ついニキビを触っちゃうんだけど大丈夫なの?痒いときはかいてもいい?
いいえ。
ニキビを触ってしまうと、ばい菌がついてしまってニキビを悪化させることになる場合があります。また、掻いてしまったり、ひたすら触り続ける癖があると、さらにそれが『機械的刺激』となり、ニキビの原因になります。なるべく触らないようにしましょう。
先生
ハニワくん
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汚れた手でニキビを触らない!
ニキビを触ってしまうと、ばい菌がついてしまってニキビを悪化させることになる場合があります。『基本のスキンケア 素肌力も美白力もUP! ビジュアル文庫/主婦の友社【編】』にはこうあります。
汚れた手で顔を触らない!
菌を肌にのせたり、肌を傷つけたりするので、顔を汚れた手でさわるのは避けましょう。ほおづえや肌にふれる癖がある人は注意。
では思春期にニキビができる原因と流れをまとめてみましょう。
なぜ思春期のケースを持ちだすかというと、ニキビができる原因というのは複雑であるからして、一例を出すことしかできないからです。ここではわかりやすく思春期にニキビができる原因と流れを載せました。
これを見てもわかるように、ニキビというのは、
- 皮脂
- アクネ菌
の2つが大きな原因となっています。ですから、あまりこのあたりの要素を刺激したくないわけです。皮脂であれば、揚げ物等の高脂肪食品を食べないとか。アクネ菌であれば、それが増殖する原因となるその皮脂を、過剰に分泌させないとか。そういう対策に注意する必要があるわけです。
しかし、『素肌美人になれる 正しいスキンケア事典 (基本の美容シリーズ)』にはこうあります。
ニキビの出来る理由は複雑
(省略)ニキビは必ずしも皮脂が多いからできるわけではありません。その証拠に、乾燥肌の人でも大人ニキビはできるのです。また、皮脂の少ない頬にだけできる人もいます。
(中略)ニキビの原因を知りたい気持ちはよくわかりますが、あまりにも複雑にからみあっているので、原因を簡単には特定できないケースが多いのです。ニキビが慢性化している人は、スキンケアだけでは治らないことがおおいので、皮膚科で早めに受診してください。
- ニキビは必ずしも皮脂が多いからできるわけではない
- 乾燥肌の人でもニキビはできる
- 皮脂の少ない頬にだけできる人もいる
- ニキビの出来る理由は複雑
と出てきましたね。つまり、確かに『皮脂とアクネ菌』という2大ポイントに注意することが大切ですが、それだけに注意をすればニキビができないというわけではなく、ニキビの発生というものは、まだまだ不明な点がたくさんあるのです。
そして、このニキビの特徴から考えても、不潔にするよりも清潔にした方が治りが早く、あるいは予防と対策になることは明白で、これは専門家も意見が一致しているところです。そう考えただけでも、汚れた手でニキビに触れることは避けたいわけですね。
風邪の対策として『手洗い』というのは、『うがい』よりも重視するべきだと言われています。それだけ、手には得体の知れない菌がたくさんついていて、『感染するなら手からである』と考えられているわけです。その手で、ニキビに触れるとどうなるでしょうか。やはり、『良くはならない』ですよね。ニキビを手で触れることは避けるようにしましょう。
先生
ハニワくん
機械的刺激によってニキビができる
『これでわかるニキビの治療とケア~安易に抗菌薬に頼っていませんか?~』(南江堂)にはこうあります。
機械的刺激によるニキビ
様々な機械的刺激が要因となってニキビを生じることがある。たとえば、スポーツ選手のヘッドバンドの下に生じたり、フットボール選手の顎紐の下に生じたり、バイオリン奏者の首に生じる例(Fiddler’s neck)が報告されている。
(中略)また、ニキビをいじったりすると悪化することはよく知られており、炎症が強いニキビでしばしばみれる。ほとんどが若い成人女性で顔面が最も多い。心理学的な分析結果では、感情を隠そうとする防御反応の一種として捉えられている。
本にあるように、そこにニキビがあるわけではないのに、機械的な刺激を与え続けることにより、そこにニキビが出来てしまうこともあります。
- スポーツ選手のヘッドバンドの下
- フットボール選手の顎紐の下
- バイオリン奏者の首
