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カードローンの申し込みから利用までの流れを確認
カードローンの利用を考える時、借入動機には様々な理由があると思います。貸金業者が複数存在しローン形態も多様化している中、カードローンを選ぶ際に最も考えなければならないことは借入目的と返済の関係です。一時利用目的なのか長期的な自己投資なのかで選ぶカードローン会社も絞られてきますので、まずは各社共通した申し込みから利用までの流れを把握しましょう。
信用情報の照会をクリアする
カードローンにはインターネット申し込みや窓口での申し込み、電話での申し込みなど複数の申し込み方法がありますが、どのカード会社も事前審査として始めに利用者の信用情報の照会を行います。これは今までの借入履歴と返済履歴、クレジットカードの申し込み実績を指定信用情報機関で確認し、申込額に対する返済能力の有無を確かめるために貸金業者が調べる行為です。この時点で申し込み内容に虚偽の申請が合った場合や収入にそぐわない額の借り入れ申請をしていると、返済意思または返済能力が無いとみなされ審査は否決されます。また、いわゆるスピード審査を申し込んだ場合、この事前審査をもって在籍確認まで進んで行きます。
本審査にて必要書類の提出を行う
事前審査の後、本審査まで進むと次は必要書類の提出によるスコアリング審査があります。この時提出する必要種類には本人確認書類の他、場合によっては所得証明書の提出が求められますが、所謂スピード審査においては事前審査をもって本審査とすることから、必要書類の提出はカード発行直前となることがほとんどです。必要書類のうち、本人確認書類は借入希望額に関わらずカードローン申し込み時には必須となっており、パスポートや運転免許証といった公的証明書でのみ証明されます。
また所得証明書は50万円以上の借入希望や他社と合わせて借入額が100万円を超える申し込みの場合に必須となっており、確定申告所や納税証明書等の所得証明書の提出が必要となります。また申込者自身が働いていない場合、扶養者の所得証明書に準ずる書類の提出が求められます。貸金業者はこのステップにおいて融資に関する様々なチェック項目をスコアリングし、融資の可否を決定します。貸金業法の改正により借入審査が厳しくなった印象を持つ人も多いとは思いますが、これらの審査基準をクリアする範囲内での借入申請は問題なく通るとみて良いでしょう。
在籍確認
事前審査から本審査まで来ると、次は在籍確認があります。借り入れ時に起こる消費者の不安として、「他者に借入の有無が知れるのではないか」というものがありますが、この在籍確認では大抵の場合女性スタッフが金融業者と分からないように勤務先に在籍確認の連絡をするので心配する必要はありません。この在籍確認まで審査が進めば、大方融資は下りるとみて問題ありません。
最終的に融資可の決定が下ると、郵送にてローンカードが本人宛に送られてきます。スピード審査ではATM窓口等で必要書類の確認を行ったあと即日発行する金融業者も増えていますが、この場合でも在籍確認はされていることと思います。また銀行系のカードローンを申し込む際にその銀行の口座を持っていない場合ですが、融資の多様化を図るため口座を持たない人でも申し込み可能な銀行が増えています。
以上により、カードローンの申し込みから利用までの流れをざっと説明しましたが、大切なことは虚偽の申請をしないことと返済可能範囲内での借り入れを申し入れることです。銀行系・消費者金融系によって金利も違ってきますし、特に所得証明書を提出する際には、自分のこれからの所得予想と返済能力を客観視する良い機会ですので、今一度冷静になって自分自身に借り入れの意思確認を行いましょう。
カードローン利用における契約時の審査を確認
カードローンを申し込む時、既に他社から借入履歴があったり借金の総額が100万円を超えている場合だと、審査が通りやすいカードローン会社を選びたい人が多いと思います。しかし、審査が通りやすいからと言って金利が高いローン会社を選んでしまったり、審査が通らない不安から安易に何社もカードローンの申請をしてしまっては意味がありません。そこで、カードローン利用における審査と選ぶポイントを見て行きましょう。
カードローン会社によって審査基準が違う
カードローンの種類には主に3種類があり、審査基準の厳しいものから順に、
- 銀行カードローン
- 信販系カードローン
- 銀行系カードローン
となります。まず銀行カードローンですが、これは3大メガバンク・信託銀行・地方銀行等におけるものであり、審査は厳しいですが金利が一番安いものとなっています。
次に信販系カードローンですが、これは信販会社またはクレジット会社が発行しているものです。
そして銀行系カードローンですが、これは消費者金融会社が発行しているものであり、3つの内で最も金利が高いものが多いです。
また審査の基準として注意しておきたい点は、銀行カードローンの審査の実態は消費者金融が担っているという点です。消費者金融は申込者と銀行との間に債権を肩代わりする保証会社として存在しており、銀行カードローンの審査が通るかどうかは消費者金融の審査基準に基づく形となっています。この場合、消費者金融における審査難易度は、保証会社としての銀行カードローンと自社発行のカードローンとの間に金利の差があるため違ってくるのですが、審査方法と基準は消費者金融に準じているのでその審査データを照合することで銀行カードローンの審査難易度を図ることが出来ます。このように述べると銀行カードローンは敷居が高い印象がありますが、最近ではユーザーのニーズに合わせ専業主婦(夫)でも申請が可能になり、即日融資や借り換えが可能であるなど利便性に富んだサービスが増えてきました。銀行カードローンは何といっても金利が安いので、借入の際には一度保証会社の審査基準を調べ、比較検討してみると良いでしょう。
