お酒(アルコール)は体臭やワキガの原因になる?緑茶はワキガ対策として有効?
アルコールの飲み過ぎで腸内環境が悪化することがあります。
腸内フローラの環境が悪化すると体臭の原因となりますし、様々な病気になる可能性があり、それによる体臭の原因となります。また、アルコールによって血行が良くなれば発汗しやすくなり、ワキガ体質の人はワキガ臭を発散しやすくなります。
また緑茶にはカテキン等の殺菌成分、抗酸化成分がが含まれていますので、ワキガに有効だと言えます。しかし、どれほど有効かというと、それほど有効だとは言えません。専門家が推奨するのは、
ですから、わざわざ緑茶を選ぶ必要はないでしょう。
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お酒を飲むと体臭の原因となります。それについてはまず下記の記事に書いたように、アルコールには利尿作用があるからですね。記事にはお茶やコーヒーといったカフェインの利尿作用についてしか書いていませんが、アルコールにも利尿作用があります。
すると記事に書いたように、それによって唾液の分泌が減ることに繋がります。尿となって水分が出てしまうことで、更に唾液の量が減ります。従って、お茶、コーヒー、アルコール類を飲むことが口臭に繋がるということがわかるわけです。
また、ジュースや炭酸飲料には砂糖がたくさん入っていて、それを代謝するために大量の水が必要です。アルコールも全く同じように分解の為に大量の水分が必要で、そうすると更に喉が渇いてまたそれらを飲んで、を繰り返していると、そのうち体内から水分がなくなって、結果、唾液が減少して、口臭の原因となるというわけです。
つまりアルコール類を飲むと、
ということで、とにかく体の水分が減って唾液の減少につながり、口の中の細菌が繁殖しやすくなり、口臭の原因となりがちだということです。また単純にお酒を飲むと口から『お酒のニオイ』がしますよね。アルコール類を飲むと口臭の原因となるのです。
また、それは『口臭』ですが、アルコール類は『体臭』の原因ともなります。
一般社団法人日本生活習慣病予防協会『アルコールの飲み過ぎで「腸内フローラ」が悪化 肝炎や大腸がんに影響』にはこうあります。
アルコールは腸内環境に影響しており、習慣的に飲み過ぎている人は「腸内フローラ」が悪化することが判明した。腸内細菌の環境が悪化することで肝炎や大腸がんの発症リスクが高まる。
参考
アルコールの飲み過ぎで「腸内フローラ」が悪化 肝炎や大腸がんに影響一般社団法人 日本生活習慣病予防協会
まず、アルコールを飲みすぎると、腸内環境を悪くします。『腸内フローラ』とは、腸内に広がっている『花畑』のことですね。たくさんの細菌がまるで花畑で花を咲かせているように見えることから、『フローラ(英:flora)』という名前がついています。
腸内フローラって?
ビオフェルミン製薬が出しているこの動画にはこうあります。
何らかの原因で悪玉菌が優勢になってしまうと、腸内腐敗が進み、様々な生活習慣病の原因になることもあります。
腸内フローラの環境が悪くなり、悪玉菌が優勢になると、病気を患う可能性があるんですね。その様々な病気が、ニオイの原因となることがあるのです。『ニオイをかげば病気がわかる』には『病気のニオイ』として、以下のような表をまとめています。
病気のニオイ
糖尿病 | 甘いニオイ |
---|---|
黄熱病 | 血なまぐさいニオイ |
壊血病 | 生ごみのニオイ |
腸チフス | 焼きたてのパンのニオイ |
ジフテリア | ひどく甘ったるいニオイ |
ペスト | リンゴの腐ったニオイ |
コレラ | 腐敗性バクテリアのニオイ |
はしか | 生臭い鳥の羽のニオイ |
痛風 | 古いビールのニオイ |
胃腸病 | 卵の腐ったニオイ |
腎炎 | アンモニアのニオイ |
フェニールケトン尿症 | かび臭い |
メープルシロップ尿症 | メープルシロップの甘いニオイ |
イソ吉草酸血症 | チーズのニオイ |
メチオニン代謝不能 | ゆでたキャベツのニオイ |
魚臭症候群 | 魚臭いニオイ |
自律神経失調症 | 炊き立てのご飯のニオイ |
統合失調症 | トランス-3-メチル-2-ヘキセン酸の刺激臭 |
緊張型分裂症 | 枯れた草のニオイ |
消化器系の障害 | すっぱいニオイ |
肺機能の障害 | 肉の腐ったニオイ、むかむかするニオイ |
心肺機能の障害 | 焦げ臭いニオイ |
肝機能の障害 | ネズミ臭 |
腎機能の障害 | おしっこのニオイ |
加齢臭 | 脂臭いニオイ |
アルコールを飲みすぎると様々な病気になりますが、その病気によってこのように様々な体臭を発してしまうんですね。その病気の種類は色々あって、
