雨上がりの宮迫博之の髪の毛が復活した理由は『スカルプD』なの?
いいえ。AGAクリニックです。
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雨上がり決死隊の宮迫博之さんが『ハゲから復活した』という話が常識的にありますが、私は彼を『リンカーン』や『アメトーーク!』等で何年も観てきて、そういう印象よりもむしろ『分け目を6:4にして前髪を垂らす髪型に変えた』という風な印象を持っています。
それまでは前髪を上に上げる『ギバちゃんスタイル』のような髪型ですから、確かにその時はおでこが広く出ていて、ハゲている印象がありました。しかし、下記の記事に書いたように、
元々おでこが広いからといって、それだけでハゲだということにはなりません。『ハゲっぽい印象がある』というだけで、それはハゲとは全くの別物ですからね。おでこが広くても生涯ハゲない人も多く存在するのが事実です。
ですからそもそも、『雨上がり決死隊の宮迫博之はなぜハゲから復活できたのか』という疑問自体が正確性を疑うものですね。私からすれば、『なぜあのような髪形に変えたのか?』というぐらいの印象しかありません。ただ元々広かったおでこを隠す髪型に変えただけのように見えます。
ですから、彼は別に『スカルプDで髪を伸ばすことに成功しました!』とは発言していないんですよね。してしまってはいけないんです。その発言を。
『最後に読む育毛の本』にはこうあります。
多くの人が誤解する育毛シャンプー
現在のシャンプー市場は拡大する一方ですが、育毛シャンプーで髪が生えたという人に会ったことがありません。スカルプシャンプーという言葉が世の中で流行りだしてから、このシャンプーで髪が生えると錯覚していないでしょうか?つい最近もスカルプシャンプーやノンシリコンシャンプーといった広告で賑わせていた某シャンプーメーカーが、巨額の脱税で摘発されました。それだけ市場競争は増加しています。どの広告もシャンプーで髪が生えるとは一言も言っていません。
『頭皮を洗える』
『男をあげる』
何となく髪が増えそうなイメージをフレーズにしているだけなのです。落ち着いて考えると言葉の裏の意味が見えてきます。(中略)人気タレントさんの髪量が増えたように事例で見せたりはしていますが、シャンプーで生えたと断言した場合は薬事法違反ですし、誇大広告となります。実際はシャンプーで生えたのではなく、医薬品による治療を並行して施行されている可能性は高いと思えます。
もし彼が『スカルプDで髪を伸ばすことに成功しました!』と発言したら、薬事法違反の罪に問われるんですね。したがって、『スカルプDの広告に出演した時期に合わせて髪量が多く見える髪型に変えた』事実はあっても、彼がスカルプDで髪が生えたわけではないのです。
また、本にもあるように『医薬品による治療を並行して行った』事実は存在するかもしません。そうなると彼は、『スカルプDを使い始めると同時に、AGAクリニックでAGA治療を受けた』可能性はあり、もし髪型だけではなく本当に髪の毛が生えたのであれば、その治療のおかげだということになるでしょうね。
事実、K-BO-BOプロジェクトにの最下部を見ると、
K-BO-BO-NEXTは頭髪治療とスカルプDを併用しています。スカルプD単体の効果ではありません。効果には個人差があります。
と記載してあることが確認できますね。
下記の記事に書いたように、
AGA(男性型脱毛症)というのは、
が薄毛になっていく症状です。宮迫さんの以前の写真を見ると、確かに前頭部が少し『M字型』に薄毛になっているようにも見えます。ただ、もっとひどい人もいますから、『そう見えなくもない』程度なんですけどね。
もしM字型ハゲだった場合、彼はAGA(男性型脱毛症)だった可能性があります。そうなると、より一層スカルプDだけではそれが改善されることはありません。下記の記事に書いたように、
と、それぞれ育毛グッズはありますが、それらの概要を簡潔にまとめてみるとこうなります。
育毛アイテムの概要
育毛サプリ | 安全性は高いが、効果は低い |
---|---|
育毛シャンプー | 頭皮を清潔にし、育毛剤の土台を整える |
育毛剤 | 効果があるものなら、発毛を期待できる |
また、下記の記事にも書いたように、それらを育毛に有効な順番で並べるとこうなります。
つまり、育毛シャンプーである『スカルプD』は、それ単体では育毛に対してほとんど効果を得られないのです。ですからもし彼がAGA(男性型脱毛症)であり、それが改善されたという事実があるならば、それはスカルプDではなく、それと並行して行ったAGA治療が理由だということが推測できますね。
『最後に読む育毛の本』にはこうあります。
売れている育毛商品は、通常、広告費バンバン使っています。一番売れている育毛剤販売社は毎月2億円から3億円もの大金を広告費に使い、自社ビルには代理店まで入居させているとのこと。すごい金額を回していますね。育毛サプリメントを扱うある中小企業でも、毎月600万円もの広告費を使っているそうです。別の育毛剤の会社でも2000万円はネット広告費に投じているとのこと。それだけ毎月の広告費を投じている。どうしてでしょうか?どこからそんな大金を捻出できるのでしょう?
