『AGAクリニック・皮膚科・育毛サロン』のどれが一番薄毛治療に有効?
その薄毛がAGA(男性型脱毛症)ならば、AGAクリニックです。
例えば、ニキビや湿疹、イボなどの症状で通う事もある皮膚科は、薄毛治療で内服薬や外服薬を使用して治療を行う事しかできません。しかし美容系の皮膚科の場合は、内服薬や外服薬での治療はもちろん、髪を生えさせる効果のある注射をする事も可能です。皮膚科と美容系の皮膚科では治療の仕方も違う点から、美容系の皮膚科の方がより効果がある薄毛治療ができるといわれています。
しかし、それよりもAGA治療に特化しているのが、AGAクリニックですね。より専門的な治療を受けられるということです。皮膚科より美容系の皮膚科。美容系の皮膚科より、AGAクリニックがより専門的な治療を受けられるからです。
『育毛サロン』とは、頭皮のケアを主に行う場所であり、AGA(男性型脱毛症)の治療を行う場所ではありません。『AGAクリニック』とは、AGAの治療を主に行う場所であり、頭皮のケアだけを行う場所ではありません。そう考えると、間違いなく優劣をつけるなら、
ということになります。育毛サロンはもはや、一昔前の時代の育毛対策の名残と言っていいかもしれません。
Contents|目次
AGA(男性型脱毛症)は医療機関で治療できるようになりました。AGA(男性型脱毛症)に効くとされる内服薬が、2005年に厚生労働省の薬事承認を受け、正式に医師が処方できるようなったわけですね。また、下記の記事に書いたように、
薄毛治療は美容系の皮膚科がより専門的な治療を行ってくれます。また、自由診療になるので保険の適用はされません。美容系の皮膚科の場合は、薄毛の専門分野に長けている医師が、カウンセリングの結果を基に薄毛治療を行ってくれる病院です。
ニキビや湿疹、イボなどの症状で通う事もある皮膚科は、薄毛治療で内服薬や外服薬を使用して治療を行う事しかできません。しかし美容系の皮膚科の場合は、内服薬や外服薬での治療はもちろん、髪を生えさせる効果のある注射をする事も可能です。皮膚科と美容系の皮膚科では治療の仕方も違う点から、美容系の皮膚科の方がより効果がある薄毛治療ができるといわれています。
クリニックを利用しての薄毛対策と言えば、
という選択肢があります。それについては下記の記事にそれぞれ特徴などを書きましたが、主に男性型脱毛症や女性型男性型脱毛症、びまん性脱毛症の薄毛治療は保険適用にはなりませんので注意が必要です。
自由診療
対象例 | 薄毛治療、レーシック、インプラント、ED治療等 |
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それぞれにメリットとデメリットがありますね。
例えば、『医療で治す薄毛の悩み』にはこうあります。
自毛植毛
特徴 | 自然なヘアサイクルで成長し生え替わる。植え替えの必要なし。 |
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効果 | 自分の髪が確実に生える。生涯にわたって生え続ける。 |
時間 | 治療は数時間で完了。生えそろうには10~12か月必要。 |
アフターケア | 自分の髪なのでケアは一切必要なし。パーマ、カラーリング、スポーツも自由。 |
費用 | 平均、1,2回の治療のみ。その後の費用は不要。 |
そのほかに、育毛剤とかつらの特徴を同じように挙げているのですが、特に費用の部分で、
育毛剤 | 価格は様々だが、継続的な出費が必要。 |
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かつら | 数年ごとの買い替えや、メンテナンスに継続的な出費が必要。 |
と記載していて、まるで『植毛が最も優れた薄毛対策だ』と主張しているように見えます。事実この本は、終始『植毛』に力を入れている本で、著者も日本を代表する自毛植毛専門のクリニックの院長です。この方自体は東大出の医学博士で、
