ニキビの赤みがかった色素沈着にはハイドロキノンが効果的?
はい。
ハイドロキノンには美白成分が含まれています。これまでは医師の管理下でのみ使用されていましたが、薬事法の規制緩和により一般販売が可能になりました。現在でも皮膚科のシミ治療では多く使われています。しかし、その効果は確実とは言えません。
先生
ハニワくん
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美白成分ハイドロキノン
ニキビ痕については下記の記事に書きましたが、今回はニキビの色素沈着に、シミなどを消すための美白成分である『ハイドロキノン』を使用するといいという考え方がありますので、詳細を調べてみましょう。
茶色いシミになるニキビ痕の消し方は?クレーターニキビ痕を治療で治すと費用はどれぐらい?
どうしてもニキビ跡が消えない人が最後にたどり着く答えとは何か。
『これでわかるニキビの治療とケア~安易に抗菌薬に頼っていませんか?~』(南江堂)にはこうあります。
患者さんによっては、ニキビ後の色素沈着を主訴として来院する場合も少なくない。この場合の外用薬として、コージ酸含有外用薬の処方が多くされている時期もあったが、2003年に発がん性が問題となった。同様に美白成分を含むハイドロキノン含有外用薬の処方も行われているが、刺激感が問題となり、またフランスを中心とした欧州の一部で、ハイドロキノンの過剰使用から発売が禁止されており、今後注意すべき点とみなされる。
ハイドロキノンの前駆物質であるアルブチンの効果も報告されている。日本で多く市販されているビタミンC外用薬は、吸収効果、効果の点から疑問の点もあり、海外の医療機関ではあまり使用されていない。
刺激感が問題となり、またフランスを中心とした欧州の一部で、ハイドロキノンの過剰使用から発売が禁止されているようですね。これは2008年の本ですが、2015年に出ている、赤坂ビューティークリニックが出した、『ニキビ跡の色素沈着の治療 ハイドロキノン【特典付】』という動画がありますので、そちらも見てみましょう。
ニキビ跡の色素沈着の治療 ハイドロキノン【特典付】赤坂ビューティークリニック
- ハイドロキノンというのは簡単に言うと漂白剤である
- 1日2回塗る(洗顔後)(2か月くらい)
- 肌に合わない人がいる(ひりひりする等の症状が出る)
- 3週間目くらいから効果が見られる
- クリニックで処方できる
とあります。この『ひりひりする』というのが『刺激感』ですね。これに関しては肌体質も関係してくるようで、肌が強い方はハイドロキノンを使って美白効果を狙うことができるかもしれません。
先生
ハニワくん
シミの原因であるメラニン色素の合成を阻止する
東京都目黒区にある『磯村クリニックのHP』を見てみましょう。
ハイドロキノンとは?
ハイドロキノンは、イチゴ類、麦芽、コーヒー、紅茶など天然にも存在する成分ですが、還元作用があり写真の現像に使われています。現像していた人の肌が白くなったことから美白作用のあることが発見されました。ハイドロキノンは、シミの原因であるメラニン色素の合成を阻止する働きがあり、その美白効果はコウジ酸やアルブチンの数10~100倍と言われています。
微量ですが、ハイドロキノンはイチゴ等の食物にも含まれているようです。シミや色素沈着はメラニン色素の合成が原因ですから、それを阻止するという考え方は確かに一理あるものです。例えば下記の記事に書いたように、
ニキビパッチは『傷パッチ』であり、ニキビが出来たあとに貼るというよりは、ニキビを潰した後に、そこに色素が集まらないように貼る
ということについて書きました。肌は、傷ついたところに色素が集まってしまうのですが、それが色素沈着という形でニキビ痕になってしまいます。そのニキビ痕を防ぐために、ニキビの中身を押し出して傷ついた皮膚表面をニキビパットで保湿をし、
と皮膚に教えてあげるというのがニキビパッチの目的だということなんですね。『うまいこと元の肌に戻るようにニキビパッチを貼る』ということなんですね。
韓国人みんな貼ってるニキビパッチって何?
ですから、メラニン色素の合成を阻止するアプローチは、色素沈着の対策として間違っていません。
先生
ハニワくん
ハイドロキノンが使われている商品
また、下記の動画は『ハイドロキノン含有石鹸』についてレビューしているものです。
スッピン初公開!?ただの石けんではないハイドロキノン石けんを使ってみた!!
市販の商品にもハイドロキノンが含まれているものがあるようですね。また、下記の動画はyoutuberの『かわにしみき』さんが出しているものですが、
【私流!!】ニキビ肌荒れの治し方!【スペシャルスキンケア!】
動画に出てくる美容グッズは以下の通りです。
※写真サイズが修正できず、大きく表示されています
このうち『サンソリット スキンピールバー ティートゥリー』という商品があるのですが、そのシリーズで、『サンソリット スキンピールバー ハイドロキノール』という、ハイドロキノンを含んだピーリング石鹸があります。
また、ハイドロキノンをたくさん含有した商品もあり、選択肢はいくつもあるようです。
更に注目するべきなのはこれですね。
商品説明にはこうあります。
ハイドロキノンってなあに?
