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カードローンの審査に落ちる5つの理由と申込みブラックや嘘が招く事実

 

カードローンに審査落ちを分析しよう

「カードローンの審査に落ちた!」と驚いた経験はありませんか?最近ではテレビCMやインターネット広告等で盛んにカードローンの情報を目にする機会が増えているため、カードローンは申し込めば簡単に利用出来ると思っている人が多いのではないでしょうか。「スピード審査」や「最短即日融資」のキーワードが「カードローン」とセットに扱われている中、審査が緩いと感じてしまうのも無理はありません。そんな中、通ると思っていたカードローンの審査に落ちてしまい、驚いて問い合わせをしても金融業者は絶対に教えてはくれないのです。これはカードローンに限らず、あらゆる融資審査の結果について言えることで、審査落ちしたその理由は自分で積極的に情報を収集し、分析して推測するしかありません。そこで、今回はカードローンについて審査落ちする理由をピックアップして行きたいと思います。

 

年収による審査落ち

カードローン会社は月々の安定した収入が見込める人にしか融資しません。最近ではパート勤務やアルバイト勤務、専業主婦(夫)の人でも申し込み可能なカードローンが複数ありますので、低年収の人でもその収入が安定したものであれば申請に関して問題はないでしょう。しかし、総量規制の範囲内で融資を行ってる金融業者にとってはそうもいきません。 例えば年収が100万円の人が融資希望額を30万円で申請した場合、総量規制の範囲内であってもギリギリであるため返済の不安が残り、審査落ちするかもしれません。

 

複数ある他社からの借入

他社からの借入自体に審査落ちの理由がある訳ではありません。重要なのはその件数です。クレジットカードのキャッシング機能やリボルビング可能枠など、たとえ使っていなくても自分の意図しないところで借入件数にカウントされているものがあるものです。複数のクレジットカードを所持している人は一度見直してみた方が良いでしょう。また、それとは別に他社でローンを組んでいる場合、2件目まではまだ選べるカードローンが多いでしょうが、3件目以上になると慎重に見極めて申請するカードローンを選ばなければ融資が下りる見込みは低いでしょう。複数の他社借入があると言うことは、申請者は、

 

「収支のバランスが取れていない」
「1社では希望額が引き出せなかった」
「借金で借金を返している」

 

と見られ、返済能力がないとみなされます。金融業者は融資可能額を年収から生活費と他社返済額を差し引いた額で捉えるので、返済能力が認められない上にそれ以上の融資は出来ないと判断されてしまいます。そのため、以上のような状況においてカードローンを申請するのであれば、完済の見込みのあるものから優先して返済し借入件数を減らすか借金の1本化をしてから融資に積極的なカードローンを申請してみましょう。

 

書類不備

再確認や見直しをしていないがために審査落ちすることがあります。もし自分に年収や個人情報、勤務形態や年数といった審査項目に関して絶対の自信があるのであれば、疑ってかかるべきは、申請書の記入ミスや提出書類の有効期限切れと言った書類不備です。誤字脱字で審査落ちするなんてあり得ないと思うかもしれませんが、問題はそこにありません。問題は誤字脱字による「虚偽の申請をした」と捉えられる点にあります。務め先の住所の番地を間違っても、連絡先電話番号を間違っても、それらは全て「虚偽の申請」となります。これにより、審査を行う金融業者は、

 

「申請者は真実を隠蔽していることから、信用するに足らない」

 

と判断してしまいます。友人関係であっても、ひとつ疑えば他のどれが真実であってもその信用度は下がりますよね?カードローンの申請においても同じことが言えるのです。また、手書きで申し込みする場合は誰が読んでも読める字で記入しなければなりません。キレイに書く必要はありませんが、字が汚すぎると判別してもらえず審査落ちすることがあります。

 

さらに書類不備に関してですが、金融業者から求められる本人確認書類は国が発行する公正書類の提出であることが殆どですが、それらに有効期限があることをご存知でしょうか?引っ越しのついでに住民票を発行し、カードローンの申請時に有効期限も確認せずにそれを引っ張り出して送付した、なんてことはしていませんか?公正書類には必ず有効期限が定められています。添付・送付の際にはよくよく気を付けて下さいね。以上のように、融資希望額に関わらずこれらが理由で審査落ちする人は珍しくありません。記入内容や必要書類は提出前に必ず確認するようにしましょう。

