仏教の開祖 釈迦(画像)
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内省
生きていると自分を嫌う人も現れる。自分を憎む人も、妬む人も現れる。そういうものだ。それについて憂いたり、恨んだりしてはならない。私も幼少期は、ただただそういう理不尽を受け入れることが出来なかった。
『なぜそういうことがあるのか。』
『なぜそういうことをするのか。』
何もしていないのに。こっちには非がないのに。こんなに理不尽なことがあってたまるか。そして私は、その怒りに心を支配され、人格を歪曲させていったのである。こんなにも哀れなことはない。理不尽に屈し、自分自身も理不尽な存在になってしまったのだ。他人には他人の理由がある。環境には環境の理由がある。私はただ、他人の気持ちを想像できなかっただけだ私はただ、環境の理由を理解できなかっただけだ。
『刑務所の鉄格子の間から、二人の男が外を見た。一人は泥を眺め、一人は星を眺めた。』
怒ることも、憂うことも、そして楽しむことも、全てを決めているのは自分だ。
参照文献
仏典
法句経42。