馬油、ホホバオイル、ココナッツオイルはニキビに効く?
いいえ。
それよりもワセリンの方が効果的です。ワセリンを使って、『元々人間が備え持っている『角質細胞間脂質』と『天然保湿因子』の力を最大限に発揮させる』アプローチをするスキンケアが最後にたどり着くスキンケアです。
先生
ハニワくん
Contents|目次
記事の詳細を見ずに他の関連記事を探す
乳液やオイルを使ってニキビ予防ができる?アルガンオイルやシアバター等の効果は? ニキビに一番効く塗り薬はどれ?人によって効果は異なるのか ニキビを針で潰したり、手で押して芯を取ってもいいの?一番大事なのは『自然』な生活習慣 ニキビを抗生物質で治すと副作用で他の病気になる?~カギを握る腸内細菌~ ニキビを冷やすと治りが早くなる?冷やすにも色々あるけど答えはNO!
その他のカラダ系記事を見る
多くのスキンケアは間違っている
乾燥するとニキビになりやすくなります。肌のバリア機能が低下し、ばい菌等の外敵から身を守る能力が低下するからです。そこで、何とかしてそれを防ごうと人々は躍起になっています。『保湿』です。
保湿しなきゃ!
と念仏のように唱え、毎日お風呂上りや洗顔後等にスキンケアをしています。しかし、下記の記事にも書いたように、多くの人はスキンケアのアプローチの方法を間違えています。化粧水や美容液をつけて『保湿』をしようと思っているのであれば、一度その考え方を改める必要があります。
『10万円のクリームより効く「何もつけない」美肌ケア』にはこうあります。
化粧品の効果には限界がある
なぜ肌に化粧水や乳液、美容液といった基礎化粧品をしっかりつけても、キメの整った肌にはならないのでしょうか。その答えはいたってシンプルです。『キメの整った肌をつくることができるのは、角質細胞間脂質と天然保湿因子のみ』だからです。
セラミドやフィラグリンなどの脂質で構成されている。多くの水分を引き寄せて離さない性質があるため、『保水能力』に非常に優れている。
角質細胞間脂質と同様に、水と結合する性質があり、保水能力に優れている。水分を角質層に補給し、肌にツヤと潤いを与える。
これらの保水能力は非常に優れており、その優秀さは市販されている化粧水や保湿クリームでは到底及びません。まさにこの本のタイトルにあるように、『10万円のクリーム』があったとしても、これにはかなわないのです。
先生
ハニワくん
ワセリン(ヴァセリン)の実力
ですから本では、『ワセリンを塗って水分蒸発を防ぐ』ことを推奨しています。つまり、化粧水という外部要因の力を使って『一時的な保湿』をするのではなく、『元々人間が備え持っている『角質細胞間脂質』と『天然保湿因子』の力を最大限に発揮させる』ために、ワセリンという油を塗って、その保水力を高めるべきだと言うのです。
ワセリンを塗って水分蒸発を防ぐというアプローチは、化粧水を使って一時的な保湿をするアプローチとは、全く別のものなのです。
『敏感肌』あるいは『乾燥肌・脂性肌・混合肌』だとどれが一番ニキビができやすい?
