育毛に役立つ野菜は何がある?
例えば、玉ねぎや海藻が挙げられます。
玉ねぎはカリウムとアリシンが便秘解消に役立ち薄毛問題にも影響を与えます。また、強力な解毒力を持つケルセチンの含有量は、野菜の中でもダントツだと言えます。ケルセチンは皮に近い所に最も多く含まれるので、外皮ははがしすぎないようにしたいところです。
また、ワカメを食べても増毛に繋がるという事実はありませんが、海藻類に含まれるヨウ素などのミネラルは、髪につややハリを与えるので、髪を美しく保つためには効果があります。また、海藻に含まれている成分は身体にいいことだらけで、口臭、ED、ワキガ、鬱病等にもいい影響を与えます。まさに海藻類は、メンテナンスフードと言っても過言ではないでしょう。
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玉ねぎの主な栄養成分は、以下のようなものです。
これらの成分によって、
などの効果を期待することができます。このうち、何が髪の毛にいい影響を与えるかということ、まず『血液サラサラ』ですね。下記の記事にも書いたように、
薄毛・抜け毛を解消する2大ポイントは毛母細胞の『血行促進』と『栄養補給』です。玉ねぎに含まれる硫化アリルの一種である『アリシン』には、血小板が凝固するのを抑えて、血栓ができにくくする働きが期待できます。それによって、血液がサラサラになりますので、血行は促進されるわけです。
また、腸の蠕動運動を高めたり、腸内でビフィズス菌増やす効果が期待できるので、便秘の解消にもなります。また、それで言えば『カリウム』も同じような効果を期待できます。
『誰でもスグできる! 便秘をみるみる解消する! 200%の基本ワザ』にはこうあります。
便秘改善に役立つ栄養素をなるべくたくさんとる
ミネラルの一種のカリウムは蠕動運動の活性化に欠かせません。果物、野菜、海藻などに豊富ですが、水に溶けやすく熱に弱いため、生で食べるのがおすすめです。(中略)硫化アリルの一種のアリシンは、玉ねぎやにんにくなどに含まれる刺激臭や辛みの成分。腸の蠕動運動を高めたり、腸内でビフィズス菌を増やしたりします。
その両者が便秘の解消に役立つんですね。
便秘の解消をするということは、
といった問題を解決することに繋がってきます。
有害物質や体内毒素を便からデトックス(排出)すれば、頭皮への負担も下がります。体内毒素は、
の割合で体外に排出されるので、便秘が解消されるということはデトックスを考える際に、極めて大きなポイントとなるわけですね。それらからしっかりと毒素が排出されれば、『髪の毛から排出する』必要がなくなり、髪の毛にかかる負担も少なくなります。
また『ケルセチン』ですが、WOMAN Online『“解毒野菜”14種の選び方と食べ方』にはこうあります。
「解毒力」では堂々の第1位。特にケルセチン含有量は、野菜の中でもダントツで、ほかにもグルタチオン、食物繊維、ポリフェノール、肝臓の抗酸化作用を支えるセレン、オリゴ糖と、有効な解毒成分を万遍なく含んでいる。
強力な解毒パワーの源は、「ツーン」とくるにおいのもとの硫黄化合物。切ると硫黄化合物と酸素が反応して、解毒力の強いスルフィド類ができる。これを逃さないように調理するのがポイント。「輪切り→しばらく放置→油をからめる」の3ステップで、解毒成分がしっかりとれる。ケルセチンは皮に近い所に最も多く含まれるので、外皮ははがしすぎないように。
参考
“解毒野菜”14種の選び方と食べ方WOMAN Online
ケルセチンの含有量を見ると玉ねぎ他の野菜を比べ群を抜いているわけですが、このケルセチンの効果は、
です。デトックスの重要性は前述したとおりであり、ここでもそれが期待できるわけです。また、『抗酸化作用』は薄毛にも嬉しい話で、活性酸素を除去することで薄毛の改善に繋がります。
ポイントは『皮』です。中身の白い部分と比べると、皮のあたりの部分はケルセチンがおよそ30倍多く含まれているので、皮ごと使ってスープなどにして食べれば、より効果を得られます。
基本的には、野菜は『丸ごと食べる』のが理想的だと言われています。人参、ゴボウ、玉ねぎ等、皮の方が栄養がたくさん詰まっていますからね。また『グルタチオン』ですが、グルタチオンには肝機能を高める効果を期待できます。また、『セレン』も肝臓の抗酸化作用を支える、とありますね。このあたりの成分が肝臓の機能を高めてくれれば、体の解毒能力を引き上げることになります。肝臓は『解毒する内臓』ですからね。
