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洗濯機の設置・お手入れに関する5つの項目
洗濯機のお手入れや、設置/メンテナンスに役立つ情報を確認して、長く使うように普段から注意しておくことが物を大事に扱う『リデュース』という行為なのです。
ドラム式洗濯機の臭いと対策
ドラム式洗濯機を使用されている方で、「臭いが気になる」という方も多いかもしれません。特に二槽式洗濯機からドラム式洗濯機に買い換えた方はこの傾向が強いといわれています。ドラム式洗濯機は構造がシンプルですから、臭いの原因は大きく分けて2つに分類できます。まず1つ目の原因はドラム部分、つまり洗濯槽のカビです。実は洗濯槽にはカビの繁殖する条件が整っています。まずカビにはエサが必要です。洗濯の際に溶け残った洗剤はカビの大好物といえます。カビの繁殖には湿度の高さが不可欠です。ドラム式洗濯機は構造上、本体部分とドラム部分の間に空間があります。この空間部分はどうしても湿度が高くなりがちですので、定期的な掃除が必要になります。また、一般のご家庭の場合、洗濯機を設置している部屋は浴室に隣接した脱衣所や洗面所であることが多いはずです。脱衣所や洗面所は、温度も上昇しやすい環境なのでカビが繁殖しやすい条件となってしまうのです。
では洗濯槽のカビの臭いを、どのように防ぐことができるのでしょうか。まずカビのエサを残さないようにすることです。例えば液体の洗剤を使用することや、粉末の洗剤を使用する場合には時間が経っていないお風呂の残り湯を利用することができるはずです。洗濯槽クリーナーをこまめに使用してもエサとなる物質を除去できます。カビの原因となる湿気を断つためには、換気が効果的です。洗濯機のフタを閉めないこと、洗濯機を設置している部屋を換気することなどがあげられます。梅雨時など湿気の多い季節には、洗濯機についている送風機能や乾燥機能を使用すると効果的です。
ドラム式洗濯機の臭いの原因の2つ目は、排水ホースから排水管の臭いが上がってくるケースです。カビとは異なり、トイレのような臭いがしますのですぐに分かるはずです。この場合には排水トラップが機能していなかったり、そもそもトラップがなかったりするケースがあります。排水トラップとは排水ホースから排水管までの何処かで、経路を水で常に遮断しておく仕組みで、臭いだけでなく害虫の侵入防止にも効果があります。排水トラップがないと、排水管から硫化水素や下水の空気が侵入してくることになります。これがない場合には、洗濯時以外は排水ホースを外すとニオイ対策になるはずです。とはいえ排水トラップはわずかな費用で設置できるはずですから、検討しても良いでしょう。
掃除方法
ドラム式洗濯機や全自動洗濯機は、構造上どうしても本体部分と洗濯槽の間に隙間ができ、ここに黒カビが発生してしまいます。洗濯機で洗う服は毎日着るものですし、肌に直接触れるものですから、清潔にしておきたいものです。洗濯機の掃除というと、ほとんどの方は洗濯槽用クリーナーを思い浮かべると思います。洗濯槽用クリーナーは主に洗濯槽の裏側についた汚れを落とす役割があります。とはいえ、洗濯槽クリーナーはごく初期の汚れや黒カビしか除去することができません。数ヶ月洗濯槽をお掃除していないと、裏側には黒カビや汚れが堆積している状態になります。この状態では、洗濯槽クリーナーをいくら使用してもなかなか全てを除去することが難しくなるのです。そこで洗濯機のお掃除の際の工夫として、洗濯槽クリーナーではなく「きれいッ粉」などを使用することをおすすめしています。きれいッ粉とは、酸素の力を利用して汚れを落とす洗剤です。酵素(こうそ)ではなく酸素(さんそ)の力を利用します。洗濯槽クリーナーと異なり、液体ではなく顆粒状の洗剤です。主成分は過炭酸ナトリウムとも呼ばれる過炭酸ソーダです。重曹と同じ成分と考えて間違いありません。界面活性剤は入っていませんから、人体には無害です。加えてきれいッ粉は環境にとてもやさしい洗剤です。過炭酸ナトリウムはお湯に溶かすと、7日前後で水に戻ってしまうからです。
