猫はワキガのニオイが好き?
猫がワキガ臭のするシャツになついている映像があります。
ワキガ臭からフェロモンを感じているのかもしれません。
Contents|目次
ワキガのニオイはアポクリン腺から出るフェロモンです。それを各人がフェロモンと捉えるかどうかは別として、実際にそういう風に捉えることができます。『体臭・多汗の正しい治し方』にはこうあります。
アポクリン汗の役目は何か?
(省略)人間がサルであったころには、四つ足で歩行し、全身が毛でおおわれていました。また、求愛期間も生殖可能なある一時期に限られていました。したがって、子孫を残していくためには、性周期の短い期間に、メスがオスを惹きつけるための性的な信号を送る必要があったのです。それがアポクリン腺から発するにおいでした。(中略)このように、進化前の人間のアポクリン腺は、異性を惹きつけるフェロモンのような役割をしていたのです。
このようにして、『人間が四つ足歩行していた時代』までさかのぼることになりますが、その時期には人間はまるで、『動物』だったのです。今も定義的には動物ですが、そうではなく、サルや馬等と同じ類の動物。四つ足で歩行し、脳もまだ発達しておらず、知的動物ではなかったわけです。
ですから、その時の名残があるのか、今でも人間は『動物と変わりない行動』を取ることがあります。今を生きる人は、逆に動物の方を見て、
人間みたいだなあ…
とほほ笑んでいますが、実際にはそうでなく、人間の方がかつて動物側にいたのです。例えば、下記のような赤ちゃんと犬が戯れる動画を見ると、ほほえましいですよね。
【犬と赤ちゃん】絶妙な関係! 仲良しすぎ! 何をされても怒らない
このような動画を見ると、まるで人間も動物もなく、生きとし生けるものは皆同じ仲間であるという真理を、信じたくなります。
『どうなってるの? 人のからだ図鑑』にはこうあります。
人のDNAの50%はなんとバナナのDNAと同じ!
しかしそれを言うなら、更に衝撃の事実があります。『シマウマの縞 蝶の模様』にはこうあります。
ヒトゲノムのDNA配列は、およそ30億塩基体からなっている。チンパンジーのDNAとは、その塩基のうちの98.8%が同じである。つまり違いはわずか1.2%だけということになる。人間と他の動物との比較で、DNA配列がこれだけしか違わない動物は他にはいない。
人間のDNA配列は、ほとんどチンパンジーと同じです。そう考えると、『人がサルから進化した』という事実も、あながちうなづけない話ではないですね。実は先ほどの『体臭・多汗の正しい治し方』には、
人間がサルであったころには、四つ足で歩行し、全身が毛でおおわれていました。
ではなく、
当然ですが、人間がサルであったころには、四つ足で歩行し、全身が毛でおおわれていました。
と書かれていました。しかし私はそこを削除しました。それは、クリスチャンへの配慮です。22億人という世界で最も多い信仰者がいるキリスト教の考え方では、人間は最初からこの形であり、『神の姿に似せて作られた』ものであり、先祖は猿ではないのです。
ここに宗教的な話を介入させると話はすぐに終わりませんので、何となくこのくらいにしておきましょう。しかし、人間というものは他の動物と一線を画す存在である、と考えるのは、いささか人間本位なのかもしれません。
『ニオイをかげば病気がわかる』には、『がんのニオイを見分ける犬、マリーン』の話が書かれています。マリーンは胃がん患者や大腸がん患者の呼気が入った呼気パックを嗅ぎ、がんのニオイを嗅ぎ分けるという実験を行い、見事にそれを的中させました。本にはこうあります。
結果は見事、100%正解!念のため年齢や性別、がんの段階(初期・末期)もまちまちの膵臓がん、肺がん、子宮がん、乳がん、悪性リンパ腫など、さまざまな種類のがん患者の呼気を使って試してみましたが、マリーンはすべて正確に探し当てたのです。
これによってがんの早期発見ができれば、がんが悪化する前に治療することができるので、がんを治療する医師や、それを受ける患者にとっては、こんなに有難い話はないんですね。
本にはこうもあります。
想像を絶する動物の嗅覚
嗅覚は、動物の感覚の中でもっともはやく活動を始める感覚です。目や耳よりも早く、生まれるとすぐに活動して母親のおっぱいをニオイで探します。目が見えるようになったり、耳が聞こえるようになるのはずっと先のことです。嗅覚は、脳の奥にある古い本能や記憶の場所と直接に深くかかわっているのです。
