水分不足や保湿ケアはワキガとどう関係している？
保湿の仕方によりますが、乾燥させると皮脂と垢フケが出て、それが細菌のエサとなり、加齢臭やワキガ臭の原因となることがあります。
また、水はデトックス（解毒）の最重要物質です。水を飲まないと体に老廃物や毒素が溜まり、それが原因で体臭の原因となることがあります。また、汗の質も悪くなり、ワキガ体質の人はワキガ臭を悪化させる原因となることがあります。
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ワキガの原因の一つに『乾燥』があるという情報がネット上にありますが、私の本棚にある専門家の10冊以上の本に、『ワキガの原因が乾燥』であるということは直接は書いていません。しかし、ネット上では、『乾燥すると、皮脂と垢が出る』とあり、その皮脂と垢がワキガの原因になるとあります。
ではここで、ワキガ臭が発生する原因と流れを見てみましょう。
たしかに、二番目と三番目にある『皮脂』のところに該当しますね。しかし、改めて調べても『乾燥すると皮脂と垢が出るから、わきを保湿しよう』ということは書いていません。書いてあるのは例えばこういうことです。
『ワキ汗ワキ臭30分解消法』にはこうあります。
こまめに拭いて、清潔を保つ
（省略）汗をかいたらこまめに拭き取り、できるだけ清潔な状態をキープすること。これは基本中の基本とも言えますが、より効果を持続させるためには、同時に殺菌剤で消毒を行うと良いでしょう。これを一日数回、定期的に繰り返せば、ワキガ臭はかなり軽減できます。
＜制汗剤＞
制汗剤とは皮膚の毛細血管を収縮させることで、発汗を抑える効果を狙った、いわゆる『汗止め』です。こうした汗止めには、古くはミョウバンをがよく使われていました。どちらもニオイのもとになる汗を抑えるわけですから、ある程度はニオイを減少させる効果はあります。
やはりこのように、
などということはありますが、『保湿させる』ということは書いていません。どちらかというと、こまめに拭いたり汗止めをすると、わきの下は『乾燥していく』印象があります。本当に『乾燥がニオイの原因』なのでしょうか。
確かに口臭は、乾燥が原因でなることがあります。
口臭の場合は、口が乾燥すると唾液の減少に繋がり、その唾液が細菌を殺菌してくれる役割を果たしているので、『口が乾くと口臭の原因になる』という事実があるのです。わきの下に『唾液』はありませんからね。やはり乾燥とわきの下のニオイには、あまり関係がないように思えます。ただ、下記の記事に書いたように、
薄毛はどうでしょうか。乾燥をすると、
という問題が起き、脂漏性（しろうせい）脱毛症や、粃糠性（ひこうせい）脱毛症の原因になったり、常在菌がいなくなることで、頭皮が何らかの不調を起こしてしまう可能性があります。
乾燥したフケが毛穴を塞ぎ、菌などが繁殖して毛根が炎症してしまう脱毛症
皮脂が過剰分泌し、こびりついたフケやホコリに細菌が繁殖し、頭皮が炎症してしまう脱毛症
なるほど、こう考えると、『皮膚が乾燥すると、フケが出たり、皮脂が過剰分泌する』という事実が見えてきました。つまり同じ考え方で、『念入りなシャンプー』をすることも注意する必要があります。念入りなシャンプーをすることによって皮脂が必要以上に洗い流され、逆に皮脂の分泌が過多になり、皮脂腺が無駄に大きくなってしまうからですね。そうすると髪の毛に栄養が回らなくなり、薄毛の原因となってしまうのです。
そこに髪の毛が根を張れなくなる。
そしてこの『フケ』ですが、漢字で書くと『頭垢』となります。つまり、フケは『頭の垢』なんですね。そしてだとすると、『乾燥すると、皮脂と垢が出る』という情報が本当であることになります。なるほど、それであれば、確かに『わきの下の乾燥は避けた方がいい』と言えそうですね。
『におわない人の習慣』にはこうあります。
お風呂上がりの『乳液』習慣
（省略）『乳液』というのは、油と水を勢いよく攪拌（かくはん）するとできます。つまりは、混ざり合わないはずの脂と水がお互いに細くなって、混ざり合って、分離しない状態になっているわけです。これを風呂上がりの皮膚に塗ると、皮膚は石鹸で失った皮脂が供給されたと思い、しっかりと吸収します。なので、脂性でも余計な皮脂は分泌されません。もし、乳液をつけないとどうなるか。40歳も過ぎていれば、また、皮脂がばっちりと供給されます。これが酸化するといやーな加齢臭になるわけです。
これは『加齢臭』の話ですが、こと『皮脂』ということで言えば同じですからね。やはり、肌を乾燥させていると、皮脂腺が、
このままじゃまずいから、皮脂を出そう！
として、 皮脂を多く出してしまうんですね。すると、
の原因となるわけです。したがって、やはりワキの下は保湿したほうがいいということになりますね。