どの育毛アイテムを売っても大きな利益を得られる。そういう現実がない限り、ここまでの広告費が使われることはありません。広告費を使っても、それに見合う費用対効果があるから赤字にならないんですからね。ですから、商品の裏には常に企業側の戦略がある、という決定的な事実を直視し、あまり自分にとって都合のいいような解釈をし、過度な期待をしないようにしましょう。
しかし、よく考えてみると逆に言うとAGA治療なら薄毛が改善されるわけですよね。このような育毛アイテムではなく、先ほどのランキングでもあった『飲む育毛剤(医薬品扱い)』を使用すれば育毛が期待できるということですよね。
『AGA(男性型脱毛症)』の原因は『DHT(ジヒドロテストステロン)』です。男性ホルモン(テストステロン)には、体毛やひげなどに代表されるように、毛を生やす、という作用がありますが、前頭部と頭頂部の毛乳頭に多くある特殊な酵素(Ⅱ型5α-還元酵素)と結びつくと、ジヒドロテストステロン(DHT)という脱毛を促進する物質がつくられるわけです。(ちなみに女性の場合は、アンドロステンジオンという物質からもDHTが生じます。)
この前頭部と頭頂部の毛乳頭に多くある特殊な酵素(Ⅱ型5α-還元酵素)ですが、『ある対策』によって、この酵素の動きをある程度阻害することが可能です。それが、
という成分が含まれた薬の使用ですね。日本でそれが含まれた製品は、
ということになります。
男性型脱毛症の治療薬(育毛剤)として米国皮膚科学会や国際毛髪外科学会が効果を認め、薄毛治療の診察ガイドラインで強く勧めている塗る育毛剤はこの『ミノキシジル』だけです。日本の製品名は『ロゲイン』と『リアップ』ですね。
また、フィナステリドが含まれた『プロペシア』は、米国皮膚科学会の男性型脱毛症診療ガイドラインや国際毛髪外科学会の指針では『ミノキシジル』と共に強く推奨されており、アメリカ食品医薬品局(FDA)も内服して薄毛を改善する薬として唯一有効性を認めている薬です。
また、デュタステリドが含まれた『ザガーロ』は、2015年9月に厚生労働省に認可されたばかりの新薬です。しかし、その効果は抜群で、Ⅰ型の5α還元酵素にはフィナステリドの100倍の抑制効果、Ⅱ型には3倍の抑制効果があり、副作用も少なく、安全性が高いと考えられています。
AGAクリニックでは、主にこれらの医薬品扱いの育毛剤を使って治療していきます。ですから、市販の育毛アイテムよりもはるかに高い効果を期待することができます。また、下記の記事に書いたように、
『最後に読む育毛の本』にはこうあります。
薄毛治療にはやはり医薬品なのか?
先のガイドラインだと、女性の場合、ミノキシジルしか治療方法が無くなってしまいます。副作用の心配があるからでしょう。男性の場合でもミノキシジルとフィナステリドだけです。なんとも、希望のない話です。気休めという言葉がぴったりでしょう。高いお金をかけて、しかも育毛クリニックに行くまでの気持ちと時間を考えるとなんとも拍子抜けしてしまいます。
しかし毛髪治療を最先端治療として勉強されているクリニックは違います。最近、毛髪クリニックでは成長因子を用いた発毛にも力を入れているようです。成長因子とは、
- 1.細胞の増殖の活性化
- 2.細胞活性のためのスイッチをONに
- 3.コラーゲンやエラスチン生成
等々、毛髪再生に必要な要素がたっぷりつまっています。さすがはお医者さん、というレベルにまで毛髪再生を研究されています。ですから、クリニック選びは重要です。
クリニックによってはそれを上回る『成長因子』を狙った最先端治療も行っており、フィナステリドやミノキシジルよりも高い効果を期待できるところもあります。これらの最先端治療は『お金がかかる』ということが唯一のネックですが、宮迫さんならこのお金も簡単に支払えますからね。スカルプDのCM出演料だけで十分な治療を受けることができます。
実際にどのような治療を行ったのかはわかりませんが、少なくとも『スカルプDだけで髪の毛が生えた』ということはないので、間違えないようにしましょう。