等ですね。靴擦れや、ただれのように、慢性的に刺激を与え続けると、そこにストレスがかかるのか、何らかの肌トラブルが起きることがあるのが、人の身体です。これには、先ほどのニキビの2大ポイントである、
- 皮脂
- アクネ菌
はそれほど関係していないように見えますよね。ただ、刺激を与え続けただけです。したがって、肌というものは、たとえそこにニキビがなくても、『無駄に刺激を与えない』ことが求められている繊細なものだということがわかります。
また、この本は医師が読むようなかなり専門的な本なのですが、その本にさえ『ニキビをいじったりすると悪化することはよく知られている』というだけの説明が書かれています。『よく知られている』のではなく、『なぜそうなるとニキビが悪化するのか』が明言されていません。
冒頭に載せた本の説明も、かなり漠然としていますよね。その理由はやはり、ニキビのできる理由があまりにも複雑で、専門家でさえそのすべてを把握しているわけではない、という現実があるからなのです。
恐らくそうだろう
という見解はあるのですが、それ以上の明言ができないんですね。しかし、出来てしまったニキビを触ると、ばい菌がうつってそれがニキビの炎症の原因となるからくりは、理論的に考えてかなり信憑性が高く、それゆえ、『ニキビができたらむやみに触ってはならない』と言われているのです。
先生
ハニワくん
ニキビをつぶしてもいいのか
では、『ニキビをつぶす』のはどうでしょうか。それについては下記の記事にまとめましたので詳細はそちらでご確認ください。ニキビの潰し方にはコツがあるわけですね。ポイントは以下の通りです。
- ニキビの出来始めに上手につぶせば、かえってきれいに治る
- 『コメドプッシャー』か清潔な綿棒を使う
- 『赤ニキビ』状態になったニキビはつぶさない
注目するべきなのは、やはりこの際にも『ニキビを手で触るのは控えるべき』だという注意が存在するということです。
ニキビを針で潰したり、手で押して芯を取ってもいいの?一番大事なのは『自然』な生活習慣
先生
ハニワくん
- ニキビを触ってしまうと、ばい菌がついてしまってニキビを悪化させる。
- ニキビの発生というものは、まだまだ不明な点がたくさんある。
- 不潔にするよりも清潔にした方が治りが早く、予防と対策になることは明白で、これは専門家も意見が一致している。
- たとえそこにニキビがなくても、触ったり無駄に刺激を与えるだけでもニキビはできる。
- ニキビの出来始めに上手につぶせば、かえってきれいに治ることがある。
- 『赤ニキビ』状態になったニキビは決して自分ではさわらない。
なぜニキビが痒くなるのか
しかし、どうしてもニキビが痒くなるときがあります。そういう時は、いくつか確認すべきことがあります。それが、
- ニキビを悪化させる生活習慣をしていないか
- 皮脂や膿が出そうになって皮が張っているのではないか
- 赤ニキビまで炎症が進んでいるかどうか
- 基本的にニキビは触ってはいけない
ということです。
ニキビを悪化させる生活習慣をしていないか
まず、ニキビができる原因を見てみましょう。
ニキビができる原因(内因性)
ニキビができる原因(外因性)
その他
ニキビは一つの原因によって発症するわけではないので、このすべての要素を最適化することが求められます。ニキビが痒くなるというときは、もしかしたら炎症がひどくなっている可能性があります。ということは、『ニキビを悪化させる生活習慣』を送っている可能性があり、それを改善する必要があります。下記の記事にそれぞれの対策をまとめましたので、『全て』最適化しましょう。
『口周り、頬、顎、頭皮、耳、背中、胸、お尻』にニキビができる原因は全部違う?取るべき予防と対策を一挙公開!
『敏感肌』あるいは『乾燥肌・脂性肌・混合肌』だとどれが一番ニキビができやすい?
タバコはニキビの原因になる?喫煙がもたらす8つの美容悪化効果
もし、やるべきことが相当あるという感想を抱くようであれば、『それだけ間違っていた』ということです。上の記事を読まずとも、
自分には当てはまらないなあ
と思う人はいるわけですからね。適度な運動をしていてタバコを吸わない。食事も考えているし、ホルモンバランスや自律神経が乱れるようなことはしていないということであれば、特に最適化する必要はないからです。ですから、やるべきことが多いと思う人は、むしろそれだけ『ニキビ対策がある』という事実を喜んでもいいですね。
これだけやったらきっとニキビは治るぞ!
