フェイスパックはニキビに効く?
いいえ。
『化粧水や美容液をつけること』『顔のパックを当てること』は結果的に乾燥肌になってしまいます。バリア機能が低下した乾燥肌になると、ニキビができやすくなります。
Contents|目次
ニキビとスキンケア、メイクについては下記の記事にたっぷりと書きました。
ニキビに必要なスキンケア(肌断食)
その中には、youtuberの『かわにしみき』さんが出している動画があり、そこにフェイスパックも紹介されています。
【私流!!】ニキビ肌荒れの治し方!【スペシャルスキンケア!】
動画に出てくる美容グッズは以下の通りです。
また、彼女は下記の動画でもパックを紹介しています。全て『ルルルン』ですね。
【最強】私のお気に入りのパック\(^o^)/大量紹介
また、『佐々木あさひ』さんの場合、下記の動画で『ダイソーのシリコンマスク』を紹介しています。
これがないと生きていけない!絶対必要なメイクアイテム☆
シートマスクの下に、普通のフェイスマスクをすることで、肌にじっくりと浸透させることができるとうアイテムで、彼女はこれを心底から手放せないアイテムだと言っていますね。ダイソーですから値段も安いのが特徴です。
また彼女は過去にもこのような動画を挙げてパックを紹介しています。
大容量フェイスマスク比較☆Japanese Face Masks Review!![English Subs]
また『会社員J』さんは、韓国で人気のフェイスマスクを紹介しています。
安定の韓国マスクパックおすすめ
どれもよさそうですね。乾燥するとバリア機能が低下し、外部の悪い要素から肌を守れなくなり、ニキビも含めた様々な肌トラブルの原因となるので、肌を保湿しようとする考え方は間違っていません。
また、『美容皮膚科医が教える 美肌をつくるスキンケア基本ルール (PHPビジュアル実用BOOKS)』にはこうあります。
肌の乾燥には化粧水のシートパックよりも固まるタイプの保湿パック
肌の乾燥を気にしている人はとても多いものです。解消するためには、肌自体の保湿力を高めるケアを続けることが大切ですが、即効性を求めるなら、保湿パックを試してみるといいでしょう。ただし、最近流行のシートパックではなく、昔からある、肌に塗ると固まり、あとで洗い流すタイプのパックのほうがおすすめです。なぜなら、パックは肌を密閉することで表面からの水分蒸発を防ぎ、肌の奥までうるおいを届けることができるからです。シートパックは、パックしている最中にシート表面から水分が蒸発していきます。乾燥した肌は角質が厚くなっているので、なおさら、十分に肌の奥まで水分を届けることができないのです。
美容皮膚科医が教える 美肌をつくるスキンケア基本ルール (PHPビジュアル実用BOOKS)
つまり、シートパックは水分が蒸発するので、下記のような『洗い流すタイプのパック』が有効だということですね。下記の商品は、@cosmeで人気のトップ3です。
ただ、佐々木あさひさんはそのダイソーのシリコンマスクの下にフェイスパックをしますから、その蒸発を防ぐことができて、より浸透させることができると考えているわけですね。また、『素肌美人になれる 正しいスキンケア事典 (基本の美容シリーズ)』にはこうあります。
シートタイプのパックを使うときは、使用時間の目安を守りましょう。美容液上(または乳液上)のものがたっぷりとシートに含まれているので『全部浸透するまで肌上においておきたい』と思う人も多いようですが、成分は時間内に浸透するよう設計されているので、それ以上行う必要はありません。
時間を守り、好きな音楽を聴きながら、アロマの香りを楽しみながら、リラックスした状態で行うのが肌にとってもいいということです。
さて、全て『その通りだ』という印象がありますね。しかし、すでに冒頭に貼ってあった記事を読んでいる方ならお気づきでしょう。では、この『パック』という行為、どれだけ保湿に効果があるのでしょうか。『10万円のクリームより効く「何もつけない」美肌ケア』にはこうあります。
