スチーマー等の美顔器にはニキビ予防にどれだけ効果がある?
美顔器の種類によります。
しかし、往々にしてほとんどの美顔器は格別にニキビに効くという効果を期待することはできません。ただ、ニキビにはピーリングが有効ですが、その後にビタミンC誘導体の入った化粧水を『イオン導入器』を使って浸透させることで、手でやった場合と比べ、実に100倍もの効果を発揮させることができます。
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美顔器には種類が色々あります。
等ですね。ローラータイプの美顔ローラーというのは下記のような商品ですね。
これによってニキビができることもあるかもしれません。下記の記事に書いたように、リンパマッサージをすると、ニキビが出てしまうことがあります。しかしそれは、溜まっていた老廃物が流され、ニキビとして外に出ようとしている『好転反応』と言われる現象で、むしろ不要物(有害物質)がデトックス(解毒)できると思って、前向きに捉えることができます。
『1日3分!佐伯チズの絶対きれい「ニキビ・毛穴」すっきり』にはこうあります。
リンパマッサージで毒素を押し流す
(省略)私たちは日々、必要な栄養を摂り入れ、不溶なものを外に出すということを繰り返しています。きちんと排出されなかった不要物が、吹き出物となって現れるのです。リンパマッサージは、体内の不要物を流し出し、ニキビや吹き出物を予防するお手入れ。リンパの『ツボ』を意識しながら行うと効果的です。
本には、
口・顎周りのニキビに
ためこまない体づくりに
のリンパを流すことが有効であると推奨しています。特に生理前のホルモンが不安定なときに行えば、ニキビ予防に役立つということです。
リンパマッサージでニキビは悪化する?それとも良くなる? – Inquiry. |
また、イオン導入器というのは下記のような商品です。
パナソニック 美顔器 イオンエフェクター クールモード付き ピンク調 EH-ST75-P
上記の記事に書いたように、ニキビにはピーリングが有効ですが、その後にビタミンC誘導体の入った化粧水を『イオン導入器』を使って浸透させることで、手でやった場合と比べ、実に100倍もの効果を発揮させることができます。『毛穴スッキリ!美肌になる!―黒ズミ、大人ニキビ、これで解決!』にはこうあります。
イオン導入で浸透する量は、塗った時のなんと100倍
このビタミンCのイオン導入の効果は絶大で、ニキビが改善するばかりか、毛穴が目立たなくなったり、肌の透明感や弾力がアップしたり、顔が引き締まったりします。本当にその効果の高さに驚いています。でも、それもそのはず、イオン導入を行うと、単に肌に塗るよりもなんと100倍の量が真皮にまで届くというデータがあります。
そしてこれはクリニックだけではなく、家庭で使えるようなイオン導入器でも同じだと言うんですね。ただ、これらは『不自然行動』ですよね。他の動物はやらないわけです。こういう不自然な行動を取るときは、必ず慎重に行うことが求められるので、決して毎日行うことがないようにしなければなりません。肌に異常が出る可能性があるからです。体に不自然なことをすれば、体も異常(不自然)な反応を示すのは当たり前ですよね。
各『不自然行動』の頻度の目安
脱毛 | 体調を万全にして、慎重に。 |
---|---|
ピーリング | 週に2度を目安。 |
イオン導入器 | 週に2度を目安。 |
毛穴パック | 2周に1度を目安。 |
クレイマスク | 週に1度を目安。 |
毛穴が汚れているとニキビができる原因は?予防法と対策をしっかり学ぼう – Inquiry. |
例えば、youtuberの『川西みき』さんが出している美顔器の動画を見てみましょう。
【必須!】私の使い続けてる美容家電!!