本にはこうあります。
一つずつ減らしていくのは効果を感じにくい
『何もつけない』美肌ケアにおいて、最初に実行することは『脱・基礎化粧品』です。普段使用している化粧水、乳液、美容液、クリームなどの基礎化粧品を、すべてきっぱりとやめるのです。(中略)ただし、注意点が一つあります。基礎化粧品をやめてからしばらくは『乾燥肌の期間』があります。洗顔後のつっぱり感やチクチク感といった、肌の乾燥による不快感が起こるのです。今まで行っていた『つける・塗る』スキンケアによって、天然保湿因子や角質細胞間脂質が不足した状態に陥っているために、洗顔後に何もつけないままだと肌が乾燥しやすく、そのためにツッパリ感やチクチク感が起こってしまうのです。
(中略)では、この乾燥肌の期間をどうやって乗り切ればよいのでしょうか。そこで登場するのが『白色ワセリン』です。
本来、このワセリンの働きは『皮脂』がしてくれます。皮脂が天然の保護クリームであり、10万円のクリームより効く最強のクリームです。しかし、乾燥肌の人や一時的に乾燥している状態にある人は、その皮脂の分泌量が不足しています。そこで、その低下している皮脂の力の代わりにこのワセリンを使うんですね。
ですから、元々皮脂の分泌量が必要な分だけ出ている人は、ワセリンを使う必要はありません。それどころか、ありとあらゆる化粧品を使う必要がないのです。よく考えたら、子供の頃はそんなものを使わなくてもやっていけたはずですからね。そこにはこの皮脂が大きく関係していたのです。
先生
ハニワくん
多くのスキンケアは間違っている
鉱物油って安全なの?
ワセリンは『鉱物油』からできているものですが心配ありません。赤ちゃんにも使えますから、肌にとても優しいものです。専門家が勧めるアイテムですからね。間違いありません。ワセリンの色々な使い方を教えてくれている動画もありますが、ワセリンを使って肌荒れを起こしたことは一度もないと言います。
超万能アイテム〜!ワセリンの使い方10選♡
【最強説】薬局で一番活用できる商品はコレ★
むしろ、『薬局で買える最強の保湿クリーム』と言っていますね。コスパも最強です。しかしその商品の『地味』さに、どうしても女性は魅力を覚えません。もっとキラキラしていて、色鮮やかで、良いニオイがする、流行の最先端の、有名な人が使っている、そういうアイテムを使いたいんですよね。
最後に決めるのは自分です。自分がそのアイテムをどうしても使いたいというのなら、代償を払う覚悟で使ってみるのもいいでしょう。人は失敗して学ぶものであり、逆に言うと失敗しなければその道が本当に間違っているかどうかわからないものですからね。まだ若い人は特に、その道が正しいかどうかを知るのには時間がかかるでしょう。
先生
ハニワくん
ワセリンの使い方
ワセリンの使い方ですが、本では以下のようなポイントをまとめています。
- ごく少量使う
- 必要な部位のみ使う
- ティッシュで軽く押さえる
- 小さな容器に移して持ち運ぶ
ワセリンを使う量はごくわずかでいいのです。手の甲に少量出して、そこで薄く伸ばします。それを気になる部分にだけ塗るのです。手の平につけると洗い流すのが大変ですから、手の甲につけます。顔全体に塗る必要はありません。もし、顔全体が乾燥しているという人は塗ってもいいのですが、専門家いわく、『そのような人はあまりいない』とのことです。
塗った後はティッシュで軽く押さえるか、あるいは少し拭き取るようなイメージでも構いません。それでも十分な量のワセリンが角質層に残ってバリアを張ってくれています。この『4』ですが、これは別に自分の好きにすればいいでしょう。ワセリンは200gで600円程度ですから、とても安価です。コスパが最強だと言っていましたよね。
しかしその量だと持ち運びが大変だったり、あるいは心理的につい多く使ってしまう現象があります。ワセリンは少量で十分ですから、そういう理由があって『4』が挙げられているんですね。
先生
ハニワくん
- 乾燥するとばい菌等の外敵から身を守る能力が低下し、ニキビになりやすくなる。
- 化粧水や美容液をつけて『保湿』をしようと思っているのであれば、一度その考え方を改める必要がある。
- キメの整った肌をつくることができるのは、角質細胞間脂質と天然保湿因子のみ。
- 化粧水という外部要因の力を使って『一時的な保湿』をするのではなく、『元々人間が備え持っている『角質細胞間脂質』と『天然保湿因子』の力を最大限に発揮させる』ために、ワセリンという油を塗って、その保水力を高める。
- 元々皮脂の分泌量が必要な分だけ出ている人は、ワセリンを使う必要はないし、ありとあらゆる化粧品を使う必要がない。
- ワセリンは『鉱物油』からできているものだが、赤ちゃんにも使え、肌にとても優しい。
- ワセリンを使う量はごくわずかでいい。
- 手の平につけると洗い流すのが大変。
『ホホバオイル』や『馬油』や『ココナッツオイル』は?
