寝癖がひどいとハゲになる?寝起きの枕に抜け毛があるのは薄毛になるサイン?
寝癖自体が薄毛の原因ではありません。それよりも寝起きの朝シャワーに注意が必要です。
寝癖を直そうとしてシャワーを浴びるのはいいのですが、その時に念入りなシャンプーをして、皮脂を過剰に落とすと、逆に皮脂が過剰分泌します。そして皮脂腺が大きくなり、そこに栄養を持っていかれ、薄毛になります。抜け毛ですが、全体を通しての抜け毛の本数は、1日に70~120本の毛が落ちるのは正常。また、本数が多いから薄毛になりやすということではなく、もともとの髪の毛の多さや再生サイクルの速さなどによって影響されますので、この程度の抜け毛であれば大きな問題とはならないでしょう。
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寝癖が酷いからという事実は、薄毛やハゲに関係があるでしょうか。答えは、Noです。私の知り合いにも常に寝癖がついているような髪型でいる人がいますが、その人は全くハゲていません。したがって、寝癖が強いからといってハゲになるということではありませんね。
寝癖が強い人は、髪の毛の質が頑固であるという性質があります。ですから帽子をかぶると髪がぺしゃんこになり、帽子で型押しされたような髪型が維持されてしまいます。これはむしろ、髪の毛が『細くて弱弱しい』ならあり得ない現象ですから、誇るべきポイントかもしれません。
天然パーマにも近いくせっ毛の人は、だれしも一度はサラサラヘアーに憧れるものですが、年を重ねるごとにその髪質が自分の個性であり、変える必要がない愛すべきポイントであることを知ります。見るべきなのは以下の記事です。
他の人と違う髪質であるということは、むしろ誇りに思うくらいの気持ちが必要ですね。
そういう強いくせっ毛をもつ人は、どうしても寝癖が強く出てしまいますが、もちろんそれだけで薄毛になりやすいということではありません。だとしたら、そういう髪質を持った人が全員薄毛になっていなければつじつまが合いませんからね。しかし実際にはそういうことはありません。
しかし、『普段はつかないのに寝癖が激しくなった』という人は、注意が必要かもしれません。まずそうなった理由は、普段とは違うことをしてしまっている可能性があるわけです。例えば、『普段は髪を乾かして寝るのに、髪を濡らしたまま寝た』とかそういうことです。髪を濡らしたまま寝ると髪に悪影響があります。
『シャンプーをやめると、髪が増える 抜け毛、薄毛、パサつきは“洗いすぎ”が原因だった!』にはこうあります。
たとえば、毛髪は水に長時間さらされていると、水分を含んでふくれます。この状態を『膨潤』といい、膨潤した髪は、ちょっとした刺激で傷ついたり、切れたりします。また、いつまでも頭皮が湿っていると、雑菌がはびこりやすいということもあるようです。
髪の毛が膨潤した状態で寝てしまうと、寝ている間に寝返りを打ったりすることによって髪の毛に悪影響を及ぼします。そして、雑菌がはこびりやすくなり、菌が原因の病気になったり、あるいは臭いを発するようになってしまいます。
もしこのような状況を作り出してしまったことで『寝癖がついた』のであれば、それは髪の毛に悪影響を与えていることになりますから、そのままでは最悪、薄毛になることもあるでしょう。ですから、髪の毛はしっかりと乾かしてから寝ることが必須となります。
ただ、乾かすときにドライヤーを使うときは注意が必要です。『シャンプーをやめると、髪が増える 抜け毛、薄毛、パサつきは“洗いすぎ”が原因だった!』にはこうあります。
ドライヤーは髪や頭皮を傷める原因にもなります。長いならともかく、髪が短ければ、男性であれ女性であれ、ドライヤーを使う必要はないと思います。ドライヤーのいちばんの問題は『熱』です。毛髪はケラチンとよばれるたんぱく質でできていて、たんぱく質は60度以上になると、変性してしまいます。
髪の毛が短い場合はドライヤーを使わないほうが頭皮には優しいのです。長い場合はしかたありませんが、その場合も長時間ドライヤーをあてないようにすることを心がけましょう。さっと乾かすぐらいにしておくことが最善です。ドライヤーで大体の水分を吹き飛ばした後は、タオルドライと自然乾燥で乾かすのがいいでしょう。
また、寝癖がついていたからといって、むやみに朝からシャワーを浴びるのも注意が必要です。下記の記事に書きましたが、
念入りなシャンプーは、それだけで薄毛の原因となります。
等のデメリットがあるからです。
記事にも書いたのですが、シャンプー剤に含まれる抗菌効果のある成分は、以下のようなものがあります。
また、もし以下のような成分が入っていた場合は
です。
これらの成分は『
』と言われ、頭皮に付着すると、頭皮のたんぱく質を煮た状態にし、毛穴が潰れてしまいます。これらの成分は薄毛を加速化させる原因にもなるので、薄毛を気にする人は必ず避ける必要があるんですね。記事で更なる詳細を確認してください。
