植毛について教えて!
まず植毛は維持費がかかります。
定期的なメンテナンスが必要になる場合があります。その他の増毛方法の場合も維持費がかかるので、事前に費用の計算をすることが大事です。またカットですが、人工毛の植毛の場合は、通常の床屋や美容院では断られる可能性があります。ハサミがダメになるから等の理由があります。地毛を移植した場合は大丈夫です。しかし、最も確実なのは専門店でしょう。また人工毛植毛ですが、正直に言ってその推奨度は低いと言えます。デメリットの方が大きいですね。
薄毛が気になってきたらできる対策はたくさんありますので、どの方法を選んだらいいのか迷ってしまうという人が多くいます。それぞれの方法にメリットとデメリットがありますので、じっくりと自分に合った方法を考えてみることが大事ですが、検討するポイントの一つに
というものがあります。
増毛の方法によってかなり施術費用が変わってきますし、維持のためにかかる経費もだいぶ違いが出ます。予算がどのくらいあるのかをまず自分の中で決めて、
ようにしましょう。
また、検討する際には、単に増毛をするための施術費用が安いということだけでなく、
を考える必要があります。というのも、増毛方法によっては、毎月のようにメンテナンスが必要となり、その都度維持費用がかかることになりますので、 という観点で考えると、かなりコストがかかってしまうことになります。長期的な観点から検討することが、経済的な負担を大きく抱えることなく増毛をするためのコツとなります。
そして、増毛方法の違いだけでなく、
にも目を留めるようにしましょう。というのも、同じ植毛方法を採っているとしても、会社によって微妙に使っている素材や手法が異なるために、コストがずいぶん変わってくることがあるからです。
さらに、コンサルティングや検査などの定期的なサービスの提供の仕方も変わってきますので、やはり維持のための費用に差が出てきます。ある程度、どの方法で増毛をするかが決まったら、会社ごとの費用やサービスの違いを比較してみて、自分にぴったり合ったところを見つけるようにしましょう。
増毛と一口に言っても、幾通りもの手法がありますので、それぞれの違いと価格差を見ることはとても大事です。手軽に自分でできる方法としては、
を使うというものがあります。毎朝、自宅で頭部にスプレーをするだけで、ボリュームアップができますので、とても簡単な対策と言えるでしょう。
簡単な分、どうしてもボリューム感に満足できないことがあったり、近くで髪の毛を見られると
を覚える人がいたりする、という面もあります。また、地毛にパウダーがついているだけの状態ですので、シャンプーすると洗い流されてしまいますし、こすれたり手で払ったりすると取れてしまうこともあります。
そのため、毎日スプレーをする必要があり、使う量によっては
となることがあるでしょう。スプレーは一本当たり数千円程度ですが、どのくらい毎日使うかということがポイントとなります。
また、
という植毛方法もあり、一般的になっています。この方法は というメリットがあります。一方で、地毛に結んでいるため、毛髪が成長するにつれて、その結び目も上に移動してきてしまうというデメリットがあります。結び目が周りから見えてしまうことになりますし、髪型がまとまらなくなってしまいます。
そのため、月に一回か二回はメンテナンスをする必要がありますので、
ことになります。最初の施術費用はそれほど高くありませんが、ずっと維持経費がかかるということを覚えておくと良いでしょう。
他にも増毛効果が高く、多くの人に利用されている方法がありますが、どれも定期的なメンテナンスが必要となりますので、
を考慮に入れる必要があります。
たとえば、
とも言われる編み込み式は、頭部全体もしくは一部にネット上の糸を編み込み、そこに人工毛をさらに編み込んでいくものです。しっかりと頭髪にフィットするため自然な感じに仕上がりますし、ボリュームアップの効果も高いものがあります。しかし、地毛の成長に伴ってこのベースが浮き上がってきてしまいますので、 をしなければなりません。
また、
と呼ばれるものもあります。これは、シートを頭皮に張り付けてそこに人工毛を植毛するという方法です。地毛が全くないところにも増毛することができますので、他の植毛方法にはない魅力があります。