 

カード会社による発行数制限

自分の力ではどうしようもならない審査落ちの理由の1つに、カード会社が発行数を制限している場合があります。これはカード会社の社内事情や景気の流れによって行われており、何らかの理由で会員数を増やしたくないカード会社は発行数に制限を設けるため、自然と審査は厳しくなります。逆を言えば、会員数を増やしたい時期には同じカード会社の申請も緩くなるため申請者には予測が付きづらいものとなります。社内戦略による発行数の増減ですので申請者にはどうしようもありませんが、こればかりは時期を待って再チャレンジするしかありません。それか、新規獲得に意欲的な新しく出来たカード会社が発行するカードローンや、既存のカード会社の中であっても新サービスでのカードローンを申請するのも有効な手段でしょう。それらの審査が一概に甘いと言っては語弊があるかもしれませんが、人気があり申請が集中したカードローンに対しては数を捌くために審査も甘くなりがちとみていいでしょう。

 

信用情報で分かる傷や事故履歴

ケータイ電話の料金や公共料金、クレジットカードの引き落としなど、ついうっかりで払い忘れや支払い遅延を繰り返してはいませんか?ローンの返済がないにも関わらず審査落ちする場合は、こういった支払いに対するルーズさもあります。他社借入に関する返済遅延がタブーであるのはもちろんですが、信用情報機関には月々の支払い履歴も傷や事故として残っていますので、返済に関する信用を得る為にも支払いには敏感でいなければなりません。

 

カードローンの申し込みブラックってなに?

申し込み条件も満たしており、総量規制内の融資希望額、そして書類不備も無くおおよそ審査に落ちる理由がない。それにもかかわらず、審査に落ちてしまって意味が分からないと首を傾げる人がいます。それは、他社申し込み件数を調べたカードローン会社が「信用するに足らない」と判断したからです。他社申し込み件数と融資の可否がどう繋がっているのか、申し込みブラックの実態を見て行きましょう。

 

申し込みブラックとは

申し込みブラックと言う言葉をご存知でしょうか。たいていの人は耳馴染みのない言葉だと思いますが、カードローンの利用を考えている人にとって把握していて損は無い言葉でもあります。申し込みブラックとは、短期間の内に複数の金融業者へ融資の申し込みをした実績がある人のことを指します。これらの基準に明確な定めは無く、金融業者によって短期間が具体的にどれくらいの機関なのか、複数の金融業者とは何社以上のことをいうのかが異なっています。とはいえ、調べて行くうちに分かることですが、通説では1ヶ月以内に2社以上、半年間の内に4社以上の申し込み実績があれば申し込みブラックとみなされるようです。

 

信用情報機関に返済や借入の実績・実態が記録されていることは概知の通りだと思いますが、審査の可否に関わらず、金融業者へ融資の申請をしたという実績も信用情報機関には記録されています。また半年間という具体的な数字の根拠ですが、複数ある信用情報機関の記録の保持機関が6ヶ月であることが多く、それ以上は遡って調べるのに手間がかかります。したがって、金融業者は申請者の金融情報を過去6ヶ月間しか見ないため、申し込みブラックと呼ばれる定めも半年であると見るのが妥当と考えられています。

 

申し込みブラックがなぜいけないのか

例えば友人・知人からお金を貸して欲しいと頼まれたとします。自分とその人との間にある親密度や信頼度も貸すかどうかを決める大きな要素ですが、その人が自分だけに頼んでいるのか複数人に無差別に頼んでいるのかも大きな要素だとは思いませんか?カードローンの審査にも同じことが言えるのです。申し込みブラックの人が審査に通り難い原因は、「複数社から融資を受ける理由はなぜか」を考え、

 

「収入に見合った返済を考えていないのではないか」
「自転車操業をしているのではないか」
「多重債務に苦しみ、返済が滞るのではないか」

 

とみなされるからです。要するに、申し込みブラックの人は返済能力が無いと判断されるので審査に通り難いのです。申し込み履歴に関し、融資希望額や返済期間などの情報は二の次です。重要なのは申し込んだ履歴が特定の機関の内に何件あるか、というところにあり、それが1社2社の話であれば他社借入額がどれくらいか、という段階に移るのです。

 

