どうしてもニキビ跡が消えないんだけど、どうしたらいい?
たとえその問題が解決したとしても、老化や死を避けることはできません。
宗教的な話でもなんでもなく、人が人生の悩みを前にしたとき、最後にたどり着くのは『執着を捨てる悟り』です。失ったものに目を向けるのではなく、『まだあるもの』に目を向け、最後まで生き抜きましょう。
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ニキビ痕というものは、残ってしまったらもう二度と取れないと考えるのが原則です。ですから、ニキビ痕ができる前に日頃から対策をする。それが何よりも大切なことなのです。ニキビができる原因を見てみましょう。
ニキビができる原因(内因性)
ニキビができる原因(外因性)
その他
これらすべての最適化をする。それが問われて『いた』のです。ニキビ痕というのは、ニキビと違って、『ニキビがすでに出来てしまってから、少し経った状態』ですからね。そういう人が考えるべきなのは、これらの予防や最適化ではありません。もちろんそれもそうなのですが、『時すでに遅し』の状態にあるケースも多いでしょう。
そこでこの記事は、他の記事とは少し違う角度からニキビ痕に悩む人に対して助言をさせていただきます。 『これでわかるニキビの治療とケア~安易に抗菌薬に頼っていませんか?~』(南江堂)にはこうあります。
Q14.ニキビ痕が気になるんですが、よい治療法はありますか?
軽度なニキビ痕はニキビが落ち着くにつれて徐々に軽減されます。深いニキビ痕に対してはケミカルピーリングや光線治療によって目立たなくさせることはできますが、完治させることは困難です。
もちろん、軽度なニキビ痕であれば取れる可能性があります。例えば以下のような方法です。
例えば以下のような商品ですね。
『美容皮膚科医が教える 美肌をつくるスキンケア基本ルール (PHPビジュアル実用BOOKS)』にはこうあります。
自分でおこなうケアとしては、ピーリングとビタミンC誘導体配合化粧水を使ったケア(さらにそれを用いたイオン導入)などがおすすめです。それでもなかなか改善しない人はクリニックでピーリング等を受けましょう。
美容皮膚科医が教える 美肌をつくるスキンケア基本ルール (PHPビジュアル実用BOOKS)
自分でこうしたケアを行い、それでもだめならクリニックへ行くのです。しかし、重度なニキビ痕、つまりニキビ痕が深くなってしまった場合、クリニックでレーザー治療などをしても完治しない場合があります。そういう事実をまず受け入れることが大事です。
各専門家はここで説明を終えています。つまり、ニキビ痕は深く残ってしまった場合は、もうそこで諦めるしかないのです。では一体、どのようにして諦めればいいのでしょうか。
そういう時は、世界に目を向けることが大事です。世界に目を向ければ、様々な人がいることがわかります。例えば以前、H&Mに行ったとき、店内に大きな女性モデルの写真が貼ってありましたが、その人は顔中にそばかすがありました。(下記の動画にその人は出てきません)
Moments Under the Sun
この『美白』意識に囚われた日本で生活している私は、その写真を見て一瞬立ち止まりましたが、すぐに世界的な視点の方でもう一度見たとき、その人の存在を肯定する自分がいました。下記の記事に『太陽光を遮光する人間の器官に与えらえた皮膚の色素』について本から引用しましたが、
更に具体的に、『保湿とUVケアだけが美肌を作る』にはこうあります。
『種の起源』である19世紀の英国の自然科学者チャールズ・ダーウィンの考えに基づけば、赤道直下の島で強い紫外線を浴びる中で、肌の病気などに侵されることなく健康で生き延びた人は、メラニン色素を肌にたくさん作って、きっと肌も茶色から黒色だったと思います。
逆に、緯度が高くて、1年のうちでも日光が差す時間が限られている地域の人は、浴びる紫外線量も少ない。メラニン色素をたくさん作る必要もなく、肌の色は白くなっていった。そんな祖先の遺伝子を受け継いで肌の異なる人々がいます。
世界には、
といますが、白人の人々は、紫外線にとても弱い傾向にあります。シミや、黒人の黒い色の正体は『メラニン色素』という『紫外線バリア』です。『天然の日傘』ともいわれていますね。肌の色が白くなるほど、紫外線にあまり当たらない地域での生活が適していることになります。
動物の体表に存在する黒褐色または黒色の色素。イメージは、紫外線バリア、天然の日傘。遮光カーテン。
白人の人々は肌にメラニンが少ないがゆえに、色が白いのです。しかし、メラニンというバリアを持っていないことになるので、紫外線にとても弱く、日常生活をしているだけでも、
ができやすく、『皮膚がん』になるリスクも高いと言われています。
下記の記事にも書きましたが、『ウルヴァリン』シリーズなどで有名なヒュー・ジャックマンは、日焼けによって皮膚がんになりました。
彼は言います。
日焼け止めを塗らなかったらどうなるのかという例だよ。基底細胞。一番軽いがんではあるけど、それでもやっぱり深刻さ。みんな、日焼け止めクリームは絶対に使うようにしてね。そして定期的な検診も受けること。
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彼は白人ですから、皮膚がんになりやすい体質だったということですね。