また、似たような商品で『ホホバオイル』や『馬油』や『ココナッツオイル』がありますが、専門家は断然このワセリンを推奨しています。
合成界面活性剤が入っている化粧品
下記の記事に書いたように、化粧水、乳液等のあらゆるスキンケアグッズには『合成界面活性剤』が入っています。
ニキビに必要なスキンケア(肌断食)
つまりこういうことですね。
つまり、化粧水というのは使えば使うだけ『化粧水依存体質』になり、美肌とは逆方向に進んでしまう事実があるのです。これは、見識があり、化粧品会社とズブズブの関係『ではない』公明正大な意見を言う人が、必ず言うことです。
化粧品に含まれる合成界面活性剤というスコップで皮膚に穴を掘り、一時的にその穴に水を溜めれば、水分があるように見えます。しかし、膜を失ったその穴にある水分は、すぐに蒸発して消えます。水溜まりがすぐに蒸発するのと同じです。すると、そこにあるのは『乾燥肌』です。バリア機能を失ったその肌は、抵抗力がなくなっていてニキビや肌荒れのリスクが高くなってしまうわけです。
ですから『ワセリン』を使うわけです。ワセリンを塗って水分蒸発を防ぐというアプローチは、化粧水を使って一時的な保湿をするアプローチとは、全く別のものなのです。
先生
ハニワくん
先生
ハニワくん
『ホホバオイル』や『馬油』や『ココナッツオイル』は?
馬油やホホバオイルとは
このように、
- 水分の蒸発を防ぐもの
- 水分を含まないもの
の2つの要素を満たすものはワセリン以外にもあります。それが
- 馬油
- ホホバオイル
等です。
『ホホバ・オリーブ・馬油・ゆず油』等をヘアオイルとして使うのは抜け毛対策になる?
『ホホバ・オリーブ・馬油・ゆず油』等をヘアオイルとして使うのは抜け毛対策になる?
※写真サイズが修正できず、大きく表示されています
しかし、『10万円のクリームより効く「何もつけない」美肌ケア』にはこうあります。
植物油や動物油は、鉱物油であるワセリンと同様に、肌につけてもほとんど刺激性はなく、めったにかぶれることはありません。では、乾燥肌の症状をなくすために、どのタイプの油を使えばよいのでしょうか。結論からいえば、ホホバオイルや馬油よりも、断然ワセリンをお勧めします。その理由は、それぞれの油が持つ『浸透性』の強さに違いがあるからです。例えば、ホホバオイルは肌につけて水分の蒸散を防ぎ、乾燥を防ぐために使用されますが、化粧を落とすためのクレンジング剤としても使用されます。これは、ホホバオイルの優れた浸透性のおかげで、化粧品に含まれる油分とすぐになじむために、メイクを浮き上がらせて落としやすくなるのです。
また、ホホバオイルは角質層の中にも浸透しやすく、このために、肌につけるとしっとりとした肌触りが得られ、肌につやが出やすくなります。しかし、皮膚のバリア機能を最良の状態にするためにはホホバオイルのような浸透性の高いオイルはお勧めできません。なぜなら、その優れた浸透力ゆえに角質の中に入り込み、逆に角質層の構造を乱してしまうからです。
ワセリンの記事に書いたように、最強の保護クリームは皮脂であり、最強の保湿物質は天然保湿因子と角質細胞間脂質です。 これらの要素を最大限に生かすためには、ホホバオイルのように、あまり角質層に浸透しすぎるアイテムを使わない方がいいんですね。したがって、馬油やホホバオイルを使うならワセリンの方がはるかに安全であり、高い効果を得られるということになります。