スポットケア成分で、これまで皮膚科でしか使えなかった成分です。別名、肌の漂白剤とも呼ばれ、今あるシミだけでなく、シミの原因にも効果があるということでシミ治療薬として皮膚科で処方されていました。これまでは医師の管理下でのみ使用されていましたが、薬事法の規制緩和により一般販売が可能になりました。現在でも皮膚科のシミ治療では多く使われています。
日本の薬事法はとても厳しいことで有名です。その厳しいチェックの中で、このハイドロキノンは一般向けに販売が可能となったことを考えると、これを使用することによる副作用は極めて小さいものであることがわかります。ただやはり、用法容量を守って使わないとなんでもかんでも毒になりますから、商品が言うように『スポットケア』、つまり『気になる部分にだけ適量を使う』ことを忘れないようにしましょう。
先生
ハニワくん
美白成分ハイドロキノン
ハイドロキノンの使用は安全だが注意も必要
先ほどの磯村クリニックにも、
また、高濃度に長期大量に使用し、無防備に日光を浴びた場合などに色素沈着が起こった例がありますので、ハイドロキノン使用中は必ずUVケアをしてください。
とありましたが、『高濃度に長期大量に使用』するとなると問題は起きやすくなりますからね。また、使用と同時にUVケアをすることも重要だということです。
ニキビに有効な洗顔は?ピーリング、酵素洗顔、間違った方法とは何か
上記の記事に書いたように、脱毛やピーリング等の『不自然行動』と比較してみましょう。
各『不自然行動』の頻度の目安
脱毛 | 体調を万全にして、慎重に。 |
---|---|
ピーリング | 週に2度を目安。 |
イオン導入器 | 週に2度を目安。 |
毛穴パック | 2周に1度を目安。 |
クレイマスク | 週に1度を目安。 |
これらの不自然行動は、その他の動物は行わない、ある種『自然の摂理に逆らった行動』なわけですが、このような行為をする場合は慎重に行う必要があり、かつ頻度も週に1、2度程度に抑える必要があります。しかし、先ほど専門医が、『1日2回塗る(洗顔後)(2か月くらい)』と言っていましたよね。したがって、もし肌が弱くない人の場合は、1日に2度も使用してよく、その他の不自然行動と比べると、ダメージは少ないのだと考えることができます。
Amazonでのレビューを少し見てみましょう。
すぐには効果はよくわかりませんでしたが、肌トラブルはなかったです!
長年の目元のシミが薄くならないだろうかと想い、毎日塗布しています。何となく、こころもち、少しは色が薄くなった気がしないでもないのですが、正直まだわかりません。悪くは無いような気がするのでとりあえず星3つにしておきます。
まだシミは薄くなりませんが、しばらく使い続けます。
はっきりとは効果はわからないけれど、なんとなく聞いている気もします。続けてみます
効いてるのかわからない…塗って腫れとかはないけど…
基本的に、市販で買えるような薬は毒にも薬にもならないものばかりです。つまり、効果が弱いんですね。したがって、このようなレビューが多くあるわけです。毒にもならないけど、薬にもならないので、劇的に効いたわけではない、という感想を述べる人が多いのは、真実の姿だと言えるでしょう。
先生
ハニワくん
今はまだニキビやニキビ痕が完治できる時代ではない
いずれ更に人間の技術が進化すれば、薄毛やアトピー性皮膚炎、ワキガやニキビ、色素沈着やシミやシワなどの問題も簡単に解決できるときがくるでしょう。ただ、今はまだその時期ではないと言えます。ましてや、市販で買えるようなレベルのアイテムに、クリニックでさえ完全に治すことができない問題を解決するアイテムはないと考えましょう。
もし治療するならクリニックでお金をかけて治療するしかありません。今はそういう時期なのです。薄毛治療もワキガ治療も、全て大体50万円はかかります。手術痕も残りますし、副作用があったり、完治しないこともあります。今はまだいつの日かこの問題が解決できることを願う時期。私も色素沈着のニキビ痕はありますが、生活習慣を乱した『罰』だと思って、むしろ毎日そのシミを見て忘れないようにしています。
ニキビができる原因(内因性)
ニキビができる原因(外因性)
その他
これらすべての要素を最適化して、これ以上シミを作らないよう努力し、最後には、
どうせ最期には老化して死ぬからな
という境地を知ることが、人としての自然な考え方ですね。
先生
ハニワくん
- ハイドロキノンというのは簡単に言うと漂白剤である。
- 刺激感が問題となり、またフランスを中心とした欧州の一部で、ハイドロキノンの過剰使用から発売が禁止されている。
- ハイドロキノンは、イチゴ類、麦芽、コーヒー、紅茶など天然にも存在する成分。
- 写真の現像に使われていたが、現像していた人の肌が白くなったことから美白作用のあることが発見された。
- ハイドロキノンは、シミの原因であるメラニン色素の合成を阻止する働きがあり、その美白効果はコウジ酸やアルブチンの数10~100倍と言われており。
- 日本の薬事法はとても厳しいことで有名。
- その厳しいチェックの中で一般向けに販売が可能となったことを考えると、副作用は極めて小さいものであることがわかる。
- ただし使う際は『スポットケア』が必要。
- ハイドロキノン使用中は必ずUVケアをする。
- 『高濃度に長期大量に使用』するとなると問題は起きやすくなる。
- 『1日2回塗る(洗顔後)(2か月くらい)』ことができることを考えると、ダメージは少ないと考えられる。
- ただし、その分効果も低いという感想が多い。今はまだニキビやニキビ痕が完治できる時代ではない。
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