などを受賞している植毛の権威なので信頼性が高いのですが、どうしても情報が『植毛寄り』になってしまいますね。実際には上の記事に書いたように、もしこれが『自毛植毛』でなくて、『人工毛植毛』であれば、
植毛の最大のデメリットと言えるのは、定期的にメンテナンスをしなければいけないという点でしょう。植毛は地毛に人工毛を結ぶというやり方でなされます。そのため、しっかりとした結び方で固定されているとはいえ、何らかの衝撃や引っ張りによって結び目が移動してしまうという欠点があります。
ということなのです。植毛には、
とありますからね。人工毛植毛では少なくとも2か月から3カ月に一回はサロンに行ってメンテナンスをしてもらう必要が生じるので、かつらの価格部分を『数年ごとの買い替えや、メンテナンスに継続的な出費が必要。』としているのであれば、植毛も同じように『数か月ごとのメンテナンスに継続的な出費が必要。』としなければなりませんね。
ただ、確かに『自毛植毛』であれば定期的なメンテナンスは必要ありません。維持費がかからないんです。それも先ほどリンクした記事に書きました。しかし、手術費用自体は他の方法よりも少し高めです。地毛を安全に抜くという作業と、それを適切に植え込むという二重の作業が必要になるため、どうしても費用がかさんでしまうのです。
ですから、その特徴の項目欄に、『平均、1,2回の治療のみで、治療費はやや高め。ただしその後の費用は不要。』と記載する必要がありますね。そうしなければ正確な情報が入ってきません。ただ、本を読み進めるとこう記載してあります。
自毛植毛クリニックの選び方
5.アフターケア
自毛植毛は、植毛の効果が得られるまでに時間がかかるので、不安になる方も多いです。植毛後も気軽にカウンセリングに応じてくれるクリニックを選びましょう(その際、気を付けたいのが追加料金です。当初支払う料金以外に、カウンセリング料やアフターケアの料金が加算されないか、事前確認が必要です。とまた、費用の全額を最初に提示し、『後は、これ以上は一切かからない』と説明してくれるクリニックを選ぶことも大切です。)
したがって本全体としては、自毛植毛であった場合でも、
などで追加料金が発生しないよう、注意を促してくれていますので、ありがたいと言えるでしょう。前述の項目は本の冒頭にあるものなので、『つかみ』を得るために必要な表現だったと捉えれば、そう問題性もありません。しかしどちらにせよ『人工植毛』であればその後の維持費がかかりますからね。注意が必要です。
育毛剤ですが、先ほど書いた、
のうち、内科的治療がこれですね。
ということになります。『ササっとわかる薄毛の悩み解決最前線』(講談社)にはこうあります。
日本人は手術がお嫌い?『外科的治療』と『内科的治療』
2005年からスタートした服薬治療ですが、今のところはまだ、すべての人に効果があるとはいいきれない段階です。また、服用をやめると脱毛が進み、元の状態に戻ってしまうため、飲み始めたら長期間にわたって続けなければならない、という負担もあります。確実に薄毛部分の髪が増え、特別なメンテナンスをしなくてよく、また費用的にもランニングコストがかからないという意味では、現状における最善のAGA治療は、自毛植毛です。
しかし、美容外科も含めて外科治療に抵抗がないアメリカや台湾、韓国と異なり、日本人は体にメスを入れることを嫌います。しかし根本的な解決を望むなら、選択肢のひとつとして手術も考えるべきでしょう。
育毛剤の情報を調べると、『自毛植毛が最善のAGA治療』だと出てきましたね。この事実はしっかりと受け止めておきましょう。そして育毛剤の話に戻ります。クリニックでよく使用されるのは、下記のような薬です。
よく使用される薄毛治療の薬(2015年現在)
男性(内服薬) | フィナステリド |