申し込みブラックに対する対処法

一度申し込みブラックになってしまったら時期を待つしかありません。信用情報機関にお金を払って履歴を消してもらうことは出来ないからです。金融業者は審査基準となる申込者の金融情報を必ず信用情報機関に報告していますし、信用情報機関はそれを公開することを生業としています。つまり、あらかじめ自分の情報を記載しないように問い合わせることも、事後に履歴を消去することも不可能なのです。出来ることは、各信用情報機関が定める情報の保有機関が過ぎるのをじっと待ち、その間金融事故や傷を残さないことです。また、申し込みブラックと言われるかどうかグレーゾーンだと思うのであれば、融資に積極的なカードローンを探すことです。それも一度審査に落ちてしまった金融機関が保証会社に入っていないカードローンを探して下さい。慎重に申し込むカードローンを見極めなければ、更に申し込みブラックとして信用度が下がるでしょう。

 

カードローンの審査で嘘をつくとどうなるの?

「嘘はついてはいけない」とは小さい頃から教えられている基本的な道徳観念ですが、大人になるにつれて小さな嘘や自分に有利な嘘をつくことに戸惑いがなくなって来るひとも少なくないはずです。嘘はつかないにこしたことはないのかもしれませんが、複雑な人間関係や社会人生活の中で、嘘をつかずに生きられる人はほんの一握りでしょう。しかし、そういった日常生活での小さな嘘なら大して問題もないのかもしれませんが、融資に関する金融機関にとって嘘というものは大変大きな意味を持ちます。そこで、カードローンの審査に対する嘘の捉えられ方がどのようなものであるのかを見て行きましょう。

 

カードローンの申請時に嘘をつく

申込書には記入必須項目や任意の記入項目がたくさんあります。カードローンの申請では申し込み用紙に空欄が目立ってしまっても申請が下りないことがあるので、出来るだけ多くの欄を埋めておくに越したことはありません。しかし、そこで重要なのは空欄を埋める為に嘘をつかないことです。カードローンの審査に限らず、融資の可否では「申込者が融資に足る信用のおける人物かどうか」を最も重用視しています。その信用度は複数ある申し込み項目の正確性を積み重ねることで築いていると言っても過言ではありません。むしろ、個人での付き合いが全くないカードローン会社からすれば、そういった小さなことの積み重ねでしか個人を測れないのです。

 

申し込み時の記入では、他社借入実績や負債額・年収といったあまり公言したくない内容はもちろんのこと、居住年数や単身者か実家住まいかというようなごくプライベートな内容までしっかりと真実を述べることが必要不可欠です。他社借入履歴や負債額等は信用情報機関での調べで分かることですし、勤続年数は在籍確認により分かることです。また審査のしっかりしたカードローンなら居住地と勤め先との整合性や居住年数と勤務年数の整合性も審査のスコアリングに反映させる可能性があります。カードローンの申請では、どんなことでも審査落ちの理由になりかねないので正確性を持って記入・入力することが重要です。

 

意図しない嘘を避けよう

カードローンの申し込みでは、記入ミスや入力ミスは御法度であることを肝に銘じましょう。わざとではないにしても、たった一文字間違えただけでその回答は嘘とみなされ、「虚偽の申請をした」と判断されます。そのため虚偽の可能性を避ける為にも、手書きの申し込みである場合字は丁寧にはっきりと書き、申請の際には入力ミスや記入ミスが無いか再度良く確認するようにしましょう。また、意図せずついてしまった嘘として最も多く挙げられるのは、自分の負債額をきちんと把握していないことによる他社借入額の記入ミスです。ここには使用していないクレジットカードのキャッシング枠の上限金額も含まれていたりしますので、カードローンを申し込む際には事前に自分の負債総額がいくらであるのか把握するようにしましょう。

 

審査で嘘を付いてしまったらその後の申請は可能?

記入・入力ミスなどの意図しない虚偽の申請により審査に落ちてしまった時、改めて正確な情報を提示して審査に挑むのであれば審査に通るチャンスを捨ててしまわなくても良いでしょう。申し込みブラックや負債額・借入件数のごまかし、年収の虚偽の申請は言い逃れ出来ませんが、単純な漢字間違いの連発などで審査に落ちていたのなら、その他のスコアリングは審査に通っているのですから大雑把に考えて融資の可決はされるはずです。しかし、申し込みする際には念のため、前回受けた時とは別の消費者金融が保証会社になっているカードローンを選ぶようにしましょう。

 

参考文献

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