先生
ハニワくん
ココナッツオイルは皮脂に近い成分
またニキビ対策としてココナッツオイルが有効だという話がありますが、調べてみましょう。まず、ココナッツオイルの詳細については下記の記事に書きましたので、基礎的な情報はそちらでご確認ください。今回はニキビに特化して情報を再編集していきます。
記事にも書きましたが、下記の動画を見てみましょう。一般社団法人分子整合医学美容食育協会の方がココナッツオイルの真実について説明しています。
ココナッツオイルって本当に健康に良いのでしょうか?ここで決着をつけましょう。
詳細はそこに書きましたので、9つあるポイントから、関連するキーワードだけピックアップします。そうすると、以下の1つに絞れます。
- 皮脂に近い成分なのでボディクリームとして使うことは賢い
使い方として推奨されているのは、皮脂に近い成分なのでボディクリームとして使うことです。そう考えると、確かにこれを顔に塗って皮脂の代わりに代用すれば、保湿効果を得られるかもしれません。ただ、ココナッツオイルというものは基本的に以下のような商品ですからね。
食品としてのココナッツオイルを顔に塗るというのは抵抗があるかもしれませんが、下記のような体に塗る用のものもありますね。
先生
ハニワくん
『ホホバオイル』や『馬油』や『ココナッツオイル』は?
ワセリンにはかなわない
ただ、皮脂の代用として考えるならば、ココナッツオイルやホホバオイル、あるいは馬油よりも、ワセリンが推奨されています。先ほども言ったように、最強の保護クリームは皮脂であり、最強の保湿物質は天然保湿因子と角質細胞間脂質です。 これらの要素を最大限に生かすためには、ホホバオイルのように、あまり角質層に浸透しすぎるアイテムを使わない方がいいんですね。
ココナッツオイルというのは特にニキビの専門家も推奨しているわけではないので、皮脂の代用として保湿目的に使うならワセリンを使った方がいいかもしれません。ただ、ココナッツのニオイが好きという方はリラックス効果を得られますからね。リラックスすることはニキビの治療にもとても重要な要素です。
先生
ハニワくん
リラックス効果にはメリットがある
そう考えたとき、下記の動画を出しているyoutuber『おきま』さんは、なかなか的を射るコメントをしています。
【ニキビ】ニキビに1番効果があったものとは。やっと答えが出ました。
彼女はニキビを治すための2大ポイントとして、
- 睡眠
- メンタル
の2つを挙げています。これは、実に多くの専門書を読み、35年人生を生きてきたこの私であっても、そうであると納得できる要素です。詳しくは下記の記事に書きましたので、併せてご確認ください。
ただ、こういうものは体質によって逆に肌荒れになります。ニキビも悪化することがあります。そう考えるとワセリンはそういうことはなく、赤ちゃんにも使えるものですので、やはりワセリンに分が上がるでしょう。
先生
ハニワくん
ニキビ対策としては首をかしげる
ココナッツオイルはどちらかというと、ニキビ対策としてはあまり取り上げられません。様々な活用法を有名な美容系youtuberが取り上げているので、参考にしてみましょう。
ココナッツオイル活用法!!! りさのDIYstart!!!