と前向きな気持ちで取り組むことができるでしょう。例えば、『医師によるニキビ・ニキビ跡・毛穴の開き完全治療マニュアル―ニキビは皮膚病の一種です!!』にはこうあります。
間違った洗顔をしていませんか?
(省略)たとえば、朝起きたとき、冷たい水道水でピシャピシャと顔の表面をなでるだけといった洗顔をしていませんか。ノーメイクのときも濃いメイクをしたときも同じような洗い方をしていませんか。あるいは、洗顔ブラシやナイロンタオルでゴシゴシと肌をこすっているのではないでしょうか。遅い時間に帰宅して、めんどうくさいから顔を洗わずに寝てしまうことがよくあるという人もいるかもしれません。このような方法では、どんなに高価な化粧品を使ったとしても意味がありません。きれいになるどころか、、ニキビは次々とできるでしょうし、でこぼこしたニキビ痕をいくつも作ってしまいかねません。
つまり、
- 冷たい水道水でピシャピシャと顔の表面をなでるだけといった洗顔
- ノーメイクのときも濃いメイクをしたときも同じような洗い方をしている
- 洗顔ブラシやナイロンタオルでゴシゴシと肌をこすっている
- 遅い時間に帰宅して、めんどうくさいから顔を洗わずに寝てしまうことがよくある
という事実に当てはまるような人は、『洗顔方法』というだけで、すでにニキビを悪化させる生活習慣が身についているということになります。正しい洗顔をするためには、以下の6つのポイントを押さえることが必要です。
- ぬるま湯のお湯を使う
- メイクや汚れなどをしっかり落とす
- 余分な皮脂を取り除く
- シャワーを利用するなど、きれいな水で洗顔料を洗い流す
- ゴシゴシこするなど、強い刺激を加えない
- 清潔なタオルを使用する
このうちのいずれかを怠っている場合は、無意味な刺激、皮脂の増加等の理由により、ニキビの原因、あるいはニキビが悪化する原因を作っていることになります。例えばぬるま湯についてですが、そうすることによって皮膚が温められ、毛穴が開き、毛穴の中にある余分な皮脂も出ていきやすくなります。
また、古くなった角質も柔らかくなり、はがれやすくなるんですね。しかし、冷たい水を使うと毛穴が収縮するので、余分な皮脂が毛穴の中に詰まったままになりがちですから、それはニキビの原因となるのです。
先ほどの、思春期にニキビができる原因と流れを思い出しましょう。注目は『洗顔不足によって毛穴に皮脂が詰まるとコメドが形成される』という部分ですね。まさにそういうことなのです。
ただ、『メイクや汚れなどをしっかり落とす』という部分は、実はとても奥が深い話になってしまいます。先ほどの乾燥肌の記事にも書きましたが、『バカがつける化粧品―あなたの素肌は、20代で乾燥肌、30代で小ジワ、40・50代でカサカサ・シワシワ (危険警告!Books)』にはこうあります。
乾燥肌の責任は化粧品にある!
皮脂と角質細胞間脂質、皮膚のバリアを形成するこの二つの脂が水分の蒸発を防いでいるのですから、これらの脂を洗浄したら皮膚の水分が蒸発して逃げてしまうのは仕方ありません。皮膚は水分を失って乾燥肌になるのも当たり前です。
記事にはこの部分を引用しました。実は、この前に記載されているのが、こういう内容なのです。
落ちないメイクが洗浄剤を強化していく
(省略)とにかく化粧品業界はクレンジングの洗浄力を高めてきました。しかし、洗浄力を強くすると皮脂も一緒に流されてしまいます。後述しますが、それをごまかすのがクレンジングオイル。こうして女性の皮脂や角質内の脂質が極端に減少したため、今度は皮膚に含まれている水分が蒸発して外部に逃げてしまうようになったのです。
つまりこういうことですね。