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男性(外服薬) | ミノキシジル |
女性 | パントガール |
ほとんどが、フィナステリドとミノキシジルですね。しかし女性の場合はフィナステリドは使うことはできないので厳重な注意が必要です。クリニックに行くのであればそのあたりは間違えないと思いますが、中には『やぶ医者』もいますからね。
事実、私はあるとき歯医者に言ったのですが、いやたしかにその日、遅刻をしてしまったことは私が悪いのですが、だからといって19歳の私に対し、『麻酔なしで前歯をドリルで削る』行為をしたことは、本当に適切な治療だったのかどうか疑問です。
と、自然な流れで言うものですから、
などと言ってそれを許諾したのですが、とてつもない激痛に長時間耐えなければなりませんでした。痛すぎて涙が止まらない状態でしたね。血気盛んな少年時代を生きた私は、『痛み』には慣れているはずなのですが、そんな私が涙を流すほど痛いのですから、相当なものでした。
その後、友人の母親の歯科助手にその話をすると、
とのこと。確かにあの時、遅刻をしたというだけであれだけ激高していた医者ですから、感情に身を任せ、越権行為として気晴らしをした可能性があるのです。私は正直その歯医者に火をつけようかとも思いましたが、くだらないのでやめました。遅刻をしたのは事実ですからね。それに、やろうと思えばいつでもやれますし。
…話が物騒な方向に逸れましたが、しかしそういう医者がいるのは事実です。したがって、クリニック選びには慎重になることが大事ですね。
『クリニック選び』と言えば、下記の記事にも書いたように、
『最後に読む育毛の本』にはこうあります。
薄毛治療にはやはり医薬品なのか?
先のガイドラインだと、女性の場合、ミノキシジルしか治療方法が無くなってしまいます。副作用の心配があるからでしょう。男性の場合でもミノキシジルとフィナステリドだけです。なんとも、希望のない話です。気休めという言葉がぴったりでしょう。高いお金をかけて、しかも育毛クリニックに行くまでの気持ちと時間を考えるとなんとも拍子抜けしてしまいます。
しかし毛髪治療を最先端治療として勉強されているクリニックは違います。最近、毛髪クリニックでは成長因子を用いた発毛にも力を入れているようです。成長因子とは、
- 細胞の増殖の活性化
- 細胞活性のためのスイッチをONに
- コラーゲンやエラスチン生成
等々、毛髪再生に必要な要素がたっぷりつまっています。さすがはお医者さん、というレベルにまで毛髪再生を研究されています。ですから、クリニック選びは重要です。
がいますが、医者に限らず専門家に何かを頼むときは、その頼む相手の選定を間違えるとトラブルを起こしかねません。ですから『ぐるなび』なんかで『星の高い店』に人気が集まるんですね。みんな、店選びで失敗したくありませんから。
だけどああした評価は店側にプレッシャーになり、規範意識やモチベーション向上の源泉になりますから、いい緊張感を与えるんですけどね。今はネットの時代ですから、自分で事前に情報を集め、ここに挙げたような、
などをポイントにして、間違いのないクリニックを選びましょう。
追記:デュタステリドが含まれた『ザガーロ』は、2015年9月に厚生労働省に認可されたました。その効果は抜群で、Ⅰ型の5α還元酵素にはフィナステリドの100倍の抑制効果、Ⅱ型には3倍の抑制効果があり、副作用も少なく、安全性が高いと考えられています。
薄毛治療ができる医療機関はいくつかあります。
等ですね。そのうち、最も効果が期待できるのは最後の2つ、
ということになります。ではそもそも、なぜ最初の3つは効果が期待できないのでしょうか。それを知るためには、まず薄毛業界の歴史の推移を見ていくことが必要です。
『ササっとわかる薄毛の悩み解決最前線』(講談社)にはこうあります。