審査とその他要項をしっかり把握する
カードローン申請の際には、審査難易度はもちろんですが、金利と限度額もしっかりと把握しておく必要があります。一般にカードローンの金利は5%から上限18%を謳っているところが多いですが、実際にかかる金利は上限寄りであることを認識しておきましょう。また本当に即日融資を求めている場合、審査の通りやすいカードローン会社を選ぶ必要があります。最近では「最短即日融資可能」と掲げる消費者金融系カードローンも珍しくなくなってきましたが、これは「最短」が即日なだけであってそれ以上日数がかかったり、審査が通らないことも珍しくはありません。さらに、家族にも秘密で融資を受けたい際には、カードレスのカードローン会社も検討してみることです。これは既に持っているICキャッシュカードがローンカードになるため、カードの受取の必要がありません。
審査に落ちた時の対処法と注意点
カードローンの審査に落ちた時、より難易度の低いカードローンを申請することも手ではありますが、半年間の間に申請出来るカードローンは3社までとなっています。それ以上は申し込みブラックとなり申請が通り難くなるので、カードローンの申請をする際には同じ種類のカードローンを申し込むのではなく、カードローン会社の系統別に申し込んで審査否決のリスクを避けるようにしましょう。また、他社での借入件数が2件以上ある場合は審査が通り辛いため、借金をまとめるか金利が高いものから完済して借入件数を減らしてみましょう。
カードローンの申し込み方法も重要な確認ポイント
カードローンの申し込みには様々な方法があります。申し込みには、
- パソコン
- モバイル
- 窓口
- 電話
- 自動受付機
などの手段が選べますが、自分がどのカードローンを申し込みたいのか、即日融資が必要なのか、そういった利用目的と必要性に見合ったカードローンを良く吟味して申し込む必要があります。それでは以下に、タイプ別に最も適当と思われるカードローンを見て行きましょう。
長期返済を考えている時
多額の借入や長期間の返済を考えているときは、低金利のカードローンを申し込むべきでしょう。そうなった場合、各種カードローン会社で最も金利が安いのは3大メガバンクなどの銀行カードローンですが、こちらは審査難易度が高かったり他社への返済途中であった場合には審査が通り難いことがあります。しかし、借入規制条件を満たす借入申請の場合には問題なく審査が通る見込みがありますので、効果的に最小限の返済額で抑えたい人は検討する余地があります。
短期返済を考えている時
少額の借入や短期間の返済を考えているときは、無利息期間があるカードローンを探してみましょう。借入後、すぐにボーナスによる一括返済が可能であるといった短期完済の見込みが明確にある場合には、利息が一定期間発生しないこのカードローンは実に有効です。完済とまで行かなくともある程度まとまった金額を無利息期間中に返済出来る場合も同じです。利息をなるべく払わずに済む方法ですので、返済シミュレーションを明確にして考慮してみましょう。
信頼出来る会社で申し込みたい
消費者金融系に抵抗があったり、借入までに時間的余裕が取れる場合は信頼出来る銀行カードローンを申し込むのが良いでしょう。他社に比べ金利が最も低い分審査難易度は高めですが、貸金業法の適用外であるため融資金額の上限が大きく、まとまった大きなお金が必要な際には一番安心して利用できるカードローンでもあります。
即日融資を受けたい時
急な出費対応や今すぐにお金を借りたい時は即日融資可能なカードローンを申し込んでみましょう。審査基準のハードルが低く、50万円以下の借入なら収入証明書が不要の場合も多く見られ、スピード審査を実施している会社も少なくありません。しかし、「最短即日カードローン」を謳う消費者金融系の貸金業者やサービスは他のカードローンと違い金利が高いことが一般的ですので、金利を低く抑えたい場合には不向きであると言えます。即日対応での融資を望み、且つ低金利を望むのであれば各種カードローン会社をよく比較する必要があります。
無職だが借入申請をしたい時
収入のない専業主婦(夫)でも配偶者に安定した収入があれば銀行系カードローンの申し込みが可能です。ただし、貸金業法の総量規制により年収の3割を超える融資が不可能なため、消費者金融系や信販系のカードローンには無職の場合申し込みが出来ないので注意しましょう。
多額の借入を希望している時
まとまったお金が必要な時は、借入限度額の大きいカードローンを探してみましょう。借入限度額は年齢や職業、勤務年数によって決められており、定期収入の有無やその信頼度によって大きく左右します。学生でもカードローンが利用出来る時代になりましたが、例えば学費をカードローンによって一時賄おうとしても、社会人と違い返済能力の信用度が低いため借入限度額が低く設定されることがほとんどです。この場合、返済実績によって信用度が上がり上限が引き上げられることもありますので、まずは必要とするまとまったお金の中でも必要最低限の借入を申し込み、その後の返済実績を積み上げていきましょう。