『バナナ、みかん、リンゴ』の育毛効果は?
バナナですが、特に注目なのはビタミンB6です。
この栄養素は、不定愁訴など、精神的な面に有効です。ビタミンB6を投与することにより、月経前症候群が改善され、つわりの軽減などにも役立ちます。ホルモンバランスが崩れると薄毛になるので、女性には嬉しい成分です。
また、みかんに含まれるリモネンは、テストステロンと結合する『5α-リダクターゼ』の働きを阻害する効果があるということがわかってきています。
また、その他にもビタミンCやビタミンPなど、頭皮に欠かせない栄養素がたくさん含まれています。
リンゴですが、リンゴとリンゴの皮の両方に注目する成分が含まれています。ペクチンが便秘の改善とデトックスに有効で、アントシアニンとポリフェノールが身体を酸化から守り、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸などの有機酸が、貧血の予防をしてくれます。それが育毛と無関係ではないのです。
先生
ハニワくん
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バナナの主な栄養成分とは
バナナを食べると育毛効果を得られます。ただしもちろん、バナナを食べれば食べるほど髪の毛が生えるということではないので注意が必要です。基本的に、どんな食事でも探そうと思えば『育毛効果』は見つけられますからね。全部ではありませんが、大体の食物には、体にいい栄養素が含まれているものです。
バナナの主な栄養成分を見てみましょう。
バナナ 100gの主な栄養成分
ビタミンB6 | 1.04mg |
---|---|
ビタミンC | 1.6mg |
葉酸 | 26ug |
カリウム | 360mg |
食物繊維 | 1.1g |
糖質 | 21.4g |
その他、
- 抗酸化作用
- 抗がん作用
- 生活習慣病予防
の効果がある『ポリフェノール』、あるいはセロトニンのリラックス効果を期待できます。
『色の野菜の栄養事典』にはこうあります。
バナナは数えきれないほどの効果をもつフルーツの優等生です。特に体内ではエネルギー源となる甘味成分の加藤やブドウ糖、ショ糖などは吸収されやすく、スポーツ選手が競技の前後にバナナで素早くエネルギー補給する場面もよく見られます。(中略)老化の抑制や動脈硬化の予防に有効なビタミンC、高血圧を予防するカリウムなど、体の機能を整える役割をもつ栄養成分も多く含むので、一年を通して食べたい果物です。
バナナは吸収が早いので、スポーツ選手がよく愛用していますね。スポーツには大量のエネルギーが必要になり、しかもその試合や運動の最中に効率よくエネルギーが燃えてくれなければいけませんから、バナナのような吸収が早いエネルギー源は、直前のエネルギー補給としてふさわしいのです。ビタミンCとカリウムで動脈硬化や高血圧を防ぐということですが、これらの病気は生活習慣病ともいえる病気で、その原因は、
- 肥満
- ストレス
- 塩分の摂りすぎ
- 喫煙
等が挙げられるわけです。肥満やストレス、過剰摂取にタバコは、すべて薄毛の原因となりますからね。
- ニコチンが、血管を収縮させる
- 髪に栄養分がいきわたらずに髪が抜けやすくなる
- 喫煙がテストステロン、DHT等、多くの男性ホルモンを増加させる
それらをこのバナナが持つ栄養素が予防してくれるとあれば、それは結局は『髪の毛にいい』と言うことができます。しかし、ビタミンCやカリウムはバナナ以外にも含まれていますからね。そうだからという理由でバナナを暴食するのは『過剰摂取』という観点から見ても間違っています。
先生
ハニワくん
一年を通して食べていいの?
