お酒は口臭の原因?赤ワインも?
はい。
基本的にはお酒は口臭の原因となります。アルコール自体は悪臭要因ではありませんが、体内で代謝される際に口臭の原因が作られてしまいます。深酒によって更にそれは悪化します。また、利尿作用もありますから、それによって唾液の分泌量が減れば、それも口臭の原因となります。肝臓を壊せば、肝臓病由来の口臭の原因ともなります。
また、確かに赤ワインには抗酸化作用があり、それが過酸化脂質の発生を抑えて、腸内腐敗からの口臭を予防出来ます。しかし、やはり飲みすぎることは有害でしかなく、またその『飲みすぎ』も人によって全く量が違いますので、基本的には『お酒は飲みすぎない』ことを軸とするべきです。
Contents|目次
酔っぱらった人に触れたとき、
酒臭い…
と思ったことがあるかもしれませんが、お酒も口臭を生み出す原因となります。そこで、お酒による口臭を抑えたいと思って、その対策法を探している人がいるかもしれません。ただ、その人がどういうつもりでそれを探しているかです。
もし、『飲酒運転対策』でのアルコールチェックをごまかすために探しているのであれば、動機が不純のため、その前に考え方を改める必要がありますね。下記の動画を見て、飲酒運転が何を意味するのかをよく考えましょう。
もう、誰もあなたを信じない~すべてを失う飲酒運転の代償
言っておきますが、事故を起こしてからではもう取り返しはつきません。私のごく近い身内にも交通事故で兄弟を亡くした人間がいますが、彼の精神状況はそれから20年以上経った今でも、ある種歪んだものとなってしまっています。
また、飲酒運転で気が付けば人を3人も轢いてしまっていた事件も記憶に新しいですね。飲んでいる間はこの世の天国のような気分を味わえても、その代償はあまりにも大きいのです。アルコールはほとんど麻薬と同じです。中東では飲酒が法律で禁止されているところもあります。できるなら飲まない方がいいでしょう。
飲酒後何時間経過したら酒気帯び・飲酒運転にならないか、という疑問を持つ人がいるかもしれませんが、実際には飲酒後の時間が問題となるのではなく、体内に残留するアルコール濃度が問われます。お酒による口臭を何らかのアイテムでごまかしたとしても、警察のアルコールチェックは免れませんのであきらめましょう。
私はかつて、缶ビールを1本ほど飲んで、3,4時間ほど休んでから車を運転したとき、検問に引っかかってしまったことがあります。私としてはもうすっかりアルコールは抜けたと思ったのですが、警察のチェックには引っかかってしまいました。最初は抵抗したのですが、そのうちそれが無様だと悟り、数十万円の罰金と免許停止を覚悟しました。しかし、その時の警察はこう言ったのです。
最初こそ言い合いをしていた我々も、最後は正直になることで和解し、そしてその微量だったアルコール量も手伝って、私は見逃してもらえました。本来、アルコールというのは人によって分解できる量や速度が違います。
参考
酔いのメカニズム|お酒とうまく付き合う|CSV活動キリン
上の図のように、お酒を分解する酵素の量は、各人によって違います。ある歌舞伎町のナンバーワンホストは、その酵素の量がとても多いことで有名ですが、彼のようにその酵素の量が多いという人の『適量』と、私のように少しお酒を飲むだけで顔が赤くなる人の『適量』は全く違います。したがって、どのくらいの量がアルコールの適量ということは、一概には言えないし、アルコールを分解する速度がどれくらいかということも一概には言えません。
ちなみに私の友人はスピリタスを数杯飲んで次の日に会ったら、まだまったくお酒は抜けていませんでした。急性アルコール中毒になりかかっていましたね。スピリタスというのはお酒の中で最もアルコール度数が多いお酒です。アルコール度数96%ですね。
youtuberの『フィッシャーズ』さんがそれを飲んで悶絶する動画を挙げています。
【超危険】アルコール度数96%スピリタスを飲んだら意識ぶっ飛びかけた。
赤ワイン・ビール・日本酒等のアルコールはニキビの原因?それとも治療の対策の一つ? – Inquiry. |
exciteニュース『医師に聞いた。お酒を飲むと眠くなる理由』にはこうあります。
「すぐに寝てしまう人に関しては、アセトアルデヒドが体内に蓄積しやすい、アルデヒドの影響を受けやすい人だと思います。日本人の中にはADH1Bの働きが活発で、ALDH2は不活発な人の割合が欧米と比べて明らかに多い。アルコールからアセトアルデヒドへの分解は早く、逆にそこから酢酸への分解が遅いため、すぐに体内にアセトアルデヒドが貯まってしまうのです。エチルアルコールは気分が良くなる、多幸感をもたらしてくれる一方で、いわゆる『酒臭さ』の原因にもなります。