一方で、やはりシートが時間とともにはがれやすくなってしまうというデメリットもありますので、定期的なメンテナンスや交換が必要となります。毎回のメンテナンスはそれほど高くありませんが、長期間にわたって使用することになりますので、長期的なコストを計算する必要があります。
様々な増毛方法の概要
スヴェンソン方式 | 自然な仕上がりになり、ボリュームアップの効果も高いが、数週間に一度のメンテナンスが必要 |
---|---|
接着法 | 地毛が全くないところにも増毛することができるが、定期的かつ長期的なメンテナンスが必要 |
このように、増毛方法にはいろいろな方式があります。どれも施術する会社や使用する素材によって施術費用や維持費用が変わってきますので、じっくりと費用がいくらになるかを計算する必要があるでしょう。
どの方法にするか、どの会社にお願いするかを決めるにあたっては、それぞれの施術費用と定期的なメンテナンス費用がどのくらいになるかを、
するようにしましょう。
そうすることで、
を考慮できるでしょう。しっかりとこの計算をしないと、施術をしたのは良いけれど、途中で出費がきつくなって続けられなくなってしまうことになります。もしくは、しっかりとメンテナンスができないために、見た目が悪くなってしまったり、周りからすぐに分かるような状態になってしまったりすることがあります。
また、会社によっては
を設けているところもあります。たとえば、定額制のコースを設定していて、施術費用も検査費用もメンテナンス代もすべて、毎月決まった額の支払いで大丈夫としているプランがあります。この定額コースを選択すれば、毎月の出費がはっきりと分かりますので、事前にコストについての計算がしやすく、長く続けていくための助けとなります。
また、こうしたプランを提供している会社では多くの場合、増毛した部分のメンテナンスと同時に、
してくれますのでとても便利です。植毛した髪の毛は、一般の理容室や美容室ではケアができないことが多いので、こうした専門的なサービスが受けられるととても助かるでしょう。植毛についての専門知識があり、しっかりとしたケアをしてくれるサービスですが、それほど費用は高くないので気軽に利用することができます。
こうしてみると、増毛方法を決める際には、いろいろな要素があることに気づくはずです。そのため、薄毛が気になるからと焦ってどこの会社で増毛をするかを決めるのは避け、
するようにしましょう。特にコストの面では、メンテナンスが必要な方式を選ぶと、長期間にわたって一定の経費がかかることになりますので、しっかりと考えるべきです。
そうしないと、せっかく増毛をしてもその効果を保つことができないことになります。安くない買い物となりますので、無駄な出費をしたり、お金をかけても満足できない結果になったということを避けたりするためにも、
ようにしましょう。そうすることで、自分にぴったりと合った植毛方法を選ぶことができるのです。
増毛を行う人を男女別で見ると圧倒的に男性の方が多い状況ですが、
ため、女性向けの増毛も様々なサロンで行われています。
基本的な手法は同じであるとはいえ、女性と男性では若干植毛の方法やメンテナンスの仕方などが異なりますし、当然それに伴って施術のための費用や、維持費が異なってきます。いろいろなサロンやクリニックの情報を集めて、大きな経済的な負担とならないようにしながら、
を探すようにしましょう。
男性の場合は、短い髪の毛を植毛することが多いため、
というタイプの方法だと、短期間でメンテナンスが必要になります。というのも、この方法だと地毛が成長すると人工毛の結び目が上に来てしまうことになりますので、周りから目立つようになり増毛がばれてしまうからです。
それで、植毛した部分の結び目を地毛の根元に下げるために、
があります。一回当たりのメンテナンス料はそれほど高くないとはいえ、何回もサロンに通うことになりますので、不便さが伴うというデメリットがあります。
また、地毛を頭皮に植え付ける植毛方法は、男性も女性も方法は一緒ですが、やはり頭皮の状態や髪の毛の長さなどが異なりますので、
が異なってきます。もちろん、一回につき何本の髪の毛を移植するかということが手術費用を決めるわけですが、 ことがあります。また、髪の毛が長い分重くなりますので、頭皮にしっかりと固着するまでに、なんらかの原因で脱毛してしまうことも多くなります。
