マウスウォッシュは口臭対策になる?
なると言えます。
適切なタイミングで適切に使うことで口臭対策になります。
ただ、アルコール入りのものを使うと乾燥したり粘膜を傷つけますので、炎症の原因になる可能性もあり、もしかしたら扁桃腺炎などの原因になるかもしれません。そうなると、それはそれで口臭の原因となります。したがって、マウスウォッシュにもコツがあるということです。
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マウスウォッシュにはいくつかの呼称があります。
どれも似たようなものです。しかし厳密には違います。まず、上の4つの違いはさほどありません。しかし、後の2つは違います。
液体タイプの歯磨き剤。通常の歯磨き粉のようにブラッシングを併用するもの。
ブラッシングはせず、口をすすぐことで口臭予防や口腔洗浄、爽快感などの効果を得られる。
上の4つに関しては『どう呼んでもいい』のですが、下の2つに関しては、ブラッシングを必要とするかしないかというところで明確に違いますね。
ですからまず以下の3つが『液体歯磨き』、
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そして以下の3つは『洗口液』の部類に分けられるわけですね。
また、これらマウスウォッシュには更に種類があります。例えば下記の3つと、
下記の3つ。
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違いはなんだかわかるでしょうか。答えは『アルコール』です。上がアルコール入りで、下がノンアルコールタイプですね。アルコールが入っている理由は『洗浄力』…ではなく、実は『味のため』だといいます。アルコールを入れると洗浄成分独特の味が誤魔化せるということで、マイルドになるということなんですね。
しかし実はこのアルコールタイプには問題があります。『口臭の95%は思いすごし』にはこうあります。
マウスウォッシュはNG
(省略)それに加えて市販のうがい液には『アルコール』が入っているものが多いのです。(中略)あれはアルコールによって皮膚の表面から水分が失われ、乾燥するためにすっとするのですね。つまりアルコール成分の入ったうがい液でうがいをすれば、口の中の水分が奪われて乾燥してしまうというわけです。うがい液はスーパーの口腔ケアグッズコーナーに並んでいますが、上手に選ばないとこのようにさまざまなストレスをお口の中に与えてしまうのです。
アルコールによって口の中の水分が失われ、乾燥してしまうのです。水分や唾液がなくなったり、交感神経が優位になるとネバネバ唾液になり、酸素を嫌う嫌気性菌(悪玉菌)が増えて、それがニオイを発生させてしまいますから、それが逆に口臭の原因となる場合があるわけですね。
自律神経や環境によって口の中に起きる変化
繁殖する菌 | 分泌される唾液 | ニオイ | |
---|---|---|---|
交感神経優位 | 悪玉菌。酸素を嫌う嫌気性菌 | ネバネバ唾液(粘液性唾液) | する |
副交感神経優位 | 善玉菌。好気性菌脂臭 | サラサラ唾液(漿液性唾液) | しない |
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『日本人はなぜ臭いと言われるのか 体臭と口臭の科学 (光文社新書)』にはこうあります。
液体オーラル用品の使い方 アルコールに注意
(省略)注意したいのは、爽快感を高めるための清涼剤として使われているアルコール(エタノール)だ。多いもものでは十数%と、ワインや日本酒並みのアルコールが含まれている場合がある。口に含むと刺激を感じるものは、含有量が多い可能性がある。
アルコールに弱い人はもちろんだが、そうでなくても、粘膜を痛め、炎症の原因になり、口腔内の乾燥の原因になる可能性がある。ナチュラル志向のものでも、エッセンシャルオイルを含む場合には、溶剤としてアルコールが必要になる。
口腔内乾燥だけじゃなく、粘膜を痛めて炎症の原因になる可能性もあり、もしかしたら扁桃腺炎などの原因になるかもしれません。そうなると、それはそれで口臭の原因となります。
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たかだが爽快感のために使われるアルコールはデメリットが多いので、まず使わない方がいいでしょうね。ですからマウスウォッシュを使う際はノンアルコールタイプのものを選びましょう。先ほど『マウスウォッシュはNG』とありましたが、別にノンアルコールタイプであればいいわけですからね。
ただ、あの本がNGだと言った理由はまだほかにもあります。本にはこうもあります。
きちんとした消臭効果のない『うがい液』でうがいをすることもかえって口臭を悪化させてしまうことがあります。うがい液といえばミントの強い味を思い浮かべるかもしれませんが、意外にもあのミントの香りは、口臭を消すものではありません。口臭がもともとあり、それをミントのキツイ香りで『ごまかす』のがミント味の役目です。
つまりうがいのあと、ミントの香りがなくなるころには、ミントのかすかなニオイに加え、もともとあったお口のニオイが立ち上ってくるので、よけいに妙なニオイがしはじめます。
つまりこういうことです。
このような事実を懸念してNGだと言ったわけですね。例えば下記の記事でも、これらのミント、メントール系のアイテムで口臭をごまかす行為は、『口臭の上塗り』に過ぎず、『醤油のニオイを消すためにソースをかける』ようなものだと書きました。
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フリスクやミンティアと同じように、もしうがい液を『ミント系のニオイでごまかす』ために使用するのであれば、確かにそれは考え方としてはNGということになりますね。下記の表にあるように口臭には様々な種類と原因があります。
様々な口臭の原因とニオイの種類
歯周病・虫歯 | イオウのニオイ |
---|---|
胃腸病 | 卵の腐ったニオイ |
肝臓病 | ネズミ臭(濡れ雑巾とニンニクが混ざったようなニオイ) |
糖尿病 | 甘い、甘酸っぱいニオイ(ケトン体) |
