乳首のワキガ(チチガ)とか、ヘソガなんてあるの?
ありますが、それを発生させる人はごくごく稀だと言えます。
ただ、おへそにはワキと同じようにアポクリン腺が存在する可能性があります。したがって、ワキガ臭と同じようなニオイがする可能性は否定できません。
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乳首からワキガのニオイがする『チチガ』を発する人は、日本人にはめったにいないと言えます。
たしかに、ワキガの原因物質であるアポクリン汗を出すアポクリン汗腺は、
に存在しています。下記の記事に書いたように、
ワキガのセルフチェック!ワキガ診断をしてみよう! – Inquiry. |
ワキガ臭というのはかつてフェロモンの役割を果たしていた可能性があります。ですが、四足歩行から二足歩行になり、主に肛門や性器の周辺から放っていたそれらのニオイが、乳首周囲や腋窩部(脇の下)、外耳道など、体の前面に移りました。このような背景があり、そのフェロモンを出すアポクリン汗腺は、このような場所に増殖するようになったわけです。
ただし、『気になる口臭・体臭・加齢臭』にはこうあります。
『すそワキガ』も、原因はワキガと同じアポクリン腺にあります。前述したように、大昔の人間には、全身にたくさんあったアポクリン腺ですが、現代ではほとんど退化してしまいました。一部まだ残っているのがわきの下で、そのほか、耳の中、へそ回り、外陰部の周辺などです。さらに、日本人の場合は、ワキ以外にアポクリン腺が存在することはとてもまれで、あったとしても、腺自体、活動していないでしょう。それでも、性器周辺に限って、他人にも感じる程度のニオイを発することがあり、これを俗称ですが『すそワキガ』と呼んでいます。
すそワキガについては下記の記事に書きましたので併せてご確認ください。外陰部臭症ですね。性器周辺のワキガ臭のことです。
この説明では、
だけしか出てきておらず、しかも『ほとんどがわきの下』だと説明しています。つまり、確かに理論上は乳首の周りにもアポクリン腺があるのですが、日本人の場合は、ワキ以外にアポクリン腺が存在することはとてもまれで、あったとしても機能しておらず、腺自体、活動していないんですね。
ということは、ここに出てきてすらいない『乳首のワキガ(チチガ)』で悩む人は、ほとんどいないことになります。
ただ、もし、
等の現象がある場合は、チチガを疑うべきかもしれません。
ワキガの原因であるアポクリン汗は、
などを多量に含んでいて、分泌されたときは無臭ですが、毛穴や皮膚の表面にある細菌によってこれらの成分が分解されると、ワキガ臭の原因となります。黄色い汗ジミは、これらアポクリン汗の成分である、
などが原因であると考えられます。つまり、多汗によってびしょ濡れになっても、それらのシミが出来ないのであれば、そこにワキガはない、と考えることが出来るのです。しかし、洋服の色が変わってしまうほど色が染みつくようであれば、それだけアポクリン汗の成分が濃いということになります。
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また、先ほどの記事に書いたように、『体臭・多汗の正しい治し方』にはこうあります。
ワキガは性ホルモンの刺激でおきる
(省略)女性が妊娠したり、出産したりすると、一時的にワキガ臭を放つことがあります。また、月経周期によっても、ワキガ臭は変化することもあります。
女性の場合は、女性特有のそうした現象の際に、『一時的にワキガ臭を放つ』可能性があります。それは、性ホルモンの影響で皮脂の分泌量等に変化があるからですね。その場合は『一時的』ですから、徐々に改善されていいます。
また、出産後はエストロゲンの分泌の調節がうまくいかないので、脱毛症が起きやすくなります。また、出産だけではなく、生理不順や更年期などによっても同じことが起きます。産後うつ、マタニティブルーズなどもそうですね。
しかし、その時期が終われば元に戻る場合がほとんどです。つまり女性の場合、それらの現象によって一時的に、
等の問題に直面する可能性がありますが、それはあくまでも一時的だということです。
もし、チチガに悩んでいる場合でも、手術をしてアポクリン汗腺等を切除する選択肢を取れますが、すそワキガ同様、医師たちは推奨しないでしょう。生活習慣の見直しをし、
の3大要素を最適化すればほとんどの問題は解決するでしょう。
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また、それら3大要素の最適化の恩恵は計り知れません。ありとあらゆる問題の最適化に繋がりますから、ぜひ3大要素の最適化の方に目を向けるようにしましょう。
