ニキビは温泉やお風呂で治せる?入浴剤の効果や効能の効き目は?
確実に治せるとは言えません。
しかし、それらの効能や『体を温める』という行為は、心身に良い影響を与えることは間違いありません。温泉に行って心身をリフレッシュし、たっぷり水分を摂り、良質な睡眠をとれば、ニキビが知らぬ間に治っているということはあります。
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温泉の効能や入浴剤がニキビに効く可能性もありますが、肌体質は人それぞれで違うので、一概にどれが効くとは言い切ることができません。入浴剤自体もたくさんありますからね。
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youtuberのトップ2が出しているこういう動画もありますね。
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例えば以下のような商品の効能には『ニキビ』とは書いていませんので、特にその効果を期待することはできないでしょう。
また、ニキビに効く入浴剤として探すと以下のような商品がありますが、例えばこの商品の場合、レビューには『たいして効果がない』というものが目立ちます。
ただ、下記の商品に関してはポジティブな意見もあります。
- 背中、胸ニキビが改善した
- 使い続けてると明らかに状態が良くなってきた
- とても満足しているけど容器少しコンパクトに出来ないものか・・・
しかし、下記のような意見もあります。
- 他の入浴剤と特に違いは無さそう。
- ミョウバンのお湯はニキビに良いとのことですが、効果は特に感じませんでした。
- 普通にポカポカ温まるいいお湯です。
- 浴槽に投入した時の泡は迫力があって楽しいですね。
ミョウバンというのはどちらかというとワキガや体臭対策になる物質ですからね。
ミョウバン水はワキ汗を抑えてワキガを抑える効果がある? – Inquiry. |
では、まさに『薬用アクネオフ』というニキビに効きそうな入浴剤はどうでしょうか。
結構な冷え性さんに試してみて。
背中ニキビ対策に購入したものの、これを入れたお湯につかると身体の芯が温まりポカポカになります。お風呂から出た後もずっとポカポカで気持ち良く眠ることができます。今はニキビ云々より、冷え性のポカポカ効果UPのために3~4回リピート中。安いのに長持ちでコスパ最高。今のところ他の物には変えられません。が、同じ会社の「汗かきエステ気分スキンケアローズ」も買ってみると、こちらもツルツルになり良かったです。
ニキビについて触れているレビューはこれだけで、しかも『ニキビ云々というより冷え性が治った』という意見が目立ちますね。ですから、ここまでニキビ対策として特化した商品であっても、ニキビに劇的に効くということはないようですね。
また、下記の記事に書いた『竹酢液、木酢液』という入浴剤もニキビ対策の選択肢になります。これらはアトピー性皮膚炎や肌荒れにも効き、用量を間違えなければ肌にとても優しいものです。
『気になる口臭・体臭・加齢臭』にはこうあります。
竹酢液や木酢液ならば、食用酢以上の効果が期待できるでしょう。竹酢液は竹炭を、木酢液は木炭を作るときに抽出されるエキスです。アトピー性皮膚炎などの治療にも使われており、最近は、薬局だけでなく、スーパーやデパートなどでも手に入るようになりました。
ワキガ体臭対策として使えるのですが、アトピー性皮膚炎などにも使われるため、人によってはこれが有効だという場合もあるでしょう。木酢液には抗ヒスタミン作用があり、ニキビのかゆみの症状を抑える働きを持っていると言えます。
1リットル | 1,500円 |
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1リットル | 1,500円 |
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ただ、『入浴によってニキビを治そう』と言う専門家はあまりいません。ですから、温泉や入浴剤の効能にあまり期待することはできないかもしれませんね。
ただ、先ほどのレビューに合ったように、『冷え性が治る』のであれば、結果的にニキビを治療することに繋がるかもしれません。
冷えはニキビの原因になる?血の流れが滞ると『瘀血(オケツ)』になる – Inquiry. |
上記の記事に書いたように、冷えは何かとニキビの原因となります。その理由は以下の通りです。
詳細は記事に書きましたが、冷えによってこれだけの原因ができ、ニキビになってしまうリスクが上がるのです。
それであれば、先ほどの『ニキビ云々ではなく、温まるからおすすめ』という商品は、推奨されるのでしょうか。『素肌美人になれる 正しいスキンケア事典 (基本の美容シリーズ)』にはこうあります。
本当に肌にいい入浴方法とは?
