運動不足はニキビの原因?
はい。
運動をしないと結果的にホルモンバランスが悪くなります。それがニキビの原因になります。ただ、運動にも注意点があります。汗やホコリまみれになった体は、必ずすぐに清潔にすることを忘れないようにしましょう。特に紫外線を浴びるときは注意が必要です。紫外線を浴びることは喫煙と同じくらい、体にとって有害なものです。
Contents|目次
下記の記事に思春期でニキビができる原因について書きましたが、
思春期にニキビができる原因は?なぜ10代に多いの? – Inquiry. |
もう一度ここで、ニキビができる原因を見てみましょう。
ニキビができる原因(内因性)
ニキビができる原因(外因性)
その他
ニキビは一つの原因によって発症するわけではないので、このすべての要素を最適化することが求められますが、この中に『運動不足』とありますね。運動不足によってもニキビは出来てしまうわけです。
しかし、イメージ的には何となく、運動をして汗をかいたほうが、『あせも』のようなイメージで、ニキビが出来てしまうと思う人もいるかもしれません。では一体なぜ運動不足でニキビが出来てしまうのでしょうか。それは以下の2つの理由からです。
運動不足によってニキビができる原因
ホルモンバランスが乱れると、皮脂が過剰に分泌され、それをエサにしてアクネ菌が増殖し、コメドが炎症を起こす可能性があります。では思春期にニキビができる原因と流れをまとめてみましょう。
思春期や生理前後というのはホルモンバランスが乱れがちです。そうすると、男性ホルモンや女性ホルモン(黄体ホルモン)の影響で、皮脂が多く分泌され、ニキビができやすい体質になってしまいます。
運動をしないとこれらと同じようにホルモンバランスが乱れ、皮脂の分泌に異常が出たり、あるいは皮脂腺に何らかの影響が出て、ニキビができやすくなると考えられています。つまり、
これらの条件によってホルモンバランスというのは乱れがちになるということです。
例えば、『保湿とUVケアだけが美肌を作る』にはこうあります。
美肌生活の理想は引きこもり?
(省略)骨や筋肉は動かしていないとすぐに衰えます。美肌のために部屋の中でじっとして、体を動かすことをしない状態が長く続けば、階段さえ上るのがつらくなると思います。加えて、じっと室内にいることで脳にはストレスがかかり、さらには、自律神経も乱れやすくなり、その結果、ホルモンバランスも悪くなります。そして、免疫機能にも悪影響を及ぼすのです。
まさに、ホルモンバランスと、免疫機能について書いてありますね。下記の記事にも書きましたが、運動不足は様々な問題を引き起こします。
運動不足がワキガ臭を悪化させる原因となる?適度な運動で汗腺トレーニングをしよう – Inquiry. |
うつ病予防・治療に役立つ『運動の最適化』 – Inquiry. |
『ササッとわかる「SAD 社会不安障害」 あがり症の治し方 (図解 大安心シリーズ)』にはこうあります。
午前中は『太陽光』をたっぷり浴びる
脳内物質の『メラトニン』は夜の睡眠を促し、『セロトニン』は、昼間の活動を支えます。セロトニン量が低下しているSADの人は、日中積極的に活動することで、セロトニンを増やしていく必要があります。
昼間の時間帯にしっかり活動するためには、午前中にたっぷり太陽光を浴びることが重要です。というのも、セロトニンは、太陽の光が網膜を刺激することによって体内で盛んに生成されるからです。
人は、太陽光を浴びたり、食事で栄養を摂ったり、たっぷりと睡眠を取ることで、はじめてその機能を正常に保ちます。人の心の安定にはこの『セロトニン』という脳内物質が極めて重要な役割を果たしていますが、これをうまく放出させるには、そのいずれも怠ることはできません。