等、様々な病気にかかるリスクがあります。したがって、アルコールを過剰摂取して病気にかかると、体臭を招く結果になるわけですね。
またそれだけじゃなく、ただ『腸内フローラの環境を悪くする』だけでも、それが体臭の原因となります。『気になる口臭・体臭・加齢臭』にはこうあります。
腸内バランスを整え体臭予防
腸の中には百種類を超える常在菌が住みついているといわれています。このうち、ビフィズス菌などの善玉菌は、腸内の消化・吸収を助け、免疫力を高める役割を持っています。一方、ウェルシュ菌などの悪玉菌は、腸内のたんぱく質を分解し有毒物質を作ります。これが便を臭くする原因にもなります。そのほか、大腸菌など日和見菌といって、もともと悪玉菌ですが、食事や体調により善玉菌にもなる菌も腸内にはいます。これら腸内の菌のバランスが崩れ、ビフィズス菌などの善玉菌の数が減ると、悪玉菌が一気に増加し体臭を臭くすることにつながります。
悪玉菌が増えると、
と出てきましたね。したがって、腸内フローラの環境を良くすることは、体臭の改善につながるということになります。先ほどのビオフェルミン製薬の動画でも、
そこで多く利用されるのが乳酸菌です。こうして外から摂り入れることで、腸内フローラを善玉菌優性の状態にできるのです。
とあります。『ビフィズス菌』とは、下記の記事にも書きましたが、
自然界に広く存在している、『オリゴ糖などの棟を利用して乳酸をはじめとする酸をつくりだす細菌の総称』ですね。そのうち体内にも乳酸菌が存在していて、
などの善玉菌と呼ばれる菌が、乳酸菌です。ビオフェルミン製薬の場合、そうした理由から腸内フローラの環境を良くするための補助商品として、『ビオフェルミンS』等の錠剤を販売しているというわけです。
『気になる口臭・体臭・加齢臭』にはこうあります。
腸内の善玉菌を増やすには、ヨーグルトを食べてビフィズス菌を直接補給するのが最適ですが、経口摂取したビフィズス菌は、胃の酵素によってあらかた死滅してしまうので、毎日欠かさずヨーグルトを食べ続けて、少しずつ善玉菌を増やしていきましょう。
ビオフェルミンSじゃなくても、ヨーグルトなんかでもいいんですね。後は、先ほどのEDと乳酸菌の記事に詳しく書きましたので、併せてご確認ください。そこにも書いたように、善玉菌に有効な食材は、
とたくさんあります。とにかく、腸内フローラの環境を良くする食品を意識して摂り、この問題を最適化したいですね。
ワキガにヨーグルトや乳酸菌は効果ある?毎日善玉菌が優位になるように意識しよう – Inquiry. |
また、アルコールを摂取すると、体がほてり、顔が赤く、熱くなることがあります。あれは、アルコールによって血行が良くなっている証拠です。血液の循環がよくなり、汗もよくかくようになります。
それは、ワキガ体質の人や多汗症の人にとっては一大事です。そうした体質の人は、ニオイを気にしてなるべく発汗しないような生活を送ることが強いられますから、アルコールの摂取にはそうした理由からも注意が必要ということになります。
多汗症とワキガの因果関係とは?ニオイの原因を作りやすい汗っかき – Inquiry. |
つまり、アルコール類を過剰摂取すると、
わけです。これだけの理由があることから、アルコール類とニオイというのは密接に関係していると言えるわけですね。ただ、下記の記事にも書きましたが、
アルコールが原因でEDになる?『適度』と『過度』の違いを知ろう – Under”I” |
『適度な飲酒』は酸化ストレス(活性酸素から受ける攻撃)を和らげる効果があり、自律神経を整えて、ストレスを緩和する効果を期待できます。何事も『過度』ではなく、『適度』にすることが大事ということですね。
ちなみに下記の動画は、あらゆる体臭について知り尽くす五味常明先生の出している公式動画です。
タバコやお酒は体臭を強くするのでしょうか?(体臭多汗Q&A 31)
緑茶にはカテキン等の殺菌成分が含まれています。これを利用してワキガの治療をするというのは考え方としては間違っていません。『あたらしい栄養事典』にはこうあります。
渋み成分のカテキンが認知症の抑制などに有用
緑茶にはさまざまな栄養成分が含まれますが、渋み成分のカテキンと甘味成分のテアニンが有名です。カテキンには強い抗酸化力が認められているほか、認知症、糖尿病、肥満の予防など、さまざまな健康効果を破棄するといわれています。
カテキンには、
が期待できるので、これをワキに塗ってワキで細菌が繁殖するのを抑制すると、多少効果を得ることができるでしょう。実際、水で濡れたタオル等で拭くだけでも効果があると言われているわけですから、それを緑茶に変えれば更にそれよりも抗菌効果を得ることができ、ニオイの抑制に繋がります。やり方は下記に書いたレモンマッサージ等と同じで、
レモンがワキガ対策になる?体臭に有効なレモンタオルマッサージとは – Inquiry. |
