ワキガの原因となる食べ物とは?ワキガは肉食によって悪化する?
主に肉食をすることがワキガ臭を悪化させる原因だと言われています。
高カロリー食をとっていると、ワキガの原因であるアポクリン汗腺や皮脂腺が肥大し、発達する傾向があります。高カロリー食をとっていると、アポクリン汗腺や皮脂腺が肥大し、発達する傾向があります。高カロリー食によって皮脂腺が肥大すると、脂質の代謝排出を皮脂腺だけでは処理できず、その分泌をアポクリン汗腺が助けるようになり、アポクリン汗腺も発達すると考えられています。専門家は最もワキガ臭の原因になる食事は『肉食』と断言します。『肉食→魚食→大豆食』に変えることで様々なメリットを得ることができます。
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ワキガの原因をいくつか挙げるとするとこうなります。
逆に言うと、これらの原因がなければワキガで悩むことはほぼ無いと言えることになるわけですね。
このまずの原因の『アポクリン汗腺』ですが、これは完全に体質です。例えば下記の表は人種別におけるワキガ体質の割合です。
人種別におけるワキガ体質の割合
黒人はなんと100%全員がワキガですね。その事実について各専門家は様々な見解をしています。例えば、『体臭・多汗の正しい治し方』にはこうあります。
私の推測では、黒人は体表面の色が黒いことによって、視覚的なものより、性的信号としての体臭が、長らく重要な位置にとどまったものと思われます。しかし、欧米人にもワキガ体質が多いことも考え合わせると、最も大きな要因は、食生活のありかたにあるようです。
また、『ワキガはたった30分で完治します!』にはこうあります。
それは、日本人が農耕民族で、白人や黒人が狩猟民族であることによります。狩猟民族にとっては動物臭は不快なニオイではありません。しかし、農耕民族には動物臭は臭く感じるのです。その証拠に日本人は臭みをなくした食肉を好み、本来の肉のニオイをもった欧米の牛肉などを敬遠する人が少なくないでしょう。
我々人間は人種によって価値観が違うという事実が浮き彫りになります。確かに、黒人のあの筋肉隆々とした体つきを見ると、彼らからある種の『獣臭』を覚えます。それは、単に『獣臭い』ということではなく、『まるで運動能力の優れた動物のように荒々しく素早くパワフルだ』という印象を持つわけです。オリンピックで活躍する選手もほとんどが黒人選手ですからね。彼らの運動能力はまるで獣レベルです。
他方日本人を含めたアジア人は、背が小さく、ヒョロヒョロで、弱弱しい印象を覚えます。その代わり頭が良く、計算に長けているので、ものづくりや繊細な仕事をこなしたら右に出る者はいない、という印象です。
動物や虫と一緒に暮らす民族を見ると大体が黒人です。我々日本人は、そのような人達を見ると、まるで異世界の人かのように思えますが、同じ人間でも、人種が違うだけでこれだけ価値観が違うということがわかりますね。
その価値観の違う生き方の中で、『ニオイ』に対する考え方も違うということです。我々日本人が『異臭』だと思うものは、違う人種から見ると『良いニオイ』ということがあるのです。自分の周りが100%ワキガだった場合、逆にそうじゃない人のニオイの方が『異臭』になりますからね。
さて、そうした背景がある中、黒人のほとんど全員の肌の中には『アポクリン汗腺』が非常に多く存在しています。ですから、もし日本人であってもこの『アポクリン汗腺』が人よりも多くある場合は、ワキガ体質であると言っていいでしょう。とにもかくにもまずはこの『アポクリン汗腺』が体にあるかどうか。それがワキガ体質であるかそうじゃないかを決める大きなポイントとなります。
『ニオイをかげば病気がわかる』にはこうあります。
ところで、美容整形外科で行われているワキガ治療手術は、アポクリン腺を一つひとつレーザーで焼き切るという方法をとっています。こうして人工的にアポクリン腺を取り除いてしまっても、人体や生活にはなんの支障もないようです。