しっかりとケアをしていかないと、増毛効果が長く続かなかったり、増毛したという実感があまりしなかったりすることもあります。結果として維持費が余計にかかってしまうことになりますので、しっかりとしたケアを怠らないようにしましょう。
男女別の植毛の特徴
男性 | 短髪が多く、髪が伸びたら植毛の結び目が上に来てしまう為、定期的なメンテナンスが必要 |
---|---|
女性 | 長髪が多く、男性ほどのメンテナンスは不要だが、手間がかかるため費用が割高 |
植毛にはいくつかの方法があり、施術費用も異なります。一番気軽なものとしては、
というタイプのものです。頭皮に触ることがなく施術ができますので、医師である必要がなく、全国のサロンで施術が可能です。
また、施術してからのケアもあまりデリケートに考える必要がないので、一番手軽な方法だと言えるでしょう。費用もかなり
なものもあり、お試しキャンペーンなどもありますので、一度試してみるのも良いでしょう。
手術によって頭皮に髪の毛を受け付ける方法としては、下記の2つがあります。
行うクリニックによってかなり値段の差がありますが、
という傾向が見られます。地毛の移植の場合は、より時間がかかることや、費用が少し高めにつくという面もありますが、自分の毛を移植するということで、 が見られますし、自然な感じに仕上がるというメリットがあります。
どのくらいの本数を植毛するかによっても異なりますが、クリニックによる基本的な費用の差が大きいので、できるだけたくさんのクリニックの情報を集めて
した上で検討することがとても重要です。
焦ってすぐに決めるのではなく、自分の住んでいるエリアや、少し遠くても何とか通える地域にまで範囲を広げて情報を集めてみると良いでしょう。クリニックによっては来院のための交通費を割引してくれるところもありますので、しっかりとした実績があって安いのであれば、少し遠くても行く価値が十分にあると言えるでしょう。
植毛は一度すれば終わりということではなく、定期的な手入れが必要になるケースもあります。そのことも考えて、
を計算して、どの方法を採るかを決めるようにしましょう。 ですが、かなり頻繁にメンテナンスが必要となりますので、 ことになります。
というのも、人工毛の結び目は地毛の根元に作られますが、地毛が伸びていくにつれて結び目も上がってしまうからです。どこから人工毛が出ているのかが周りから見えてしまいますし、髪型のスタイルも不格好になってしまいます。
それで、
は、その結び目を根元まで下ろすというメンテナンスを行う必要が出てきます。その度に、それほど高くないとは言え一定の費用がかかることになります。 は、男性に比べるとそれほど頻繁に行かなくて済みますので、維持費という面では多少お得になるでしょう。
人工毛を頭皮に移植する方法では、頭皮に植え付けられているとはいえ、自然の髪の毛ではありませんので、成長することも、一度抜けてしまうと再生することもありません。そのため、半年から一年程度で人工毛は抜けてしまいますので、
ことになります。
男性であっても女性であってもこのサイクルは変わりありませんので、定期的に植毛を続けていくことになります。初回よりも植毛本数は減りますし、手術の負担も減るので費用は安くなるとはいえ、
になってしまいます。それをずっと続けることを考えると、トータルの維持費はかなりのものになってしまうこともあります。
一方で、
する方法では、基本的に手入れは必要ありません。頭皮から地毛が生えてくることになりますので、カットしても再び伸びてきますし、毛根の状態が良ければ脱毛してもまた新しい髪の毛が生えてくることになります。そのため、 と言えるでしょう。
しかし、
です。地毛を安全に抜くという作業と、それを適切に植え込むという二重の作業が必要になるため、どうしても費用がかさんでしまうのです。
それでも、増毛効果の高さや安全性、維持費の安さなどを考えると、
となるでしょう。増毛をしっかりとすることができて、その増毛効果が長く続きますので、長期的な目で見て軍配が上がることになります。
とはいえ、適切なケアを続けていかないと、脱毛が進んでしまうことには変わりありません。地毛を植毛しても、頭皮と毛根の状態が回復していないのであれば、自然な髪の毛のサイクルの中で脱毛した時に再生が行われなくなります。そのため、このタイプの増毛をしたのであれば、