ですから、お酒を飲んだ時は肝臓にいい『シジミ』のみそ汁などを飲むことが推奨されるわけです。アルコールの解毒で肝臓をいわたるためですね。つまりここでも『デトックス』効果が期待できます。WOMAN Onlineに『「解毒力」では堂々の第1位』と出ていた理由がわかりますね。
また、玉ねぎに含まれているビタミンで一番多いのが『ビタミンB6』ですが、下記の記事にも書いたように、
ビタミンB6はうつ病にも効果的な栄養素です。『鬱病のための食事と栄養療法』にはこうあります。
ビタミンB類とミネラルから始めよう
最も重要なのはピリドキシン(B6)です。このビタミンは脳と神経伝達物質の様々な働きを助けます。普通の複合ビタミンBのフォーミュラを、50~100ミリグラム、毎日二回、食後に摂ることによって得られます。
そう考えた時、『バナナ』は、
が含まれていて、心の安定にはもってこいの食事なので、旬の時期にはぜひ摂り入れたいですね。旬ではない時期に無理に食べようとすると、保存料も同時に摂取することになり、それは『デトックスの対象』となります。余計な体内毒素は摂取しないことが心身のバランスを保つのには必要不可欠なので、旬の食べ物を意識しましょう。
ただしもちろん、下記の記事の『シナモンやチョコレート』もそうですが、
玉ねぎを食べて薄毛が治ったら苦労しませんよね。これは数ある薄毛対策の一つにすぎませんので、
と言ってしまえば本末転倒なので注意が必要です。また、こと『デトックス』と言うことで言えば、最も重要なのは玉ねぎというよりも、
だったります。一日をとおして水は最低1.5~2リットル飲むことが推奨されます。水以外では体の浄化ができないからです。
また、『奇跡が起こる半日断食―朝食抜きで、高血圧、糖尿病、肝炎、腎炎、アトピー、リウマチがぞくぞく治っている!』にはこうあります。
断食は宿便を排泄する
物事はなんでもそうですが、まず、出すことを考えるのが順序です。エレベーターでも電車でも、出てから入ります。まだ降りる人がいるのに乗ったら、混乱が起きます。それと同じで、体も老廃物が残っているのに栄養を入れてしまうと混乱が生じます。濁った血液が循環してしまう混乱で、これがさまざまな病気のもとになっているのです。
あまり食べ物を体内に入れすぎると、血液がドロドロになるおそれがあります。血液をサラサラにするつもりで玉ねぎを暴食し、逆にドロドロになって悪化してしまった、ということのないように、何事も『適度』に行うのがいいですね。
またもちろん、若ハゲの原因が『AGA(男性型脱毛症)』だった場合は、いくらこのような薄毛対策をしても、それを完全に阻止できませんので、注意が必要です。
海藻を食べると髪の毛が生えるという噂は常に蔓延していますが、下記の記事に書いたように、ワカメを食べても増毛に繋がるという事実はないようです。ただし、海藻類に含まれるヨウ素などのミネラルは、髪につややハリを与えるので、髪を美しく保つためには効果があります。
髪の毛に必要な成分のほとんどはタンパク質(ケラチン)なので、海藻というよりはタンパク質(ケラチン)を摂ることが育毛のためには効果的であると言えるでしょう。下記の記事と併せてご確認ください。
例えばここで出てきた『亜鉛』ですが、実はタンパク質だけを摂っていても、体内で自動的にケラチンに変換されるわけではなく、変換するには亜鉛の力が必要不可欠になってきます。
亜鉛は、体内に入ってきたタンパク質をケラチンに変換する効果があり、これにより質の良いタンパク質を生み出すことができます。体内の亜鉛が減ってしまうことでケラチンを生成できなくなり、髪の毛に良い栄養が届かなくなってしまうと考えられます。このようになってしまうと、髪が健康なまま維持することが難しくなり、抜け毛の症状や薄毛になってしまうのです。
ですから、たんぱく質だけを摂取しても髪の毛にとってはまだ不十分だということですね。上記に書いた『髪の毛に有効な栄養』をバランスよく摂取し、育毛対策をしましょう。
例えば、たんぱく質が髪の毛にいいからといって、一度にたくさんのたんぱく質を摂取すると、余分な量は脂肪となって蓄えられてしまいます。
サプリメントの会社であるDNSの制作した『肉体を研ぎ澄ませ! ~たんぱく質の摂取方法』にはこうあります。
1:1回に消化吸収できるたんぱく質は30gまでと聞きましたが、本当でしょうか?