つまり私は、H&Mのそのモデルを見たとき、確かに自分の近辺にある常識で、一時的に首をかしげてしまいましたが、元々持っていた世界的な視点を、冷静になって思い出してみたとき、
この女性の人生を否定することなど、あってはならない
と悟ったのです。ニキビ痕で悩む人は、まずこの考え方を持つ必要があります。世界には色々な人がいます。シミやそばかすができやすい人種で生まれた人は、南国の海で日に焼けて遊んだだけで、体中にそれらができてしまう運命にあります。
『天然の日傘』を装備した黒人たちはたしかに紫外線に強いです。以前真夏の公園でサッカーをしていたら、エジプト人の少年が一緒にやろうと言ってきたので少しやったのですが、35℃はあったはずのそのカンカン照りの日差しの中で、彼は全くバテることなく動き続けました。私は15分も持ちませんでしたね。
しかし彼ら黒人は、実に100%の割合で、ワキガ体質です。
男女の性別に見るワキガの割合と比率 – Inquiry. |
人種別ワキガ体質の割合
白人も8割がそうなんですけどね。人種差別の問題もあります。かつて黒人は、馬に乗っていただけで白い目で見られていた時代があります。奴隷として扱われるのが当然だったんですね。そういう時代背景は、例えば、
映画『ジャンゴ 繋がれざる者』
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映画『それでも夜は明ける』
映画『デトロイト』
映画『グローリー/明日への行進』
数々の映画で観ることができます。そして、以下の動画はBBCの『黒人男性射殺の米ミネソタ州警官に無罪判決』が出されたときの動画です。
黒人男性射殺の米ミネソタ州警官に無罪判決 事件当時の映像
人種差別をやめるように訴え、多様性の主張を世界一しているように見えるアメリカでこうした事件が起きると、現地の人は、
やっぱりまた起きたか…。
と思うと言います。この問題はいまだに根強く、人々の心に侵食してしまっているのです。
そう考えたとき、
そして、
といった問題は、人間が生きていくうえで切っても切れない宿命のようなものだという見解が一つ頭に浮かびます。もちろん、人種差別が宿命だということではありません。
ネルソン・マンデラは言いました。
当然、これは人々の努力によって改善すべき事実です。しかし、ネルソン・マンデラやリンカーンも含めた数々の偉人たちが、あれだけ声を大にしてその考え方を更新するべく立ち上がっても、未だに人々の心底に根付いて消えることはない。まるで、インドにおけるカースト制度が撤廃された後になっても、いまだに人々を『階級』で判断し、奴隷のように侮辱、凌辱するように。
インドにはヒンズー教(旧バラモン教)のカースト制度の考え方が根強く残ってしまっている。人が『司祭、王族、平民、奴隷、人間あつかいされない人々』の5つに分けられていて下の階級にいる人間の命を侮辱する考え方が蔓延している。
あまりにも残虐な話のため、興味のある人だけ以下のニュースを見てください。
参考
インド8歳児、「集団レイプ」の酷すぎる理由 The New York Times | 東洋経済オンライン
世界に目を向けると、『ただその地域に、その環境に、その人種に生まれただけ』で、ニキビ痕よりも悲惨な目に遭っている人が大勢います。我々が理解するべきなのは、まずそういう現実です。そして、たとえニキビ痕が無事に治ったとしても、老化は止めることは絶対に出来ないのです。
私は無宗教ですが、ブッダは言いました。
時間は流れ、宇宙はうごめき、命の火は消え、物質は分かれる。風は吹き荒れ、大地は鳴り響き、海は揺らいで、炎は燃え盛る。
この世は全て、流動変化しています。それが諸行無常という言葉の意味です。我々は生まれたときから、老化に向かっています。不老不死になることはできないし、赤ん坊のような初々しさを永遠に保つことなどできません。
ブッダは『しがみつく、執着こそが罪だ』と言いました。執着さえなければ、この世におけるありとあらゆる悩み、苦しみから解放されます。どうにもできないことは、どうにもできないのです。むしろ、一人間の思い通りにしようと思うことなど、思い上がりなのです。
ニキビ痕も、染み込んでしまったシミも、できたしまったシワも、白く染まった髪も、たるんだ皮膚も、もう、一度出来てしまったら二度と取ることはできないし、そして、『取る必要もない』という考え方を持つことで、人生に対する新たな見解を持てるようになります。
私もニキビ痕が出来てしまいました。完璧主義者であり、それまで健康体であった私からすれば、それは到底受け入れられない事実でした。しかし、偶然にも人生についてたくさん考えてきた私は、それを受け入れるだけの知識と器を持ち合わせていました。
最後にたどり着くのはこうした『執着を捨てる悟り』です。この覚悟と悟りは、別にブッダだけが得られるものではなく、ただこれを『理解』すれば誰にでも得られるものです。色々やってみてどうしてもニキビ痕が消えない場合は、こういう悟りに目を向けましょう。見るべきなのは、以下の記事です。
当サイトはワキガや薄毛、うつ病等についての対策についても紹介していますが、もうどうしようもないという段階に行ったら、最後には『自分の考え方を最適化する』という結論が最も賢明であるという結論に至るのです。決して自殺など考えてはいけませんよ。世の中にはもっとつらい状況で、それでも生き抜いた人が大勢いますから、自分だけではないので、安心して生き貫いてください。