お風呂につかると肌がうるおうとか、冷え性が緩和するなどと、入浴に過剰な期待を寄せている女性も多いようです。しかし入浴そのものには、美肌効果は期待できません。湯船に長くつかっていると、肌がうるおった気分になるかもしれませんが、皮膚のうるおい成分であるセラミドなどがお湯の中に溶けだし、かえって乾燥を招くことにも。体はぽかぽか温まるものの、それは一時的なもの。冷え性が解消することはありません。
ここだけ見ると、入浴は全く冷え性対策に意味がないという印象です。しかしそれは文章を断片的に切り取っているからであり、実はこの前にこういう内容があります。
でも、代謝アップの為に本当に必要なのは運動。外から温めるのではなく、自分の力で温めないと、代謝は上がらないのです。
つまり、まず第一に運動を推奨しています。そして『入浴依存』しないよう、警鐘を鳴らしているのです。入浴だけして、運動をしていないで、冷え性を治そうと思っているのであれば、間違っているということなんですね。
ですから、もし運動をしているという人は、そこで代謝アップの努力をしているわけですから、それにプラスして入浴の『一時的な代謝アップ(冷え性改善)』は効果があるということになります。
ただ、『入浴で毛穴の汚れを落とす』という考え方は、あまり意味がないかもしれません。『素肌美人になれる 正しいスキンケア事典 (基本の美容シリーズ)』にはこうあります。
入浴で毛穴の汚れは落ちない
半身浴で汗をかくと、毛穴の汚れが落ちるとか、デトックスできるなどといわれますが、これも正しくはありません。そもそも汗は、体温調節をするためにあるもので、出てくるものといえば、水分の中にアンモニアや塩分などの水溶性の排泄物が含まれている程度です。毛穴の汚れも体内毒素も、ほとんど汗からは排泄されません。
体内毒素は、
の割合で体外に排出されるので、ほとんどが大便と小便から出ます。したがって、汗から出る有害物質はほとんどないんですね。
参照『毒出し美白ダイエット―美肌・ダイエット・健康回復・便秘解消』
ニキビと有害物質の関係性については、下記の記事に書きましたので併せてご確認ください。
ニキビがパンパンに腫れあがるのは『膿』?『皮脂』?予防法と対策とは – Inquiry. |
ただし、これにはいくつか違った意見があります。例えば、『「からだの不思議」雑学事典』にはこうあります。
お肌にいい『温泉』の選び方
(省略)アルカリ性のお湯には、肌の余分な皮脂や角質を溶かす『乳化作用』がある。これが『湯上りツルツル肌』を作ってくれる。さらに、肌がやわらかくなって水分が染み込みやすくなるため、風呂上りはしっとり。(中略)重曹を使っていると指がぬるぬるしてくるが、これもアルカリ性の温泉と同じく乳化作用による。重曹は市販の入浴剤にも市販されている。ということは、重曹を使えば家庭でも温泉気分を楽しむことが出来るということだ。(中略)ちなみに、酸性の温泉は、殺菌力があり肌を引き締める力があり、皮膚病や傷に効果が高い。『みょうばん泉』と表記されているのが酸性の温泉だ。
下記の記事には温泉の泉質や効能についてまとめています。確かにその中では、
が、
等の肌荒れにも有効だとあります。
先ほどの意見とは違って、『肌の余分な皮脂や角質を溶かす『乳化作用』がある』と言っていますよね。たしかに先ほどの『ただの入浴』とは違って、『アルカリ性のお湯』の話をしていますが、だとしたらそれについて触れてくれてもよかったはずです。また、『毒だらけ 病気の9割はデトックスで防げる』にはこうあります。
汗をしっかりかく
汗のなかには多くの有害物質が含まれ、排泄されます。解析によってモルヒネやコカイン、アンフェタミンなどの薬物や変造酒などが出ることがわかりました。また、PCBやポリクロリネイトビフェニル、塩素系殺虫剤やヘキサクロベンゼンなどもサウナに入った後の汗から検出されています。重金属も検出されています。これは汗特有のようで、涙のなかには認められません。つまり、発汗作用は排泄機構をもっているのです。スポーツやサウナでしっかり汗をかくことは解毒を助けてくれます。足湯も効果的です。温湯のなかに塩やミネラルを入れてあげることでさらに排泄を促してくれます。
