長時間スマホを使用すると血流不全になって薄毛になる?頭皮マッサージでカチカチ頭を血行促進すれば薄毛は治る?
長時間スマホについてはそうだと言えます。
長時間スマホを使用すると眼精疲労が起き、血行が悪くなります。この血行不良が髪の毛に悪影響を与えます。例えば、
などの、やり過ぎた行動をしても、血液の循環を促進するどころか、むしろ血液は悪化してドロドロになり、大きな負担を負うことになります。男性であればEDという問題にも発展するでしょう。また、頭皮がカチカチで固くなっているということも、血行不良の可能性があります。頭皮マッサージですが、血行を良くするという意味では薄毛に効果があります。しかし、『やり過ぎた対策』はNGです。例えば、頭をブラシで叩いたりする行為は、逆効果となります。
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血行を促進することは薄毛に効果があるのかどうかということについて、意見は分かれているようです。
血行を促進すれば頭皮に栄養がいきわたるようになり、薄毛対策になる。
という意見もあれば、
血行を促進することによってDHT(ジヒドロテストステロン)の動きが活発になり、逆に薄毛になる。
という意見もあります。これは全く逆の意見ですね。もうこうなるとどっちを信用していいかはわからなくなります。ですからここでは、参考文献からしっかりと引用し、専門家の意見を重視することにしましょう。
『髪の悩みがみるみる解決する100のコツ』にはこうあります。
頭皮を前後に動かす『頭皮マッサージ』で、育毛に必要な血液をすみずみまで行き渡らせる
髪に関するトラブルの原因はさまざまです。食事の偏りもそのひとつですが、もうひとつ大きな原因として、頭皮の血液循環が悪くなることがあげられます。肩こりなども、頭皮の血の巡りを悪化させる原因のひとつ。そのため、血液循環をよくするためのマッサージが、育毛のためにはとても大切になってくるのです。
しかし、こういう意見もあります。『発毛・育毛の新常識―これだけ知っていればハゲになりません!』にはこうあります。
頭皮への過剰なマッサージは脂性を促進
脱毛症に悩む方々の間には、『頭皮にマッサージを施すと育毛によい』といった風説が、相も変わらずはびこっている。これもまた、テレビCMなどに影響された結果であるが、その根拠としては、『マッサージを施すと血流が促進され、毛根への栄養補給が行き届きやすくなる』というものである。
(中略)しかし抜け毛が発生しても、反射的にその個所を探したり、探り当ててその部分にマッサージを加えることなどはしない。少々乱暴な言い方をすれば、前述のように本能的な反応がないこと自体、マッサージが脱毛症に有効だとはいえないのである。現実に頭皮をマッサージしても脱毛症の解消にはつながらないし、かえって脱毛症を促進させてしまうことにもなりかねない。
発毛・育毛の新常識―これだけ知っていればハゲになりません! (B&Tブックス)
この二つの本でもすでに意見が割れていますね。本というものは専門家が書いているものです。昨今、ネット上のWebサイトの倫理観として『信憑性』が問われることがありますが、実際にはこのようにして、情報源を専門書に移したところで、意見は割れているんですよね。しかし、なるべく情報源は専門家から得たほうがいいということは事実です。例えば、Twitterでフォローをするなら各専門家が良いという判断があります。
これらの専門的な情報は、どこかの誰かの非公式アカウントよりは、公式アカウントから得た方がいい。その方が確実性が高いからですね。更に情報の確実性を上げるためには、様々な情報源を総合的に評価し、共通項を見出すことです。10方向から情報を抜き取り、そのうち10個が、すべて一致して発信している情報がある場合、その情報の確実性は高いと言っていいでしょう。
ただし、ガリレオとコペルニクスが『地動説』を説くまでは、キリスト教で信じられていた『天動説』が常識でした。
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しかし真実は、『地動説』に近かったわけで、
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更には、地球も太陽も、宇宙の真ん中ではありませんでした。しかし、この時代の人間は、『天動説を信じていた(間違った事実を、真実だと勘違いしていた)』のです。そう考えると、多くの人間の意見が一致しているからといって『その情報の確実性は高い』と考えるのは愚かな考え方だという事実も見えてきますね。これも同時に覚えておく必要はあります。しかしそれでは話が一歩も進みませんからね。ですから、『現時点ではこの説が有力』という解釈をするのが最も賢明な考え方だということになります。