この方は、東京教育大学大学院を修了した理学博士です。嗅覚研究の第一人者として第一線で活躍するニオイのプロです。このように、アポクリン汗腺を切除することがワキガ体質の根本治療であるということは、証明されています。
ただし、アポクリン汗腺があれば確実にワキガになるかというと、そうとも言い切れません。アポクリン汗腺があってもそこから出るアポクリン汗が、他の原因と交じり合わなければワキガ臭は抑えられます。先ほどのワキガ臭が出る流れを思い出しましょう。アポクリン汗は、
などを多量に含んでいて、分泌されたときは無臭ですが、毛穴や皮膚の表面にある細菌によってこれらの成分が分解されると、ワキガ臭の原因となります。つまり、アポクリン汗自体は無臭なんですね。
ですからあの流れを見てわかるように、アポクリン汗が、
と交じり合い、あるいは細菌に分解されなければワキガ臭は放たれません。そこで、もう一度先ほどの『体臭・多汗の正しい治し方』を見てみましょう。
私の推測では、黒人は体表面の色が黒いことによって、視覚的なものより、性的信号としての体臭が、長らく重要な位置にとどまったものと思われます。しかし、欧米人にもワキガ体質が多いことも考え合わせると、最も大きな要因は、食生活のありかたにあるようです。
ここで浮上してきたのが『食事のありかた』です。『ワキガ・多汗症治療の最前線』にはこうあります。
ワキガの人の先祖は食生活に恵まれていた?
(省略)原因の一つは、長い間の食生活にあるのではないかと考えられます。欧米人は、肉食の高カロリー食を祖先の代から続けてきましたが、これにたいして、東洋人は菜食が主というより、粗食に耐えてきたということがいえます。この栄養摂取の差が、わきの下のアポクリン汗腺や皮脂腺の発達に大きく影響しているのです。つまり、高カロリー食をとっていると、アポクリン汗腺や皮脂腺が肥大し、発達する傾向があります。高カロリー食によって皮脂腺が肥大すると、脂質の代謝排出を皮脂腺だけでは処理できず、その分泌をアポクリン汗腺が助けるようになり、アポクリン汗腺も発達すると考えられています。
つまり、アポクリン汗腺が多い人でも、食生活を見直せば『それ以上の悪化』を抑えることができる可能性があるわけです。一度流れを見てみましょう。
つまり、元々あったアポクリン汗腺が『肥大』し、更に状況が悪化するのです。それに加えて皮脂腺までも大きくなり、ワキガの原因物質を増やすのですから、これは大ごとですね。
ということは、なるべく『高カロリー食をとる』ことをやめたいわけです。そうすれば『それ以上の悪化』を抑えられるわけで、ワキガ臭を抑えることが出来る可能性が増えるわけですね。
『ワキガ・多汗症治療の最前線』にはこうあります。
これにくらべ、我が国の場合、とりわけ農村では、昔は肉類をほとんどとらず、魚介類も現在ほど豊富ではありませんでしたから、脂肪分の摂取量も少なく、皮脂腺やアポクリン汗腺が発達しなかったと考えられます。
食生活を『肉食→魚食→??』に変えれば、皮脂腺とアポクリン汗腺の発達を抑えることが出来る可能性があるんですね。では一体どんな食事をとればいいのでしょうか。それはページ下部に説明します。
それだけではありません。肉類に多い脂肪は、腸内で酸化して過酸化脂質となり、これが皮脂腺から漏れ出すことで、悪臭になります。
さらに、『からだのニオイは食事で消す —体臭は内臓からの注意信号』にはこうあります。
動物性食品の多い都市型の食事で便秘が増加
(省略)夕食も、魚や菜っ葉のおひたし、煮しめ、切り干し大根、きんぴらごぼうなどの和風のおかずは影をひそめ、ハンバーグ、焼肉、グラタン、フライドポテト、コロッケなどの高脂肪のおかずが中心になっています。このように食事が欧米化して、昔ときわだって違ってきているのは、食物繊維をとる量が不足していることです。そして、それが便秘の一番の原因になっているのです。
便が長く体内にとどまっていると、腐敗や異常発酵が進み、
などの毒性物質が生じる可能性があります。するとそれが血液に交じって体内に駆け巡れば、ニキビや肌荒れ、そしてワキガなどの原因となるのです。下記の記事ではそのデトックス(解毒)の重要性について書きましたので、併せてご確認ください。