【海外セレブで流行】ダイエット・美容に効く ヴァージンココナッツオイル♪
話題のオイルプリングでデトックスしてみた! – 2014.10.5 SasakiAsahiVlog
『関根りさ』さんが『抗菌作用があるからニキビにもいい』と言っていますが、先ほどの一般社団法人分子整合医学美容食育協会の方や、栄養の本でも特に取り上げているわけではないので、効果があっても少しだけだと考えられます。下記の商品は『佐々木あさひ』さんが使っていたココナッツオイルですね。
ただ、下記の商品は『ニキビにも有効なココナッツオイルを含んだ石鹸』です。
例えばレビューには、
基本的に赤みがある肌で、かゆみも時々感じたり、ニキビもできやすく悩みだったのですが、このせっけんを使いだしてからピタッとおさまりました!匂いは個人的には気になりません。薬用のものを使ってる~って感じで、逆に気持ちいいです(笑)リピート確定です。
鼻の頭の吹き出物には長年悩まされていましたが、この石鹸を使ったとたんきれいに消えました。どんだけニキビダニ?がいたの?とショックでしたが、どんな石鹸(ニキビ対策)を使ってもダメだったのに、これで解決するとは…赤みもなくなり、うれしいです。
というポジティブな意見が多く、もしかしたらニキビに有効かもしれません。また、ダニが原因の肌荒れは厳密には『毛包中性挫創(もうほうちゅうせいざそう)』であり、ニキビ(尋常性挫創)ではありません。
先生
ハニワくん
合成界面活性剤は入っていないから安全
また、合成界面活性剤についてはどうでしょうか。ココナッツオイルに合成界面活性剤は入っているでしょうか。合成界面活性剤等の有害物質が入っているかどうかを調べるサイト『美肌マニア』で調べると、合成界面活性剤や防腐剤が入っているかどうかがわかります。
ココナッツオイルと検索すると商品がほとんど出てきませんが、一つだけ出てきた商品があります。それが以下の『バージンココナッツオイル』です。
参考
HARNN バージンココナッツオイルの全成分と成分解析美肌マニア
合成界面活性剤はもちろん、防腐剤等の要注意物質も含まれていません。したがって、肌に与える影響で考えた場合、ココナッツオイルというものはとても優秀だと言えるかもしれません。ただ、もちろん商品の中には合成界面活性剤と一緒になっているものもありますから、ココナッツオイルを過信するのはやめましょう。
やはり、本当にニキビ対策として『乾燥を避けるための保湿』でココナッツオイルを使用するのであれば、専門家が主張するワセリンを使う方が高い効果を得られるでしょう。
先生
ハニワくん
- 『ホホバオイル』や『馬油』だと浸透性が優れすぎていて、角質の中に入り込み、逆に角質層の構造を乱す。
- 合成界面活性剤が入っている化粧品は決して推奨できない。
- ワセリンを塗って水分蒸発を防ぐというアプローチは、化粧水を使って一時的な保湿をするアプローチとは、全く別のもの。
- 馬油やホホバオイルはその優れた浸透力ゆえに角質の中に入り込み、逆に角質層の構造を乱してしまう。
- ココナッツオイルは皮脂に近い成分なのでボディクリームとして使うことが推奨されている。
- 皮脂の代用として考えるならば、ココナッツオイルやホホバオイル、あるいは馬油よりも、ワセリンが推奨されている。
- ココナッツのニオイが好きという方はリラックス効果を得られる。
- ココナッツオイルの抗菌作用もわずかなもの。
- ダニが原因の肌荒れは厳密には『毛包中性挫創(もうほうちゅうせいざそう)』。
- ココナッツオイルには合成界面活性剤は入っていないから安全ではある。
ワセリンを使う必要がない人
本来、このワセリンの働きは『皮脂』がしてくれます。皮脂が天然の保護クリームであり、10万円のクリームより効く最強のクリームです。しかし、乾燥肌の人や一時的に乾燥している状態にある人は、その皮脂の分泌量が不足しています。そこで、その低下している皮脂の力の代わりにこのワセリンを使うんですね。
ですから、元々皮脂の分泌量が必要な分だけ出ている人は、ワセリンを使う必要はありません。それどころか、ありとあらゆる化粧品を使う必要がないのです。よく考えたら、子供の頃はそんなものを使わなくてもやっていけたはずですからね。そこにはこの皮脂が大きく関係していたのです。本当に乾燥肌から脱し、自分に本来の潤いを取り戻し、『真の保湿』を達成するためには、すべての合成界面活性剤入りのスキンケアグッズをつけるのをやめる必要があります。