このきれいッ粉を使用して、洗濯機の掃除を行うと良いでしょう。使用方法は、まず洗濯槽にお湯を張ります。多くの洗濯機ではお風呂の温度以上のお湯を使用することを想定していませんので、40度前後のお湯が最適です。この際、ネットは取り外しておいて下さい。その後、きれいッ粉をキャップ15杯前後投入します。その後、洗濯機を5分程度運転させます。布団など大物を洗うモードがあれば、それが最適でしょう。運転後は一晩放置します。翌日、洗濯機をさらに5分ほど運転させると、黒カビが出てくるはずです。ネットなどを使用して取り除いて下さい。さらに5分運転させ、同様の作業を繰り返します。黒カビが出なくなるまで繰り返して下さい。黒カビが出なくなったら、最後に脱水し再度水を張ってすすぎを行います。きれいッ粉は黒カビの除去だけでなく、殺菌効果も期待できます。このため毎回の洗濯時に少量使用することによっても洗濯機をお掃除してくれる効果が期待できます。
設置業者
洗濯機の設置場所がないアパートも、意外に多いものです。洗濯機の設置場所がある場合でも、何らかの事情で屋外に洗濯機を置きたい場合もあるかもしれません。洗濯機を購入して、設置業者に「屋外に洗濯機を設置したい」と伝えると場合によっては断られるかもしれません。というのは、洗濯機は基本的に屋内で使用することを前提として設計されているからです。このためメーカーの下請けの業者は、「屋外に設置するとメーカー保証を受けられなくなる」と説明するはずです。やむを得ず洗濯機を屋外に設置する場合、どんな点に気をつければ良いのでしょうか。最大の問題となるのが雨水の侵入です。洗濯機は水を使用するため、本体は防水が徹底されています。しかし本体上部からの浸水は想定していないのです。本体上部に何があるかというと、一般的な縦型洗濯機の場合には操作パネルがあるはずです。この操作パネルの隙間から雨水が侵入すると、電気回路にダメージを与えてしまう場合があります。また、中国から飛来してくる黄砂などが操作パネルの隙間に入り込むと、操作ボタンの接触不良につながるケースがあります。さらに日光による問題もあります。洗濯機の本体は、洗剤などの薬品に耐えられる加工が施してあります。しかし屋外で使用することは想定していないため、紫外線対策はされていません。
このため、屋外に設置された洗濯機は日光に含まれる紫外線により、プラスチック部分を中心に劣化が進んでしまいます。劣化が進むとプラスチック部分は変色します。さらに進むと、乾燥して割ることもあります。全自動洗濯機の上部のフタが崩壊してしまいますと、脱水ができない状態になります。ほとんどの洗濯機は、安全上フタが閉まったことをセンサーで感知してから脱水を行うからです。つまり紫外線による劣化は、使用不可能になる危険性を秘めているわけです。雨水や黄砂などの侵入、紫外線対策として効果的なことは、洗濯機カバーを使用することです。使用していない時は、防水仕様で遮光性のある洗濯機カバーを使用するようにしましょう。カバーを使用するだけで、屋外に設置した洗濯機の寿命は飛躍的に伸びるはずです。
お手入れ
服の汚れ落ちが悪いと気になるものですが、洗濯機の汚れを気にする人は少なく思います。洗濯をすると、洗剤の溶け残り、衣服から出た繊維、水に溶けた汚れなどが洗濯機に付着します。どれほど高性能の洗濯機でも、洗濯するたびに汚れは蓄積されていくことになりますし、カビや故障の原因にもなっていくので、定期的な手入れが必要になります。目に見えなくても、洗濯機にはこうした物質が付着しているのです。お子様のアトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患の原因になる場合さえあるのです。洗濯の際に黒い汚れが出るようになったら、汚れやカビが相当蓄積されていると考えて下さい。こうなる前に、洗濯機のお手入れを行うようにしましょう。一般的に使用されているのは、洗濯槽クリーナーだと思います。しかし洗濯槽クリーナーで対応できるのは、ごく初期の汚れと考えて下さい。洗濯槽クリーナーは新品の洗濯機を購入した場合であっても、毎月必ず使用するようにしましょう。雑菌やカビなどの汚れが蓄積されてからですと、洗濯槽クリーナーでは汚れを除去できなくなってしまいます。また、洗濯機のフタは閉めっぱなしにしないことです。洗濯機は構造上、フタを閉めると湿気がこもりやすくなり、カビの繁殖を促進させてしまいます。湿気を逃がすため、洗濯が終わったらフタは開けておきましょう。最後に、当たり前のことですが、洗濯が終わったら洗濯物を速やかに洗濯槽から取り出しましょう。そのままにしておくと、換気ができず、湿気が溜まったままになってしまうのでフタの閉めっぱなしと同様、注意が必要です。