肌を潤すことがかえって肌のバリアを傷めつける
(省略)皆さんが日常生活において、角質層を水浸しにしてしまっている行為があります。それが、『化粧水や美容液をつけること』『顔のパックを当てること』です。(中略)いずれも、肌に水分を与えることで一時的に角質層の水分量は増しますが、角質層は過剰な水分が与えられることで水浸しの状態になり、結果的にはバリア機能を低下させることになります。保湿を期待して行ったパックで、結果的に乾燥肌になってしまうのです。
つまりこういうことですね。
つまり、化粧水というのは使えば使うだけ『化粧水依存体質』になり、美肌とは逆方向に進んでしまう事実があるのです。これは、見識があり、化粧品会社とズブズブの関係『ではない』公明正大な意見を言う人が、必ず言うことです。
化粧品に含まれる合成界面活性剤というスコップで皮膚に穴を掘り、一時的にその穴に水を溜めれば、水分があるように見えます。しかし、膜を失ったその穴にある水分は、すぐに蒸発して消えます。水溜まりがすぐに蒸発するのと同じです。すると、そこにあるのは『乾燥肌』です。バリア機能を失ったその肌は、抵抗力がなくなっていてニキビや肌荒れのリスクが高くなってしまうわけです。
ニキビを気にするならあらゆる化粧品に入っている界面活性剤に注意! – Inquiry. |
カギは『合成界面活性剤』ですね。あらゆる化粧品には、これが入っています。このせいで保湿をいくら頑張ろうとも、逆に乾燥肌になってしまいます。バリア機能を破壊するからですね。ですから先ほど本に、
パックは肌を密閉することで表面からの水分蒸発を防ぎ、肌の奥までうるおいを届けることができる
シートパックは、パックしている最中にシート表面から水分が蒸発する
などとありましたが、そもそもこれらの化粧品で肌を保湿する、という発想自体が危険だと専門家たちは警鐘を鳴らしているのです。
例えば、『クレンジングをやめたら肌がきれいになった』には、合成界面活性剤が入っていない、なるべく肌にダメージが少ない化粧品を紹介しています。
それらの商品は、冒頭に貼ったスキンケア、メイクの記事で紹介しています。しかし、その本にも『フェイスパック』は紹介されていません。合成界面活性剤等の有害物質が入っているかどうかを調べるサイト『美肌マニア』で調べると、ほぼ合成界面活性剤が入っています。先ほど出ていた『Lululun』や『オールインワンシートマスク』にも入っています。
ただこのサイト内で、
という手順を踏めば、合成界面活性剤フリーのフェイスパックを見ることができます。しかしその場合でも、『赤いマークの合成界面活性剤』は入っていなくても、注意カラーである『黄色いマークの界面活性剤』等は入っていて、体にいいものではないということがよくわかるようになっています。
先ほど挙げた本で紹介されている化粧品は、この注意カラーが無色の、肌に優しいものがとても多いのが特徴的です。もし、『本当の保湿』を考えるなら、『一時的な疑似保湿パック』をして喜ぶのではなく、合成界面活性剤という『バリア破壊スコップ』を肌にぶつけるのをやめ、『皮脂』という最強の天然保護クリームを駆使することを考えましょう。
化粧品を使いこなすのではなく、『皮脂』を使いこなす。それが最強にして最善の保湿対策だということは、美容の知識を突き詰めたプロなら、みんなが知っていることです。テレビで誰かがパックをしている。有名な誰かがパックをしていて、化粧水をつけている。それは何の参考にもならないということを、受け入れる勇気が、知性です。『美しい人』とは、知性が備わった人に与える称号なのです。容姿がどれだけ良くても中身が空なら、私はその人を決して『美しい』と言うことはないでしょう。
『保湿とUVケアだけが美肌を作る』にはこうあります。
『使い勝手がいい』=『肌にいい』ではありません。むしろ使いやすい、使い心地がいいものは、そう思わせるために成分が操作されていることもある。このことをわすれないでください。
この決定的な事実を忘れないようにしましょう。