のがベストでしょう。
また、
など、 を改善して、脱毛を減らすようにも努めましょう。男性であっても女性であっても、こうした日常の注意によってかなり増毛効果と、脱毛の量が変わってきますので、まずは自分の生活習慣を見直して、植毛した効果をできるだけ長く維持できるようにしましょう。
こうした努力によって、無駄な維持費をかけることなく、増毛した状態を保つことができるようになります。
人工毛を植毛する場合
施術時間 | 一回の費用 | メンテナンス | 見た目 |
---|---|---|---|
短い | 安い | 定期的に必要 | 不自然さがある |
地毛を移植する場合
施術時間 | 一回の費用 | メンテナンス | 見た目 |
---|---|---|---|
長い | 割高 | 基本的になし | 自然 |
増毛の一つの方法としての植毛は、確実に髪の毛のボリュームアップができることや、
などのメリットがあります。しかし、施術後のケアをしっかりとしないとこうした効果も薄れてしまい、脱毛が進んでしまうこともあります。きちんとした手入れをすることで初めて増毛効果を維持できるのです。
たとえば、衛生状態を常に良いものにしておくことは、脱毛を防ぐ上でとても大切です。というのも、頭皮が不潔な状態になってしまうと、
ことになるからです。また、毛根の中に雑菌が繁殖すると、脱毛が起こりやすくなってしまいます。
そして、髪の毛を切るときにもいくらかの注意が必要になります。不必要な刺激を与えてしまうと、やはり脱毛の進行を速めてしまうことになりかねないからです。そのためにも、床屋や美容院でカットをする時には注意をする必要があります。
植毛をする際に注意すべきこととして、移植した毛が
なのか、 なのかということが重要です。地毛を植毛した場合であれば、頭皮にしっかりと固着することによって再び成長してきますので、普通にカットしても特に問題はありません。
しかし、人工毛の場合は細胞が存在していませんので、カットしてもそこから再び伸びることはありません。そのため、一度切ったらその長さのままになってしまいますので、カットする時には慎重にしなければなりません。
そして、人工毛は多くの場合特殊なプラスチック系の素材を使っています。通常の髪の毛よりも軽くて切れにくいというメリットがありますが、床屋や美容院の場合は、こうした
というのも、プロの美容師や理容師が使っているハサミは人間の髪の毛を切る専用のもので、他のものを切ると切れ味が悪くなってしまうこともあるからです。そのため、もし人工毛の植毛をして、その後にカットをしてもらいたいと思うのであれば、そのことを美容師に伝えなければなりません。
もっとも、プロであれば人工毛か本来の地毛かどうかは見たらすぐに分かりますし、髪の長さや生え方が異なりますので植毛をしたのかどうかを識別できるものです。ばれないように内緒で床屋などに行ったとしても、
ので、迷惑をかけないように事前に伝えた方が良いでしょう。
その上で、人工毛でもカットをしてくれるかどうかを聞き、丁寧に髪の毛や頭皮を扱ってくれるように依頼しましょう。できれば、昔から行っている床屋や美容室にお願いできるようであればベストでしょう。
このように、人工毛をケアする時、カットしてもらう時には注意が必要となりますが、
になります。通常の髪の毛と同じように成長していきますし、毛根の状態がしっかりとしていれば、脱毛してもまた再生してきます。
さらに、もともとの他の髪の毛と同じような質ですので、あまり周囲から気づかれにくいというメリットもあります。美容師や理容師などのプロの目から見ても、植毛した部分が同じように成長していればほとんど気づかれることはないでしょう。
しかし、植毛した髪の毛はどうしても元々生えていた毛に比べると、毛根への固着が強くないこともありますので、
をする必要があります。シャンプーなどもあまり刺激の強いものではなく、優しいタイプのものにした方が良いでしょう。また、マッサージや洗髪をする時も、強くゴシゴシするとその力で脱毛してしまうこともありますので、できるだけ優しくするようにしましょう。
美容室などで洗髪してもらう時も、『頭皮が傷むので』などと言って、できるだけ優しい力で洗ってもらうようにすると良いでしょう。こうした配慮をすることで、植毛した部分に無理な刺激を与えることなく、頭皮を清潔な状態に保つことができますし、きれいに髪型を整えることができます。
