日本人のワキガ発症率はどれくらい?
日本人のワキガ発症率は、10~15%です。
黒人の全員、白人のほとんどがワキガ体質なのに対し、アジア人は1割程度がワキガ体質だと言われています。
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日本人のワキガ発症率は、10~15%です。詳しくは下記の記事に書きましたので、併せてご確認ください。それを見れば大体のことがわかります。今回は、ワキガ体質の人の割合が、その他の割合と比べて一体どれくらいのものなのかということについて、特化して書いていきます。
記事で書いたように、人種別ワキガ体質の割合は以下の通りです。
人種別ワキガ体質の割合
そして、『クリニックに来院するのは6:4で女性である』という事実や、『すそわきがは9:1で女性が多い』という事実を考えたとき、以下のような数字が浮き彫りになります。
また、この日本で考えた場合は、
ということで、女性の方がややワキガが多い傾向にあるデータがありますが、それはあくまでも『クリニックに来院する男女比』だったりするので、女性の方が男性よりも清潔好きという事実が影響している場合を考えると、この旨ではありません。例えば下記の動画では、こう説明しています。
制汗剤の正しい使い方 梅田/エイジングケア専門シンザキエステ
男性の方がニオイがきつくて、と言ったりしますが、人体の構造的には男性も女性も全く同じ。
ですからそう考えると、『クリニックでワキガ治療をするのは女性がやや多いが、実際のワキガ比率は男女同じである可能性が高い』と言えそうですね。ただ、すそワキガの方は女性の方が圧倒的に多いわけですから、ここではワキガも女性の方が少し多いという仮定をしましょう。そうした場合、日本人のワキガ体質を推定で計算するとこうなります。
1億2千万人の日本人のうち、このくらいの人々がワキガ体質であると推測できますね。
しかし、欧米人と比較すると圧倒的に少ない割合ですね。一体なぜこのような差がついてしまっているのでしょうか。『体臭・多汗の正しい治し方』にはこうあります。
日本人の10人に1人はワキガ体質
(省略)最も大きな要因は、食生活の在り方にあるようです。肉類などの高カロリー、高脂肪食は、野菜や穀物食に比べ、皮脂腺やアポクリン腺を刺激し、その活動を活発にさせるといわれています。肉食を中心とする欧米人のアポクリン腺は、日本人などより活発に働いていて、より多くの腺組織が残存したものと思われます。一方、野菜や魚などの淡泊な食事をしている日本人や中国人は、逆に退化傾向が強く、体臭の少ない民族になったといえます。
また、男性だけで考えたとき、『AGA、ED』という問題と比較でき、以下のような数字が浮き彫りになります。
男性だけでみれば、ワキガ体質は圧倒的に少ないと言えますね。それから当サイトは様々な参考文献を基に構築していて、
という様々なジャンルがありますが、その中で、『患者数』について明記されているものは、いくつかしかありません。大体の場合で、『増えてきている』という表現をしていて、その後で本題に入るパターンがほとんどです。まあたしかに、
なんて、大体の人が一度は当てはまりますからね。私もこの5つの症状はすべて一度は当てはまっています。眼精疲労などは毎日ですね。パソコンを使って仕事をしていますから。また、『誰でもスグできる! あがり症・対人恐怖症・赤面症の悩みをぐんぐん解消する! 200%の基本ワザ』には、
日本では9割の人が『自分はあがり症だ』と思っている。
誰でもスグできる! あがり症・対人恐怖症・赤面症の悩みをぐんぐん解消する! 200%の基本ワザ
とありますが、あがり症においても軽度なものであれば、誰もが自分に当てはまると思っているでしょう。
下記の『厚生労働省 健康局 がん・疾病対策課』が出しているPDFでは、
参考
アレルギー疾患の現状等厚生労働省 健康局 がん・疾病対策課
とあります。これに関しては厚生労働省のデータですから正確性は高いですね。ただ、『花粉症は治せる!舌下免疫療法がわかる本』にはこうあります。
日本人の5人に1人が花粉症
現在、日本には、いったいどれくらいの花粉症患者がいるのでしょうか。花粉症は地域によって発症する季節や頻度が大きく異なるため、はっきりとしたデータはありません。しかし、1万人を対象とした大規模な全国調査の結果によると国民のおよそ20%、5人に1人が花粉症であると推測されました。
日本人の5人に1人が花粉症ということは、
1億2千5百万人÷5=2,500万人
ですから、『アレルギー性鼻炎』という大枠にしたはずの600万人と、だいぶ数字が異なってきますね。どちらも専門家が関わっていますからいったいどちらが正しいのでしょうか。大体、各専門分野に特化した本は、『盛る』傾向がありますからね。それで興味を持たせ、
他人ごとではないぞ!