3週間ほど今まで化粧品を使っていたせで、肌がつっぱって乾燥し、不快感が起きますが、そこは我慢です。その間に天然保湿因子と角質細胞間脂質の最強の保護クリームが蘇るわけですからね。ただ、どうしてもその期間乾燥して仕方ないというケースがありますから、そこでこのようなワセリンを使うわけです。
先生
ハニワくん
筆者の感想
私は男性ですが、化粧水を15年くらい使ってきました。特に髭剃りの後等は肌が乾燥しますから、市販のヒアルロン酸のプチプラアイテムをずっと使用していました。
男だからこれくらいでいいだろ
と考えて、それだを使ってきました。後のスキンケアグッズは特に使ってきませんでした。やはり、お風呂上りや髭剃り後等はそのヒアルロン酸をつけるのが当たり前になっていて、つけなければ保湿はできないと思い込んでいました。だからこの知識を手に入れたときも、すぐには受け入れませんでした。アカスリと一緒ですね。
今でもお風呂に行けば大体の確率でアカスリサービスがありますが、もう二度とやることはないでしょう。以前は、確かに垢が取れるし、スッキリした気分になるので好きだったんですけどね。それは、
- 念入りなシャンプー
- 念入りな洗顔
と同じで、スッキリするからといってそれをやることは、無知ということになってしまうのです。念入りに『洗う』ことは、
- 薄毛
- ニキビ
- ワキガ
- 体臭
といった問題を引き起こすのです。
あるいは皮脂が過剰に洗い落とされる。
ワキガ対策になるワキの洗い方やシャワー・お風呂の入り方とは!?半身浴(汗腺トレーニング)で『良い汗』をかこう!
しかし、この化粧水とワセリンの話も、どうもこのような話をする専門家が一人だけじゃないということを理解していくと、だんだん真実が見えてきて、見て見ぬ振りが出来なくなってきました。そしてついにヒアルロン酸を塗るのをやめ、ワセリンに変えてみたのです。
私はギリギリ10月に初めて、乾燥し始めの時期ですが、空気清浄機ではまだ湿度は60%を超えています。冬になったらこれが30%台まで落ちることがありますから、それまでに切り替えられてよかったですね。今もうすでに一週間が経っているのですが、今のところ何も起きません。
少しつっぱるな
と思ったら、ワセリンを少量塗ると十分保湿が出来ます。厳密にいうとワセリンが保湿をするのではなく、ワセリンはただ『天然保湿因子と角質細胞間脂質の力を助ける』だけですので、『蓋をする』イメージです。それらが作り出す水分を蒸発させないように蓋をするんですね。
ですから私は今、天然保湿因子と角質細胞間脂質だけで保湿をしていることになります。ヒアルロン酸等の化粧水で『一時的な保湿の連続』をしていた時間が長かったゆえに不思議な感覚ですが、もうしばらくすると『魔の3週間』が終わり、かつ冬の一番乾燥する時期に突入しますので、随時追記していきます。このまま化粧水に頼らないようになると、なんだかちょっと物足りなくなる気がするのですが、一番賢い選択肢を選んでいるという自信は手に入れられるでしょう。
追記:11月10日になりました。『魔の3週間』が終わりました。ワセリンを使う回数が激減しましたね。ただ、まだまだ空気清浄機の湿度は『70%』を超える日もありますので、今の『保湿いらず』の肌が天然保湿因子と角質細胞間脂質の保湿効果を復活させたのかどうかはまだわかりません。しかし、髭剃りの後など、今までずっと化粧水を使っていて不安だったのですが、使わなくても案外いけるものですね。今のところそれによる肌荒れもツッパリもありません。更に厳冬の季節を越してまた追記していきます。
11月28日になりました。髭が伸びると肌が乾燥しているように突っ張る印象を受けます。しかしそのままその髭をそるとそのつっぱりはなくなります。髭は乾燥するけど、肌自体は乾燥していないということかもしれません。化粧水もワセリンも使わなくても何も問題ありません。
1月3日になりました。湿度は50%ほど、こたつとストーブを使っています。髭があると乾燥し、つっぱりを強く感じますが、髭を剃るとそれが緩和されます。ただ、少量のワセリンが必要になります。マッチ棒の先の量ほどの少量ですね。それだけで十分です。
先生
ハニワくん
ワセリンは赤ちゃんでも使える