排水溝の掃除
洗濯機を使用されている方は、洗濯槽に汚れがびっくりするほど付着することに気づかれると思います。しかし汚れが付着するのは洗濯槽だけではありません。排水が流れる排水ホース、排水トラップ、排水溝にも汚れは蓄積されていくのです。排水溝周りに汚れが蓄積されていると、悪臭の原因になったり排水が詰まってしまったりする原因にもなります。また排水トラップに汚れが蓄積されていると、排水管の臭いや害虫の侵入を遮断する本来の役割が失われているケースもあるのです。このためゴキブリなどが発生しやすい季節の前には、排水溝をクリーニングしておくことをおすすめします。
掃除方法は、排水ホースや排水トラップ部品を全部外した後、ハイターなど殺菌作用がある洗剤に浸け置きしておくことです。2時間程度浸け置きしておけば、排水トラップの部品はピカピカになっていると思います。ゴシゴシこする必要がないので手軽に出来る方法といえます。排水トラップを浸け置きしている間、排水溝のクリーニングを行うと良いでしょう。排水溝のクリーニングは、排水管専用の洗剤を使用する方法も効果的です。ただし汚れが蓄積されている場合には、排水管用の洗剤でも汚れが落ちないケースもあります。このような場合には、自作のブラシを作って、汚れを落とすことができます。自作ブラシは簡単に作れます。割ばしの先に使い古しのスポンジをはさみ、輪ゴムできつく縛るだけです。このブラシをハイターにつけて、排水溝をクリーニングします。汚れがひどい場合には、時間をおいてから再度クリーニングすると効果的です。注意する点は、ハイターを使用するため換気を十分に行うことです。
お手入れのポイント
- 使用しない時は蓋を開けて換気をする
- 臭いが出た時は排水ホースの劣化がないか注意する
- 洗浄剤を定期的に使用する
冷蔵庫のお手入れ・豆知識に関する13の項目
どれほど大事に冷蔵庫を使っていても、故障するということはありえます。特に転勤などによって冷蔵庫の移動をたくさんする場合や裏の掃除を怠ってしまっているような場合は故障する可能性が高くなります。そうでなかったとしても長年使っていれば部品が劣化して故障するということはよくあることです。では実際にどんな部分が故障することがあり得るのでしょうか。そうした場合にはどのように対処したらよいのでしょうか。
故障箇所と対処方
まず冷蔵庫のトラブルで最も多いのが冷蔵庫や冷凍庫が冷えないというものでしょう。これは冷蔵庫の基本的機能を果たしていないということになりますから非常に深刻な故障ということができます。ではこの場合はどうしたらよいでしょうか。その場合にはまず冷蔵庫内の電気が点灯しているかを確認することが必要です。もし電気が点灯していないのであれば冷蔵庫そのものの電気系統に故障があるということになります。一方で電気が点灯しているにもかかわらず冷蔵庫が冷えていないのであればコンプレッサーなどの重要な部品に欠陥がある可能性が高くなります。その場合には5万円程の修理費用がかかることが予想されます。
さらに別の故障といえば音がうるさいという点が挙げられるでしょう。また、冷蔵庫によってはドアの開閉がうまくできないという故障もあります。冷蔵庫を水平に設置すればたいてい解決しますが、それでも問題が続く場合には故障の可能性がありますので、修理を頼む必要があるかもしれません。このように冷蔵庫にもいろいろな種類の故障があることがわかります。自分で少し工夫すれば解決する故障もあればメーカーなどにしっかり修理してもらわなければならない故障もあることがわかるでしょう。もし自分で判断がつかない場合には、メーカーのホームページなどには故障かと思った際に行える解決方法が載せられていますからそういったものを参考に判断することができるかもしれません。
冷蔵庫の寿命