このように、植毛した後のカットには注意が必要であるため、普通の理容室や美容室ではあまり増毛した人の対応を歓迎しないこともあります。そこで、
に行くという手もあるでしょう。
こうした専門店は、シャンプーを
にしていたり、 を行っていたりしていて、脱毛を防ぎより丈夫な髪の毛が生えるようなサポートをしてくれます。また、薄毛に悩む人の対応に慣れているため、上手に を与えてくれることもありますので、安心して通うことができます。
植毛サロンやクリニックと提携していることも多く、増毛をしたところで情報を提供してくれます。施術をする際には、カットやケアをしてくれる専門店が近くにないかどうか尋ねてみると良いでしょう。
専門店では、通常のカットなどに加えて増毛を助ける頭皮マッサージや、頭皮に優しいシャンプーなどの商品を販売していることが多く見られます。そのため、気軽に育毛商品のことを聞いてみて、実際にどのくらいの効果が出るものなのかなどをプロの意見として聞くことができます。
育毛商品は数え切れないほどの種類があって、経験がないとどれが効果があるものなのか分からないものです。こうした機会を利用して、
するようにしましょう。
植毛をするとすぐに髪の毛のボリュームアップができますので、安心感が持てます。しかし、その安心感によって、特にしっかりと頭皮をいたわらなくても髪の毛を維持できる
しましょう。いくら植毛をして増毛したとしても、毎日の生活習慣が良くないものであれば、再び髪の毛が抜けてしまって植毛の効果がなくなってしまうからです。
人工毛の場合だと半年から一年で抜け落ちてしまうことが多いですし、地毛でも通常のサイクルによって脱毛してしまいます。せっかく植毛しても、毛根が再び新しい髪の毛を作り出す力も持っていなければ、
してしまうことになります。
そのため、脱毛を促進するような悪い生活習慣をなくすことから始めましょう。特に、下記の要素などは脱毛を促進することになりますので、改善のためにできるだけの努力を払うようにしましょう。
また、食事にも気をつけて、脂っこいものを避けて野菜や海藻類などの
が豊富なものを摂取することが重要です。
こうした毎日の生活のちょっとした努力が増毛を維持することになります。そのため、植毛を行うサロンやクリニックでは、施術を行うだけでなく、髪の毛が再生しやすい頭皮を作り出すために、サプリメントや処方薬を紹介することが多くなっています。植毛したからもう大丈夫と思うことなく、こうした手段もとり入れて、ずっとそのフサフサの状態を維持できるようにしましょう。
また、ケアや頭皮チェックのために、何回かサロンやクリニックに通うように勧められているのであれば、おろそかにすることなく定期的に通うようにしましょう。そうすることで、プロの目から見た正しいケアを実践することができるようになります。
まず、下記の記事に書いたように、
においては、自毛植毛、人工毛植毛、ともに問題になることはありません。『医療で治す薄毛の悩み』にはこうあります。
人工毛植毛
人工毛植毛とは、合成繊維で作った毛を頭皮に植え込む植毛法で、素材は人体になじみやすいポリエステルやナイロンなどです。そして、表面には人体の頭髪にあるキューティクルと似た構造を作ることで、自然に近い艶を出し、黒グレー、茶色などさまざまな色を組み合わせ、できる限り本人の頭髪と違和感のないように仕上げています。
ポリエステルやナイロンでは金属探知機には引っかかりませんからね。しかし、『旅行先のお風呂』に関しては、人工毛植毛の人は注意する必要があります。
『医療で治す薄毛の悩み』にはこうあります。
また、自然の頭髪は日々少しずつ伸びるため、毛の根元の皮脂や垢、ほこりなどの汚れを自動的に押し出し、感染を予防することができます。ところが、人工毛は成長しませんから、汚れがどんどん蓄積し、細菌が侵入しやすい環境となります。そのうえ、人工毛を植えた場所と皮膚の間に隙間ができるため、感染は毛根を伝わって頭皮の深部にまで広がります。そうなると、頭皮が炎症を起こして可能する原因となります。
つまり、炎症を起こしやすいんですね。その場合はお風呂に入ること自体を注意しなければなりません。また、本にはこうもあります。
人工毛と自毛の長所・短所は?