怠ってしまえば、ホルモンバランスや自律神経が乱れ、イライラしたり、うつ的になったり、発汗したり、不眠になったりします。もちろん、ニキビもそのうちの現象の一つです。夜更かしをしたり、たっぷりとした睡眠を確保できないと、それだけで皮膚の老化を促したり、肌荒れの原因となります。運動不足においても同じことです。つまり運動をしないと、人の心は正常に機能しづらいのです。
『保湿とUVケアだけが美肌を作る』には、ホルモンバランスが乱れ、免疫力が低下すると以下のような現象が起こるとあります。
つまり、運動をしないと『心』だけじゃなく、『身体』も正常に機能しなくなるということなんですね。
先ほどの『美肌生活の理想は引きこもり?』には、引きこもりのような生活をすることで、紫外線から肌を守ることができ、美肌になれる、という考え方を深く追求したものです。たしかに、それが一番肌にとっては好都合なのですが、その引きこもり生活の中で、『本当の引きこもり』のような、不規則で不健康な生活を送ってしまうと、様々な問題がある、ということなんですね。
爆笑問題の太田光さんは、『我々だってネタを考えるときは家に引きこもる』と言いましたが、漫画家だって作家だって、ある種の引きこもりです。ですから、引きこもり自体には問題はないのですが、注意点があるのです。
特にこの2点が、大きな問題となるわけですね。
また、『エアコン』にも注意が必要です。『ニキビのことならまかせなさい』(光文社)にはこうあります。
空調が効きすぎたオフィスは、ニキビにとって大敵です。一年中、アルミサッシの窓を閉め切り、換気が十分でない場合はさらによくありません。たとえば夏、私たちの身体はホルモンの働きが活発になり、本来、皮脂の分泌が高まるシーズンです。
(中略)ところが、オフィス内の冷房が強く効いていると、皮膚表面の温度が下がり、毛穴が閉じてしまいます。すると活発に分泌される皮脂は出口の前で詰まり、ニキビの引き金になってしまいます。
つまりこういうことですね。
夏はそれだけで皮脂の分泌が活発になるのに、更にエアコンでその皮脂を『出口で閉じ込めてしまう』のです。また、下記の記事にも書きましたが、エアコンというのは人に『悪い汗』をかかせます。
冬にワキガが悪化する原因は?夏以外の季節に対策をするときは – Inquiry. |
『気になる口臭・体臭・加齢臭』にはこうあります。
とくに、エアコン完備のような環境にいると、本来の働きを忘れた汗腺に老廃物や角質がたまり、汗をかいたときに、これらの不純物も一緒に排出してしまうのです。不安やせ緊張などによる『精神性発汗』も、突発的かつ大量にかくため、ミネラル分の再吸収が追い付かず、悪い汗となります。
その悪い汗はべたべたしていて、体臭の原因となります。体臭とニキビの原因となるエアコンに長時間体をさらさないためにも、引きこもり的な生活の中に、きちんと運動取り入れることが大事です。また、記事にも書いた『汗腺トレーニング』なんかも有効ですね。
私もこの汗腺トレーニングをしましたが、結構重度なニキビができたとき、それに有効だという印象を持ちました。その時出来たニキビはかなり赤黒いもので、いつも出来て簡単につぶれるような、ぽつんとした白いものではありませんでした。しかし、この汗腺トレーニングによって半身浴をすると、汗腺が開くのか、ニキビが少しうづいてきて、鏡を見ると白いぽつんとしたものがありました。
もしかしたら押し出せるか…
と思って周りを押してみると、やはりにゅっとニキビの芯が出てきましたね。あの赤黒いニキビの状態から芯が出てくれると、ほっとします。実は、現在進行形でそのニキビを治している最中なので、まだ完治していないのですが、当初に比べるとはるかに小さくなりました。このままニキビ痕となるかどうかはケアにかかっているので、
等のポイントをしっかり押さえながら、治していくつもりです。このニキビができた理由は自業自得で、かなり不規則な生活をしていたので、これを教訓に、生活を正していくつもりです。