彼女が使っているものが以下の美顔器です。
MOEMOE MAULEAは動画しかないのですが、下記の商品ですね。
Moe Moe MAULEA (モエモエ マウレア)
皆、大体おなじような美顔器を使っているでしょう。彼女も使っているスチーマーですが、スチーマーを使って得られる効果は『乾燥の回避』です。乾燥はニキビにとっても大敵ですからね。それによって乾燥が回避できるなら、ニキビにも有効だと考えることができます。
ただ、ここで注意したいのがこれが『保湿』ではなく、あくまでも乾燥の回避としているところがポイントです。やはり、スチーマーでは保湿効果を期待することはできません。『保湿とUVケアだけが美肌を作る』にはこうあります。
クレンジングや洗顔料が、お化粧を落とすために必要なものであることはわかります。しかし、洗顔後に使用する保湿剤以外の化粧品の効能効果がよくわからないのです。なぜならば、化粧品に配合されている成分は、肌の表面から肌の奥へと浸透しにくいからです。仮に肌の奥まで浸透しやすい成分があったとしても、シミやシワに関与する細胞に直接働きかけることが難しい。それは、肌の構造と細胞を知ればすぐにわかります。みなさんは、保湿というと『お肌への水分補給』とイメージされているかもしれません。しかし残念ながらそれは間違いです。
お肌にとっての保湿は、水分補給ではなく、お肌の表面をカバーして水分蒸発を防ぐことが最大の役割になります。つまり、表面だけのアプローチにすぎません。お花に水を与えるように、お肌に水分を補給することも、また、それ以外の成分をお肌の細胞に与えて栄養分にすることもできないのです。美白の成分も、もちろん役には立ちません。
このあたりの詳細については、下記の記事でたっぷりと書いていますので、併せてご確認ください。恐らく多くの人が、スキンケアとメイクの根本的な部分を誤解しているんですね。
ニキビに必要なスキンケア(肌断食)
つまりこういうことですね。
つまり、化粧水というのは使えば使うだけ『化粧水依存体質』になり、美肌とは逆方向に進んでしまう事実があるのです。これは、見識があり、化粧品会社とズブズブの関係『ではない』公明正大な意見を言う人が、必ず言うことです。
化粧品に含まれる合成界面活性剤というスコップで皮膚に穴を掘り、一時的にその穴に水を溜めれば、水分があるように見えます。しかし、膜を失ったその穴にある水分は、すぐに蒸発して消えます。水溜まりがすぐに蒸発するのと同じです。すると、そこにあるのは『乾燥肌』です。バリア機能を失ったその肌は、抵抗力がなくなっていてニキビや肌荒れのリスクが高くなってしまうわけです。
ニキビを気にするならあらゆる化粧品に入っている界面活性剤に注意! – Inquiry. |
先ほど専門家が言っていたのは、『お肌にとっての保湿は、水分補給ではなく、お肌の表面をカバーして水分蒸発を防ぐことが最大の役割』ということですよね。しかし、その表面のバリア機能を破壊する合成界面活性剤を含んだあらゆるスキンケア用品を使うということは、どういうことなのかということを、冷静に考えてみましょう。
それらが入ったものを使う理由は、『すべすべした実感を得られるから』という、『人間の実感重視』があるからです。
等、人間というものはこのような『実感』を頼りに物事の善し悪しを決めるところがあります。ですから、マクドナルドが『安くて美味しい』のであれば、それが『良し』となるんですね。
『最後に読む育毛の本』にはこうあります。
面白いのは、薄毛人口率の高い国は、ファーストフードをはじめとした便利食が多い先進国に共通しているという点でしょう。安いファーストフードのハンバーガーなどは、塩分やうまみを感じさせるための添加物がてんこ盛りで、安価な肉が原料となっています。知り合いの栄養士は、つきあいでハンバーガーをどうしても食べなければいけない状況でない限り、絶対に食べないと語っていました。本人は、ファーストフードの肉はゴミの塊だと認識しているのです。『あんなものは毒以外のなにものでもない』と。
ハンバーガー等に使われる肉は、栄養士から言わせれば『ゴミの塊』であり、『有害物質』です。有害物質をあまり体内に入れすぎると、排泄機能が追い付かず、頭皮下にそれが蓄積されて毛母細胞が弱り、薄毛の原因にもなります。