これだけの有害物質が汗から外に出ているということなのです。これは2018年に出ている新しい本で、かなり専門的なものです。ですから、その専門家が言うのですから、正確な情報だと言えます。つまり、今までの意見をまとめると、
となっていましたが、また新しい見解を加えると、
ということになるわけです。
ではここで、下記の『お酢風呂』の記事から抜粋し、いくつかの入浴剤の㏗値をまとめてみましょう。
各入浴剤の㏗値
お酢風呂 | 2.5(弱酸性) |
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竹酢、木酢風呂 | 2.5~3.5(弱酸性) |
重曹風呂 | 8.4(アルカリ性) |
お酢を使った入浴剤の㏗値は、酸性(弱酸性)ですね。ということは、この重曹風呂というのはお酢風呂とまったく別の考え方でのアプローチとなることがわかります。酸性の方向であるお酢風呂であれば、
という効果を狙っています。しかし、アルカリ性の方向である重曹風呂は、
ことを目的とすることになります。
各㏗の洗浄剤
酸性(弱酸性) | 洗浄力は弱いが、肌に優しい。赤ちゃんや、何度も洗うケースに最適。 |
---|---|
アルカリ性 | 洗浄力が強く皮脂汚れをしっかり落とす。 |
このうち、重曹のアルカリ度は、8.4とかなり低く『弱アルカリ性』と言えます。8~14までがアルカリ性ですからね。
ただこのアルカリ性の重曹風呂、先ほど商品で『マックス 薬用アクネオフ 重曹湯の入浴剤』というものがありましたよね。そのアルカリ性重曹風呂の入浴剤を使えば、論理的には皮脂や古い角質が洗い落とせて、ニキビの治療にもいいはずです。だからこそ商品も『アクネオフ』などとしているわけですよね。しかし、実際のレビューには劇的にニキビに効いたというものはないんですね。
また、酸性の温泉は、殺菌力があり肌を引き締める力があり、皮膚病や傷に効果が高いとありました。『みょうばん泉』などがそうですね。それであれば先ほどの商品の『きき湯 ミョウバン炭酸湯』というものが、ニキビに効くはずです。しかし、実際のレビューには劇的にニキビに効いたというものはないんですね。
つまり、結局『アルカリ性の入浴なら毛穴汚れが落ちる』とは言っても、その効果を劇的に感じている人は少なく、また『汗でデトックスできる有害物質がある』と言っても、その量は結局かなり少量であると言えそうです。つまり、
デトックスは汗からもできるが、便の95%の排出量にはかなわない
ということになりますね。
だとしたら、アプローチとしては『汗をかくのと同時に、結果的に便意をも促すような行動』を取るのが最善です。その中の一つに、入浴やヨガ、サウナや岩盤浴などがあるということですね。
これであれば、水分をたっぷり摂ることで腸も活発化させ、便意を促し、その便から大きなデトックスが達成できます。そして更に、汗からもデトックスができるということですから、一石二鳥だということなんですね。また、『毒だらけ 病気の9割はデトックスで防げる』にはこうあります。
温めるという行為は、汗を出すだけでなく、血流をよくし、全身からの有害物質を回収するのに役立ちます。また、リンパの流れもよくなるため、白血球を局所に運ぶことができ、有害物質の処理をしてくれます。循環をよくすると、酸素も栄養も行き渡り、局所での代謝を高めてくれます。
つまり入浴という行為をまとめるとこうなりますね。
ただ、これはお風呂好きの私の感想ですが、月に一度はスーパー銭湯や温泉等に行く生活を20年近く続けている私からすると、そういう場所に行ってサウナやお風呂に入ると、かなりの確率でニキビ等の肌荒れが完治こそしないものの改善し、肌が健康を取り戻す感覚を得ることができます。
目に見えない複雑な作用が働いて、『入浴やサウナで身体を温める』→『水分をたっぷり摂る』という行為が、全身のリセットをしてくれるような事実は、多少なりともあると言えるでしょう。また、入浴剤とニキビについて特集した動画もありますので、参考にしてみましょう。
自宅で炭酸風呂☆美肌の湯〜乾燥・湿疹・にきび・アトピー