! 食べて治す 最新栄養成分事典』にはこうあります。
海産物をよく食べる人は注意
私たちが摂取するヨウ素は、わかめやこんぶなどの海藻類からが約80%、そのほかが魚介類や穀類、肉類、卵類となっています。肉類や卵類は、その家畜が食べた飼料のヨウ素含有量によっても濃度が違います。甲状腺腫の心配がないと考えらえる1日の所要量は150ugですが、日本人はふつうに食事をしていても、その約5倍はとっています。1日3000ugを超えると摂取過剰による甲状腺腫が心配されますから、海産物をよく食べる人はとりすぎに気を付けてください。
毎日の食卓に摂り入れたいと言ったのですが、実は日本人はかなり多くのヨウ素を摂取している可能性があるんですね。それはもちろん人によって違いますが、特に海沿いで暮らす人々は注意する必要があります。確かに下記の記事に書いたように、『漁民は農民の2.7倍ものEPAを摂取しており、血小板の凝集しやすさは農民の3分の1だった』という事実があり、漁師や漁民というのは海鮮類を多く食べる傾向にあるので、健康であることがこの記事からもわかります。
しかし栄養素というのはやはり『適量』と『バランス』が重要ですね。『摂りすぎず、摂らなさすぎず、適量を』というのがこういうときの合言葉です。
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