追記:これから一か月以上たちましたが、さすがに完治まではしないようです。ほんの少しほくろのようなシミができてしまいましたね。しかし、あの赤黒い赤ニキビがここまで治まったことを考えると、治癒能力にも驚かされます。
ただし、やはり運動は運動で問題があります。『ニキビのことならまかせなさい』(光文社)にはこうあります。
適度なスポーツは新陳代謝を高め、私たちの体にとってプラスの効果があります。しかし、ことニキビに関しては、スポーツは手放しには歓迎できません。スポーツが常に汗、ホコリ、日光といったニキビの大敵と隣合わせだからです。
汗はニキビの原因?汗+様々な汚染物質(埃、細菌等)=ニキビ悪化の原因 – Inquiry. |
皮脂詰まりや、ばい菌などを皮膚に付着させないよう、肌を清潔に保つことがニキビの予防と対策になる中で、屋外、屋内問わずスポーツをすることで、外部にある汚染物質と触れ合うことになることは、悩ましいところです。もちろん、そんなことを言ったら外出ができないし、神経質になりすぎたら生きてさえいけないのですが、最低限、汗やホコリまみれになった体は、必ずすぐに清潔にすることを忘れないようにしましょう。
特に紫外線を浴びるときは注意が必要です。紫外線を浴びることは喫煙と同じくらい、体にとって有害なものです。もちろん、ある程度紫外線を浴びることは、ビタミンDの合成に繋がるから、浴びすぎないことは『骨粗鬆症』の原因となる事実もあります。
また、『ニキビのことならまかせなさい』(光文社)にはこうあります。
第2期から第3期へ進行するのは、ニキビについたばい菌が悪さをするからです。そこで、日光の紫外線の殺菌効果で、第2期の肌のばい菌を退治してしまおうというわけです。
ここで出てきている第1期というのは、本でまとめられているこういうことです。
紫外線も、自分のニキビがこのどの段階にあるかによって、メリットデメリットがあると言います。まとめるとこうなります。
第4期は少し『時すでに遅し』感がありますね。なるべく早い段階でニキビを治すことが求められていました。私の先ほどの例で言うと、その赤黒いニキビは第3期だったでしょうね。その段階では紫外線を避けるべきなのですが、第2期あたりの白・黒ニキビの段階だと、朝や夕方の弱い紫外線なら、殺菌効果を狙えると言います。少し散歩をしたり、それこそ軽くジョギングをしたりすることが推奨されるわけですね。
紫外線はニキビの大敵!活性酸素がもたらす害は思っているより大きい – Inquiry. |
上の記事に『運動後にワキガのニオイを消す最も簡単で有効な方法とは?』というテーマについて記事を書きましたが、その答えはズバリ、『シャワーを浴びること』です。それはニキビにおいても同じことで、『ニキビのことならまかせなさい』(光文社)にはこうあります。
汗をそのまま乾くまで放っておいて、背中にひどいにきびをつくってしまう人が後を絶たないからです。スポーツのあと、ボディシャワーを浴びることができればベスト。もし、シャワー施設がないときは、清潔なタオルで汗をよくふき取り、必ず新しい下着と取り換えるようにしてください。
ニキビもワキガも、きつい言い方をすると『不潔にしていると』悪化します。ワキガについては少し違う言い方があるのですがそれはそちらの記事で考えるとして、ニキビは特にそうですね。『不潔にしていると悪化する』という事実があるのです。
また、過度な運動は冒頭に書いたニキビができる原因(外因性)の『活性酸素』にも影響してきます。活性酸素は体内の『サビつき』ですが、ただ生きて呼吸をするだけでも発生するのに、過度な運動によって疲労し、過剰にこれを発生させると、体中の様々な部分に悪影響を及ぼします。
つまり、適度に運動をし、紫外線をあまり浴びず、汗やホコリはすぐに洗い流すことが大事だということですね。それによってホルモンバランスが乱れること、免疫力が低下することを抑止し、肌の細胞組織を正常化させ、ニキビができにくい体質となるわけです。