私は化粧水一つしか使っていませんが、女性の場合はたくさん使います。私でさえヒアルロン酸化粧水一つをやめるだけでも抵抗があるわけですから、多くのスキンケアグッズを使っている人は更に強い抵抗を感じるでしょう。しかし、『1か月だけ実験してみる』つもりでやれば、
- 魔の3週間+最強の保護クリームが戻った1週間
を体験できるわけですから、やってみて損はないでしょう。美容を突き詰めたらこの事実に必ず突き当たるということを覚えておきましょう。ちなみにワセリンは手の平につけると洗ってもなかなか落ちません。ですから必ず、
- 手の甲につける
- マッチ棒の頭くらいの量だけ使う
という2つのポイントを覚えておきましょう。手の甲に少量つけて、そのまま手の甲で『気になる部分だけ』になじませます。手の甲なら多少油がついていても問題ありませんからね。いつも使う手の平ではなく、手の甲でやるわけです。ワセリンは鉱物油ですが、名前だけ物騒な気がするだけで実際は赤ちゃんでも使えるので安心です。唇の荒れにも使えます。
知らなきゃソン!ヴァセリン裏ワザ3
先生
ハニワくん
ワセリンを使う必要がない人
化粧水や乳液などは必要ない?
では、もうこのワセリンさえあれば本当に化粧水や乳液などは必要ないのでしょうか。『美容皮膚科医が教える 美肌をつくるスキンケア基本ルール (PHPビジュアル実用BOOKS)』にはこうあります。
加齢とともに肌が硬くなりシミができやすくなるのはなぜ?
肌は表皮のターンオーバーによって定期的に生まれ変わることで、若々しさを保っています。基底層で表皮細胞が生み出され、角化してはがれ落ちていくまでの期間は、20代で約28日間です。ところが、加齢とともにこの速度は遅くなり、40代では約40日かかるようになるといわれています。
美容皮膚科医が教える 美肌をつくるスキンケア基本ルール (PHPビジュアル実用BOOKS)
まずここで確認したいのは、加齢とともにターンオーバーが低下し、肌能力が落ちていくということです。更に、本にはこうあります。
エストロゲンが多いと肌は若くて美しい
エストロゲンは、卵巣で作り出される女性ホルモンですが、このエストロゲンと肌にまつわる興味深い実験があります。まず、20人ほどの女性の年齢を男性にあててもらいます。そして、実際の年齢よりも若く見られた人の血液を調べたところ、エストロゲンの量が多いということがわかったのです。つまり、エストロゲンが多いほど、若々しく見えるということです。
エストロゲンは、肌老化を引き起こす活性酸素を取り除いたり、肌の弾力を保つコラーゲンを維持したりする作用があります。しかし、残念ながら、25歳ごろをピークに分泌量は低下していきます。また、無理なダイエットや過度なストレスもエストロゲンを減少させます。
折れ線グラフにすると、20~40歳が山のピーク。そしてそこから更年期が始まるので、80歳辺りになるとほとんど0歳と同じくらいの分泌量に落ちていきます。『山』の形ですね。
更に本にはこうあります。
スキンケアの要は『保湿』。水分を補うのではなく肌そのものの保湿力を高める
加齢とともに減少する保湿成分をスキンケアで補う
肌のうるおいを保つために欠かせないセラミドですが、体内のセラミドは加齢とともに減っていくため、化粧品でセラミドやヒアルロン酸などの保湿成分を補う必要が出てきます。この『保湿力を高めること』がスキンケアの最大のポイントです。
セラミドも加齢とともに減少するとありますね。更に、『マリンビタミンで奇蹟の若返り』にはこうあります。
体内のコラーゲンは二十歳をピークに減少
(中略)コラーゲンは、体の中では全身の約60兆個の細胞の隙間を埋めている結合組織に存在します。そこでコンドロイチンなどのネバネバ成分を繊維のあいだに巻き込み、若さの象徴であるみずみずしさ、しなやかさを生み出しているのです。ハリのある肌、強靭な骨、なめらかな関節、柔軟性にとんだ血管など、すべてコラーゲンあってのたまものです。ところが、体の中のコラーゲンの量は、20歳をピークにどんどん減っていきます。体内のコラーゲンは絶えず分解と合成を繰り返して入れ替わっていますが、年を取ると分解される量が一方的に増えて、合成がおいつかなくなるのです。40代半ばになると、20歳の頃の半分くらいにまで減ってしまいます。
コラーゲンとビタミンは薄毛に効果的?ビタミンCは塗布しなければ効果がないの?