また、『一年を通して食べたい果物です』とありますが、いささかそれは、首をかしげざるを得ません。栄養のプロが書いた本であっても、私にはもう一つの方向からの知識があるので、それが首をかしげさせるのです。
『アトピーは病気ではない』にはこうあります。
陰陽と身土不二を知り、旬のものを食べる
(省略)今では一年じゅうトマトやきゅうりやなすなどが食べられますが、本来夏でなければ育たないものを冬に食べれば、体を冷やして病気になってしまうことを知ってください。
(中略)たとえば、私たちは遠く南の国からバナナを輸入して一年じゅう食べることができます。けれどもバナナがとれるような国は熱帯の暑いところです。気候が『陽』のころには『陰』のものが育ちます。バナナもマンゴーもヤシの実も暑い国にしか育たない『陰』の果物です。食べた人の身体を冷やしてくれます。暑い国の人が食べてちょうどよいようになっているのです。
それを温暖な気候の国の人が、まして冬に食べたりしてはいけないのです。そのうえ、遠くに運ぶために、防腐剤や防虫剤などがたくさんかけられていることも、よく知っておいてください。食べ物に長い旅をさせてはいけないのです。
『身土不二(しんどふじ)』というのは、『人間の身体と土地は切り離せない関係にある』ということ。その土地でその季節にとれたものを食べるのが健康に良いという考え方です。
旬のものを食べることが最も人間の心身にいい影響を与え、無理矢理旬ではない季節外れの食べ物を食べようとすると、人間の身体に入れる必要のない、余計なものまで摂り入れることになってしまいます。
先生
ハニワくん
先生
バナナの主な栄養成分とは
バナナは数えきれないほどの効果をもつフルーツの優等生
確かにバナナは、
- L-トリプトファン
- ビタミンB6
- ブドウ糖
の全てを兼ね備えていて、セロトニン生成にとって有効な食物です。ブドウ糖がなければL-トリプトファンを脳まで効率よく運べないので、このバランスが整っていることが大切で、そう考えたときバナナはうつ病やあがり症などのセロトニンが関係した病気にとっても、スーパーフードです。
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『バナナは数えきれないほどの効果をもつフルーツの優等生』ということも事実です。しかし、それを一年を通して食べるということを曲解した人が、この『陰陽と身土不二』を無視して体に余計なものを入れれば、むしろ体に害をきたし、ひいては髪の毛にも悪影響を与えかねません。食事は必ず『陰陽と身土不二』を理解し、旬のものを食べるようにしましょう。
旬のものが一番おいしいですからね。ですからよくお店で、『今はこれが旬です』なんて言われたら、それを食べるのがいいんです。それは『通だから』とかそういうことではなく、しっかりとこういう背景があったんですね。一番体にいいんです。大人になると食事は少数精鋭で、良質なものを厳選して食べる必要がありますからね。ぜひ意識しましょう。
先生
ハニワくん
むやみやたらな常食や過剰摂取は逆効果
例えば下記の記事に書いたように、
等も結果的には髪の毛に良いと言えるわけです。しかし、過剰摂取は禁物です。
- 食べる時期
- 食べる量
- 食べるものの品質
これを間違えたらすべては逆効果になると考えて、旬のもの、あるいは食べるべきものがなんであるかを考えて食事をしましょう。慣れるまでは覚えるのが大変かもしれませんが、それすら楽しみたいですね。死んだらそれすらもできなくなる。生きているからこそ味わえる『楽しみ』です。『楽』と『楽しい』は違うので、楽して食事をぞんざいにするなら、ツケを払わなければなりませんね。
先生
ハニワくん
ビタミンB6の働き
さて、そうした最低限の知識を踏まえた上でもう一度バナナの成分を見てみると、一番突出しているのは『ビタミンB6』です。これは主に、
- たんぱく質の代謝を促進
- 脂質の代謝を促進
という働きをしてくれますので、頭皮が皮脂の過剰分泌に陥ったとき、それを抑制する効果を得られるということで、育毛効果があります。
頭皮の毛穴に詰まった皮脂が原因で脱毛する?頭皮の脂やべたつきの原因は皮脂?