頭皮マッサージをすることで薄毛は治り、育毛は促進されるでしょうか。それについての意見は様々です。
ここに挙げた二つの参考書では、
として、真っ二つに意見が割れています。マッサージをした方がいいという意見に関しては、『ツボ刺激』に関しての知識が載っていますね。これはネット上でも専門書でも同じことが書いてあります。
『髪の悩みがみるみる解決する100のコツ』にはこうあります。
頭皮を前後に動かす『頭皮マッサージ』で、育毛に必要な血液をすみずみまで行き渡らせる
また、ツボ刺激も効果的です。
- 百会(ひゃくえ
- 風池(ふうち
- 天柱(てんちゅう
の3か所のツボは脱毛予防に効果があります。仕事の合間に、鉛筆の尖っていないほうで押すなどしてください。血行促進のためには、まめに刺激を与えることが大切です。
眉間から上へと向かう線と、両耳から頭頂部に向かう線が交差した場所にあるツボ。
『ぼんのくぼ』の左右になる太い筋の外側のくぼみにあるツボ。
天柱から2㎝ほど外側。神の生え際のくぼんだ場所にあるツボ。
ということですね。本にあるように、この専門書は『ツボを刺激し、マッサージをし、血流を促進させて薄毛対策をしよう』と言っています。薄毛・抜け毛を解消する2大ポイントは毛母細胞の『血行促進』と『栄養補給』。
という点を重視し、専門家はそれらを最適化するべきであると説いています。この話が、そう的を外しているようには見えませんね。むしろ、研究を重ねて判明した事実を、的確に教えてくれている印象を受けます。
ちなみに、食事や栄養素の関しては下記の記事に書きました。
育毛に有効な食事や栄養素
ただし、『マッサージ反対意見』もありますからね。冒頭にリンクした記事に載せた専門書です。ただし、その記事を見てもわかるように、この著者は『やり過ぎた対策』に苦言を呈しているのであって、『適度な対策』には過剰反応していません。
その本、『発毛・育毛の新常識―これだけ知っていればハゲになりません! 』にはこうあります。
ブラシなどで頭皮を叩いてはいけない
たとえば、刃物で指を切ると痛いが、この痛みは『大切な血液が流れだした』ことを知らせる警告信号であり、『刃物で切るのを止めるように』という拒否反応なのである。同様に、頭皮をたたいて『痛い』と感じるのも、その原因である『叩く』のはダメという悲鳴であり、否定信号なのである。頭皮の下には、柔らかな肉質組織である皮下脂肪組織、毛細血管、毛細神経、毛砲、毛嚢、皮脂穴、皮脂腺、汗穴、汗腺、起毛筋などのさまざまな細胞や機能を内包している。そしてこれらを威喝して『皮下組織』と呼ぶ。
皮下組織は、固い頭蓋骨と頭皮にはさまれているので、頭皮を叩き続けると、皮下の柔らかい組織が痛むだけでなく、ときには完全に破壊され、やがて皮下組織そのものが回復不能になってしまう。
発毛・育毛の新常識―これだけ知っていればハゲになりません! (B&Tブックス)
ということは全て、『やり過ぎた対策』となるのです。
ある芸能人は、薄毛に悩んでいて、髪の毛を銀色の器具のようなものでトントン叩き続けていました。頭皮はじわっと内部出血していて、本当に効果があるのかどうか首を傾げたものですが、あれからおよそ10年。今、彼をテレビで観ても以前と同じように、髪の毛は薄いままです。一つ変わったことは、彼がその対策をやめたということに尽きるでしょう。
薄毛の原因というのは下記の記事にまとめた通り、
薄毛の原因
このような問題が挙げられるわけです。また、『AGA(男性型脱毛症)』というならば、その原因は『DHT(ジヒドロテストステロン)』です。男性ホルモン(テストステロン)には、体毛やひげなどに代表されるように、毛を生やす、という作用がありますが、前頭部と頭頂部の毛乳頭に多くある特殊な酵素(Ⅱ型5α-還元酵素)と結びつくと、ジヒドロテストステロン(DHT)という脱毛を促進する物質がつくられるわけです。
頭皮を過度にマッサージしたところで、前述した要素がおざなりになっていれば何の意味もなく、また、ジヒドロテストステロンの発生を防げるわけではありません。