以下の記事に書いたように、
ワキガのセルフチェック!ワキガ診断をしてみよう! – Inquiry. |
自分がワキガかどうかをセルフチェックする方法は、以下のポイントをチェックすることです。
まずこのポイントに当てはまることが多い場合は、自分がワキガである可能性が高いと言えますね。しかしこれに追加して、
が臭うという場合も、ワキガである可能性があると言うことができます。
乳首のワキガ(チチガ)なんてあるの?確認する方法とは – Inquiry. |
いわゆる、
ですね。しかし記事にも書いたように、すそワキガになる確率というのは極めて低いと言えます。日本人の10~15%がワキガ体質であるという数字は少ないのは以下を見てわかることです。
人種別ワキガ体質の割合
しかし、これがすそワキガになる確率となるとこうです。
しかも、男女の比率で考えた場合はこうなります。
ほとんどが女性ですね。男性となるとほぼ存在しません。しかも女性の場合でも、すそワキガだと思ったら単なるオリモノのニオイだったとか、あるいは別の婦人科系の病気だったということもありますから、すそワキガになること自体があまりないんですね。また、チチガに関しては参考書に詳細すら書いていません。したがって、すそワキガよりももっと該当する人が少ないと言えるでしょう。では、
というのはあるのでしょうか。
ではここで、ワキガ臭が発生する原因と流れを見てみましょう。
ワキガ臭というのは、まず第一にアポクリン腺がどれだけ多いかということが関係してきます。先ほどあったように、黒人や白人はその数が圧倒的に多く、アジア人は圧倒的にその数が少ないということですね。そしてそのアポクリン汗腺は、
に存在しています。つまり、乳首や外陰部からニオイが発することは、理論上つじつまが合うのです。そして同じように、おへそや耳の中、肛門まわりもそうですね。ただし、『気になる口臭・体臭・加齢臭』にはこうあります。
『すそワキガ』も、原因はワキガと同じアポクリン腺にあります。前述したように、大昔の人間には、全身にたくさんあったアポクリン腺ですが、現代ではほとんど退化してしまいました。一部まだ残っているのがわきの下で、そのほか、耳の中、へそ回り、外陰部の周辺などです。さらに、日本人の場合は、ワキ以外にアポクリン腺が存在することはとてもまれで、あったとしても、腺自体、活動していないでしょう。
日本人の場合は、ワキ以外にアポクリン腺が存在することはとてもまれで、あったとしても、腺自体、活動していないというのが現状なんですね。ですから、へその周辺には確かにアポクリン腺が存在する可能性がありますが、日本人の場合はそうである可能性は非常に低く、あったとしてもそこからワキガ臭がすることはほぼないんですね。
ただ、へそに溜まる『ゴマ』は、
などによって構成されています。ワキガ体質でない人であってもこのような不要物が溜まってしまえばニオイの原因となりますので、少しでもアポクリン腺のある、あるいは脂性の人のへそのゴマはもっと臭う可能性があります。
シャワーやお風呂に入っても、なぜだかとくに汗のかいて覚えのない耳の中が汚れていると実感するときがありますが、身に覚えがないからといって、
等を丁寧に洗わないと、その部位の性質上、そこからニオイを発してしまう可能性があります。共通して『蒸れやすい』ということもありますし、汚れが溜まりやすいんですね。ですからそこには、『~カス』と言われるような、へそで言ったらこの『ゴマ』のような独特の汚れが溜まるのを、我々はよく知っているはずです。
ただし、耳の中を洗うといっても、耳の穴に指を突っ込んだり、綿棒を突っ込むのは危険だからやめたほうがいいと専門家は言います。極端な話、耳垢は掃除しなくていいとさえ言います。放っておいても勝手に耳垢は取れるからですね。
しかし、多くの人は耳かきや綿棒を使ってどうしても耳の穴をほじくりたくなります。専門家から言わせると、その行為によって逆に耳垢が奥に入ったり、耳の中を傷つけて中耳炎になったりする恐れがあるので、放っておいた方がいいんですね。下記の動画はクオリティは低いですが、言っていることは専門家とピタリ同じです。
正しい耳そうじのやり方
同じく、へその穴も掃除をするときは注意が必要です。性器もそうですが、いずれもすべてデリケートな場所ですからね。掃除も慎重に行うようにしましょう。下記の動画がわかりやすいと言えます。
201209_3_223健康講座正しいおへその掃除の方法.mp4
これによってお腹が痛くなることもありません。へそ掃除をしてお腹が痛くなる理由は、強くこすってしまうからですね。耳の中の構造同様、へその奥にも体の器官や内臓がありますので、そこを圧迫したり傷つけたりしないよう、優しく丁寧に扱うようにしましょう。