冷蔵庫を買い換えたいと思っても、寿命が来ていないのに買い換えてしまうのはもったいない話です。しかし一般的には冷蔵庫の寿命について知っている人は多くないでしょう。では冷蔵庫の寿命はどれくらいなのでしょうか。また冷蔵庫の買い換え時はどのようにして知ることができるのでしょうか。結論から言うと冷蔵庫の寿命は一般的に10年から15年と言われています。もちろん使い方によってはそれ以上長持ちすることもあります。さらに近年ではメーカー保証が10年という冷蔵庫もあるので、15年以上もつ冷蔵庫もあることが予想されます。
では壊れてしまった時には買い換える必要があるのでしょうか。それとも修理したほうが良いのでしょうか。これも故障した部分によります。例えばコンプレッサーの焼き付きなどの故障であれば恐らく新しい冷蔵庫を購入したほうが結果的に良くなると思われます。修理費とその後の耐用年数を考慮し、新しい冷蔵庫を購入した場合の費用対効果を比較すると良いでしょう。しかしその他の部分であれば修理して使用したほうが良い場合が多いようです。もちろんそれまで使用してきた年数にもよりますが、7、8年であれば恐らく修理してその後さらに7、8年使用したほうが経済的でしょう。もちろんメーカーの保証範囲内であれば修理費もかかりませんし、より経済的に冷蔵庫を使用することができます。
このように冷蔵庫の寿命に関してもいろいろな点を考慮する必要があることがわかります。一般的には10年から15年ですが、人によっては20年近く同じ冷蔵庫を使用している人もいます。そこまで使用できなくても一般的な寿命よりも長く使うことは可能ですし、もし状態が良ければリサイクルショップに買い取ってもらうこともできます。ぜひ大事に冷蔵庫を使って新しいものを買わずに済むようにしたいものです。
修理をする際の注意点
どれだけ大事に冷蔵庫を使っていても冷蔵庫が故障してしまうということはあるものです。買い換えよりも、可能であれば修理したほうがより安く経済的である可能性があります。冷蔵庫が故障した場合、どちらの選択がいいのでしょうか?恐らく冷蔵庫の部品の中で最も故障する可能性が高いのがコンプレッサーではないでしょうか。このコンプレッサーは冷蔵庫の部品の中でも最も重要なものの一つと言えます。ですからコンプレッサーが壊れてしまうと新品を購入するかどうか、かなり迷うはずです。そんな時に基準となるのがどのくらいの期間その冷蔵庫を利用しているかという点です。その冷蔵庫をすでに7、8年使用しているのであれば恐らく買い換えたほうが良いということになるでしょう。コンプレッサーの修理には5万円程度かかることが予想されるからです。また、転勤などによって冷蔵庫を移動することが多いような場合には、またすぐに壊れる可能性もあるので不経済ともなりかねません。ですから使用年数と壊れた箇所をよく考慮して決定する必要があるでしょう。
また現在では省エネの冷蔵庫などもたくさん販売されています。その壊れた冷蔵庫を修理して使い続けるのと新しい省エネタイプの冷蔵庫を使用するのとで、電気代がどのくらい変わるのかという点も調べてみる必要があります。家電量販店に行って修理と新品の購入のどちらが有利なのか尋ねてみても良いでしょう。いずれにしても冷蔵庫が故障してしまった場合には緊急の対策が必要ですから少なくとも修理業者を呼んでどこに問題があるのか調べてもらうことが重要です。このように冷蔵庫の修理にはいろいろな要素が関係しているということがわかります。どれだけ大事に使っていても故障するということはありえるのですから、基本的には修理という形で使い続けることが懸命と言えるでしょう。しかし買い換えの方が経済的であるならば古い冷蔵庫を回収してもらって新しいものを購入するということが必要になります。ぜひその点をよく考えて決定するようにしてください。
霜取りの方法と注意点
冷蔵庫によっては霜が大量に付着してしまうことがあります。特に古いタイプの冷蔵庫で、冷蔵室と冷凍室が仕切られているだけの場合は霜が付きやすくなります。ですから霜取りは非常に重要な仕事ということができます。霜をとることによってより長く冷蔵庫を使い続けることも可能になります。では霜取りはどのように行っていく必要があるのでしょうか。まず霜取りをおこなう際には中にあるものがどんなものなのかを確認することが必要になります。もし一定時間外に出しておいても大丈夫なものであれば、冷蔵庫の電源を落として霜取りをすることができるでしょう。水がたくさん落ちますので、冷蔵庫の霜取りをする前に冷蔵庫の周りにタオルを広げます。冷蔵庫をあけてしばらく放置しておくと、氷が次第に溶けてきます。その時に氷をうまくはがしていくことができるでしょう。タイミングが良ければ一気に大きな氷が剥がれるのでスムーズに行くかもしれません。時間にして30分ほどで作業は終了します。