乾燥肌が原因でニキビになる理由は記事をご覧ください。しかしとにかくこのようにして、『メイクや汚れなどをしっかり落とす』ということは考えることがいくつかあるということなのです。そもそも、使っている化粧品自体が間違っている可能性があります。そのせいでニキビを生み出す悪循環を生み出している可能性があるのです。
綺麗になるはずの化粧を追及して、美肌を失う結果になる。これではまるで、『木を見て森を見ず』ですね。ついつい肌のきれいな有名人が広告塔になっている化粧品を使いたくなるのが人間心理というものですが、もしそれだけの理由で化粧品を選んでいるということであれば、ニキビが悪化する等の現象が起きても、つじつまが合います。
ニキビに必要なスキンケア(肌断食)
先生
ハニワくん
なぜニキビが痒くなるのか
皮脂や膿が出そうになって皮が張っているのではないか
また、ニキビが痒いということは、『皮脂や膿が出そうになって皮が張っている』というだけの可能性もあります。私も何度も経験がありますが、ニキビに痒みが出たときは、往々にして鏡を見ると、皮脂や膿が皮を突き破りそうになるくらい、目で確認できるところまで浮き上がってきています。
ニキビをつぶすかどうかについては先ほど説明した通りですが、こういうときは、お風呂に入るなどしてから毛穴を開き、周りを指で押すとプツンと皮脂や膿が出てきます。潰してしまえばもう皮は突っ張りませんから、痒みが収まります。では、ニキビというのは潰してもいいのでしょうか。
『美容皮膚科医が教える 美肌をつくるスキンケア基本ルール (PHPビジュアル実用BOOKS)』にはこうあります。
専用の器具などを使って上手に『コメド』を押し出す
『ニキビをつぶすと痕が残る』と思っている人は多いでしょう。しかし、ニキビの出来初めに上手につぶせば、かえってきれいに治ることがあります。
美容皮膚科医が教える 美肌をつくるスキンケア基本ルール (PHPビジュアル実用BOOKS)
ポイントは、爪で押すと雑菌が入るので、コメドプッシャーという専用器具か、綿棒を2本使ってはさんで押し出すということです。ニキビをつぶすときはとにかく清潔に、そして無理にやらないということです。
私は10代の頃に無理矢理ニキビや吹き出物を爪で押して出す癖があり、口唇ヘルペス等、ニキビ以外の吹き出物を全部出そうとしたことさえあります。結果は、ニキビだけは強引な方法で何とか成功し、口唇ヘルペスなどは悪化してしまいました。(絶対にやめましょう…)
口唇ヘルペスは処方されてもらえる飲み薬の『バルトレックス』か、以下の『アクチビア』などの軟膏で治すことができます。
ニキビはそうして治ったのですが、それは10代の頃の話でしたね。30代になってから同じようにやろうとしても、ただ痛いだけで、赤く腫れあがり、なかなか中身が出てきません。
おかしいな
と思って更に強く押すのですが、10代の頃はなんとか絞り出せたのに、結局そのまま絞り出せず、ただただニキビを強く刺激させ、炎症させてしまったという結果になりました。『美容皮膚科医が教える 美肌をつくるスキンケア基本ルール (PHPビジュアル実用BOOKS)』にはこうあります。
加齢とともに肌が硬くなりシミができやすくなるのはなぜ?
肌は表皮のターンオーバーによって定期的に生まれ変わることで、若々しさを保っています。基底層で表皮細胞が生み出され、角化してはがれ落ちていくまでの期間は、20代で約28日間です。ところが、加齢とともにこの速度は遅くなり、40代では約40日かかるといわれています。(中略)また、肌の再生が遅くなるためにシミが残り、ニキビなどができても治りにくくなるのです。
肌の新陳代謝。