『医療機関で相談できる』ようになったAGA
最近、テレビでさかんい『薄毛はお医者さんで治せる』というコマーシャルが流れています。あれは製薬会社のコマーシャルで、男性型脱毛症=AGAにきくとされる内服薬が2005年に厚生労働省の薬事承認を受け、正式に医師が処方できるようになったためにはじまったものです。
医療機関でAGAを治療しようという場合、大きくは2つの選択肢があります。ひとつは薬を服用する内科的な治療、もうひとつは自毛植毛という外科的な治療です。外科治療と内科治療を並行して行う場合もあります。
AGA治療の相談が可能な医療機関は、基本的には皮膚科、内科、形成外科のいずれかです。もちろん皮膚科や内科では外科的治療は行いませんが、最初に相談する医療機関としては入りやすいかもしれません。
『AGA(男性型脱毛症)』の原因は『DHT(ジヒドロテストステロン)』です。男性ホルモン(テストステロン)には、体毛やひげなどに代表されるように、毛を生やす、という作用がありますが、前頭部と頭頂部の毛乳頭に多くある特殊な酵素(Ⅱ型5α-還元酵素)と結びつくと、ジヒドロテストステロン(DHT)という脱毛を促進する物質がつくられるわけです。(ちなみに女性の場合は、アンドロステンジオンという物質からもDHTが生じます。)
この前頭部と頭頂部の毛乳頭に多くある特殊な酵素(Ⅱ型5α-還元酵素)ですが、『ある対策』によって、この酵素の動きをある程度阻害することが可能です。それが先ほど説明した、
という成分が含まれた薬の使用ですね。日本でそれが含まれた製品は、
ということになります。男性型脱毛症の治療薬(育毛剤)として米国皮膚科学会や国際毛髪外科学会が効果を認め、薄毛治療の診察ガイドラインで強く勧めている塗る育毛剤はこの『ミノキシジル』だけです。日本の製品名は『ロゲイン』と『リアップ』ですね。
また、フィナステリドが含まれた『プロペシア』は、米国皮膚科学会の男性型脱毛症診療ガイドラインや国際毛髪外科学会の指針では『ミノキシジル』と共に強く推奨されており、アメリカ食品医薬品局(FDA)も内服して薄毛を改善する薬として唯一有効性を認めている薬です。
また、デュタステリドが含まれた『ザガーロ』は、2015年9月に厚生労働省に認可されたばかりの新薬です。しかし、その効果は抜群で、Ⅰ型の5α還元酵素にはフィナステリドの100倍の抑制効果、Ⅱ型には3倍の抑制効果があり、副作用も少なく、安全性が高いと考えられています。
このフィナステリドですが、欧米では1998年に発売されていましたが、日本で発売されたのは2005年です。それ以来、日本で医師がフィナステリドを処方できるようになったので、広告費にも力を入れ始めたということなんですね。
日本で一般向けに販売された年
ミノキシジル | 1999年 |
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フィナステリド | 2005年 |
ザガーロ | 2015年 |
たしかにミノキシジルの方は、1999年からそれが含まれた『リアップ』が大正製薬から発売されていましたが、下記の記事にも書いたように、育毛アイテムで効果がある順番は、以下のようなものになります。
『飲む育毛剤(医薬品扱い)』が一番効果的なんですね。本を見るとわかるように、 『内服薬が2005年に厚生労働省の薬事承認を受け、正式に医師が処方できるようになった』とありますから、『内服薬』、つまり最も効果があると言われている『飲む育毛剤(医薬品扱い)』が国の承認を得たので、その時から薄毛業界が活気づいていったのです。
フィナステリドが含まれている『プロペシア』という商品の特許は2015年に切れていて、ジェネリック医薬品が次々と出ていますが、それまではプロペシアの独壇場だったわけです。そういう『特許と利益』などのことを考えても見えてくるように、
これで利益を生み出せる!