この時してはいけないことがあります。例えばドライバーのようなものでガリガリと削り取ったりハンマーなどで叩いて氷を落とそうとすると、内部の機械を傷つけてしまう恐れがあります。蒸発器を傷めるとフロンなどの冷媒ガスが冷蔵庫の外に漏れて引火し非常に危険な状態になりますので、自然に溶けるのを待ちましょう。さらに比較的新しい冷蔵庫であれば霜取りモードがありますので、搭載されている機能を確認して進めていくようにしましょう。このように霜取りをする方法にもいくつかの方法がありますので、定期的にメンテナンスをして長く使用できるように心がけましょう。
冷蔵庫の気になる音
冷蔵庫のトラブルで多いのが「音が大きい」というものです。冷蔵庫にはいろいろな音があります。庫内を冷やす時のモーター音などが気になるという方は少なくないようです。それにしてもそれらの音の原因はどんなものなのでしょうか。まず理解しなければいけない点は、設置したばかりの時は中を冷やすため通常よりも大きなエネルギーを用いて運転するため、うるさく感じることがあります。しかし、しばらく経っても同じように音がする場合には、故障の可能性もありますので確認する必要があります。気になる音の一つとして、モーター音が挙げられます。しかしモーター音がすることは冷蔵庫にとっては普通のことであるため、故障しているというような事はないでしょう。なので、別の原因を考える必要があります。
実は冷蔵庫のコンプレッサーには特定の振動数があります。この振動数に合わせて音が出ないように設計されているので基本、大きな音はしないはずです。しかしその音が気になってしまうというのは何らかの理由で他の部分がその振動に共鳴していると考えることができます。もしくは部屋の構造、冷蔵庫の設置場所が音を大きくしてしまっている可能性があります。そこで、とれる対策としては冷蔵庫の位置をずらしたり、近くの物をどかしてみるということです。それでも音が気になる場合にはメーカーに相談してみても良いかもしれません。またモーター音ではない音が発生している場合もあります。その原因としては霜がたくさん付着していることです。もしコンセントを抜いてしばらく放置することが可能なのであれば、電源を切り、霜を溶かしましょう。その他にも異常な音が出た場合にはメーカーのホームページなどを参照すると対処方法が掲載されている場合も多いので、ご覧になると良いかもしれません。それでも解決できない場合は、メーカーに問い合わせてみましょう。
使用しない冷蔵庫の保管方法
冷蔵庫をしばらく使わないという状況が生じることがあります。例えば数年海外に転勤してまた戻ってくる予定などがあると、冷蔵庫を置いておきたいと思うかもしれません。捨ててしまうのはもったいないし、かといって売ってしまっては帰ってきたときに使うものがないという状況です。そんな時に、冷蔵庫はそのまま保管できないだろうかと思うかもしれません。では、どのような保管方法があるのでしょうか?冷蔵庫は庫内の温度を一定に保つ機能を持っています。ですから食品などを冷蔵しておくことができるわけです。利用者にとっては非常に助かる機能であるわけですが、一方で利用しないとなると問題が生じます。一定の温度で保たれるというのはカビが生える絶好の条件になってしまうのです。使っていた冷蔵庫をそのまま通電せずに一年間放置しておくと確実にカビだらけになるでしょう。そうした点を防ぎたいのであれば使わなくなった段階で徹底的に洗浄することが必要になります。