しかし、ビタミンB6の働きはそれだけではありません。
『これは効く! 食べて治す 最新栄養成分事典』にはこうあります。
女性特有のトラブルにもビタミンB6が効く
月経が近づくとイライラしたり、気分が落ち込んだり、肩凝りや腰痛など、さまざまなトラブルに悩む女性も多いと思います。こうした月経前後にあらわれる不定愁訴を『月経前症候群』と呼んでいます。この原因は月経前になると、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が高まる点にあります。エストロゲンの分泌が高まると、血中のビタミンB6濃度が低下するため、不定愁訴を訴えることになります。月経前症候群の治療にはB6の投与が有効です。
下記の記事で、女性ホルモンのバランスが崩れたらFAGAやびまん性脱毛症の原因となることについては触れましたが、
生理不順や出産後(分娩後)と抜け毛は関係ある?ホルモンバランスが崩れる女性の宿命
- 生理
- 妊娠
- 出産
- 更年期
- 閉経
ビタミンB6を投与することにより、月経前症候群が改善され、つわりの軽減などにも役立ちます。薄毛で悩む女性にとっては嬉しい成分ですよね。もし、目の前にあるそのバナナが『陰陽と身土不二』を踏まえた上で、その条件をクリアした良質なバナナであれば、ぜひ積極的に摂り入れて、髪の毛を含めた心身のメンテナンスをしましょう。
先生
ハニワくん
- バナナを食べれば食べるほど髪の毛が生えるということではない。
- ビタミンCとカリウムで動脈硬化や高血圧を防げる。
- 陰陽と身土不二を知り、旬のものを食べる。
- 無理矢理旬ではない季節外れの食べ物を食べようとすると、人間の身体に入れる必要のない、余計なものまで摂り入れることになってしまう。
- バナナは数えきれないほどの効果をもつフルーツの優等生。
- 食事は必ず『陰陽と身土不二』を理解し、旬のものを食べる。
- 大人になると食事は少数精鋭にするべき。
- 『ビタミンB6』は頭皮が皮脂の過剰分泌に陥ったとき、それを抑制する効果を得られ、育毛効果がある。
- エストロゲンの分泌が高まると、血中のビタミンB6濃度が低下するため、不定愁訴を訴える。
- 月経前症候群の治療にはB6の投与が有効。
みかんに含まれる栄養素
みかんに含まれている栄養素は、下記のとおりになります。
ミカンの栄養素
ビタミンA | 84ug |
---|---|
ビタミンB1 | 0.1mg |
ビタミンC | 32㎎ |
カリウム | 150㎎ |
糖質 | 11.0g |
これが『夏ミカン』になるとこうなり、
夏ミカンの栄養素
ビタミンC | 38㎎ |
---|---|
葉酸 | 25ug |
カリウム | 190㎎ |
食物繊維 | 1.2g |
糖質 | 8.8g |
また『バレンシアオレンジ』となるとこうです。
バレンシアオレンジの栄養素
鉄 | 0.3㎎ |
---|---|
亜鉛 | 0.2mg |
ビタミンC | 40㎎ |
などという特性があります。
また、その他にも、
- イノシトール
- ヘスペリジン(ビタミンP)
- クエン酸
- リモネン
という成分が含まれていて、これらの成分を一つ一つ考えていくと、みかんは確かに髪の毛にとっていい影響を与えると言えます。
先生
ハニワくん
ビタミンCがコラーゲンの体内合成を促す
まずはやはりビタミンCですが、下記の記事で、
コラーゲンとビタミンは薄毛に効果的?ビタミンCは塗布しなければ効果がないの?
コラーゲンの体内合成を促すビタミンCと同時に、1日5~10gの摂取を心がけるとよいとしています。と書きましたが、ビタミンCはそういった意味で、育毛には欠かせない成分の一つです。
- ハリのある肌
- 強靭な骨
- なめらかな関節
- 柔軟性にとんだ血管
これらはすべて、コラーゲンが支えているからこそあり得るたまものです。コラーゲンが不足してしまうと頭皮に悪影響を与え、それで結果的に薄毛になってしまう可能性が高くなるわけですね。
先生
ハニワくん
その他の栄養素も見落とせない!
そしてその他の栄養素を見てみましょう。
イノシトール
脂質の代謝を良くする。
ヘスペリジン(ビタミンP)
ポリフェノール成分。血圧、中性脂肪値を抑える働きが期待できる。
クエン酸
代謝をコントロールし、疲労回復に役立つ。ビタミンCとの相乗効果で血圧予防や肝臓機能を高めるなど、多様な効果を発揮する。
リモネン
香りに含まれる成分。神経をリラックスさせる効果がある。
イノシトールで脂質の代謝がよくなれば、皮脂の過剰分泌を抑えて、髪の毛に栄養を行き届かせることができるようになります。
黒酢の成分『イシトール』?『イノシトール』?それが育毛に効果的らしいけど…
また、ポリフェノールの抗酸化作用は活性酸素から頭皮を守ります。クエン酸で疲労回復できれば、精神も安定します。それは、リモネンの神経をリラックスさせる効果を考えても同じことです。疲労が溜まればそのうち精神的にも疲弊してしまい、最悪の場合はうつ病になります。ホルモンバランスを崩すこともありますし、自律神経失調症になることもあります。
自律神経、ストレスが原因で薄毛になる?ストレスで薄毛になったり、一夜にして白髪になるって本当?