年齢とともにターンオーバーの速度も抗酸化力も落ちてきます。ですから、10代のように体にムチを打ってしまうと、その代償を大きく払うことになってしまいます。そういう事実からも人というものは慎重かつ賢明な選択肢を選ぶようになり、大人になっていくのではないでしょうか。『取り返しがつかないことがある』事実を淡々と受け入れることで、地に足ついた自立した人間になるのかもしれません。
また、私が『皮脂や膿』としたのは、その二つは別物だからです。『医師によるニキビ・ニキビ跡・毛穴の開き完全治療マニュアル―ニキビは皮膚病の一種です!!』には、『ニキビの進行プロセス』として、以下の4段階を挙げています。
1.ニキビのでき始め
余分な古い角質が表面からはがれることができなくなり、徐々に角質層が厚くなり毛穴をふさいでしまい、皮脂が外に出ることができなくなり、皮脂腺の中に溜まり始める。
2.白ニキビ
毛穴が閉じている状態で皮脂が溜まったニキビ。肌の表面に白いポツポツとしたふくらみができる。
3.黒ニキビ
毛穴が開いてその中に皮脂と古い角質とが交じり合った汚れが詰まった状態。
4.赤ニキビ
ニキビが悪化すると毛穴の中に溜まった皮脂に細菌が繁殖し、皮膚が炎症を起こしてニキビの表面が赤く見える状態。これがさらに悪化すると膿を持ち始める。
コメドというのは皮脂が毛穴に詰まった状態で、膿が詰まった状態のことは『膿疱(のうほう』、あるいは『膿腫』と言います。この2つがあるということは、そこにあるのは赤ニキビということになります。
基本的に、つぶしていいのは『白ニキビ』です。つまり、押し出していいのは『皮脂』ですね。『膿』は、無理矢理押し出すことは推奨されていません。 『ようこそ!私のニキビクリニックへ―さあ、お入りください。ニキビ完治への最後のドア…』にはこうあります。
膿腫
皮膚の深部に出来るもので、結節ともいいます。硬いしこりになっとり、押さえると痛みがあります。表面に出来る膿疱に比べると、治るのに時間がかかります。膿疱や膿腫の段階でいじってつぶすと、ニキビ痕を残してしまいます。
つまり赤ニキビまで炎症が進んでしまった場合は、無理にいじることはタブーとされています。しかし、それでもそのニキビから膿が出そうになり、皮が突っ張って痒くなることがあるのです。
そういう場合は、ちょっと周りを指で押すだけで膿が出てきますから、どちらにせよ枕で寝返りをうったりすれば潰れるわけで、だとしたらお風呂場で膿を出してしまった方が清潔な処理ができるのです。間違っても『無理矢理』だすことがないようにしましょう。ニキビ痕が残る覚悟があるなら別ですが。
先生
ハニワくん
赤ニキビまで炎症が進んでいるかどうか
今言ったように、赤ニキビまで炎症が進んでいる場合は無理に触ってはいけません。『ニキビのことならまかせなさい』(光文社)にはこうあります。
第3期のニキビーばい菌が暴れだしているー
この時期になると、毛嚢の奥にすみついて静かに暮らしていたニキビ菌が、詰まった脂をエサにして活発に活動をはじめ、周囲の毛嚢にもばい菌が広がっていきます。また、いつも肌の表面に住んでいて何も悪さをしない常在菌と呼ばれるばい菌までもが、皮膚表面から毛嚢へ侵入してきます。このように、ばい菌が大挙してやってくるため、ニキビは感染症を起こして、ぶつぶつのふくらみが赤く大きくはれます。かゆみや痛みも出てきます。ニキビ菌をはじめとするばい菌が、詰まった脂をエサにして仲間を増やし、本格的に暴れだしたのです。
かゆみや痛みが出てくるとありましたね。つまり、ニキビが痒いということは赤ニキビまで炎症が進んでいる可能性があるので、むやみに触ってはなりません。詳しくは下記の記事に書きましたので、併せてご確認ください。
『白・黒・赤ニキビ』ができる原因と対策一挙公開!(注意:赤ニキビになる前に対処せよ!)