また、体内毒素や薬害性脱毛症についても下記の記事で併せてご確認ください。
参考書にもあるように、『シャンプーをしないでお湯で洗う』だけだったら問題ありません。私の場合は朝必ずシャワーに入り、シャンプーを使いますが、そのシャンプーは市販の安いものではなく、5~10倍の値段の、2,000~4,000円のものです。美容院で使っているような、
を使用していて、更に使う量は『極めて少量』です。ですから、運動した後も入れて何度もシャワーを浴びるのですが、私の場合はそのたびに、
ということは一切していませんので、頭皮や体に極力負担をかけないようにしています。体を洗うときも念入りにしてはならず、アカスリなどはご法度中のご法度です。蔓延している常識だからといって鵜呑みにしないことが求められています。
体を強く洗いすぎると常在菌まで洗い落としてしまい、その菌が果たしていた仕事がおざなりになります。細菌の活動が活発化すると、皮膚の付着物を分解・酸化するため、その時に出る脂肪酸が匂いの原因となるのですが、常在菌は、その細菌の活動の活発化を抑制する働きをしています。したがって、頭皮でも体でも、常在菌はある程度いてもらわなければ困るので、彼ら『警備隊』を自ら壊滅させるような行為は避けなければならないということなんですね。
私はその事実を知ってから、アカスリもボディタオルもやめ、『固形せっけんと手』で洗うようになりました。最初はアカが気になりましたが、そのうち全く気にならなくなり、強くこすればアカが剥がれるとしても、そのせいで臭いがでるということにはなっていません。朝起きて、寝癖を直す為にシャワーを浴びる際は、ぜひこの点に注意して行うようにしましょう。
寝起きの枕に抜け毛が落ちてるとちょっと怖いですよね。しかし、抜け毛があることは普通のことなので、適量であれば全く問題はありません。それについては下記の記事に書きました。
全体を通しての抜け毛の本数は、1日に70~120本の毛が落ちるのは正常。また、本数が多いから薄毛になりやすということではなく、もともとの髪の毛の多さや再生サイクルの速さなどによって影響されますので、この程度の抜け毛であれば大きな問題とはならないでしょう。
また、季節によっても抜け毛の本数は違いますからね。
しかし、それ以上の髪の毛が、
等に抜け落ちていたら、ちょっと心配になりますね。やはりその場合は何らかの脱毛症を疑う必要があるでしょう。
などもあります。
様々な種類の脱毛症がありますので一概には言えませんが、やはり何らかの病気が絡んでいる場合もありますので、大量の抜け毛が確認できたのであれば、病院に行く必要があります。病院というのは、顔見知りや融通の利く関係性がない限り、行くまでが億劫なものですが、行けば問題を最も効率よく最適化してくれる場所なので、早めに診察を受けることが大事です。
先天性のものは文字通り生まれつきのものですから、『ある日急に枕元に抜け毛が大量にあった』という場合は、先天性の脱毛症ではない可能性が高いですね。こうしたケースの場合考えられるのは、例えばそれが女性であれば、下記の記事に書いたようなこと。
つまり、過度なダイエットや出産後といった、ホルモンが大幅に崩れてしまっているときなどが、一つの原因として考えられます。
また、円形脱毛症のように、過度なストレスを負ったこと、あるいは免疫異常による一時的な脱毛症の可能性もありますね。この場合は往々にして放っておけば治りますから、過度な心配はいりません。
『ササっとわかる薄毛の悩み解決最前線』(講談社)にはこうあります。
円形脱毛症は自己免疫機能と関係が深い症状です。成長期にある毛根を、免疫機能が異物と勘違いして攻撃してしまい、脱毛するというのがそのメカニズムです。ストレスとの関係がよくいわれますが、たしかにそれによって免疫異常を起こしやすくなることはあるようです。数個以内の円形脱毛は、1年以内に自然治癒することが多く、皮膚科で治療する場合は外用薬のステロイド剤、局所免疫療法などで治します。円形脱毛症の皮下では毛をつくる細胞は生きているので、ほとんどの場合はまたもとどおりに髪が生えてきます。
ということですね。
また、その他の原因としては下記の記事に書いたように、『乾燥』が挙げられるかもしれません。
乾燥によってフケが出たりすると、それによって、
等の脱毛症を引き起こす可能性があります。
乾燥したフケが毛穴を塞ぎ、菌などが繁殖して毛根が炎症してしまう脱毛症
皮脂が過剰分泌し、こびりついたフケやホコリに細菌が繁殖し、頭皮が炎症してしまう脱毛症
季節によって乾燥が急に強くなることもありますから、それが原因で急に抜け毛が増えるということはあり得ますね。その場合は保湿をしっかりすることが大切です。
