冷えはニキビの原因?
はい。
といった理由で、冷えはニキビの原因となります。
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冷えは何かとニキビの原因となります。その理由を先にまとめると以下のようになります。
一つ一つ見ていきましょう。
下記の記事にも書きましたが、
汗はニキビの原因?汗+様々な汚染物質(埃、細菌等)=ニキビ悪化の原因 – Inquiry. |
『ニキビのことならまかせなさい』(光文社)にはこうあります。
空調が効きすぎたオフィスは、ニキビにとって大敵です。(中略)例えば夏、私たちの身体はホルモンの働きが活発になり、本来、皮脂の分泌が高まるシーズンです。(中略)ところが、オフィス内の冷房が強く効いてくると、皮膚表面の温度が下がり、毛穴が閉じてしまいます。すると活発に分泌される皮脂は出口の前で詰まり、ニキビの引き金になってしまいます。
この『皮膚表面の温度を下げると毛穴が閉じる』というのは、冷たい風だけじゃなくて、『冷たい水』も同じです。ですから下記の記事に書いたように、洗顔のときにも注意が必要です。
ニキビに有効な洗顔は?ピーリング、酵素洗顔、間違った方法とは何か – Inquiry. |
冷たい水を使うと毛穴が収縮するので、余分な皮脂が毛穴の中に詰まったままになりがちですから、それはニキビの原因となるのです。ではここで、思春期にニキビができる原因と流れを見てみましょう。
なぜ思春期のケースを持ちだすかというと、ニキビができる原因というのは複雑であるからして、一例を出すことしかできないからです。ここではわかりやすく思春期にニキビができる原因と流れを載せました。『毛穴に皮脂が詰まると』と出てきましたね。ですから、汗をかいていて暑いから、あるいはさっぱりしたいからと言って、
等の行為をすると、毛穴が収縮し、余分な皮脂が毛穴の中に詰まったままになり、ニキビの原因を作ってしまう可能性があるということなのです。
また、『ようこそ!私のニキビクリニックへ―さあ、お入りください。ニキビ完治への最後のドア…』にはこうあります。
またエアコンの過剰普及などで、肌の乾燥化が進んでいます。肌の乾燥化は年齢や性別を問わずにひどく、『一億層乾燥肌』の時代が到来したといってもいいほどです。肌が乾燥すると皮膚のバリア機能が低下し、抵抗力の弱い肌になってしまいます。アトピー性皮膚炎の万円は、この肌の乾燥化が進んだ結果といえるでしょう。この乾燥肌は女性にとっては世代を超えた悩みで、肌の美しさを損なうばかりか、さまざまな肌のトラブルの原因になります。
またもやエアコンですね。エアコンをつけると確かに乾燥して仕方ありません。ですから、必ず加湿器と一緒に使うという光景が、よく実家でもありました。しかし私などはハウスダストアレルギーなので、乾燥すると埃が舞って、くしゃみが止まりません。ですから、冬場はエアコンもストーブもつけられない状況で、厚着をして過ごしています。
なぜか夏はエアコンを付けっぱなしにしてもあまりくしゃみは出ません。空気清浄機を見ると、確かに夏場の方が湿度が高く、それがハウスダストと何か関係しているようにも思えますが、もう一つは免疫力の問題もあるでしょう。それについては後でまた説明します。
空気清浄機が示す季節ごとの湿度
夏場 | 60~75% |
---|---|
冬場 | 35~50% |
ただ、一般的には『湿度が60%を超えるとダニやカビが繁殖する』と言い、ハウスダストアレルギーの私にとっては、夏場の湿度が高い方がくしゃみが出そうなものですが、私は間違いなく、冬場の乾燥した時期にくしゃみが出ます。その証拠に、冬場、特にストーブをつけると、その近辺の埃が宙に舞うのですが、その埃を吸ってしまうと特にくしゃみが止まらなくなります。
このような事実からも、空気が乾燥することによって『埃が舞う』ときはアレルギー反応が出て、湿度が高くなると湿って『埃がくっつく』ことで、アレルギー反応が出ていないのだと推測できます。そんな私にとっては、冬場もエアコンもストーブも、乾燥や自分のアレルギーを悪化させるだけなので、大変です。更に私は、『口唇ヘルペス』という持病を持っていて、『末端冷え症』です。これが次の免疫力の問題に関係してくるんですね。
上記の記事に、『「からだの不思議」雑学事典』から『身体を温めると血流が良くなる』ということについて書きましたが、その続きにはこうあります。
体を温めるとどうして体にいいの?