ただ、シャンプーをする際、必然的に頭皮はマッサージされますよね。正しいシャンプーというのは髪の毛ではなく、頭皮を軽くもみこむように行うわけですから、その時にマッサージは行われているわけです。ですから、意識的にマッサージをして、それに依存し、そのほかの要素をないがしろにするよりは、適切なシャンプーを一日に一度行い、その時に雑にしないで丁寧に洗髪すれば、結果的に『適切なマッサージ』を行うことにつながるのです。
ということを過度に意識せず、上に挙げた要素を全て『適切に』行う。それによって結果的に適切な洗髪の際に『適切なマッサージ』は行えるので、それで問題は解決することになります。
マッサージをして薄毛が治っているなら、世界からハゲはいなくなっていますよね。その有名人の方もそうした器具には手を付けず、10年後の今、髪の毛はフサフサになっているはずです。彼の場合は当然、マッサージをやって、その後にその器具で頭を叩くという行為にたどり着いたはずです。
そう考えれば、頭皮マッサージや、器具で頭を叩くことを10年間やったとしても、薄毛の改善にはならないということになりますよね。あくまでも『やり過ぎた対策』ではなく、『適切な対策』をすることを心がけましょう。『適切な対策』とは先ほど言ったように、挙げられる全ての要素を最適化することであり、頭皮マッサージだけに依存することではありません。
さて、薄毛と血液循環ということですが、例えば下記の記事を見てみましょう。
『育毛剤は頭皮の皮脂や汚れなどが綺麗に落ちていなければ、なかなか有効成分が浸透しません。そのため、しっかり髪と頭皮を洗う事が増毛や育毛には効果があるといえる』
とあります。これは、『育毛シャンプーで頭皮の状態を最適化し、そこへ育毛剤を使用する』。それによって育毛の効果を引き上げることができるという考え方になります。しかしこれを短絡的に解釈すると、
育毛シャンプーをしまくれば薄毛が改善されるんだ!
という勘違いとなってしまいます。
これらが確かに薄毛対策になり、育毛を促進する手助けをするとしても、用法・用量を守らなかったり、やり方を間違えてしまうことで、むしろ逆効果になるということになります。
また先ほどあったあった『血行を促進することによってDHT(ジヒドロテストステロン)の動きが活発になり、逆に薄毛になる』という意見や、『マッサージ反対意見』を見ても、血液循環をすること自体、避けなければならないという解釈をしてしまいます。
では、本当に血液循環につながるようなことはしてはいけないのでしょうか。頭皮マッサージをしてしまうことはタブーなのでしょうか。だとしたらこういうことになります。
なぜなら、これによって血液の循環がよくなるからです。そして、
ということにもなります。なぜなら、これによって血液の循環が悪くなるからです。しかし、『血液の循環を良くしてはならない』ということなのであれば、悪くした方がいいということですからね。ここに挙げたことを守れば、薄毛の対策になるということになります。
本当にそう思うでしょうか。自分の頭で考えてみてください。
先ほどの『マッサージ反対意見』の専門家の意見は、あくまでも『やりすぎた場合』のことを言います。もう一度専門書を、今度はその続きを読んでみましょう。
『発毛・育毛の新常識―これだけ知っていればハゲになりません!』にはこうあります。
つまり、マッサージをし過ぎると、皮脂が必要以上に分泌されるわけである。それだけではない。毎日のようにマッサージを続けると、頭皮をしだいに厚く固くさせて脳という生命の中枢を護ろうとする。頭皮が厚く固くなると、新毛が生えにくくなってしまうだけでなく、皮膚呼吸もできにくくなるので、現在生えている毛も次第に細くなるという悪循環に陥る。
皮膚呼吸によって供給される酸素は、髪の成長に欠かせない絶対条件の一つである。したがって、毎日頭皮への過剰なマッサージを続けると、結果として逆に脱毛症を促進させてしまうのである。
ここで『過剰なマッサージを毎日続ける』というキーワードが出てきました。『過剰な』ですね。だんだん見えてきました。いけないのは『過剰な対策』です。先ほど挙げた、
ということは、『適切に』やれば、心身がとてもリフレッシュされ、ストレスも解消されます。ストレスが解消されると、薄毛だけでなく、あらゆる問題の改善につながります。
見るべきなのは以下の記事です。
ネット上においてこれ以上ストレスの害悪についてまとめている記事はないでしょう。
これらを適切に行うことは、薄毛以外でも様々な恩恵を得ることにつながります。いけないのは『過度な対策』です。