腎臓病 | アンモニアのニオイ |
呼吸器系疾患 | 生臭い、肉の腐ったニオイ |
心臓病 | 生臭い、肉の腐ったニオイ |
唾液の減少 | 雑巾や布巾のような生乾きのようなニオイ |
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いくらミントのニオイが強くても、口臭の原因が病気であれば、その対策は一時的なものでしかなく、むしろニオイが混じって悪化することさえあるということですね。
しかしこれはサプリメントなんかと同じで、うまく使いこなせばとても便利なアイテムだと言えます。サプリメントも過剰摂取をしたり、間違えて摂取すると問題があります。しかし、用法用量を守り、あるいはしっかりと把握し、使いこなせばとても優れた存在なのです。
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私などは、起床時と就寝前に必ず使う洗口液があります。それは『ピュオーラ』です。これはたまたま10年以上前にこれを使ったのがきっかけなので、その他の商品は試していませんが、この10年以上、これを使い続けて何が口にトラブルが起きたということはありません。
ですから他の商品をわざわざ試して使おうとは思わず、これだけの情報しかないということです。これはノンアルコールタイプですし、洗浄・殺菌効果が高いと感じています。ほどよく刺激があり、それが唾液の分泌を促します。ちょうど、ブラックガムなどの辛いガムを噛んで唾液が出てくるのと同じ感覚ですね。
私はその2つのタイミングでこれを使っているわけですが、その際は基本的にプラークコントロールをした後です。歯磨きをした後に、とどめとしてこれでうがいをするわけです。ですから、この洗口液で『歯垢を落とす』ことは考えていません。そういう立ち位置として使っています。
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そしてそのようにして2回使うわけですから、通常の量を使っていてはすぐになくなり、経済的にも負担がかかります。しかし私の場合、一度に使う量を減らしていますので、3分の1ほどしか使いません。ですから、むしろ使う量は想定の期間よりも長いのです。
薬やサプリメントとは違って、こういうものは用量を守る必要はありませんからね。厳密に言うと、『少なくするなら』です。薬もサプリメントも、摂取量を少なくするなら害はないですね。もちろん薬の場合はきちんと指定された量を飲まなければなりませんが、例えばこのような洗口液のタイプなら、そういうこともないのです。
そしてしっかりとそれで口臭対策ができています。それは上の表にもあったように、『唾液の減少』による口臭対策ですね。睡眠中は唾液の分泌が止まるので、口臭が出るのです。
ではこの細菌の数はどれくらいなのか見てみましょう。
唾液1㏄当たりの細菌の数
食後 | 5400億個 |
---|---|
歯磨き後 | 3700億個 |
歯石削除後 | 3000億個 |
殺菌剤うがい後 | 1300億個 |
寝起き時 | 1兆7000億個 |
ちなみに、糞便1gに含まれる総菌数は『1000億個』ですから、すべての人がもれなく朝起きると『大便スプーン一杯分』の細菌が口の中にいると言われています。これを洗い流すようなイメージでぶくぶくうがいをし、ケアをするわけですね。
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私が一度に使う量を減らしている理由はいくつかあります。一つは『企業側の言いなりになる必要はない』という主体性です。自分の頭で考えれば、別にこの手のアイテムは量が少なくて事足りるのであれば問題ないはずです。量を使えば買うペースが速くなり、得をするのは企業側『だけ』ですから、『Win-Win』にするためには、企業もこちらも笑顔になる必要があります。
ですからそうしています。それで十分対策はできていますから。これで『Win-Win』ですね。『Win-Lose』ではいけません。それが長期的な付き合いをするために秘訣です。
それからもう一つは、実はこのような洗口液は、専門家から言わせるとそう必須アイテムではないのです。ある専門家は、『水で9割の細菌は落とせます』と言います。したがって、下記のような毒出しうがい(入念なうがい)をするだけでも十分なのです。
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また、『水を飲む』だけでも結構な効果があります。水を飲むと繁殖した細菌も一緒に胃の中に入ってしまいますが、それは問題ないのです。この程度の細菌は、すべて胃酸で消滅してしまうからですね。しかし、やはり口臭メンテナンス力の高い順で並べると、
ということになるでしょう。私はすべてをやっていますけどね。
これで起床時の口臭に関してはバッチリです。私はかつて、
自分には口臭はない
と思っていた時期が私にもありましたが、20歳のころ同棲していた女性に、
と聞くと、
と言われ、脂汗をかいたのを覚えています。つまり、実際には自分から口臭がしていたのに、自分はしていないと思ってふるまっていたのです。その自分にただただ恥を覚え、そして同時に相手に我慢させてしまっていたことに、憤りを覚えました。それ以来ですね。ピュオーラを使うようになったのは、だからかれこれ15年くらい経ちます。この長い間使って問題なく対策ができているという事実はとても大きな情報ですよね。
ただし、先ほども言ったようにこれらの洗口液を使ったところで病気が治るということではありません。ですから洗口液が有効な場面とそうでない場面があるということは覚えておきましょう。
ちなみに下記の商品は『マウススプレー』でもあり、『マウスウォッシュ』でもあります。商品には『洗口液』とも書いてありますからね。
実際に使ったのですが、その他のマウススプレーと違って、なかなか効果があります。『スプレーした後にすすぐ』とありますが、『即席洗口液』のようなイメージですね。コーヒーを飲んだ後の舌の上のあのジトジトがさっぱりして、意外に高い効果を発揮しました。使える場面は多々あるでしょう。持っていて損はないですね。