と思った場合、人は普通、その利益を最大化させようとして躍起になります。その一つが2005年から始まった『コマーシャル』というわけですね。テレビのコマーシャルは莫大なお金がかかる上に費用対効果は少ないのですが、それでもブランディングの効果はあり、人々の脳裏に焼き付けるには大きな効果を発揮します。競合が見ても特許で守られているなら問題ありませんから、プロペシアを作った『萬有製薬』の独壇場になるんですね。
さて、話を元に戻すと、2005年からそうしてフィナステリドの登場によって盛り上がってきた薄毛業界ですが、注目したいのは、まだまだそれらの登場から10年ほどしか時間が経っていないということです。ちなみにその冒頭に載せた本は、2007年に書かれた本です。本では、
が薄毛治療ができる医療機関で、他にも『最近では薄毛治療の専門クリニックも増えてきている』と書いてあるのですが、やはりこの頃はまだ、その勢いも最初の頃で、まだまだ日本に『薄毛治療』という考え方が今ほどは浸透していませんでした。
しかし時がたち、今では『AGAクリニック』という専門のクリニックが多くみられるようになりました。つまり、最初は皮膚科等の限られた医療機関でしか治療できなった薄毛治療が、今では、
当、実に様々な専門のクリニックが登場するようになっていて、当然、これらの特化したクリニックの方が、AGAの治療には適しているわけです。例えば『疲れを癒す』ことを考えたとしても、
等々、さまざまな選択肢が存在するわけですが、この中で本当に疲れを癒せるのは『酸素カプセル』でしょう。体中に酸素を充満させることで、老廃物を体内から除去できますからね。お風呂やサウナでも確かにそれが期待できますが、実はあれらは体力を消耗するのです。
お風呂に入った後によく眠れる理由は、お風呂がまるで運動をするかのように体力を消耗するからなんですね。リフレッシュした気持ちになるのは、脳内にドーパミンという報酬系物質が放出されるからで、実際に『体を癒す』なら、仮眠を取った方が効果的なのです。
マッサージや整体でも確かに体調はよくなりますが、この中で最も『疲れを癒す』という目的を果たしやすいのは、酸素カプセルということになりますね。ただお風呂やマッサージの方が日常生活に溶け込んでいるのでそれを愛用していますが、実際に酸素カプセルが家にあれば、みんなそれを使用することになるでしょう。
酸素カプセルの中で一時間熟睡するのは、通常の数時間熟睡と同じ効果を得られますからね。サッカーのベッカム選手は、骨折をしたとき酸素カプセルでそれを治したと言います。アスリートたちほど『疲れを癒す』必要がある人々はいませんが、彼らの多くが300万円ほどかけて酸素カプセルを自宅に購入し、日々の疲れを癒しています。もちろん、それと同時に上に挙げたすべてのメンテナンスをしていると思いますけどね。
同じように、例えば『薄毛で悩んでいる女性』が薄毛治療をするためには、
という選択肢があった場合、やはり適しているのは後者の2つであり、しかも『女性専用』の配慮がなされているところでしょうね。結局はどの医療機関でも治療は受けられますが、やはり最も自分に合ったところへ行くのが一番です。例えば『テレビ』で言えば、発売当時は白黒テレビのブラウン管しかなく、テレビを観るために他人の家にわざわざ集まって、みんなで観ていた時代がありました。
その時は選択肢がなかったんですね。だからそうするしかありませんでした。昔のテレビ番組の視聴率が40%超えるようなお化け番組ばかりだったのも、『他に選択肢がなかった』からです。しかし今はどうでしょうか。
実に様々な『チャンネル(選択肢)』が増え、携帯電話のサイズで誰でも何処でも、気軽にテレビを観れる時代になりました。だから10代、20代はテレビよりもまず最初にyoutubeを見るし、それぞれの視聴率は分散され、かつてのようなお化け番組はなくなってきました。
多様性が広がったんですね。それぞれのニーズにカスタマイズされる時代になったのです。それはつまり、『元々個人に様々なニーズがあったのに、選択肢がなかったせいで、やむを得ずそれを選んでいた』ということになります。
『女性専用車両』ができたのも最近です。あれはしかし、元々ニーズがあったことなのです。しかし、やむを得ず、痴漢や女性ならではの悩みを抱えながら、満員電車に乗っていたのです。