などの、やり過ぎた行動をすると、血液の循環を促進するどころか、むしろ血液は悪化してドロドロになり、大きな負担を負うことになります。
といった病気の原因にもなります。事実、サウナに入って水を飲まなかった人が、血液がドロドロになって左半身不随になってしまった事例があります。
全てにおいて、なんでも『やりすぎ』はよくないし、『間違った対策』は危険です。しかし、『血行の促進をすることで薄毛の対策になるのか?』という問題についての答えは、
なると言えばなる。ならないと言えばならない。そもそもそれで薄毛が治るなら、この世にハゲはいないからである。だが、重要なことは髪の毛のことよりも命だ。薄毛のことを過度に気にしすぎ、間違った対策をして、自分の命を危険にさらしてはならない。
生きているだけで丸儲けなのだ。最も重要なのは、ストレスのない生活を意識し、常にリフレッシュをして前向きに生きていくということだ。ゴシゴシと神経質に、念入りに髪を洗う人は、ストレスを覚えていることになる。この言葉の意味をしっかりと理解し、適切な生活を送るべきだ。
そうすれば、自ずと問題は解決するだろう。たとえ薄毛が治らなくても、周りを見渡せば幸せの種は転がっている。それに気付ける人のことを、幸せ者というのである。
ということになるでしょう。
また、マッサージが有効だからと言ってやりすぎては逆効果『いけないのは過剰な対策』だと言いましたが、『念入りなシャンプー』について考えてみましょう。
『シャンプーをやめると、髪が増える 抜け毛、薄毛、パサつきは“洗いすぎ”が原因だった!』にはこうあります。
頭皮が極端に薄い人には、ヘアケアについてたずねます。すると、ほとんどの人が潔癖症で、とくに念入りにシャンプーしていた人でした。1日2回も3回もシャンプーをしていたり、たっぷりシャンプーをつけて5分も10分も洗い続ける習慣があったり、1日1回であっても、その1回に2度シャンプーをしていたりします。
ちなみに一般には知られていない、効果で特殊なシャンプーを使っていたりといった人が多い傾向もみられました。あまり人がやらないようなヘアケアを続けている人に限って猫っ毛といわれる、コシのない、細くてやわらかい髪をしていて、薄毛に悩んでいる方が多いようです。シャンプーのしすぎは頭皮を確実に薄くします。そして、頭皮が薄くなれば、髪は必ず細く薄くなります。
頭皮がカチカチになって固くなってしまっているからといって、
は控えるようにしましょう。それは逆効果で、薄毛の原因となってしまうからですね。
また、ポイントとして『体質に合った育毛剤を一定期間使う』とありますが、これもアウトサイド・インの発想には注意が必要です。確かにそれをやらないよりはやった方が多少の効果も得られますが、それら育毛剤や育毛シャンプーを使って髪の毛が生えるなら、この世にハゲはいなくなっていますからね。
育毛剤や育毛シャンプーは用法容量を守って正確に使いこなしましょう。確かに、育毛剤の中には世界で唯一その効果が認められているものがあります。
という成分が含まれた薬ですね。
もしハゲが『AGA(男性型脱毛症)』ならば、その原因は『DHT(ジヒドロテストステロン)』です。この前頭部と頭頂部の毛乳頭に多くある特殊な酵素(Ⅱ型5α-還元酵素)ですが、『ある対策』によって、この酵素の動きをある程度阻害することが可能です。それが、
という成分が含まれた薬ですね。日本でそれが含まれた製品は、
ということになります。
男性型脱毛症の治療薬(育毛剤)として米国皮膚科学会や国際毛髪外科学会が効果を認め、薄毛治療の診察ガイドラインで強く勧めている塗る育毛剤はこの『ミノキシジル』だけです。日本の製品名は『ロゲイン』と『リアップ』ですね。
また、フィナステリドが含まれた『プロペシア』は、米国皮膚科学会の男性型脱毛症診療ガイドラインや国際毛髪外科学会の指針では『ミノキシジル』と共に強く推奨されており、アメリカ食品医薬品局(FDA)も内服して薄毛を改善する薬として唯一有効性を認めている薬です。
また、デュタステリドが含まれた『ザガーロ』は、2015年9月に厚生労働省に認可されたばかりの新薬です。しかし、その効果は抜群で、Ⅰ型の5α還元酵素にはフィナステリドの100倍の抑制効果、Ⅱ型には3倍の抑制効果があり、副作用も少なく、安全性が高いと考えられています。
しかし、それでも『発毛率』というのはお世辞にも高いとは言えるものではありませんから、依存しないことが重要です。
では『外部対策』には期待はできないのでしょうか。『最後に読む育毛の本』にはこうあります。
薄毛治療にはやはり医薬品なのか?