しかし、保湿といっても『加湿器をつける』ぐらいのことしか思い浮かびませんよね。まずはもちろん、それで正解です。今では空気清浄機に加湿機能がついていたり、エアコンについていたりと、どんどん便利になっていますからね。それが容易になってきました。
一昔前まで、私が子供の頃ですから25年くらい前ですが、その時はまだ、モコモコと白い蒸気のようなものが出てくるタイプの加湿器しかありませんでしたからね。科学実験を見ているようで私は面白かったのですが、今はもうこのタイプを見かけることはほとんどありません。(ですからちょっと今のタイプを疑っているほどです。。)
歌手になると、加湿は欠かせません。のどが命ですから、それを死守する為に加湿器を部屋に3、4個置いている人もいるくらいですからね。それくらい、乾燥する季節には部屋の湿度を最適化することが大切な場合もあります。
また、頭皮のことでいうなら、『皮脂』でいいのです。『発毛・育毛の新常識―これだけ知っていればハゲになりません! (B&Tブックス)』にはこうあります。
皮脂は髪の毛の成長に欠かせない大切な成分
(省略)頭皮を含む私たちの身体は、一枚の巨大な皮膚でスッポリと覆われていて、その皮膚を乾燥などのトラブルから護るために、皮脂穴から分泌された皮脂が、汗穴から分泌される水分と交じり合って、保護膜と呼ばれる皮脂膜を形成し、私たちの身体から必要な水分が失われないように護っている。この働きは全身にわたって行われており、もちろん頭皮も例外ではない。皮脂は、私たちの身体を乾燥や肌荒れなどから保護するために、全身から分泌されている大切な成分なのである。
発毛・育毛の新常識―これだけ知っていればハゲになりません! (B&Tブックス)
このように、適量の皮脂は、天然の保護クリームの役割をはたしていますから、皮脂任せにしてしまえば、頭皮の乾燥対策はバッチリなのです。髪の毛と頭皮の間にクリームを塗りこむのは難しいですからね。もちろん、ヘアオイルという手もありますが。
しかし基本的には余計なことはせず、天然の保護クリームである皮脂に任せる姿勢が望ましいのです。なぜなら、そのように化粧品の力に頼ってしまうと、『アウトサイド・イン』の発想になるからです。見るべきなのは以下の記事ですね。
つまり、『自分の運命を握っているのは、自分ではなく他人や周りや、環境である』という発想がそれですね。ですからここで言うと、
私はヘアオイルや化粧品、あるいは高いシャンプー剤を使っているから問題ないんだ!
という発想に発展してしまいやすいということです。それは間違った考え方ですからね。確かにそれらの化粧品も適切に使えば有効ですが、不適切に使えば問題になります。それは例えば下記の記事に書いたように、
合成シャンプー剤の有害性について考えれば、一目瞭然ですね。『天然の保護クリームの役割を果たす皮脂任せにする』というのは、実は安易な考え方ではありません。皮脂というのは、過剰に分泌していてはいけないし、なさすぎてもいけません。それを最適化する為に必要なのは、『必要な知識』です。
等は全て、間違ったケアであることを理解する必要があります。アウトサイド・インではなく、インサイド・アウトの発想を持つ必要があるのです。それがあれば、一切の外部要因に依存することなく、適切な洗髪、頭皮ケアの発想にたどり着くことになりますからね。
インサイド・アウトの発想で、外部要因に依存せず、適切な皮脂の分泌を促し、頭皮を乾燥から護るだけで、様々な脱毛症を防ぐことができます。また、
すでに脱毛症が進んでしまっていたから抜け毛が増えたんだ!
という方も、今からでもこうした知識を身につけるだけで、その症状に大きくいい影響を与えますので、治療とともに生活習慣の改善を行うようにしましょう。
また、『抜け毛の本数』も確かに気になるかもしれませんが、それが相当量出ない限り、それよりも『毛根』や、『毛の長さ、太さ』の方に着目したほうがいいかもしれません。
毛球に白い塊があるときの対処法は記事に書きましたが、『抜け毛の本数』と『抜け毛の毛根』のどちらに着目したほうがいいのかというと、どちらかというと後者ということになるでしょう。記事にも書いたように、そこを見ると髪の毛の状態がよくわかるようになっています。
毛根の状態からわかる健康状態
毛根が楕円形 | 健康な髪の毛。毛根鞘がついていることがある |
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毛根が細い(委縮毛) | 栄養が偏り、血も綺麗でなくドロドロ。円形脱毛症、びまん性脱毛症の可能性あり |
皮脂が付着している | 脂漏性皮膚炎、脂漏性脱毛症の可能性あり |
ということですね。またここに『偏った栄養』という問題も出てきましたが、食事の最適化も非常に重要です。
育毛に有効な食事や栄養素
また、下記の記事に書いたように、『逆に余計なものは食べない』ということも意識しながら、脱毛の原因となるすべての要素の最適化をすることが求められています。