この薄毛治療のことで考えても同じことで、確かに皮膚科や内科での治療もできますが、しかし、個々各人の細かいニーズを全て満たしているかというと、そうではないでしょう。
等、やはりそれぞれのニーズに特化した場所で治療を受けることが、一番効果的なんですよね。例えば美容系の皮膚科は上記の記事にも書きましたが、薄毛の専門分野に長けている医師が、カウンセリングの結果を基に薄毛治療を行ってくれる病院です。ニキビや湿疹、イボなどの症状で通う事もある皮膚科は、薄毛治療で内服薬や外服薬を使用して治療を行う事しかできません。
しかし美容系の皮膚科の場合は、内服薬や外服薬での治療はもちろん、髪を生えさせる効果のある注射をする事も可能です。皮膚科と美容系の皮膚科では治療の仕方も違う点から、美容系の皮膚科の方がより効果がある薄毛治療ができるといわれています。
普通の皮膚科や内科は『効果が期待できない』というよりは、『それよりも効果が期待できる医療機関がある』ということになりますね。
では『育毛サロン』はどうでしょうか。育毛サロンとは、頭皮のケアを主に行う場所であり、AGA(男性型脱毛症)の治療を行う場所ではありません。『AGAクリニック』とは、AGAの治療を主に行う場所であり、頭皮のケアだけを行う場所ではありません。そう考えると、間違いなく優劣をつけるなら、
ということになります。育毛サロンはもはや、一昔前の時代の育毛対策の名残と言っていいかもしれません。
誰もが聞いたことがあるこれらの育毛サロンは、広告費を使っているから『聞いたことがある』のです。ということは、『聞いたことがある会社=お金をたくさん持っている会社』ということになりますので、これらの会社の規模は大きく、売り上げは大きいということになります。
しかし、だからといってそれが『=良質な会社である』ということにはなりません。『ビッグカンパニー=グッドカンパニーではない』からですね。これは少し考えれば誰もがわかることですが、世の中の人は『どうでもいいこと』は深く考えませんので、自分にとってどうでもいい、これらの会社のことは、『認知度』でその評価をしてしまうことがあります。
例えば、東京弁護士会は2017年10月11日、アディーレ法律事務所を業務停止2カ月、元代表の石丸幸人弁護士を業務停止3カ月にしたと発表しました。事実と異なる宣伝を繰り返したことが理由ですね。
ニュース記事にはこうあります。(弁護士ドットコムニュース編集部)
アディーレは2016年2月、「債務整理・過払い金返還請求」をめぐる広告について、消費者庁から広告禁止の措置命令を受けていた。東京弁護士会は、この広告が景品表示法に違反するとともに、日弁連の規定などにも抵触すると判断。「実際の取引条件よりも有利であると一般消費者を誤認させる」として、「極めて悪質な行為」「長期間にわたって多数回反復継続されている組織的な非行」と強く批判している。
多額の広告費を使えばテレビCMが打てます。すると、嫌でも世の多くの人の耳にその会社名や商品名が入ってくることになります。しかし、その認知度と企業の価値が比例するということであれば、こういうことは起きません。
その他にもいくつも私はそういう例を知っています。とある廃品回収業者であれば、業界一ネットで有名な会社の社長、廃棄物処理法違反で逮捕されました。売上を上げるために廃棄物を不法投棄、あるいは、お客から高くお金を巻き上げていたんですね。
また、とある有名なキャッチフレーズで有名になったある石鹸の場合は、『被害者の会』が立ち上げられ、問題になりました。肌荒れを起こした人が続出したんですね。おかげでその有名なフレーズを言った女優にまで多少の負のオーラがつきまとうようになってしまいました。
『ビッグカンパニー=グッドカンパニーではない』のです。ですから、前述した育毛サロンが、有名だからといって、=いい場所だとは限らない、という観点を持つことが非常に重要です。多くの人が持っている感想として、
それらの企業HPには、料金が明確に書いていない…
計算すると年間で200万円以上かかるケースもあって拒絶反応が出る…
と、育毛サロンにはいいイメージはないようです。