先のガイドラインだと、女性の場合、ミノキシジルしか治療方法が無くなってしまいます。副作用の心配があるからでしょう。男性の場合でもミノキシジルとフィナステリドだけです。なんとも、希望のない話です。気休めという言葉がぴったりでしょう。高いお金をかけて、しかも育毛クリニックに行くまでの気持ちと時間を考えるとなんとも拍子抜けしてしまいます。
しかし毛髪治療を最先端治療として勉強されているクリニックは違います。最近、毛髪クリニックでは成長因子を用いた発毛にも力を入れているようです。成長因子とは、
- 1.細胞の増殖の活性化
- 2.細胞活性のためのスイッチをONに
- 3.コラーゲンやエラスチン生成
等々、毛髪再生に必要な要素がたっぷりつまっています。さすがはお医者さん、というレベルにまで毛髪再生を研究されています。ですから、クリニック選びは重要です。
確かにアウトサイド・インの発想によって、内部対策を軽んじることがあっては本末転倒です。しかし、外部対策も日進月歩で進化しているようですね。こうした成長因子に働きかける試みは、今のところ『様子見』ということになっていますが、期待はされているということです。
まずは徹底的に内部対策を行い、血行をよくしてカチカチになって固くなった頭皮をやわらかくし、栄養を行き渡らせましょう。自分で出来る範囲で薄毛の原因になるすべての要素を排除することが重要です。それと同時に、有効な外部対策も検討していきましょう。それが最善の選択肢だと言えますね。
長時間スマートフォンを使用することによって、薄毛になってしまうという話があります。しかしそれは、単なる『キャッチーなタイトル』ですね。スマホを使用しただけでハゲてしまうと短絡的に解釈する人が出てしまうので、誤解を生みやすいテーマですね。
これは別にスマホだからということではありません。正確に言うと、『スマホなど』ということになります。つまり、
これらすべての要素が『結果的に』薄毛を引き起こしかねない、ということなら、確かに一理あるということになるのです。ですから、『スマホを長時間やりすぎると若ハゲになる』というテーマで考えたとき、これらを長時間活用するのは往々にして『若者』なわけですから、結果的にそういう言い回しになるということですね。
しかし、なぜそれらを長時間使用することで薄毛になってしまうのでしょうか。一見すると全く関係ありませんよね。しかし、これらを長時間使用すると『眼精疲労』を起こします。その眼精疲労によって血液の流れが悪くなり、頭皮に栄養がいかなくなるのです。
血行不良については先ほど書きましたが、『髪の悩みがみるみる解決する100のコツ』にはこうあります。
薄毛・抜け毛を解消する2台ポイントは毛母細胞の『血行促進』と『栄養補給』
抜け毛の直接的な原因は、頭皮の毛母細胞の働きが悪くなることです。髪の毛をつくる役目を持つ毛母細胞の働きは、加齢によって細胞自体が弱ったときや、食生活の乱れ、ストレス、頭の皮膚トラブル、生活習慣病、男性ホルモンの影響が強くあらわれたときに低下します。これが、脱毛や薄毛などの症状を引き起こします。
脱毛や薄毛を予防し、また解消するには、毛母細胞の働きを高める必要があります。そのポイントは2つあります。ひとつは髪によい栄養素をとること。もうひとつは栄養が十分に毛母細胞に行き渡るよう、頭皮に血行をよくすることです。
このようにして、頭皮に栄養を行き渡らせることが健康な髪の毛を維持する秘訣になるわけですね。薄毛に必要な食事、栄養に関しては、記事にたっぷりとまとめましたのでご確認ください。
眼の専門家も、まさにこのことについてピタリ助言をしています。『眼の疲れをとる本―眼精疲労を防ぐ・治す』にはこうあります。
携帯電話が眼精疲労を引き寄せる