アセトアルデヒドは眠気、言い換えるならば倦怠感の原因となります。また、他にも顔面紅潮、気分不快(嘔気・嘔吐)、頭痛、めまい、等種々の不調も引き起こします。発癌物質の一つにも認められている程なので、当然といえば当然です」(上野先生)
参考
医師に聞いた。お酒を飲むと眠くなる理由 (2017年7月21日)エキサイトニュース
お酒というのは、
という特徴があるということですね。そしてもちろんその飲んだお酒がどんなものであるか、どれくらい飲んだのかということでも話は変わってきてしまいます。
『もう、口臭で悩まない!』にはこうあります。
飲食と口臭との深い関係
(省略)アルコール自体は悪臭要因ではありませんが、体内で代謝され、アセトアルデヒドや揮発性脂肪酸と混在するようになると、あの独特の口臭が発生すると考えられます。ちなみに深酒をすれば血中(呼気)にメチルアルコールが産生されるという報告があります。体を壊すほどのお酒の量はもちろん考えるべきですが、口のにおいという観点からも、お酒の量には注意した方がよさそうです。
このような酒臭さは慢性的な口臭とは違って一時的ですから、時間が経てば消えます。しかし、先ほどから挙げているように、お酒というのは様々な問題を引き起こすので、決して飲みすぎることのないようにしなければなりません。
ちなみに先ほどの警察の検問では、ここに出てきた『メチルアルコール』の量を測定しています。どんなにニンニクや焼き肉を食べても、このメチルアルコールの量をごまかすことはできないんですね。ですから、『警察の検問をいかにして突破するか』という不純なことを考えるのではなく、『お酒を飲んだら飲まない』ということを徹底しましょう。
この世に取り返しのつかないことは、『ある』ということを理解しましょう。車は『運転代行サービス』というものがありますから、どうしても車を何とかしなければならない場合は、運転代行を利用するようにしましょう。
また、アルコールには以下の理由によって利尿作用があります。
お茶やコーヒーなどのカフェインと同じように、これらの利尿作用によって、
に陥ります。すると唾液はネバネバになり、酸素を嫌う嫌気性菌、つまり『ニオイを出す細菌』が繁殖してしまうことにより、口臭が発生してしまうのです。
自律神経や環境によって口の中に起きる変化
繁殖する菌 | 分泌される唾液 | ニオイ | |
---|---|---|---|
交感神経優位 | 悪玉菌。酸素を嫌う嫌気性菌 | ネバネバ唾液(粘液性唾液) | する |
副交感神経優位 | 善玉菌。好気性菌脂臭 | サラサラ唾液(漿液性唾液) | しない |
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紅茶
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そのすべても同じような理由から、『飲みすぎる』ことは口臭の原因となります。
更に、『脳卒中・がん・肌の老化予防から、誤えん性肺炎まで 唾液サラネバ健康法』にはこうあります。
アルコールは唾液の分泌を減らす
(省略)よく飛行機の中で水をのまずにひたすらお酒を飲んでいる人を見かけますが、お酒ばかり飲んでいるとアルコールの尿作用で体内の水分が減り、唾液も出なくなります。そのうえ機内は乾燥していますから、脱水状態になりやすくなります。体が脱水状態になると脚の血管などに血栓ができやすくなりその血栓が肺に飛んで、肺梗塞を起こすのがいわゆるエコノミークラス症候群です。正式名を『急性肺血栓塞栓症』といいます。
飛行機内はただでさえ乾燥していて脱水状態になりやすく、唾液が出なくなります。そこでさらにアルコールを入れるならそれに拍車がかかります。そしてエコノミークラス症候群にかかりやすくなり、最悪の場合呼吸困難に陥って死亡する事もあります。お酒を飲むならそれ以上に水分を摂る考え方が必要です。
また『におわない人の習慣』にはこうあります。
『肉より魚、魚より大豆』の食生活』
(省略)『食事で入ってきたたんぱく質で分解しきれなかったもの、これが問題になります。動物の肉の場合は、脂質も多く、代謝に時間がかかります。腸内の善玉菌がこれを分解することで、アセトアルデヒドや、アンモニア、インドールなど、刺激臭をもつ物質がたくさん作られてしまいます。腸内環境の悪化は体臭に直結してしまいます。