例えばリサイクルショップなどで販売されている冷蔵庫は店頭に並べられる前に分解され徹底的に洗浄されます。そうすると匂いも残らず置いておいてもカビが生えたりしません。自分で徹底洗浄ができるのであれば保管しておくこともできるかもしれませんが、もし難しいようであれば売却の方向で検討する方が良いかもしれません。もし徹底洗浄が出来た場合でも必ず全体をビニール袋で覆ってホコリなどが入らないように細心の注意を払いましょう。このように冷蔵庫を保管するという点に関しても多くの点が関係しているということがわかります。もし冷蔵庫を保管しておきたいのであれば徹底的に掃除することを怠らないようにしましょう。
ポイント
- 冷蔵庫の寿命は平均10~15年
- 霜が付いた時は削るのではなく自然解凍か霜取り機能を使う
- 音が気になった時には冷蔵庫の裏や温度を確認
- 使用しない冷蔵庫の保管はカビに注意が必要
お手入れ
冷蔵庫は高い買い物なので、できるなら長く使用したいと思うことでしょう。どんなものでもそうですが、よく手入れをしておくと長持ちするものです。ではどうしたら冷蔵庫を長持ちさせる手入れをすることができるのでしょうか。何事も定期的に行う掃除は重要です。冷蔵庫の場合も月に一回程度は掃除の日を決めておくことが重要でしょう。まず手入れ前に注意しなければならないのは、中に入れている食材についてです。冷蔵庫の手入れは電源を落として行う必要があるため中に入っている食材をできるだけ減らしておくことが必要になります。一定時間外に出しておくと劣化してしまう食材もあるので注意が必要でしょう。もし冷蔵庫の部屋が分かれている場合には上からもしくは下から順番に掃除を行うと、鮮度が落ちて困るような食材は空いている部屋に避難させておくことができます。
冷蔵室内の掃除では中性洗剤を含ませた布で壁面を拭きます。その後再度水拭きするのを忘れないようにしましょう。さらに乾拭きをすると水分が残らずニオイが食材に移るのを防ぐことができます。冷蔵庫の中でも特に汚れやすいのは卵ラックや肉ケースや魚ケース、ドアポケットなどです。これらの多くは取り外して洗うことができるものなので、もしできるなら取り外して洗ったほうがより綺麗になります。チルドケースにはあらかじめアルミ箔を敷いておくと汚れないばかりか冷却効率も良くなるためお勧めです。冷凍室を掃除する場合には固く絞った布で拭いたあと乾拭きをするようにしましょう。製氷皿などは取り外して洗うようにしてください。小型冷蔵庫の直冷式であると霜が付着することがあります。霜を放っておくと冷却効率が落ちてしまうのでなるべく早く霜取りをするようにしましょう。その他、冷蔵庫の外面も濡れた布でふくことによってきれいにすることができます。ドアパッキンや野菜室なども定期的に掃除することによって食材も冷蔵庫も長持ちさせることができますので、メンテナンスは怠らないようにしましょう。
容量
冷蔵庫を選ぶ際に重要になるのが、容量でしょう。家族が何人いるかにもよりますが、できればたくさんの容量がある冷蔵庫を選びたいものです。どのようにすれば自分の家にぴったりの冷蔵庫の容量を知ることができるのでしょうか。また容量の大きさによって消費電力などに差が出てくるのでしょうか。実は冷蔵庫の容量を算出する計算式というのが存在します。70リットル×家族の人数+常備分容量+予備分容量となっています。この場合の常備分容量とは100リットルで予備分容量は70リットルとされています。ですからもし家族が4人いるとすれば70リットル×4人+100リットル+70リットルで450リットルが最適の冷蔵庫の容量ということになります。三人家族で計算すると380リットルとなります。しかしこれはあくまで現在の状況を当てはめた場合の計算式です。したがってこれから家族が増える可能性があるような場合にはその点もよく考慮して冷蔵庫を購入することが必要になります。特に現在は冷蔵庫の中に水のペットボトルや調味料などの通常に保管しなかったものを保管するようになってきているので、より多くの容量が必要になるかもしれません。このように家屋や家族構成や将来のビジョンなどに合わせて冷蔵庫を選ぶ必要があるのです。
収納