人間や犬と同様に、鳥類、爬虫類、両生類、魚類、昆虫にも嗅覚は存在しています。とくに昆虫は人間よりもずっと嗅覚が発達していて、口や触覚、脚、メスの産卵管にニオイをキャッチする需要期を持っています。人間は視覚や聴覚に頼って生きるようになったため、嗅覚を使う機会がどんどん少なくなり、今では生物のなかでも人間の嗅覚が一番劣っているといわれています。
その昆虫のなかでも嗅覚が鋭いと言われている『蛾』や、先ほど挙げた『犬』の嗅覚の鋭さを知ると、動物や昆虫の嗅覚に驚かされるわけですが、実際にはただ人間側の嗅覚が『勝手に落ちていった』と考えることもできるわけです。
人間は、進化の過程で視覚や聴覚が発達し、その代わりに嗅覚の能力を落としました。従って、現在『悪臭』だと感じているワキガ臭を含めたニオイというものは、実はそうではなく、本当は『フェロモン』である可能性があると言えるわけですね。
例えば、人種別ワキガ体質の割合を見たときに、
人種別ワキガ体質の割合
黒人の100%、白人の80%がワキガ体質なわけです。そして彼らはその匂いを受け、『悪臭』だとは捉えません。むしろ、フェロモンだと感じているわけです。割合の少ないアジア人は、『周りにそういうニオイが少ない』というだけの理由で、それを悪臭だと捉えますが、一体どちらの嗅覚が優れていると言えるでしょうか。
『人間は嗅覚が落ちた』という事実がありますよね。では、黒人とアジア人の嗅覚では、どちらの嗅覚が『本来の能力』に近いのか。そう考えたとき、恐らく高い確率で、『昔からあるフェロモンのニオイを、そのままフェロモンのニオイだと感じることができる黒人』の方が、嗅覚が鋭いということになるでしょう。
アジア人と黒人の身体能力の差は、オリンピック等を見てみんなが思うことがあるかもしれません。黒人の身体能力は圧倒的ですよね。それであれば、黒人は『アジア人よりも動物的であり、本来の姿を保っている』という解釈もできるわけです。そう考えると、アジア人よりも黒人の方が嗅覚が鋭くてもおかしくはありませんね。
2013年5月に放送されたTBSの番組『人体科学ミステリー アノ有名人のカラダを最新科学で大解剖SP』では、年2回が限度と言われるフルマラソンに9回も出場した、マラソンの川内優輝選手の体の構造を調べる、という特集が組まれました。
マラソン界の重鎮たちも、彼にはマラソンの常識が通用しないといって、目を丸くします。
マラソンランナーには欠かせないとされる食事制限を一切行わないばかりか、練習量は日本のトップランナーのおよそ半分。長年に渉り日本の長距離界をリードしてきた瀬古利彦が「常識が常識じゃない」と語り、オリンピックメダリストの高橋尚子も目を丸くする川内の強さの秘密とは? 最新科学の力を使って徹底解析すると、川内の身体には世界を席巻するアフリカ、マラソン勢と共通する遺伝子があった。川内が秘めたポテンシャルにも迫る。
参考
人体科学ミステリー アノ有名人のカラダを最新科学で大解剖SPTBS
私も番組を観ましたが、彼の遺伝子には、アフリカ人と同じような遺伝子を持っていて、そのせいで並外れた身体能力を発揮できているということだったのです。ちなみに、『アフリカ人の身体能力と筋肉のエグさが分かる4分間』なんていう動画もあります。
アフリカ人の身体能力と筋肉のエグさが分かる4分間
そう考えると、やはり、人種やDNAによって、視覚や嗅覚等を含めた身体能力というものには差異があり、犬や蛾のことを考えると、やはりアジア人の方がその能力を落としてしまっているという解釈ができてしまいます。しかし、だとしたらワキガ体質の人は、
なんだ、じゃあワキガを悪臭だと捉えるアジア人の嗅覚は劣っているんだ!
という考え方で、ある種の優越感に浸ることができるかもしれませんね。そもそも人に優劣をつけることは間違っていますが、ワキガ臭を悪臭だと解釈され、怪訝な顔をされて嫌がられる以上、最初に差別をしてきているのは、大勢のアジア人なわけですからね。
さて、下記の動画では、猫がワキガ臭のするシャツになついている映像を見ることができます。個人の動画なのでいつまで存在するかわかりませんが、猫がニオイのついたTシャツに体をすりすりしている様子がうかがえますね。
猫はマタタビよりワキガが好き?
ワキガを好む猫
大げさではなく、特にワキのニオイだけをクンクンと嗅いでいます。これを見る限り、やはり動物にはアポクリン腺から出るニオイというものは、一種のフェロモンのニオイだと考えることができそうです。
動物や昆虫と比べて人間の嗅覚は、劣りました。現在のアジア人がワキガ臭を悪臭だと解釈するようになったのは、それが原因かもしれません。本来人間は、動物側にいたのであり、その『かつて動物だった人間のフェロモン』は、『いまだ動物であるその他の動物』にとっても通用する、良いニオイなのかもしれません。