1:それはウソです。昔の相撲取りは一日2食のドカ食いで身体を大きくしてきました。しかし一回に30gしか吸収できなかったら、一日のたんぱく質吸収量はたったの60g。相撲取りの身体が、それで大きくなるわけがありません。実際にはよほど胃腸の弱い人でない限り、50gであろうと60gであろうと、もっと多くのたんぱく質を消化吸収することができるのです。
問題は消化吸収された後のこと。身体が必要ないと判断した分のたんぱく質は、体脂肪として蓄積されたり、他のアミノ酸に組みかえられたり、体外に排出されたりします。トレーニング直後などは身体の要求するたんぱく質が多いため、消化吸収したアミノ酸を効率的に使うことができます。つまり筋肉を増やす方向にたんぱく質が使われやすくなるということです。
逆に何日もトレーニングを休んだりすると、身体は「こんなに多くのたんぱく質は必要ない」と判断し、脂肪に変えたり体外に排出したりする割合が多くなります。
一度に吸収できるたんぱく質が決まっている、のではなく、『過剰摂取して余分だと判断されたたんぱく質が、体脂肪などになる』ということですね。髪の毛のことを考えていたら、今度は『メタボリックシンドローム』になったということがないようにしなければなりません。
また、亜鉛に関しても同じことです。『鬱病のための食事と栄養療法』にはこうあります。
私は栄養素が多く含まれている食べ物だけを覚えて起き、その週のうちに十分とれなかった栄養素を含む物を意識的に摂ります。例えば広島の友人が新鮮な牡蠣を送ってくれた日には、生でかなりの量を食べますが、当然亜鉛が多く摂取され、その反動で体内の銅が排泄されてしまいます。
亜鉛を摂りすぎると、『銅』がなくなってしまうんですね。
グリコの栄養成分百科にはこうあります。
赤血球中のヘモグロビンという赤い色素は鉄を成分としていますが、銅はこのヘモグロビンをつくるため鉄を必要な場所に運ぶ役割をしています。このため鉄が十分にあっても銅がなければ、赤血球はうまくつくれないため貧血になってしまいます。また、銅は体の中の数多くの酵素となって、活性酸素を除去するなどの働きをしたり、骨の形成を助けたりする役割もしています。
銅は『活性酸素の除去を手伝う』とあります。活性酸素の除去は、薄毛対策にとっても重要なポイントとなります。もちろんそれだけじゃなく、下記に書いた様々な問題を引き起こす原因となるのです。
体の中から、そうした『警備隊』のような栄養素はなるべく減らしたくないんですね。警備隊の為になるような栄養を摂り、内から体を強化していく考え方が正しいのです。
ただし、『海藻』はなかなか侮れない食物です。冒頭にリンクした記事にも書いたように、まず食物繊維がたっぷり含まれているだけでなく、塩分(ナトリウム)を体外に排出してくれる働きがあるということで、『体内毒素』の問題を解決します。
それから、『薄毛の食卓 5か月で64.5%の人が発毛した食事法』にはこうあります。
海藻類の育毛効果は伝説か、真実か
海藻は、髪の毛の成長に良いとされる代表的な食材です。しかし、そのメカニズムは不明で、育毛効果が認められたという臨床研究もないようです。そこで、昆布やわかめに含まれている、あの粘り成分であるフコダインが、カプサイシンのように知覚神経を刺激するかどうかを調べてみました。その結果、フコダインはカプサイシン同様、知覚神経を刺激することがわかったのです。
(中略)昆布、わかめ、めかぶ、もずく等に加えて、海苔にもIGF-Iを増幅させる成分が含まれています。(中略)このように、伝説の育毛食材であるわかめ、昆布、めかぶ、もずく、それに加えて海苔は、やはり知覚神経を刺して、IGF-Iを増やすことで、育毛効果を発揮しうるようです。
海藻類に含まれる『フコダイン』という成分には、『育毛効果がある』と言ってしまっても、過言ではない可能性が高いのです。
さらにその『フコダイン』ですが、こんな効果も期待できます。『マリンビタミンで奇蹟の若返り』にはこうあります。
ダイエットというと”減らす”ことばかり考えがちです。もしも、いつも食べている日常の食事に”ある食品を加える”ことで、おなかの脂肪が減るとしたら、こんなにうれしいことはないですね。
その有力候補として話題なのが、海藻です。海藻は、それ自身ノンカロリーであるばかりか、一緒にとった食事のカロリーまで減らしてくれる力があるのです。ただし、海藻の中でもそうした効果が期待できるのは、もずくや昆布、わかめなどの褐藻類に限られます。
褐藻類はそれも表面がぬるぬるしていますが、このぬめりの主成分である海藻フコダインこそ、ぬるぬるダイエットの主役なのです。(中略)さらに同実験では、海藻フコダインの摂取で、血液中の中性脂肪の上昇や、内臓脂肪組織の重さが抑えられることも確認されています。
なんと、血液中の中性脂肪の上昇や、内臓脂肪組織の重さが抑えられ、一緒にとった食事のカロリーを減らしてくれる効果があるんですね。
それだけではありません。『誰でもスグできる! 便秘をみるみる解消する! 200%の基本ワザ』にはこうあります。
海藻類(ひじき、こんぶ、わかめ、のりなど)は食物繊維が多く、カルシウムやミネラルも豊富、水溶性食物繊維のため、けいれん性便秘の人もたっぷり食べて大丈夫です。
便秘の問題まで解決します。また、下記の記事に書いたように、その便秘の解決と同時にニキビや口臭の問題も解決しますからね。
また、下記の記事に書いたように、食事を高脂肪・高カロリーなものや酸性の食品から、低脂肪・高たんぱくな食事とアルカリ性の食品に変えるだけで、
と言ったあらゆる問題を解決します。
これはとてつもない恩恵を得られますね。たとえ個人の性質上、海藻類等のアルカリ性の食事で薄毛が改善されなくても、これだけの問題を同時に解決できるのですから、『玄米』同様、『海藻』というのは、素晴らしいメンテナンスフードだと断言できそうですね。
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