それだけではありません。『ニキビ』の原因にもなります。薄毛同様ニキビというものは『有害物質の摂取・蓄積』によってもできるのです。詳しくは下記の記事に書きましたが、
記事から一部だけ抜粋するとこういうことですね。
もう一つの理由がこうです。
つまり、『有害物質の摂取・蓄積』があると、それが『皮脂腺』という排出ルートから外に出ようとします。したがって、有害物質というものはとにかく皮膚に触れても、体内に摂取してもニキビの原因となるのです。ですから、
という存在は、『実感重視』する無知な一般人に向けた、『売れる商品』だということを理解する必要があります。売れる商品が必ずしも良い商品だとは限らないということを理解する必要があるのです。
以上の理由から、スチーマーでは保湿効果を期待することはできません。スチーマーには合成界面活性剤は含まれていませんが、あくまでもこれは『外部要因』だからです。真の保湿というのは、『元々体にある『角質細胞間脂質』と『天然保湿因子』の力を最大限に発揮させる』ことを言うのです。
『10万円のクリームより効く「何もつけない」美肌ケア』にはこうあります。
化粧品の効果には限界がある
なぜ肌に化粧水や乳液、美容液といった基礎化粧品をしっかりつけても、キメの整った肌にはならないのでしょうか。その答えはいたってシンプルです。『キメの整った肌をつくることができるのは、角質細胞間脂質と天然保湿因子のみ』だからです。
セラミドやフィラグリンなどの脂質で構成されている。多くの水分を引き寄せて離さない性質があるため、『保水能力』に非常に優れている。
角質細胞間脂質と同様に、水と結合する性質があり、保水能力に優れている。水分を角質層に補給し、肌にツヤと潤いを与える。
これらの保水能力は非常に優れており、その優秀さは市販されている化粧水や保湿クリームでは到底及びません。まさにこの本のタイトルにあるように、『10万円のクリーム』があったとしても、これにはかなわないのです。
ですから本では、『ワセリンを塗って水分蒸発を防ぐ』ことを推奨しています。つまり、化粧水という外部要因の力を使って『一時的な保湿』をするのではなく、『元々人間が備え持っている『角質細胞間脂質』と『天然保湿因子』の力を最大限に発揮させる』ために、ワセリンという油を塗って、その保水力を高めるべきだと言うのです。
本来、このワセリンの役割は皮脂が果たしてくれます。しかし、乾燥する季節や乾燥肌の人にとっては、こういった外部要因の力が有効になります。ワセリンを塗って水分蒸発を防ぐというアプローチは、化粧水を使って一時的な保湿をするアプローチとは、全く別のものなのです。
以上の理由から、スチーマーでは保湿効果を期待することはできません。スチーマーには合成界面活性剤は含まれていませんが、あくまでもこれは『外部要因』だからです。『ただし、間違いなく『乾燥の回避』は期待できます。それであれば、やらないよりはやった方がいいという結論になりますね。スチーマーには合成界面活性剤が入っていませんから、化粧水を使って一時的な保湿をするよりは断然いいですね。
ただ、それでもこれらの行為が『一時的な保湿』だということを理解する必要があります。これをしないと保湿できない体質になるということは、『角質細胞間脂質』と『天然保湿因子』という最強の保水能力を最大限に発揮していると言えるでしょうか。例えば、旅行先など持ち運びができない場所にいた場合、どうすればいいでしょうか。
やはり、そういった一切の外部要因の力に依存するのではなく、元々備え持っている最強の保水能力を最大限に発揮させることに目を向けたいんですね。
では、パナソニックのスチーマーである『ナノケア』について見てみましょう。スチーマー美顔器はいろいろありますが、パナソニックのこのシリーズは3万円前後であり、高級な方です。
スチームの温冷美容で〈なりたい肌〉へ♪「スチーマー ナノケア」【パナソニック公式】
パナソニック スチーマー ナノケア W温冷エステタイプ ピンク調 EH-SA98-P