先生
ハニワくん
みかんに含まれる栄養素
ビタミンPはみかんの筋や袋にある!
また、
- ヘスペリジン(ビタミンP)
- リモネン
に関しては、更なる注目に値する効果が存在します。
『これは効く! 食べて治す 最新栄養成分事典』にはこうあります。
毛細血管を強くする ビタミンP(フラボノイド化合物)
ビタミンCを補強して毛細血管を丈夫にする
毛細血管が弱いと、歯茎から血が出やすくなったり、何かにぶつかってもすぐに青あざができてしまいます。ビタミンPには、毛細血管浸透性因子と呼ばれるように、結合組織のたんぱく質であるコラーゲンをつくるビタミンCの作用を補強して、毛細血管を強い丈夫なものにする働きがあります。毛細血管は、体の各組織細胞と栄養や酸素のやりとりをしているところですから、(省略)
先ほど、『ビタミンCがコラーゲンの体内合成を促す』と言いましたが、『ビタミンPはそのビタミンCの作用を補強する』のです。つまり、
- ビタミンC
- ビタミンP
- コラーゲン
らの相乗効果で、頭皮や肌に素晴らしい恩恵をもたらします。このビタミンP(ヘスペリジン)は、
- みかんの袋
- みかんの筋
に多く含まれていて、実と比べれば、
- 袋=50倍
- 筋=300倍
もの量が含まれています。当サイトでも常に『野菜や果物は丸ごと食べる』と推奨していますが、その理由にはこういう事実があるんですね。皮や筋の方が、中身の実よりも栄養が豊富なんです。私も幼少期の頃は、『みかんの缶詰』のようなシロップ漬けの、筋が取れていた甘いものが好きで、よく親に取ってもらっていたのを思い出しますが、同時に言われていた、
というのは、ここまでの事実は知ってはいなかったでしょうが、事実だったということですね。
平賀源内は言いました。
確かに皮や、筋はあまりおいしくはないかもしれません。しかし、中の実が美味しいですからね。それと同時に食べれば、まるで寿司につけるワサビのように、美味を引き立てる味付けになるかもしれません。積極的に食べていきましょう。
先生
ハニワくん
リモネンが5αリダクターゼを抑制する?
そして注目すべきなのが『リモネン』です。リモネンには神経をリラックスさせる効果以外にも、注目に値する効果があります。
『AGA(男性型脱毛症)』の原因は『DHT(ジヒドロテストステロン)』です。男性ホルモン(テストステロン)には、体毛やひげなどに代表されるように、毛を生やす、という作用がありますが、前頭部と頭頂部の毛乳頭に多くある特殊な酵素(Ⅱ型5α-還元酵素)と結びつくと、ジヒドロテストステロン(DHT)という脱毛を促進する物質がつくられるわけです。(ちなみに女性の場合は、アンドロステンジオンという物質からもDHTが生じます。)
実はこのリモネンは、テストステロンと結合するこの『5α-リダクターゼ』の働きを阻害する効果があるというのです。様々な情報がありますが、
『薄毛治療研究センター』というサイトには、北里大学の研究結果であるという詳細があり、最も傾聴に値する意見でしょう。
北里大学の研究によると、リモネンが5αリダクターゼを抑制する働きが84%もあることが分かりました。
これは、下記の記事に、
亜鉛やヨウ素等の『ミネラル』が頭皮と育毛に有効!効果的な摂取方法と注意点とは
女性に嬉しい大豆(イソフラボン)や小麦(グルテン)は育毛や薄毛とどう関係してる?グルテンフリーのメリット
- 亜鉛
- イソフラボン
という栄養素は、5α-リダクターゼを阻害する働きを期待できると書きましたが、それに続く、注目に値する発見になります。
ただし、このサイトにも、
しかし、医学的な効果は立証されておりませんし、あくまでも頭皮環境を整える効果がメインとなっております。
とありますように、これらによってどこまで薄毛を阻止できるかということは、あまり高い期待を持つものではないかもしれません。ただまあ、それを言ったらその他の血行促進を促す、ここで言うみかんも含めたすべての要素が『無意味』となりますからね。塵も積もれば山となる。『塵の一つ』として『山に貢献』する考え方で受け入れれば、こうした事実は無駄にならないでしょう。
先生
ハニワくん
- みかんやオレンジに含まれる栄養素を確認する。
- ビタミンCがコラーゲンの体内合成を促す。
- イノシトール、ビタミンP、クエン酸、リモネンの効果を確認する。
- ビタミンPはそのビタミンCの作用を補強する。
- ビタミンC、ビタミンP、コラーゲンの相乗効果で頭皮や肌に素晴らしい恩恵をもたらす。
- ビタミンPは、みかんの袋やみかんの筋に多く含まれている。
- リモネンが5αリダクターゼを抑制する。
リンゴとリンゴの皮の成分に注目!