ということになるでしょう。これもレモンタオルマッサージ同様、『ワキガに有効』かどうかはさておき、体臭には有効だと言えます。ただし専門家は『ワキガに有効なのはリンゴ』だと言っていますから、わざわざそうじゃない緑茶を選ぶ必要もないでしょう。ただ、もしそこにリンゴがなく、緑茶しかない場合であれば、一時しのぎの代用としては役立ちます。
ただ、ワキガ体質の人が下記のようなデオドラント剤のふき取りシート一つ持っていないという状況もなかなかありませんからね。それでも、それがなくなって緑茶しかないというときは、一時しのぎになりますね。
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やはりワキガ体質の人が使うべきなのは、しっかりとその悩みに特化して作られた商品です。ちなみに各デオドラント剤の違いをまとめるとこうなりますね。
種類別デオドラント剤の概要
スプレータイプ | ワキガではないけれど、ワキの汗や汗臭さを抑えたい場合。 |
---|---|
パウダータイプ | ワキガではないけれど、ワキの汗や汗臭さを抑えたい場合。 |
ふきとりシートタイプ | 急な発汗を抑えたい場合。 |
殺菌作用の強いタイプ | 皮膚のかぶれや黒ずみの原因となるので注意が必要。 |
ロールオンタイプ | アポクリン腺の汗を抑制する効果があり、抗菌殺菌作用が強い。 |
スティックタイプ | アポクリン腺の汗を抑制する効果があり、抗菌殺菌作用が強い。 |
クリームタイプ | アポクリン腺の汗を抑制する効果があり、抗菌殺菌作用が強い。 |
ですから、もしワキガ臭を抑えるためにはスプレーやパウダータイプではなく、
を使うといいでしょう。つまり、
ですね。
またあるいは、
ということになります。緑茶にもそれ以外の食物にもたくさん抗菌作用、抗酸化作用があるものがありますが、専門家が推奨しているのは『リンゴ』です。どうせなら有効だと言われているリンゴを使って対策をする方がいいですね。リンゴには、
があります。ただの抗酸化作用ではなくアポタンパクというワキガの原因物質を減らす効果があります。ですから、『ワキにあてるものでワキガに有効なのはリンゴ』ということになるのです。
この緑茶は、『口臭』には有効です。下記の記事に詳しく書きましたが、このように、緑茶は『口臭の予防対策』として紹介されています。しかし、『ワキガ対策』としては紹介されていないので、確かに効果はあると言えばありますが、それほどワキガに有効であるとは言えないわけですね。
しかし私も緑茶を飲む際は、下記の『カテキン2倍』のタイプの濃いお茶を飲むことにしています。口臭を予防してくれるだけでなく、抗菌作用と抗酸化作用があるので、体にいいことは間違いありませんからね。
ヘルシア緑茶などは更にカテキンが豊富です。
ただ、だからといって毎日の水分補給をお茶から行うのはどうでしょうか。下記の記事に書いたように、人間はデトックス(解毒)をすることがとても大切です。
その中で『水』というのはこのデトックスを考える際において、最重要な物質となります。からだにたまる3大毒素は、
ですが、このどれもが体にたまってしまうと、
等の問題が起き、体を不健康状態に陥れます。それに加えて、そうした有害物質をため込んでおくと、
等のニオイ物質も溜まりますから、それが体臭の原因となります。各専門誌を呼んでも、『デトックスをするなら水を飲む』ということが記載されています。『最後に読む育毛の本』にはこうあります。
- 朝食は抜く(水は午前中に500mlは飲む)
どうしても食べたい場合はバナナ、ゆで卵。
- 昼食、夕食時にはたんぱく質を多くとる(糖質はご飯からの摂取で十分)
- 一日をとおして水は最低1.5~2リットル飲む(浄化のため)
※水以外では体の浄化ができません。
※水以外の清涼飲料水は飲まない(お茶、砂糖なしコーヒー、紅茶はOK。ただし水の代わりとしてはカウントしません)
自分の身体から有害物質をデトックスする際、飲むべきなのは水です。お茶等を飲んでもいいのですが、水の代わりにはなりません。
更に、お茶にアルコール同様、利尿作用があります。それはストレスですし、あるいはそれによって体内の水分がなくなります。ちなみに、麦茶であればカフェインがないので利尿作用はありません。ですから、熱中症対策などで水分補給をする際は、ウーロン茶や緑茶ではなく、麦茶か水を飲むのがいいとされています。
ですから、いくら緑茶に抗菌作用等が含まれているといっても、常に緑茶ばかり飲んでいると、カフェインの覚醒作用や利尿作用によって、
等の問題を起こし、自律神経を乱して発汗しやすい体質となり、逆にワキガ臭を発しやすくなる、ということもありえますので過剰摂取は控えるようにしましょう。