(省略)ところで、風邪を引いたりして熱が出るのも『身体が温まる』うちに入るのだろうか。体温が上がると、白血球の中のリンパ球や好中球などが増えることがわかっている。つまり、熱であろうと、体を温めると免疫力がアップするのは同じ。熱を出すのは、体が早く病気を治そうとしているからなのだ。しかし、体が冷えていると、血液の流れが悪くなり、全身の細胞や内臓の代謝が悪くなり、機能が低下してしまう。老廃物の回収がスムーズに行われないので、尿酸や乳酸などが体に蓄積され、血液も汚れることに。まさに『冷えは万病のもと』、長生きしたければ体を冷やさないことだ。
ここに出てきたのは、
というキーワードです。そしてもちろん直接は書いていなくても、温まると免疫力がアップするのですから、冷えるとその逆の現象が起きます。
私の持病、口唇ヘルペスというのは、免疫力が非常にカギになります。冷え、風邪、紫外線、疲れ等によって免疫力が落ちてくると、ここに出てきた白血球等の『警備隊』の力が弱まるわけですから、そのときに体内に棲みついているウイルスが唇におりてきて、皮膚を食い破り、腫れてしまうんですね。
この免疫力というのは、病原菌やウイルスから体を守るための警備隊なわけで、このようにして警備隊の力を常に低下させないことが、人には必要になります。ニキビというのは、アクネ菌が繁殖することや、外部の細菌やウイルスと混じって悪化、炎症することがありますから、免疫力を下げてしまうことは避けたいのです。
ニキビの原因はアクネ菌!…というのは本当なのか?知られざる真実とは – Inquiry. |
先ほどの『乾燥によってバリア機能が低下する』ということも、結局はここで考えることと同じです。
とにかく冷えると、防御力が弱くなるということですね。本には『風邪で熱を出しても免疫力が上がる』とありましたが、熱を出すのはそもそもそのようにして、身体がウイルスに対抗して、闘う準備をしているということですからね。それを無理矢理抗生物質を使って鎮めようとする行為は、あまりよくないのです。
インペリアル・カレッジ・ロンドンで生物学の学士号と修士号を取得したのち、ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンおよびロンドン動物学協会で進化生物学の博士号を取得したアランナ・コリンが2016年に書いた『あなたの身体は9割が細菌』にはこうあります。
抗生物質による治療はぜったいに必要なものではない。アメリカの疾病管理予防センター(CDC)の推定によれば、同国で処方されている抗生物質の半分は不必要または不適切なものだという。その多くは風邪またはインフルエンザを一日でも早く治したいと切望する患者に、半ば気休めで処方されている。風邪もインフルエンザも細菌ではなくウイルスによる病気であり、抗生物質は効かない。それにほとんどの風邪は命を危険にさらすことはなく、数日か数週間で治る。
抗生物質が必要な場面はありますが、しかしその分野の権威は、抗生物質の服用によるデメリットの方が問題であると説いています。ニキビを抗生物質で治すことについても警鐘を鳴らしているんですね。
ニキビを抗生物質で治すと副作用で他の病気になる?~カギを握る腸内細菌~ – Inquiry. |
せっかく身体が免疫力を上げて敵と戦おうとしているのに、我々がその邪魔をして、抗生物質を使って無理矢理その行動を止めたり、あるいはエアコンや冷たい水でもって無理矢理体を冷やそうとすると、やはり体に様々な異常現象が起こります。そのうちの一つが、ニキビということなんですね。
ですから、夏場でも冷たい水ではなく、温かい飲み物を飲むことが推奨されています。『美容皮膚科医が教える 美肌をつくるスキンケア基本ルール (PHPビジュアル実用BOOKS)』にはこうあります。
水よりも温かい飲み物を飲む
水分の補給には、冷たい水ではなく、温かい飲み物を選びましょう。冷たい飲み物は身体を冷やし、代謝を下げてしまいます。ただし、温かい飲み物でも、カフェインを含む飲み物は神経を興奮させるため、飲みすぎはよくありません。
美容皮膚科医が教える 美肌をつくるスキンケア基本ルール (PHPビジュアル実用BOOKS)