ただし、テレビを観ていると、最近では前述したような育毛サロンのテレビCMではなく、AGAクリニックのCMをよく観るようになった印象があります。もう少し立てばこの認知度の立場も逆転するかもしれませんね。
その理由はやはり、育毛サロンが『頭皮のケア』がメインであり、AGAクリニックは『AGA治療』がメインであることから、確実に薄毛が改善されるのはAGAクリニックだからですよね。つまり、育毛サロンは『医療機関』ではないので、内服薬・外用薬の処方といった治療行為は行えないのです。しかし、AGAクリニックはそれができます。それが大きな違いですよね。
何しろ、育毛サロンではこれら『医薬品扱いの効果がある育毛剤』を使った治療はできませんからね。頭皮のケアを中心として、有害性のない育毛剤を使って施術することが限界です。
それで年間200万円もかかるのですから、やり方を変えなければ生き残ることはできないでしょうね。それはこの世の常です。どの世界に目を向けても同じことですよね。見るべきなのは以下の記事です。
もちろんやらないよりはやった方が効果があるでしょう。しかし、費用がかかりすぎますからね。これが10分の1の値段になるなら、この業界も生き残ることはできるでしょう。
『育毛の真理』にはこうあります。
育毛剤はトラブルが起きてからでよい
(省略)私は、200倍スコープに映し出される、若い相談者の無残な頭皮の状態を見るたびに、やり場のない怒りを覚える。そんな方たちに、
『若いうちから育毛剤なんか使ってはダメ』
『よほど特殊な病気でなければ基本的に人はハゲないのだから、心配しないで』
『髪を気にする手間、暇、お金をもっと楽しい事に使ってください』
と、強く諭すのも私の大きな仕事の一つである。
(中略)ヘアケア(髪の手入れ)を、育毛剤を使用することと、勘違いされている方がいるが、ヘアケアとは、最も豊かで美しい髪の状態を維持することであり、ヘアケアの基本は、シャンプーで髪と頭皮の汚れをきれいに落とし、コンディショナーで髪と頭皮の状態を整えることである。正しく洗髪すれば、ただそれだけで、老化を自覚する年齢までは、育毛剤などに頼らなくても、艶やかで美しい髪を維持することができる。
専門家も、『そんなお金があれば』と言っています。また、『むやみに育毛剤を使う』ことに対しても警鐘を鳴らしています。それ自体が薬害性脱毛症の原因になることもありますからね。あまり体に無意味なものを入れてはいけないのです。
育毛サロンももちろん、
によっては薄毛に有効で、重宝されるべき存在となるでしょう。しかし、それらがすべて『隙間を狙った一時的な金儲け』だったのであれば、この世から淘汰される宿命だと言えるでしょう。
わかりやすいのは、私の周りにあった『廃品回収』ですね。あれは当時、軽トラックで回ってスピーカーを鳴らしていれば、いい時で100万円は売り上げを上げられました。それは、『他に選択肢がなかった』からですね。世の人は、不用品を粗大ごみで出せない場合において、それを使用するしかありませんでした。
また、2001年に施工された『家電リサイクル法』のこともあって、
の5大家電は、廃品回収業者にとって大きな売り上げの目玉となりました。皆、それで自分で処分するくらいならと、回ってきた業者に依頼するんですね。パソコンもスマホもない時代、人々は廃品回収業者を利用するしかなかったのです。
しかし、この業者が『稼げる』と聞きつけたどこぞの拝金者が、この業界の評判を悪くしました。
と言って荷台に詰め込んだ後に、
と言って高額請求をしたり、あるいは利益率を高めるためにゴミを正当に処分せず、不法投棄しました。そうやってこの業界の評判は落ちていったのです。
また同時に、ネットとスマホが世に浸透してきました。人々は、『やむを得ず』そうした業者を利用する必要がなくなり、数あるネット上に存在する不用品回収業者から、比較して自分に合った業者を選べるようになりました。そして、廃品回収業者の売上は激減していきました。今では、当時の10分の1ほどの売上まで落ち、そして処分場に来る軽トラックの数も、比例して減少していきました。
『隙間を狙った一時的な金儲け』だったのであれば、この世から淘汰される宿命にある。育毛サロンがこのような運命にない、ということを証明する為に、これからどういう努力を見せてくれるか楽しみですね。