人工毛は最初から長い毛を植毛できるため、素早く髪の量を増やせます。しかし、人工毛は体にとっては異物ですから、体の防御反応が人工毛を排除しようと働き、一年後には半分以上、多い場合は三分の二近く抜け落ちます。抜けた分を補うために、年に一~二回は人工毛を追加する手術が必要となります。さらに感染の問題もあります。植毛した部分の頭皮と人工毛の間に隙間ができて細菌が侵入し、頭皮に感染して炎症を起こし、化膿します。
一方、自毛植毛は自分の髪を補うため、拒絶反応が起きることはありません。植毛した髪は95%以上定着し、細菌感染もしにくく、植毛後のメンテナンスも必要なく、生涯生え続けるのが長所です。
等のデメリットがあるということですね。また、記事にも書いたように、行うクリニックによってかなり値段の差がありますが、人工毛の植毛の方が全体的にコストが安いという傾向があるのですが、結果的にはかなり頻繁にメンテナンスが必要となりますので、長期的に考えると維持費がかさんでしまうことになります。
そう考えると、一度の費用が高くても『自毛植毛』にした方がいいという考え方がありますね。自毛植毛の方が安全性も高いですし、費用は一度しかかかりません。
PRESIDENT2018.1.1号にはこうあります。
日本でも40年以上前から植毛手術は行われてきましたが、近年自毛植毛を移植する技術が飛躍的に向上しました。手術の費用は50万~150万円ほど。フィナステリドは保険適用外なので1か月1万円ほどの費用が掛かります。寂しくなっていく頭髪にどう対処するか。その判断材料を得るためにも、近くの皮膚科を一度訪ねてみてはいかがでしょうか。
先ほどの本の著者は、日本を代表する自毛植毛専門のクリニックの院長です。ですから、少し『自毛植毛寄り』の内容にしていてもおかしくはありません。情報というのはそれくらい疑っていた方がいいですからね。盲信、過信はいけません。
しかし、PRESIDENTの記事はの著者はそういうわけではありません。少し長いですが、大阪大学大学院医学系研究科皮膚・毛髪再生医学寄附講座教授です。つまり、決して自毛植毛寄りの人だけが自毛植毛を推奨しているわけではないのです。
一回で『50万~150万円』は決して安くありませんが、人工毛植毛をした場合の、メンテナンス費用を考えると、費用の面でも結局は自毛植毛の方が安くなるのです。しかも、記事にあるような『感染』の問題もありませんからね。『異物』ではないから、拒絶反応もありません。そういう安全性もありますからね。
また、『男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン(2017年版)』にはこうあります。ちなみに、診療ガイドラインとは、10人の専門医が考え得るさまざまな治療法について、国内外の論文から科学的根拠の有無を確認し、推奨度を5段階に分類した評価が見れるものです。
- 推奨度
自毛植毛術は B(男性型脱毛症)、C1(女性型脱毛症)
人工毛植毛術は D。
- 推奨文
男性型脱毛症には自毛植毛術を行うよう勧める.女性型脱毛症には自毛植毛術を行ってもよい。 一方,男性型脱毛症・女性型脱毛症ともに人工毛植毛術を行うべきでない。
- 解説
自毛植毛術の有用性に関して,男性型脱毛症や女性型脱毛症に対するシステマティック・レビューやランダム化比較試験は実施されていない。しかし, 2015 年度において世界全体で 397,048 件(男性 84.7%, 女性 15.3%)の自毛植毛術が実施されている。さらに,Beehner は著書の中で複数の報告を検討し,自毛植毛術は 82.5%以上という高い生着率が得られることを記載している。
一方,人工毛植毛術については,過去に多くの有害事象の報告があるため70),米国の食品医薬品局(Food and Drug Administration)は人工毛自体を有害器具として指定し,人工毛の使用を事実上禁じている。
また,人工毛植毛術の有用性に関して,1 件の症例 集積試験が実施されている.人工毛を用いた,133 名の被験者を対象とした観察期間 3 年間の 症例集積試験において,91.4%の症例では人工毛の脱落が10%以下,7.8%の症例で15%,0.8%の症例で20%の脱落であったと報告されているものの,長期間にわたり利益が危険性を上回るとする根拠は乏しい。
何と、診療ガイドラインの評価では、最低評価の『D』なんですね。ちなみに、
といった育毛剤を使用することは、すべて『A』評価がついています。しかし、フィナステリドとデュタステリドに関しては、女性が使用するとなると『D』となります。特に妊娠中の女性が服用し、胎児が男の子だった場合は性器が奇形になるおそれがあるため、妊婦や妊娠の可能性がある女性は厳禁なのです。
『D』というのはそのくらい恐ろしい評価になります。そう考えると、人工毛植毛はもはやめた方がいいと断言したほうがいいかもしれませんね。
一方で、女性の場合は髪の毛が長いためそれほど結び目が目立たないというメリットがあります。そのため、男性に比べるとメンテナンスに行く頻度は少なくなってもそれほど問題ありません。