ここにもアセトアルデヒドが出てきています。アセトアルデヒドは腸内環境を悪くするので、それが原因での体臭に関係しているのです。腸内環境が悪くなるということは、腸内の悪玉菌が優勢になるということです。悪玉菌にも一応の役目があり、善玉菌にできない分解をしてくれます。しかし、それと引き換えにニオイ物質を引き起こしてしまうことが玉に瑕なわけです。
また、便秘になると腸内腐敗が起き、悪玉菌が増え、体臭の原因となります。もちろん口臭の原因ともなります。
注目するべきなのは『活性酸素を増やし、過酸化脂質が増えると、胃腸の調子が悪くなり、体臭が強くなる』という部分です。
『毒だらけ 病気の9割はデトックスで防げる』にはこうあります。
アルコールは活性酸素を発生させるものです。分解酵素をもっていない人や少ない人は、アルコールを摂るのは控えたいものです。添加物の多いアルコールも要注意です。例えば、ほとんどの赤ワインには保存料として亜硫酸塩が含まれています。これは解毒の妨げとなる物質ですので、赤ワインのポリフェノールがいいからと添加物の入っているワインを飲むのはおすすめできません。
また甘くしているチューハイや缶入りの飲み物やプラスチック入りのお酒、エタノールの入っているものなど、アルコール飲料には多くの問題があります。原材料にこだわって蒸留させた焼酎や、こだわって作った地ビールや瓶ビール、オーガニックワインや無添加のワイン、長年熟成させた梅酒やブランデーなどを少量、適度に飲まれることをおすすめします。
アルコールが原因でEDになる?『適度』と『過度』の違いを知ろう – Under”I” |
つまりアルコールによって活性酸素が増えれば、過酸化脂質が増えて腸内腐敗が起き、悪臭を引き起こすのです。
では、アルコールを飲用することによるメリットはないのでしょうか。
ただ、赤ワインには抗酸化作用があります。『キレイになる! フェロモンレシピ』にはこうあります。
『フレンチ・パラドックス』という言葉をご存知ですか?フランス人は動物性脂肪を多く摂取しているのに、動脈硬化が少ないという不思議な事実を表す言葉です。その理由として、赤ワインポリフェノールの影響であるという研究結果があり、また適度にワインを摂取している女性は骨密度が高いことも最近の論文で発表されています。
赤ワインポリフェノールにはエストロゲンの生成を助け、ホルモンバランスを整える効果があります。その主成分であるアントシアニンは高い抗酸化作用や血液浄化作用があり、赤ワインに多く含まれるレスベラトールはアンチエイジング効果で注目の高い物質です。赤ワインの中でも熟成が進んでコクの深い『フルボディ』がおすすめです。
フルボディというのは以下の商品ですね。
このレスベラトールやアントシアニンですが、『これは効く! 食べて治す 最新栄養成分事典』にはこうあります。
赤ワインにもタンニンやカテキン、アントシアニン、リスベラロールなど多種類のポリフェノールが含まれています。ポリフェノールはすべて、強力な抗酸化作用をもっており、活性酸素を除去して生活習慣病やがん、老化を防ぎます。その力はビタミンEよりも強く、細胞内でも細胞間でも細胞膜上でも、オールラウンドに働きます。
赤ワインには実に、
という多種のポリフェノールを含んでおり、これはすべてビタミンEよりも強い抗酸化作用があります。ビタミンの中でもACEは抗酸化作用があり、その中でもEが一番抗酸化力があります。そのビタミンEよりも強い抗酸化作用があるわけです。
赤ワイン・ビール・日本酒等のアルコールはニキビの原因?それとも治療の対策の一つ? – Inquiry. |
この抗酸化力が何を意味するかと言うと、注目すべきなのは先ほどの『活性酸素を増やし、過酸化脂質が増えると、胃腸の調子が悪くなり、体臭が強くなる』という部分です。抗酸化力とは、この活性酸素の力を抑える力なのです。
先ほどデトックスの専門家が『赤ワインのポリフェノールがいいからと添加物の入っているワインを飲むのはおすすめできません』と言っていましたが、
などを少量、適度に飲むなら問題はないということですから、厳選されたこだわりのワインであれば問題ないかもしれません。
各ワインのポリフェノール量
赤ワイン | 基準とした場合 |
---|---|
ロゼワイン | 半分以下 |
白ワイン | 10分の1 |
またその『少量のお酒』ですが、この『アルコールと活性酸素』問題にはまだ考えるべき事実があります。『ササっとわかる 男性機能の不安に答える本-ED治療の最前線』(講談社)にはこうあります。
『お酒』を飲む人はEDに『なりにくい』って本当!?