と思わせ、本を買ってもらう、あるいは商品に誘導するというのがセオリーです。しかし、PDFで見落としてはならないのは、『調査日現在、継続的に医療を受けている者』というキーワードです。つまり、潜在的な患者数を入れれば、更にこの数字が増える可能性があるんですね。
先ほどの『各専門分野に特化した本の盛る傾向』は事実ですが、それでも、たくさん同じ専門の本を買うと、大体意見が一致します。したがって、盛る事実はあっても、正確な数字を書く部分では、盛ってしまうと全体的な信頼を落とすので、『数字的な盛りはあまりない』と言っていいのです。ですからこの花粉症の場合、
調査日現在、継続的に医療を受けている者は、600万人だ
と書くよりは、
現在日本には、5人に1人が花粉症である
と書いたほうがインパクトがあり、かつ嘘はついていないことになります。潜在的な人数を入れればそうなるからですね。そういう『盛り』は合法的なのです。
さて、まあ数字というのは大体そのように、それを発信する側の意図や利益が関係していて正確性は首をかしげるものではありますが、おおよその目安にはなります。
『うつに負けない57の読む薬』には、
ストレスが多い現代は、うつ病になる人が増えています。日本では350万人もの患者さんがいるといわれています。この数字からも、うつ病はだれでもかかりえる病気であることがわかります。
とありますので、このあたりで一度数字をまとめてみると、各病気やコンプレックスを抱えている人の数は、以下のようになります。
結膜炎等の患者の人数はあくまでも『調査日現在、継続的に医療を受けている者』ですが、花粉症やハウスダストのアレルギー性鼻炎と比べると、
は、治療をしていない人は極めて少ないと考えられます。ですから、その数字をそのまま採用します。こうしてみてみると、ワキガ体質の人の割合は、『EDや薄毛ほど多くはないが、結膜炎やアトピー性皮膚炎よりは多い』と言えそうですね。
また、『口臭の95%は思いすごし』には、
口臭が人間関係に及ぼす影響
まずは江崎グリコ健康科学研究所が取り組んだ『口臭の社会生活への影響』に関する調査で、これは20~50代の男女を対象にしたインターネット調査です。
として、『日頃気になるニオイ』のアンケートを取ったところ、こういうランキングになりました。
一見するとこれは、『ワキガというのは口臭に比べて、気にならない』と考えることができますが、実際はそうではなく、ただ単に『ワキガ体質の絶対数が少ないだけ』だと捉えることもできます。
事実、日本人のワキガ体質は10~15%ですからね。周りを見渡して、10人に1人ほどしかいないので、ただ単純に『そもそもワキガ体質の人がいない』という事実が、このデータに影響を与えている可能性があるので、誤解しないようにしましょう。
周りが9人ワキガではない場合、1人だけワキガというのは、異質です。海外ではそれがむしろ当たり前かもしれませんが、海外の人のニオイは日本人からするとハッキリ言って異質ですからね。それは当然、向こうも同じように思っていることです。
これは差別の話ではなく、仕方ないことです。幼いころから植え付けられている固定観念はそう簡単に変えることはできません。この日本においてワキガ体質の人の割合は少ないかもしれませんが、実際にそうである人は、困っているのが現実です。下記の記事を見て、様々な対策を考えましょう。
ワキガのニオイを悪化させない為に行う12の予防と対策 – Inquiry. |
また、下記の記事にも書きましたが、
ワキガの原因となる食べ物とは?『肉食→魚食→??』で対策はバッチリ! – Inquiry. |
『ワキガ・多汗症治療の最前線』にはこうあります。
ワキガの人の先祖は食生活に恵まれていた?