三時間も四時間もぶっ続けで画面を見つめていれば、若年や壮年でも眼に異常をきたします。部屋を暗くしたままテレビを長時間見ている場合も同様です。ましてや、人間60歳ともなると、老人性白内障などが原因で眼機能が低下しているため、あっさりと視力障碍や眼精疲労を引き起こしてしまうのです。
(中略)ちなみに、正常の人が見ることができる最短距離(近点)は、
- 20歳で約12㎝
- 30歳で約14㎝
- 40歳で約25㎝
- 50歳で約70㎝
です。年が若ければ若いほど近点は短く、たとえ眼が疲労しても回復が早いので視力は元に戻ります。作業を中断するか、一晩眠ればよいわけです。
眼精疲労による弊害は何も薄毛に限った話ではなく、単純にそのまま視力を落としてしまうことになりますので、気を付けるようにしましょう。
実は、視力というものはその人の生活によってカスタマイズされるものだという解釈もあります。例えばアフリカで狩りをするような人からすれば、遠くの獲物はハッキリ見えた方がいいわけです。しかし、都会で生活する人で、普段手元の書類やパソコンを見ることが多いという人は、そういう『遠くを見る力』は必要ないわけです。
かつて、クジラは水と陸、その二つの舞台で生活をしていた時代がありました。しかし、生き残るために海だけで生きるようになりました。ペンギンもそうです。ペンギンは元々、空を飛ぶ動物でした。しかし、空を飛ぶことで得る利益よりも、飛ばないで得られる利益の方が大きく、飛ばなくなりました。海に潜るようになったんですね。生きていくためにやむを得ずそうするしかありませんでした。
アリクイが、まるでアリだけを食べるために設計されているように見えるのもそうですし、この世を生きる生命というものは、なんとかして生き延びようとするため、強いられている、与えられている環境にどうにかして適応しようと努力するのです。
ですから、都会で生きる人たちが『遠くが見えない』としても、そこにあるのはそういった生命の自己防衛本能と『生き延びる知恵』があるとわかれば、そうショックはないかもしれませんね。
ただ、ここで挙げたように、眼精疲労を起こすことは様々な問題を引き起こすわけです。薄毛の問題もそのうちの一つですね。十分に注意をして、対策をするようにしましょう。実際に取り返しのつかないことになる前に『前始末』をすることが大切です。
本にも、その対策として『作業を中断するか、一晩眠ればよい』と書いてありますね。ですから何も難しい話ではありません。学校の授業が50分に一度5分か10分の休憩があるように、間に休憩を挟めばいいんですね。最近では『ホットアイマスク』も出ているため、企業の休み時間に、それをしながら一休みする光景が当たり前になってきたようです。
『目年齢を若返らせる、視力がよくなる100のコツ―近眼・老眼・白内障・緑内障・黄斑変性など、いっぺんに解決』にはこうあります。
眼のトラブルだけでなく、冷えは万病の元、『3分急所温め』で目の疲れを解消する
人間の体温は、基本的に平熱が36度くらいだといわれています。ところが、最近は平熱が35度台という人が増えてきています。これは運動不足や乱れた食生活、女性では薄着が原因と考えられています。
東洋医学の視点で見ると、体温が上がらない状態は『陽虚(ようきょ)』の状態で、『気』と『血』が不足して全身のエネルギーや代謝が上がっている状態をいいます。これを放置すると『瘀血(おけつ)』に進みます。瘀血は、気も血も滞り、体の中に悪いものがたまってさまざまな病気の原因となるものです。
一方、西洋医学では、体温低下は免疫力低下につながるといわれています。免疫力低下は、ウイルス感染が増え、細菌やストレスにも弱くなり、新型インフルエンザなどにかかりやすいという、とても危険な状態です。ガン細胞も低体温によって増えるという見方もあります。