先生
ハニワくん
- まずニキビを悪化させる生活習慣をしていないかを確認する。
- 『皮脂や膿が出そうになって皮が張っている』場合は痒くなる。
- 皮脂と膿は別物。
- 基本的に、つぶしていいのは『白ニキビ』。
- 赤ニキビまで炎症が進んでいる場合は、むやみに触ってはならない。
- どうしても痒くてたまらないという場合は、皮膚科で診てもらう。
人は習慣をなかなか変えられない
しかし、体に吹き出物ができると、どうしてもそれを手で触ってしまう人がいます。これは、『爪を噛む』癖なんかと同じで、無意識にやってしまうことが原因であるからして、その対策はどうすればいいのかと問われると、その返答も深い話になってしまいます。何しろ、人の『無意識を変える』わけですからね。それはそう簡単なことではありません。
アイルランドの劇作家、バーナード・ショーは言いました。
人間の癖や習慣を変えるということは、容易ではないのです。私の身近にも自分の癖や習慣を変えることができないで、10年以上の時間を浪費している人がいます。その人は、自分の正当化のためにとっさに、ウソやごまかしをするのです。この悪しき習慣が一向に治らないのです。
先ほどの本で、機械的刺激の説明部分に、『ほとんどが若い成人女性で顔面が最も多い。心理学的な分析結果では、感情を隠そうとする防御反応の一種として捉えられている』とありました。このように、癖や習慣というのはその人を構成している価値観や感情などが深く関係しているので、『やめよう』と言ってすぐにやめられるわけではないのです。
例えばあなたが、下記の記事を熟読することができる人なら、恐らくこの問題も解決するでしょう。
しかし、多くの人は読み、理解し、自分のものにすることができません。自分の人生を内省し、深く熟考し、自己省察することができる人は少ないのです。
ゲーテはこう言っています。
本来はゲーテの言うように、熟考して自分の人生を内省するのが一番です。しかし、そう言ってすぐにそれを受け入れ、自分の悪しき癖や習慣を変えることが出来る人はごく稀なんですよね。
ただ、私がどう克服したかを書くことはできます。私も吹き出物ができたら気になって触ってしまう性格でした。それ以外にも、例えば『顎をずらすとカクンと音が鳴る』という事実に気づいたとき、いつまでもそれをやってしまい、その影響で左の顎だけ不安定になってしまいました。
好奇心も旺盛だったので、気になったことはいつまでも気になるような性格でしたから、私は吹き出物ができたらそれを触ってしまう人の気持ちはわかります。しかし、その顎の件とは違い、それを触り続けたら間違いなく吹き出物が悪化するということが、子供の頃から何となく理解していた私は、いつの日か自然に触らず放っておくようになりました。
恐らくそれは、経験です。ニキビの薬などはいろいろ試しましたが、経験上、そういう薬を安易に塗るよりも、規則正しく生活をしていれば、いずれニキビが消えるのです。その事実を時間をかけて知っていった私は、いつの間にかニキビを触らず放っておくようになりました。
その考え方に達することができたのは、その他の知識が頭に入ったことも影響しています。例えば、先ほどの記事の中にある、以下の記事です。
先生
ハニワくん
『風林火山』
これは孫子の兵法にも深く関係していることなのですが、有名なのは『風林火山』の極意ですよね。
其の疾きこと風の如く。 (無駄を切り詰めて風のように速く)
其の徐(しず)かなること林の如く。 (見極めた引き際は林のように静かに)
侵し掠めること火の如く。 (攻めると決めたら火のように燃え尽きるまで)
動かざること山の如く。 (山のように動かない時を見極めよ)
例えば勝海舟も、
と言っていますが、人生というものは、常に自分の思い通りの展開にさせることはできません。つまり、常に『火のモード』で攻め続けることはできないのです。時には、『山のモード』に切り替え、ひたすら待つことが求められることがあります。
猪突猛進な性格の私は、常に『火のモード』でいることが多い傾向にあります。しかし、そんな私のような人間ほど、風林火山を理解することが大事です。つまり、
いらつくけど、触ったってすぐには治らないんだ。放っておくモードに切り替えるんだ。
という意識を持ち、自分の中のモードを切り替えるのです。世界で最も成功した投資家、ウォーレン・バフェットの著書、『バフェットの教訓』にはこうあります。
どれだけ才能があろうと、どれだけ努力をしようと、成就までに一定の時間を必要とする事柄が存在する。早く子供がほしいからといって9人の女性を妊娠させても、1か月で赤ん坊はうまれてこないのだ
ビジネスの価値とは、一晩で生まれるものではなく、構築には一定の時間がかかる。子供が時間をかけて大人になっていくのと同じで、ビジネスの価値が育つのにも時間は必要なのだ。
人生には、じっと待つことが求められることもあります。このように、自分の考え方のモードを切り替える発想を持つことで、意識を他のことに逸らすことができます。例えばこの妊娠のケースで言えば、
早く子供が欲しい!急がないと!
と焦って、常にそのことで頭がいっぱいになることを防ぐことができます。そして他のことに意識を向けることができ、結果として、意識がその問題から逸れることになります。
もしニキビをどうしても触ってしまうという人がいる場合は、ぜひこのような考え方のモードの切り替えを意識することを覚えることを推奨します。この考え方はとても賢明であり、もちろん、ニキビの問題以外のありとあらゆる問題の際に、大いに役立つことでしょう。
先生
ハニワくん
- 人は習慣をなかなか変えられない。
- 薬を安易に塗るよりも、規則正しく生活をしていれば、いずれニキビが消える。
- 時には『待つ』ことが大事。
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