近年、冷蔵庫の能力の中で特にアピールされているのが収納力ではないでしょうか。たくさんの食材を一度に冷やして保存することができるということを、各メーカーが競うようにアピールしています。しかしいくら冷蔵庫自体の収納スペースが多くなっても、使う側のわたしたちが賢くそのスペースを使うことができなければ意味がありません。どのようにすれば上手く収納スペースを使えるのでしょうか?大きな冷蔵庫を利用していてありがちなこととして「同じものを二度買ってしまった」、「冷蔵庫の奥から賞味期限切れの食材が出てきた」といったことが挙げられます。こうした事を防ぐために、賢い収納方法を学ばなければなりません。そのために用いることができるのが透明のタッパーやプラスチックケースです。そしてこのタッパーやプラスチックケースには入っている食材を用いるカテゴリーを記入しておきます。例えばこのタッパーは和食用、このプラスチックケースは洋食用といった具合です。加えて食材に冷凍・冷蔵した日付を書いておくことは効果があります。特に冷凍したものはいつから冷凍しているのかわからなくなる場合が多いためこの方法で管理しておくことが重要になるでしょう。たくさん作って余ってしまった食事を冷凍するときも同様のことが言えます。このようにちょっとした工夫で効率よく収納できるようになるので、ぜひ試してみましょう。
ポイント
- 定期的な手入れを行うことで冷蔵庫の能力を落とさない
- 容量の目安は4人家族の場合、450リットル
電気料金
冷蔵庫を使用していて気になることはやはり電気代ではないでしょうか。できるだけ電気料金を安くするためにはどうしたらよいのでしょうか。今は電気料金を低くする冷蔵庫もたくさん販売されていますが、そういった冷蔵庫を購入するメリットはあるのでしょうか。まず覚えておくべきなのは冷蔵庫の電気料金はひとえに消費電力に左右されるということです。これはどんな電化製品でも同じですが、冷蔵庫もこの消費電力を抑えることによって電気料金を低減することができるようになります。冷蔵庫の機種によってはエコモードや省エネモードといったものがあり、その設定にしておけば使用状況に合わせて消費電力を調整してくれるので大変便利です。さらに電気料金を減らすための工夫として、開閉の回数や時間を減らすということが挙げられます。開閉の回数や時間が多いと中の温度が上がってしまい、もう一度冷やすために多くの電力を使うことになります。すると結果的に電気料金が上がってしまうことになるのです。
さらに熱いものを収納するときには必ず冷ましてから入れると良いと言われています。これはその食品の熱によって他の食品が傷んでしまったり室内の温度を下げるために電力を多く消費してしまったりするからです。加えて冷蔵庫の周りの空間も必要になります。これは冷蔵庫からの放熱スペースを設けることによって効率よく庫内を冷やすというものです。このスペースの広さは機種によって異なりますが、一般的には冷蔵庫の側面が2cm、上面が10cmから30cm程とされています。また定期的に掃除をするということやパッキンを交換するということも消費電力を下げる効果があるので試してみると良いかもしれません。このように冷蔵庫の使い方を少し変えることによって、電気料金を低減させることができるのです。
消費電力
冷蔵庫の価値を決めるものの一つとして消費電力があります。確かに収納力なども冷蔵庫の重要なポイントですが、消費電力が多いか少ないかはそのまま電気代に直結しますので、買う前には確認しておくべき点になります。まず覚えておくべきなのは、小さい冷蔵庫であれば消費電力が少ないというわけではないという事です。意外に思われるかもしれませんが、今や大きな冷蔵庫でも非常に省エネに作られています。10年前と比較すると大きな冷蔵庫の節電能力は飛躍的に進歩しました。一方で小さな冷蔵庫はほとんど変化していません。さらに大きな冷蔵庫は以前と内容積はほとんど変わらずに消費電力を減らすことに成功しているので、もし小さな冷蔵庫でなければならない理由がないのであれば、大きな冷蔵庫を購入したほうが電気代を抑えることができることでしょう。家電量販店に行った時も年間消費電力や年間電気料金を基準に決めると良いかもしれません。
また日頃から気をつけることができる点として、扉の開閉の数や時間を減らすということができます。例えば冷蔵室の扉を八分に一回10秒開けるというのを35回繰り返した場合と、四分に一回20秒開けるというのを70回繰り返した場合とでは消費電力が12%低減しました。なるべく扉を開ける回数を減らすというのが大切であることがわかります。新しい冷蔵庫を購入する際にはなるべく消費電力が少ないものを購入して、少しでも節電する意識を持ちましょう。