ただし、下記の記事に書いたように、いくらわきの下の保湿が大事だからといって、『蒸らす』と臭いの原因となります。
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ですから、通気性の悪い洋服を着て、
これで保湿はバッチリだ！蒸れ蒸れ状態だからな！
と考えるのはやめましょう。そもそも、皮脂というのは何もしなくても出てくれますからね。下記の記事に書いたように、
『10万円のクリームより効く「何もつけない」美肌ケア』にはこうあります。
皮膚のバリア機能とは、外部の刺激から肌を守り、水分をはじめとした皮膚の内部にある大切なものが外に出ていかないようにするための働きのことです。そして、私たちは、皮膚のバリア機能を最良のコンディションに保つことで、『地球上で最強の美肌成分』を十分に引き出すことが出来るのです。この美肌成分は、皮膚が作り出すものなので、どんな高価な基礎化粧品でも代用することはできません。
（中略）そもそも、乾燥肌が気になって化粧水や乳液を使ったとしても、しっとりしていると感じるのは一時的で、使うのをやめるとまた元の乾燥肌に戻ってしまいます。化粧水や乳液に頼らなくても乾燥しない肌になって初めて、肌のトラブルから真に解放されたといえるのです。
過度なケアは逆効果ですので、『自然である』ことを心がけましょう。食事も生活習慣も、『自然である』ということは、人間の心身に最もいい影響を与えます。
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| 運動不足がワキガ臭を悪化させる原因となる？適度な運動で汗腺トレーニングをしよう – Inquiry. |
また、ワキガ体質の人は、『水分を摂らなければ汗が出ずに済む』と考えるかもしれませんが、それは間違った考え方なのでやめましょう。
『ワキ汗ワキ臭30分解消法』にはこうあります。
汗っかきなので、なるべく水分を摂らないほうがいいですか？
Q.そんなことはありません。水分補給は大切です。
汗をかきたくないからといって水分を控える人がいますが、これは間違いです。汗は体温調節などで身体に必要だからかくのです。汗をかく必要がなければ余分な水分は尿として出てきます。冬場に小用の回数が多くなるのもそのためです。夏場に汗を気にして水分を控えると、夏バテや熱中症の原因にもなりかねないので、上手な水分補給を心がけてください。
汗は体温調節のために、必要だからかき、もし必要ない水分だと判断した場合、汗ではなく尿として出るので、汗を気にして水分をとらないのは危険だということですね。たしかに、水を飲めば飲むほど汗をかく、ということはなく、どちらかというとおしっこが出やすくなりますよね。
私は一日に2リットル以上の水を飲みますが、その分汗だくになる、ということはなく、その分トイレに行く回数が多いですね。これが事実です。おしっこ等の便は『デトックス（解毒）』なので、それを知ってから私はとても清々しい気分でトイレに行っています。
有害物質や体内毒素を便からデトックス（排出）すれば、汗から出るニオイ物質も減少します。ちなみに体内毒素は、
の割合で体外に排出されるので、ほとんどが大便と小便から出るんですね。よく、『岩盤浴でデトックス』と言いますが、実際には汗を出してデトックスできる量はとても少なく、便さえスムーズに出ていればそれで95％の解毒は完了するのです。
『毒出し美白ダイエット―美肌・ダイエット・健康回復・便秘解消』にはこうあります。
20～30代女性はとくに要注意
女性にとってからだの中の毒が大敵なのは、何もダイエット効果が出ないなどの問題だけではありません。女性は男性よりも毒をからだに抱え込んでしまいやすく、しかも、それまでは体外に排出されていた毒素がからだにたまりやすくなってくるのが20～30代。
女性の場合、
等、ホルモンバランスが崩れる状況がたくさんありますが、それと同時に肌荒れや便秘も起こりがちになります。便秘というのは先ほどみてわかったように、デトックスの実に75％も占めている大便ができないことを意味しますから、それだけ体に毒をため込みやすくなるということです。
更に女性は、妊娠や出産時に一時的にワキガ臭を放つことがあります。『体臭・多汗の正しい治し方』にはこうあります。
ワキガは性ホルモンの刺激でおきる
（省略）女性が妊娠したり、出産したりすると、一時的にワキガ臭を放つことがあります。また、月経周期によっても、ワキガ臭は変化することもあります。
| 女性がなるワキガの原因と様々な体臭の対策 – Inquiry. |
そしてこれはすそワキガでも同じことです。『ワキガはたった30分で完治します！』にはこうあります。