コラーゲンの量は60歳になると20歳の頃の5分の1、80歳になるともうほとんどコラーゲンの量は体内からなくなってしまいます。つまり人間は加齢とともに、
- ターンオーバーが低下
- エストロゲンが減少(女性)
- セラミドが減少
- コラーゲンが減少
していくため、どうしても30代までの肌能力を発揮させることができません。したがって、例えば『素肌美人になれる 正しいスキンケア事典 (基本の美容シリーズ)』にはこうあります。
きちんと保湿ができていれば乳液やクリームは不要?
乳液やクリームを使う最大の目的は、油分を補うことにあります。皮脂の分泌量が十分にある30代まではきちんとした保湿が出来ていれば油分補給は必要なく、乳液やクリームも不要のはずです。でも40代からは、水分だけでなく油分も低下するので、セラミド配合美容液を全体につけた上から、乾燥しやすい目元や口元には乳液やクリームを重ねることも必要かもしれません。
これらの情報を見ると、ワセリンを使って天然保湿因子と角質細胞間脂質(セラミド等)の力を最大限に発揮させようとするアプローチは『30代以下の若い人に限定される』というイメージが頭をよぎります。若い人だけが使える方法なのだと。そういう印象を持ちますね。
そして、40代を超えたらやはり乳液やクリームが必要になると。専門書にこう書いてありますからね。しかし、実はこの『素肌美人になれる 正しいスキンケア事典 (基本の美容シリーズ)』と『美容皮膚科医が教える 美肌をつくるスキンケア基本ルール (PHPビジュアル実用BOOKS)』は同じ人が関与している本です。したがって、この2冊の本に共通した事実が書いてあるのは当然です。
この方もかなり信憑性の高い記事を書いているのですが、それよりも真実をとらえているのはワセリンを推奨する専門家でしょう。つまり、化粧水というのは使えば使うだけ『化粧水依存体質』になり、美肌とは逆方向に進んでしまう事実があるのです。
先生
ハニワくん
- 元々皮脂の分泌量が必要な分だけ出ている人は、ワセリンを使う必要はない。
- ワセリンは赤ちゃんでも使える最強の保護クリームの代わりにワセリンを塗って天然保湿因子と角質細胞間脂質(セラミド等)の力を最大限に発揮させ、水分蒸発を防ぐというアプローチは、化粧水を使って合成界面活性剤というスコップでバリア機能を破壊して水溜まりを作り、後で蒸発してしまう一時的な保湿をするアプローチとは、全く別のもの。
関連記事とSNS
他の関連記事を探す
ワキガに薬用・殺菌成分の入った石鹸は有効なのか ワキガやニキビに有効なツボとは?自律神経やホルモンに効かせて発汗を抑えよう アロマオイルを使って自律神経を整えればニキビケアとワキガ・体臭対策ができる! 水分不足や保湿ケアはワキガとどう関係している? レモンやバナナがワキガ対策になる?体臭に有効なレモンタオルマッサージとは