『リンゴ』、あるいは『リンゴの皮』には育毛効果があるという噂がありますが、確かに注意深く目を凝らせば、そのようなこともあるかもしれません。リンゴと育毛のキーワードは、
- ペクチン
- ポリフェノール
- 有機酸
といったところでしょうか。先に簡潔に説明すると、ペクチンが便秘の改善とデトックスに有効で、アントシアニンとポリフェノールが身体を酸化から守り、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸などの有機酸が、貧血の予防をしてくれます。一つ一つ見ていきましょう。
ペクチン
まずペクチンですが、これは『リンゴの皮』に多く含まれています。『これは効く! 食べて治す 最新栄養成分事典』にはこうあります。
りんごや柑橘類の皮など、果物に多い ペクチン
植物の細胞をつなぎ合わせる働きのある多糖類
(省略)また、腸内善玉菌である乳酸菌を増殖させ、腸の調子をととのえます。便秘を解消し、有害物質を吸着して体外に排出することにより、大腸がん予防にも力を発揮します。
ペクチンは主にコレステロールの低減に役立つ栄養素なのですが、
- 便秘の解消
- デトックス(毒素排出)
という一面は、薄毛の改善としても効果を期待できます。
先生
ハニワくん
アントシアニン(リンゴの皮)
また、『リンゴの皮』ということで言えば、あの皮の赤い色素は『アントシアニン』というポリフェノールの一種で、抗酸化作用が豊富です。また、青りんごは『クロロフィル』、果肉は『フラボノイド』と、これらは全て抗酸化作用が豊富の栄養素なので、抗酸化ということでは、リンゴは有能だと言えます。
特に皮にあるアントシアニンを摂り入れたいですから、皮ごと食べたいですね。それによって抗酸化作用を得ることができれば、頭皮、コラーゲンが、活性酸素からの攻撃によって老化することを防ぐことができ、毛細血管や毛母細胞を守ることになり、ひいては元気な髪の毛にも繋がってきます。
- リンゴ
- みかん
- バナナ
といったものは全て、ひも解けば『髪の毛にいい影響を与える』成分が含まれていることがわかります。特にミカンに含まれる『d-リモネン』という成分は、2018年1月、最近になって5α-リダクターゼの働きを阻害することが確認されています。Ⅱ型5α-還元酵素、つまり5α-リダクターゼの働きを阻害することができれば、AGAの改善、予防にも力を発揮しますからね。こういう働きをする栄養素は数えるほどしかありません。当サイトで確認しているものでは、
- 亜鉛
- イソフラボン
- d-リモネン
くらいです。野菜や果物はなるべく皮ごと食べるのが理想的だと言われていますので、農薬などの有害物質などに注意しながら、丸ごと食べるように心がけましょう。そうすればその食物の恩恵を最大限に引き出すことができます。
先生
ハニワくん
リンゴとリンゴの皮の成分に注目!