すそワキガは妊娠出産時に強まる傾向があります。妊娠中や産前・産後はホルモンがアポクリン汗腺や皮脂腺の分泌を促進するため、すそワキガのニオイが強まるのではないかと考えられています。その証拠に、出産後はすそワキガはきれいに消滅してしまうのです。
どれも一時的ですが、それを言うなら女性ホルモンが心身に影響するのも、便秘があるのも一時的です。どんなに一時的であっても、一時はワキガ臭を放つことがあるのが事実。それに加えて便秘になり、有害毒素が体に溜まり、汗からニオイ物質が発しやすくなると考えると、女性は特に水分補給をしっかりとり、常日頃からデトックスを意識して生活したいですね。
『毒出し美白ダイエット―美肌・ダイエット・健康回復・便秘解消』にはこうあります。
水を飲まないとからだに老廃物がたまる
水は細胞の中の老廃物を尿や便の形で体外に流しだしてくれる大切なものです。人間のからだからは毎日2200ミリリットルもの余分な水分が排出されています。このとき毒や老廃物も一緒に出してくれますが、水分が足りないと十分な排出が行われません。1日約1500ミリリットルの水を飲みましょう。また水は新陳代謝を高め肌のトラブルを防ぐ役目も果たしています。
実は、水というのはこのデトックスを考える際において、最重要な物質となります。からだにたまる3大毒素は、
ですが、このどれもが体にたまってしまうと、
等の問題が起き、体を不健康状態に陥れます。それに加えて、そうした有害物質をため込んでおくと、
等のニオイ物質も溜まりますから、それが体臭の原因となります。例えば下記の記事に書いたように、体臭が『酸っぱいニオイ』だった場合、そこにはこのアンモニアが関係している可能性があります。
このアンモニアのニオイを『すっぱいニオイ』とするならば、
を避けた生活習慣を送ることが大切となります。このアンモニアは『乳酸』という疲労物質が原因となって発生するので、乳酸が溜まらないような生活を送ることが大事なのです。したがって、便秘となって乳酸が排出されない状況が続くと、乳酸がたまり、アンモニア発生の原因を作ります。また同時に、激しい運動や過労等で肝機能が低下すると、それに拍車がかかります。
ということで、肝機能の低下と便秘のダブル作用によって、より体臭が酸っぱいニオイとなってしまうわけです。
つまり、きちんと水分補給を、それも『水』をたっぷりと飲まなければ『最高のデトックス』である便（小便・大便）ができなくなり、それによって有害物質が体に溜まり、体臭を発しやすくします。
特に女性はその性質上、ホルモンバランスが崩れやすく、便秘がちにもなり、毒素をため込みやすく、更にはそのバランスの乱れによって一時的にでもワキガ臭を発しやすくなります。したがって、あらゆる方向から考えても、水分補給はしっかりと行うことが必要だということですね。
また、水分を摂らないと血行不良になり、薄毛の原因となります。薄毛の2大原因は、
ですから、血行が悪くなり、酸素や栄養が髪の毛に行き届かなくなれば、髪の毛は細く弱弱しいものになります。
糖、その他にも、血行不良が招く問題は数えきれないほどありますからね。
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| 白砂糖を食べるとワキガが悪化する3つの理由とは – Inquiry. |
例えばタレントの西城秀樹さんも、サウナが好きでサウナによく入ったのはいいのですが、その後の水分補給を忘れてしまい、逆に血液の状態を悪くし、脳梗塞となってしまいました。
水分補給を侮ると大変なことになります。また、口臭の原因にもなりますね。水分がなくなると口の中が乾きますが、そのようにして口の中の唾液がなくなると、雑菌を殺菌してくれる唾液がないせいで、口臭の原因となる雑菌が繁殖してしまいます。
朝起きると人間の口の中には、スプーン一杯分の大便と同じだけの雑菌が存在していると言われていますが、それは、寝ている間に口を閉じていて、唾液が分泌されないのが原因です。
『水分を摂らなければ汗が出ずに済む』と思うかもしれませんが、それは間違った考え方です。むしろ積極的に水分補給をしましょう。その際、『水（白湯）』を飲むのがベストだと覚えておきましょう。
等にはカフェインが含まれていて、それには利尿作用があります。確かに、デトックスということで言えば利尿作用があっていいのですが、そのようにしてあまりにも利尿作用があると、結局体の状態は常に『水分不足』になってしまいます。
であればカフェインが含まれておらず、純粋なデトックス効果を得るために一番いいのは、やはり『水（白湯）』なのです。
これで冒頭に『私は一日に2リットル以上の水を飲みます』と書いた理由がわかりましたね。それにはちゃんとした理由があったのです。