寸法
冷蔵庫を購入するときにはその機能や大きさで選ぶことになります。例えば野菜の鮮度を保つ効果のある冷蔵庫やたくさん物を収納することができる冷蔵庫などは人気の商品となっています。しかし実際に冷蔵庫を購入するときに大きな問題となるのは、大きさではないでしょうか。つまり寸法によってどのくらいの冷蔵庫を買うかが決まってしまうということです。例えば、貸家やアパートなどに住んでいる方であればある一定以上の大きさの冷蔵庫は入らないということがあるでしょう。そういった場合に寸法は大きな問題となってくるのです。特に家電量販店などに出向いて冷蔵庫を購入するとなると、事前に置けるスペースの寸法を測って行かなければ、どのサイズなら置けるのかというのがわからないので、置く場所を考えてから見に行く必要があります。
そこで頼りになるのがインターネットのサイトです。多くのサイトでは機能や内容量だけではなく寸法によっても検索ができるようになっています。ですからインターネットのサイトである程度の目安となる冷蔵庫を決めておいて、その後家電量販店でその冷蔵庫を探すということができるのです。もし目当ての冷蔵庫以外にも良い候補があれば、いくつかの大きさを比べて決めることもできるでしょう。もちろんほかの条件があってもその条件に合わせて冷蔵庫を検索することができますし、条件を緩めればより多くの冷蔵庫を見て選ぶことができます。恐らく冷蔵庫の寸法は譲れない条件に含まれてくるはずですので、もし譲歩するのであれば他の条件ということになるでしょう。このように冷蔵庫の寸法も他の条件と比較検討しながら決めていくことが必要です。特に賃貸住宅になるとあまり大きな冷蔵庫を置くことはできないでしょう。今では小型の冷蔵庫でも内容積は大きいという冷蔵庫も多く販売されています。そういった冷蔵庫を使えば意外と不便をしないということに気づくかもしれません。
温度
わたしたちが毎日使っている冷蔵庫ですが、その温度について知っている人はほとんどいないでしょう。わたしたちはほとんど何の根拠もなく冷蔵庫の温度を信頼していますから気にすることもないでしょう。
温度計
まず知っておくべきなのは冷蔵庫の中のどの部分かによって適した温度が異なるということでしょう。例えば冷蔵室の温度は食品に適温の3度から5度とされています。主に卵や惣菜、豆腐など短期間に消費することが予想されるものを保存しておく場所です。一方で冷蔵庫の扉付近は6度から9度となっています。この扉付近は頻繁に開閉される影響で温度が高くなる傾向を持っています。よく卵などを保存する場所が設けられていますが、卵は高くても8度程度の場所で保存されなければならないので扉付近での保存は避けたほうがよいでしょう。この場所で保存することができるのは清涼飲料や調味料などの温度変化の影響をあまり受けないものです。野菜室はどうでしょうか。野菜室は当然野菜を保存するために設けられている場所です。温度は6度から7度程度とされています。野菜室は野菜の鮮度を保つために湿度が高めに設定されているということも忘れないようにしましょう。冷凍庫はマイナス15度から18度が適温とされています。アイスクリームや冷凍食品など冷凍することによって長期間保存するものを収納しておくことができるのです。
また冷蔵庫によってはチルド室という場所もあります。これは約0度に設定されており、食品が凍る直前の温度に保たれています。発酵食品や生麺など中期的に使用する食材を置いておくのに適している場所です。パーシャルフリージング室がある場合にはそこはマイナス3度くらいに保たれているはずです。微凍結していますが、解凍の必要がほとんどないものです。このように一言で冷蔵庫の温度といっても部屋によっていろいろな設定があることがわかります。全て計算されて食品に最も良い温度が設定されていますから、なるべく扉の開閉の回数や時間を減らして省エネに努めるようにしたいものです。
使用時の最適化や注意点
- 冷蔵庫の設置場所やメンテナンスで消費電力を抑える
- 新規購入の前には必ず寸法の確認が必要
- 冷蔵庫内の温度の違いを理解して収納を最適化