この美容方法は、『ミスユニバース』に選ばれた人もやっていましたが、女性や、そのように美容を追及している人ならみんな知っていることです。彼女らはカフェインが入っていないハーブティーを飲んで、ビタミンを摂ると同時に、体の免疫力と代謝力を下げないようにしています。それが肌荒れ等の原因になりますからね。
この代謝ですが、そこには『皮脂の代謝』も関わってきます。通常、皮脂というのは毛孔から排出され、汗と一緒になって皮脂膜を形成して、水分の蒸発を防いだり、肌に潤いを与えてくれます。
しかし、皮脂の代謝が悪いために残った皮脂は、毛穴に詰まり、やがて酸化します。酸化すると遊離脂肪酸や過酸化脂質に変わり、まわりの細菌に刺激を与え、炎症が起こり、角質の一部が壊れてばい菌が侵入しやすくなります。ばい菌が増殖すると、このばい菌を殺そうとして白血球が集まり、その戦いの結果として炎症が悪化します。これが『赤ニキビ』の段階です。
ですから、身体が冷えて代謝が悪くなるだけでも、ニキビの原因となるのです。『美容皮膚科医が教える 美肌をつくるスキンケア基本ルール (PHPビジュアル実用BOOKS)』では『正しい水分の摂り方』を挙げていますので、それを参考にして水分補給をしましょう。
水分は、たくさん補給すればいいというわけでもありません。たくさん飲むと今度はむくみ等の原因にもなります。ですから、適量を守りましょう。適量は、自分の身体がよくわかっているはずですが、大体『一日2~3リットル』くらいの水分を摂るイメージです。その他にも、食事をする際に水分は同時に摂っていますから、意識して水分だけを摂るときは、そのくらいが適量となります。
また、先ほど『冷えると血液が汚れる』とありましたが、これも実はニキビの原因となるのです。『美容皮膚科医が教える 美肌をつくるスキンケア基本ルール (PHPビジュアル実用BOOKS)』にはこうあります。
また、運動不足や喫煙によって血の流れが滞ると『瘀血(オケツ)』が起こります。瘀血はいわば血行不良です。肌にはニキビや湿疹、シミなどができやすくなります。
この『瘀血』というのは東洋医学の考え方で、簡単に言えば『血の流れが滞る』状態です。身体が冷え、血流が滞ると、血が汚れます。すると、それだけの理由でもニキビや肩凝り、クマ、シミなどの様々な問題が起きるのです。こうした症状は、漢方薬によっても治療できるので、下記の記事にまとめた漢方薬についてもチェックしてみましょう。
このようにして、冷えは何かと万病のもとですから、体を冷やさないよう様々な工夫をすることが大切ですね。また、間違った知識も改めることが必要です。『素肌美人になれる 正しいスキンケア事典 (基本の美容シリーズ)』にはこうあります。
本当に肌にいい入浴方法とは?
お風呂につかると肌がうるおうとか、冷え性が緩和するなどと、入浴に過剰な期待を寄せている女性も多いようです。しかし入浴そのものには、美肌効果は期待できません。湯船に長くつかっていると、肌がうるおった気分になるかもしれませんが、皮膚のうるおい成分であるセラミドなどがお湯の中に溶けだし、かえって乾燥を招くことにも。体はぽかぽか温まるものの、それは一時的なもの。冷え性が解消することはありません。
人には元々、 十分な角質細胞間脂質や天然保湿因子が備わっています。
セラミドやフィラグリンなどの脂質で構成されている。多くの水分を引き寄せて離さない性質があるため、『保水能力』に非常に優れている。
角質細胞間脂質と同様に、水と結合する性質があり、保水能力に優れている。水分を角質層に補給し、肌にツヤと潤いを与える。
しかし、老化等の現象によって体内からこれが減少し、肌は乾燥しやすくなります。乾燥肌の人は、これらの脂質(保湿物資)が何らかの理由で量が少なかったり、正常に働かないため、乾燥に悩まされます。
長湯によってこの大事な『角質細胞間脂質(セラミド)』が溶けるし、冷え性も治らないわけですから、冷え症対策の為に長湯をするのはやめた方がいいでしょう。10~15分程度浸かれば十分なんですね。
いくら『ヒアルロン酸』だ『コラーゲン』だ『セラミド』だと騒いで美容液をたっぷりつけても、天然のセラミドには勝てません。その『最強の保護クリーム』を浪費させるような行為は避けるべきですね。