更に、
を摂りすぎると、それらを消化・分解するのに時間がかかり、腐敗の原因になりやすいのです。また、動物性たんぱく質というのは飽和脂肪酸であり、それだけで腸内の悪玉菌を増やします。すると、その悪玉菌がたんぱく質を分解して、アンモニアなどのニオイ物質にしてしまいます。それが腸から血管を通り、体臭として発生するんですね。
下記の動画は、『腸内が悪玉菌優勢になっている可能性がある9つのサイン』について説明していますので、併せてご確認ください。
腸内の悪玉菌増殖を見極める9つの症状
ですから、腸内フローラは常に『善玉菌優勢』にする必要があります。ですが、肉食は悪玉菌を元気にさせる行為ですから、腸内関係を悪くすると言えるんですね。
また、下記の記事に書いたように、
レオナルド・ディカプリオやブラッド・ピット、トム・クルーズ、マドンナ、カルロス・サンタナ、などの有名人は加齢を抑えるためにも肉食はしていないそうです。獣肉には動物が排泄するはずだった老廃物を含んでいるので、それによって老化が進んでしまうからですね。
老化が進むということは、活性酸素からの攻撃を受けやすくなるということです。シミも、シワも、全て老化現象です。活性酸素からの攻撃ということはつまり、『酸化』ですね。もう一度、ワキガ臭と加齢臭が発生する原因と流れを見てみましょう。
以下が加齢臭が発生する原因と流れです。
ワキガ臭の原因である『細菌に分解され』も、厳密には『分解・酸化され』ですから、ワキガ臭も加齢臭も、細菌によって酸化されることは、ニオイの原因となるのです。ですから、この酸化を防ぐことは体臭の抑制につながると言えるんですね。しかし、肉食をするとこの酸化が促進されるような体になってしまうということなのです。そうなると、
といった、ありとあらゆる体のトラブルの原因となってしまいます。つまり肉食というのは、
という理由により、まさに『体臭を強くするためにする行為』と言っても過言ではないかもしれません。
それを防ぐためには、やはり肉食を避ける、つまりワキガの原因となる食事を避けるという『消極対策』と、ワキガを改善させる食事を摂るという『積極対策』の2つのアプローチをすることが大切になります。
『積極対策』として挙げられる栄養素が、
ですね。下記の記事を見て、これら抗酸化物質と腸内フローラの改善に役立つ栄養素の詳細をご確認ください。
ワキガ対策として有効なサプリメントは必要な栄養素を考えれば見えてくる – Inquiry. |
ワキガにヨーグルトや乳酸菌は効果ある?毎日善玉菌が優位になるように意識しよう – Inquiry. |
また、後で説明しますが、『肉食→魚食→大豆食』ですね。たんぱく源を『大豆』に変えればいいのです。大豆が栄養が豊富で、『大豆サポニン』という抗酸化物質も含まれていますから、そうすることにより、
という効果を得ることが出来るわけです。大豆に関するその他の情報は下記の記事をご覧ください。
男性が摂取しすぎると『女性乳房化』という現象が起きる、というリスクがありますが、基本的には食事は『過剰摂取』をすればどんなものでも毒になりますからね。ほどよく摂取すれば問題ありません。
下記の記事に書いたように、
『最後に読む育毛の本』にはこうあります。
面白いのは、薄毛人口率の高い国は、ファーストフードをはじめとした便利食が多い先進国に共通しているという点でしょう。安いファーストフードのハンバーガーなどは、塩分やうまみを感じさせるための添加物がてんこ盛りで、安価な肉が原料となっています。知り合いの栄養士は、つきあいでハンバーガーをどうしても食べなければいけない状況でない限り、絶対に食べないと語っていました。本人は、ファーストフードの肉はゴミの塊だと認識しているのです。『あんなものは毒以外のなにものでもない』と。
ハンバーガー等に使われる肉は、栄養士から言わせれば『ゴミの塊』であり、『有害物質』です。有害物質をあまり体内に入れすぎると、排泄機能が追い付かず、頭皮下にそれが蓄積されて毛母細胞が弱り、薄毛の原因にもなります。