リンゴと相性のいい食べ物
またリンゴは、
- サツマイモ
- バナナ
と一緒に食べると、腸に働く成分が豊富なため、便秘解消に効果的です。従って、これら全部が入った『フルーツポンチ』、あるいは『フルーツとさつまいものヨーグルトサラダ』などは、ヨーグルトのビフィズス菌なども相まって、腸内環境の最適化には最高ですね。
サツマイモ自体にもアントシアニンが含まれていますから、抗酸化作用と腸内環境改善(便秘解消)に素晴らしい力を発揮してくれます。サツマイモには、
- アントシアニン
- ベータカロチン
- ビタミンC
が豊富に含まれています。このうちビタミンCは下記の記事に書いたように、コラーゲンの生成にも関わる、美容にとって必要不可欠の栄養素ですし、ベータカロチン(体内で吸収されてビタミンAに変化)自体が抗酸化作用を持ちますので、活性酸素からの攻撃を防御してくれます。コラーゲンを老化から守ってくれるんですね。
先生
ハニワくん
ベータカロチンの注意点
また、このベータカロチンには注意点があります。『健康にいいものばかり食べていると早死にします』にはこうあります。
ベータカロチン神話の崩壊
ベータカロチンはビタミンAが2つ結合した抗酸化物質で、野菜や果物のがん予防効果の主要因と推測されました。疫学研究では、ベータカロチンは血中濃度が1デシリットルあたり2~10マイクログラム程度の濃度の低い人たちに比べて、20~50マイクログラムという数値の高い人のがんのリスクが低いことも示されました。
そこで、米国やフィンランドで、大規模な研究が行われました。たとえば肺がんを減少させる効果があるのではないかと期待されたのです。一方の被験者にはベータカロチンとビタミンAを、他方にはニセ薬(プラセボ)を与えて調査を続けました。
すると、約1万8千人の喫煙者などの肺がんリスク者が参加したフィンランドでも、肺がんリスク者が参加した米国の結果では、喫煙者で肺がん発生率が28%、死亡率で17%高くなったのです。約3万人が参加したフィンランドでも、肺がんになる危険率が18%も上昇しました。(中略)ともかく、野菜や果物から摂るのはいいのですが、サプリでは摂りすぎになり危険性が高まります。
野菜や果物から摂るのはいいのですが、サプリでは摂りすぎになる可能性があり、がんリスクが高くなるというデータがあるんですね。つまり、いくら抗酸化作用が体にいいからといって、それを過剰摂取すると今度は違う問題を引き起こすのです。
その点、サツマイモは野菜ですからね。気兼ねなくこれを食べることができ、良質で天然の栄養素を摂り入れることができるので、とても安心で心強いのです。
しかもヨーグルトと一緒にとりたい食材は、
- 玉ねぎ
- バナナ
と、またバナナが入ってきます。腸内の善玉菌の餌になって整腸作用をさらに高めるオリゴ糖を含むので、相乗効果でパワーを引き上げることができるんですね。
『あたらしい栄養事典』にはこうあります。
整腸作用に加えて病気を防ぐ機能も強化
牛乳に乳酸菌を加えて発酵させたヨーグルトは、たんぱく質と脂質の吸収がよりスムーズで、腸内の善玉菌を増やす整腸作用も期待できます。肥満を解消したり、痛風や胃炎対策に役立つ乳酸菌を加えた機能性ヨーグルトも続々登場しています。
ここでさらに、『肥満の解消』というキーワードも出てきましたね。肥満というのは薄毛の原因ともなりますので、これらの食事によってメタボリックシンドロームが改善されれば、髪の毛にもいい影響を与えることができます。
糖質制限ダイエットや『朝ご飯を食べない』ことで薄毛になる?肥満は薄毛の原因じゃないの?
従って、なるべく『皮入り』の、
- リンゴ
- みかん
- バナナ
- サツマイモ
が入ったヨーグルト入りのフルーツポンチを食べれば、髪の毛にも体にもいい影響を与えることが期待できそうですね。
先生
ハニワくん
- ペクチンは『リンゴの皮』に多く含まれている。
- 便秘の解消とデトックス(毒素排出)に有効で、髪の毛にも良い影響を与える。
- リンゴの皮の赤い色素は『アントシアニン』、青りんごは『クロロフィル』、果肉は『フラボノイド』という抗酸化作用が含まれている。
- 皮ごと食べればより高い抗酸化作用を得られる。
- 抗酸化作用を得られれば、元気な髪の毛に繋がってくる。
- 野菜や果物はなるべく皮ごと食べるのが理想的。
- リンゴは、サツマイモ、バナナと一緒に食べると、腸に働く成分が豊富なため、便秘解消に効果的。
- サツマイモの栄養素も髪の毛には良い影響を与える。
- 抗酸化物質は野菜や果物から摂るのはいいが、サプリでは摂りすぎになり危険性が高まる。
- 『皮入り』の果物と野菜で髪の毛と身体に良い影響を与える。
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