(中略)つまり体温を上げておくことは、病気を遠ざけ、健康な生活を送るために必須なのです。そのためには、運動をして筋肉をつけ、栄養バランスのよい食事を摂り、寒さ対策をすることが必要です。そして、それと同時に行ってほしいのが『3分間急所温め』です。
この『3分急所温め』は、ホットアイマスクの登場によって誰でも気軽にできるようになりました。ホットアイマスクは、ホッカイロのように10分ほど40度近くまで温度が上昇し、眼精疲労を直接改善してくれるアイテムです。
私なども、実際このホットアイマスクを長年使用し続けていて、もうこれなしでは寝られないくらい愛用する日々が続きました。ゴミ箱はいつも使い捨てのホットアイマスクでいっぱいです。しかしそれほど効果が高く、目の疲れも取れるので重宝していました。
私は一日中パソコンを使って仕事をしますから、欠かせないんですね。本もたくさん読みますし、ゲームを3時間以上やることもあります。映画が好きですから、部屋を暗くしてたくさん映画を観ますし、何の対策も取らなければとっくのとうにここで挙げられている問題を引き起こしてしまっているでしょう。
しかし、私はそういう対策やケアをこの10年間取り続けているので、とくに視力が激減したり、血行不良によって薄毛になったりということはありません。ケアや『前始末』の大切さが身に染みてわかりますね。
また、本には、
というキーワードについても書いてありますが、末端冷え症でハウスダストアレルギーの私は、最後の項目こそ最善ではないものの、最初の二つもこの10年、常に最適化してきました。
運動も欠かしたことはありません。いつも仕事の合間に1時間は運動の時間を確保します。家で出来る仕事だからということもありますが、結論だけ言うと、それが結構目の疲れにも効いている気がしますね。
運動をして血行が良くなると、目の部分で凝り固まった血流も流れ出し、運動後はなんだかすっきりした気分でまた仕事に戻ることができます。
また、参考書には様々な『目に効く料理』が書いてありますが、その中から『薄毛と眼精疲労』の両方に効く栄養素を一つ抜粋します。
『目年齢を若返らせる、視力がよくなる100のコツ―近眼・老眼・白内障・緑内障・黄斑変性など、いっぺんに解決』にはこうあります。
『アスタキサンチン』が活性酸素を抑制し、房水の循環を促して、緑内障を予防する
緑内障は白内障と並んで年配の人に多い目の病気です。人の身体は血液により酸素や栄養を取り込み、老廃物を排出していますが、水晶体や角膜などには血管がありません。血液にかわって酸素や栄養を送っているのが眼球を常に満たしている房水です。緑内障はこの房水が活性酸素によって詰まるのが原因といわれています。
鮭などの赤色の成分、『アスタキサンチン』はビタミンEの約1000倍もの高酸化力があるといわれています。また、バターに含まれるビタミンあは、涙の量を増やして目の粘膜を保護し、暗い場所でも眼が見えるよう光や色を感受する機能を助けます。この2つの食材を使ったのが、『鮭のバター焼き』です。
美味しい『鮭のバター焼き』が目と薄毛にいいということですから、積極的に食べていきたいですね。もちろん、バターの摂りすぎはよくありませんので、そのあたりはほどほどにしておきましょう。鮭だけでもいいわけですから。
なぜこうした抗酸化物資が薄毛にいいかというと、『活性酸素』というキーワードを考えるとすぐにわかってきます。活性酸素は薄毛以外の様々な問題を引き起こすので、積極的に対処することが必要なんですね。
長時間のスマホやパソコン作業をすることは、現代を生きる人間として仕方ないかもしれません。しかし、そういった『常識』をひた守ろうとするのなら、
の最適化を忘れないようにしましょう。