お酒を飲むと気持ちがリラックスするのは、多くの人が体験的に知っていることですが、飲酒には実は酸化ストレスを軽減する効果もあります。これは、お酒を飲むことによって『アルコールデヒドロゲナーゼ』という酵素が活性化するからです。この酵素が活性酸素を消去し、酸化ストレスを軽減させるのです。
適量の飲酒ががんの予防になるといわれるのは、DNAを傷つける活性酸素をアルコールデヒドロゲナーゼが消去して防ぐからです。酸化ストレスは、EDの大きな原因のひとつでもあります。したがって、『お酒を飲む人はEDになりにくい』という法則が成立するというわけです。
アルコールが原因でEDになる?『適度』と『過度』の違いを知ろう – Under”I” |
実は、少量のお酒くらいなら、むしろ活性酸素を除去するのです。したがって、お酒というのは『適量』が推奨されるんですね。
ただやはり、少量のお酒、一時的な便秘くらいであればこの問題も大きくはなりませんが、これが慢性的になったり、深刻になったりするとそれは問題です。例えば、『お酒の飲み過ぎが原因となる身体の病気』には、以下のようなものが挙げられます。
消化器の病気
循環器の病気
生活習慣病
神経・筋肉系の病気
口臭というのは、下記の表にあるように様々な原因と種類があります。
様々な口臭の原因とニオイの種類
歯周病・虫歯 | イオウのニオイ |
---|---|
胃腸病 | 卵の腐ったニオイ |
肝臓病 | ネズミ臭(濡れ雑巾とニンニクが混ざったようなニオイ) |
糖尿病 | 甘い、甘酸っぱいニオイ(ケトン体) |
腎臓病 | アンモニアのニオイ |
呼吸器系疾患 | 生臭い、肉の腐ったニオイ |
心臓病 | 生臭い、肉の腐ったニオイ |
唾液の減少 | 雑巾や布巾のような生乾きのようなニオイ |
口臭の原因は一つではない!様々な種類とその対策 – Inquiry. |
胃腸病による口臭は歯周病に匹敵するほど多い! – Inquiry. |
つまり、飲酒を日常的に行うということは、一時的な『酒臭さ』という口臭を出すリスクと、病気に罹患してそれが原因での口臭を発生させるリスクを増やす行為にほかなりません。下記の動画は『ビールを毎日飲むとどうなるか』ということについてまとめたものですが、大きく内容は外していません。私が専門書を読んでまとめたこの記事に貼ってあるお酒関連の内容と大きな相違はないので、動画でお酒のリスクを知りたい人にはうってつけかもしれません。
ビールを毎日飲むとどうなるか
少量のお酒には確かに酸化ストレスを解消する力がありますが、それを継続するとどうなるかということは、その人の体質によっても答えが変わるため、一概には言えません。病院で分解酵素の量は測ることができますから、もしどうしてもお酒を飲みながら生きていきたいという人は、しっかりと検査をして自分をよく理解し、そのうえで判断するのがいいでしょう。
ちなみに私はその分解酵素がとても少ないので、すぐに顔が真っ赤になり、頭も痛くなります。のども弱いので喫煙もガッツリとできません。それは不幸中の幸いだったかもしれませんね。そのおかげでそれらとはほとんど無縁の人生を生きています。
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