(省略)つまり、高カロリー食をとっていると、アポクリン汗腺や皮脂腺が肥大し、発達する傾向があります。高カロリー食によって皮脂腺が肥大すると、脂質の代謝排出を皮脂腺だけでは処理できず、その分泌をアポクリン汗腺が助けるようになり、アポクリン汗腺も発達すると考えられています。
つまり、各国に植えついていた食生活の考え方が、それぞれの体臭に大きな影響を与えているということになります。
そう考えると、『ワキガの人の先祖は食生活に恵まれていた?』という投げかけは、短絡的に『高カロリー食=贅沢な食事』という前提があるからこそのものですが、実際にはそのような欧米食というものは、そう贅沢なものではないという事実が浮き彫りになります。
例えば下記の記事でもまとめたように、
ワキガの原因はストレス?健康的な生活でどこまでワキガが改善するのか – Inquiry. |
悪玉菌は、
によって増えてしまうのです。そしてその肉食・高カロリー食というのは、
という様々な理由で、人間にとっての『ストレス』となり、ひいてはアポクリン汗腺等の肥大につながり、ワキガ臭や体臭を悪化させる原因となる可能性が高いんですね。
下記の記事で、『シンバイオティクス』について書きましたが、
まとめるとこうなります。
腸内で有益に働く微生物
プロバイオティクス | 腸に有益な働きをする細菌。またはこれを含む食品のこと。 |
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プレバイオティクス | プロバイオティクスの働きを助ける物質。または、これを含む食品のこと。 |
シンバイオティクス | プロバイオティクスとプレバイオティクスを同時に含んだもの。または、それぞれを同時に摂取すること |
簡潔にすると『シンバイオティクスを意識した食事を摂ろう』ということですね。それを意識すれば腸内環境の最適化が狙えます。
例えば、
などはシンバイオティクスのいい例ですね。
これは肉食のそれと違って、悪玉菌を増やすどころか、むしろその真逆の効果を期待できます。善玉菌を優勢にし、腸内フローラの環境を改善するのです。それによって善玉菌が優勢になれば、悪玉菌が原因での体臭を抑制することに繋がります。
単純に考えると、『肉食→魚食→大豆食』ですね。たんぱく源を『大豆』に変えればいいのです。そうすることにより、
という効果を得ることが出来るわけです。
これによって得られる恩恵はもちろん体臭だけではありません。
といった諸症状の予防や改善はもちろん、
等の生活習慣病を含めたあらゆる病気の予防と改善に繋がるのです。だとしたら、本当に『贅沢な食事』とは、肉食や高カロリー食ではありませんよね。
日本食というのは世界から見て『長寿の秘訣』とされ、注目を浴びています。そしてアメリカでは、肥満や糖尿病および虫歯患者を減らす目的で『ソーダ税』とも言われる課税対象が作られ、実際にその影響で炭酸飲料の消費が4割も削減されています。
高カロリーな欧米食とは、『戦争に勝った民族だけが食べることができる勝者の贅沢なごちそう』ではなく、『健康の知識がない人が作り上げた一時的なドーピング』に等しいのです。
戦争じゃなくてもどんな勝負でも、勝ったらお祭り騒ぎで、健康栄養関係なく、お酒をそこら中にぶちまけてどんちゃん騒ぎしますよね。結果的にソーダ税なる規制によって高カロリー食を敵視するようなことをするということは、この100年で作り上げられた『欧米食』なるものは、『しばらく続いたお祭り食』なのかもしれません。
ただ、高カロリー食や肉食は、ある状況によっては正当化されます。例えば、ロシアではマヨネーズを大量に使うのが常識です。ウォッカもよく飲みますね。それには、気候が大きく影響しています。寒いんですね。だから脂肪が必要なのです。
冬山で遭難したとき、サラダ油を飲むと甘くて美味しく感じると言いますが、人は状況によって、大量のカロリーや脂を摂らないと健康を維持できないことがあります。ですから、寒い地域で暮らす人にとってここで考えた『欧米食』は、正当化されることになるでしょう。
また、イヌイットの人たちは肉しか食べません。それにも関わらず、健康なのです。詳細は下記の記事に書きましたので、併せてご確認ください
とにかく、ワキガ体質には食生活が大きく影響してるようですね。すでにワキガ体質である日本人で、それを何とかしたいと思っている場合は、『欧米食』をやめ、シンバイオティクスを意識した食事にし、たんぱく源を『肉食→魚食→大豆』にすると効果があるでしょう。