肉類というのは往々にして、『美味さ』を求める人が食べる食材です。ですから、どうしてもそこに添加されるものは、『うまみはあるけど健康に悪いもの』になりがちなんですね。
また、『見た目』にも余計な手が加えられています。例えば、『子どもと添加物 33のポイント』にはこうあります。
毒性の強い添加物が使われている
子供のお弁当の定番といえるウインナーソーセージですが、使うのはやめたほうがいいでしょう。なぜなら、毒性が強く、しかも発がん性物質に変化することがある添加物が使われているからです。ウインナーソーセージは、各ハムメーカーから出ていますが、それらの原材料を一度よく見てください。
発色剤(亜硝酸Na)という文字があるはずです。これは、ウインナーが黒ずんで『まずそう』に見えてしまうのを防ぐとともに、保存性の向上の目的で使われている添加物です。しかし、亜硝酸Naは非常に毒性が強く、これまでの中毒事故から産出されたヒト致死量は、0.18~2.5gです。ちなみに猛毒の青酸カリ(シアン化カリウム)の致死量は0.15gです。亜硝酸Naの致死量は幅がありますが、最低の『0.18g』は、青酸カリに匹敵する毒性ということになるのです。
このようにして基本的に、『加工された肉食品』というものは摂取を推奨されないのです。加工食品だけでも推奨されないというのに、扱いの難しい肉類となると尚のこと余計な手が加えられているのです。有害物質は結果的にワキガや体臭の原因ともなります。食事をする際は、
を意識して摂るようにしましょう。
『におわない人の習慣』にはこうあります。
『肉より魚、魚より大豆』の食生活』
(省略)『食事で入ってきたたんぱく質で分解しきれなかったもの、これが問題になります。動物の肉の場合は、脂質も多く、代謝に時間がかかります。腸内の善玉菌がこれを分解することで、アセトアルデヒドや、アンモニア、インドールなど、刺激臭をもつ物質がたくさん作られてしまいます。腸内環境の悪化は体臭に直結してしまいます。大豆から摂取できる、大豆サポニンは抗酸化作用を持っています。肉を食べるよりも豆腐を食べてください。
先ほども言ったように、『肉食→魚食→大豆食』ですね。たんぱく源を『大豆』に変えればいいのです。そうすることにより、
という効果を得ることが出来るわけです。
また本にはこう続きます。
これに加えて、納豆やヨーグルトなどの発酵食品を食べれば、腸内環境はよくなります。しかも、悪玉菌の活動を抑制することもできるようです。
腸内環境を整える方向からも、悪臭を抑えるアプローチができるわけですね。それについては、『体臭をなくす。ホントなの↑ウソなの↓』にはこうあります。にもこうあります。
カラダの内側からのにおいケア
(省略)まず腸内の善玉菌を増やし、悪玉菌を減少させる食生活が求められる。腸内の善玉菌を活性化するのは、オリゴ糖。オリゴ糖を含む大豆やごぼう、アスパラやタマネギ、蜂蜜が有効だ。また、食物繊維も悪玉菌をきれいに掃除して体外に排出する。つまり、悪玉菌の出した毒素や有害物質、悪臭物質などもまとめて吸着し、便として体外に排出する。豆類、海藻類、こんにゃくなどが食物繊維をたくさん含んでいる。
腸内環境と悪臭の関係について出ていますね。つまり、肉食をやめ、
などを食事の中に摂り入れることで、ニオイの原因を大きく抑制することに成功するのです。それに、これらの食生活は本当に体にいいですからね。その恩恵は計り知れません。
もし自分が体質的にアポクリン汗腺が人よりも多くワキガ体質であっても、それを『それ以上悪化させる』ことは努力によって抑えることが可能です。食事の面からそれを最適化してみましょう。
以下の動画では、『気になる口臭・体臭・加齢臭』の著者でもある五味先生が、ここにある情報を教えてくれていますので、ご覧ください。
食生活と体臭の関係について教えてください。(体臭多汗Q&A 33)
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