たしかに、『24時間常にこのような水分が肌にキープされている』状態は理想ですが、やはりこれでは『一時的な保湿』ですよね。それであれば、化粧水を使って一時的な保湿をしても変わらないわけです。
化粧水だって、合成界面活性剤でバリア機能を破壊して、一時的な保湿ができます。すぐに乾燥しますが、また化粧水を使えばいいのです。化粧水依存体質になっても、一生使い続ければ別にいいという人もいるでしょう。ですから、確かにこれらの商品は『一時的な保湿』には効果を発揮しますが、真の保湿を考える場合は、『角質細胞間脂質』と『天然保湿因子』という最強の保水能力を最大限に発揮することだけを考えたいのです。
また、『24時間常にこのような水分が肌にキープされている』と言いましたが、実は『24時間水にさらす』ということがどういうことかは、『10万円のクリームより効く「何もつけない」美肌ケア』にはこうあります。
肌が濡れたままの状態でいること
肌をうるおすことがかえって肌のバリア機能を痛めつける
(省略)角質層を構成していえる角質細胞は、『小さくちぎった和紙』に似ています。(中略)小さくちぎられた和紙は、1枚だけでは簡単に破れてしまいますが、十数層に重ね合わせ、厚みを持つことで頑丈になります。とはいえ、単にわしが重なり合っただけではすぐにバラバラになってしまうため、和紙と和紙の間には接着剤を挟み込ませます。その接着剤にはある程度の水分が含まれており、そのために和紙が適度にしっとりして、さらに頑丈さが増します。このようにして作られた厚みのある和紙は、外から石が飛んできても簡単に破れず、多少水がかかっても平気です。
ただし、その重なり合って厚みのある和紙を、水に浸すとどうなるでしょうか?水でびしょぬれになった和紙は、時間の経過とともに、ふちから反り返るように変形していきます。つまり、もともと平らだった和紙は、水に濡れてふやけることで元の形状を維持できずに反り返るため、ほんの少し触れただけで簡単にはがれてしまったり、水がかかった時に、和紙と和紙の隙間から水が漏れ出たりしやすくなってしまうのです。
角質層を実際に目で見ることはできないものの、このような現象が起きていると考えられます。角質層は、水浸しの状態が続くことで、本来あるべき形を失い、バリアとしての機能が低下してしまうのです。
簡単に言うと、『肌は水に濡れるとふやけ、バリア機能が落ちる』と書いていあります。ですから、肌というものは実はあまり長時間水にさらさないほうがいいのです。『角質細胞間脂質』と『天然保湿因子』という最強の保水能力が、低下するんですね。
パックも同様です。いずれも、肌に水分を与えることで一時的に角質層の水分量は増しますが、角質層は過剰な水分が与えられることで水浸しの状態になり、結果的にはバリア機能を低下させることになります。保湿を期待して行ったパックで、結果的に乾燥肌になってしまうのです。
これで冒頭に、『スチーマー美顔器の効果は保湿ではなく、あくまでも乾燥の回避である』と書いたことがわかりましたね。先ほどのパナソニックの動画にも、
というグラフが出てきていますが、
結局スチーマーの後に化粧水を使うのであれば、合成界面活性剤の話に戻ってしまいます。それに、たいして保水力はアップしていませんよね。しかもそれが一時的であり、合成界面活性剤任せならば、あまり推奨されるスキンケアとは言えないでしょう。
ただし、状況は様々です。人によってはこれを使ってあまりにも調子が良くなるということもあります。実際にそうであるのに、無理にやめる必要もありません。部屋の湿度や、乾燥肌等の体質、考え方等の精神的な問題等、様々な理由が重なって、スチーマー美顔器を使用することが正当化される場面はあるでしょう。アロマを使ったスチーマーであれば、リラックス効果を得ることもできます。それで良質な睡眠を促すことができれば、結果的にそれがニキビ治療に大いに役立ちます。
睡眠不足がニキビの原因?その通り、とても大きな原因の一つです! – Inquiry. |
使用する場合はあくまでも、『スチーマー美顔器依存』にならないよう、適切に使うことを意識しましょう。 真の保湿を求めるのであれば、『角質細胞間脂質』と『天然保湿因子』という最強の保水能力を最大限に発揮させることに目を向けましょう。