ニキビと花粉の関係は?
『本来花粉とは、人体にとって無害』なものですが、花粉症とは身体を防御する免疫作用が、本来無害である花粉に対して、過剰に働いてしまう反応です。
このアレルギー症状の問題はかなり奥が深い問題なので一概には言えませんが、もしかしたらアトピー性皮膚炎のように、『アレルゲンだと勘違いした免疫機能が、花粉を有害物質だと解釈し、攻撃することで、肌あれを起こす』その延長線上に、ニキビがあるかもしれません。また、花粉症の薬自体は飲みすぎるとニキビの原因となります。
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ハニワくん
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『有害物質の摂取・蓄積』はニキビの原因
ニキビと花粉には何か関係があるでしょうか。下記の記事に書いたように、たしかに『有害物質とニキビ』には相関関係があります。
『毒だらけ 病気の9割はデトックスで防げる』にはこうあります。
本来、人間に不要なものは、尿や便として排泄したり、汗で出したり、月経血や嘔吐して排泄するなどして体外へ出していきます。入った毒をすべて出せればいいのですが、これらの一部が体に残ってしまうことが問題になります。人をバケツに例えると、どんどん毒が入ってたまっていき、排泄が十分でないと溢れでてきます。そうなると病気(がん、自己免疫疾患、神経変性疾患など)になるのです。あなたの身体にはバケツのどの程度まで毒がたまっているでしょうか。
たまり具合や症状は、人によって異なります。人種、年齢(排泄臓器の老化や免疫応答の仕方に差がある)、生活スタイル(食生活、運動)、ストレス、性別、遺伝子の違い、腸内環境、住環境、アレルギーなどの体質、職業や住む地域によって、さらされる量、排泄能力に差があるからです。
『有害物質の摂取・蓄積』はニキビ以外にもありとあらゆる問題を引き起こす原因となります。記事から一部だけ抜粋するとこういうことですね。
もう一つの理由がこうです。
詳しくは記事をご確認ください。とにかく有害物質が体内にあると、そのせいでニキビが出来てしまうわけです。
先生
ハニワくん
『花粉』は有害物質?
それであれば、『花粉』もその有害物質の一つと考えていいでしょうか。有害物質が原因だと疑われる症状を見てみましょう。
- 疲れやすい、常に疲れている
- 筋肉通
- 関節痛
- 鼻がつまる
- 後鼻漏
- 頭痛
- お腹がはる、ガスがよく出る
- 便秘・下痢
- 便がひどく臭う
- 胸やけ
- 眠れない、眠りが浅い
- 集中力が続かない、集中できない
- 異常に何か食べたくなる
- むくみ
- やせにくい
- 湿疹や蕁麻疹、肌トラブル(吹き出物、肌荒れ、乾燥肌)
- 乾癬
- 口内炎
- 目の下のクマ
- 月経前症候群
- 免疫異常(すぐに風邪をひく、風邪が治りにくい、ヘルペスなどを繰り返す)
- 自己免疫疾患
- 内分泌異常(甲状腺、副腎、性ホルモン異常)
- 化学物質過敏症(頭痛、頭に霧がかかっているよう、息切れ、筋力の低下)
- 不妊症
- 薬の副作用が出やすい人、過敏症の人
- アレルギーや疾患
- 工場や農業で明らかに有害物質に触れている過去がある人
- カフェインに弱い人
参照『毒だらけ 病気の9割はデトックスで防げる』
ここに『吹き出物』とありました。これはつまりニキビ(尋常性挫創)のことですね。
ということは、やはり花粉が原因でニキビはできるのでしょうか。いや、実は『本来花粉とは、人体にとって無害』なものなのです。下記の記事にも書きましたが、
アレルギーには、
- 花粉症
- ハウスダストアレルギー
- 食物アレルギー
- 金属アレルギー
- 化粧品アレルギー
等、様々な種類がありますが、このどれも全てが、免疫機能の過剰反応です。金属アレルギーの記事にも書きましたが、『今日もカフンが飛んでいます。』にはこうあります。
この花粉症、そもそもどんな病気なのでしょうか。簡単に言えば、アレルゲン(花粉)が体内に入ってくると体は『抗体』をつくります。IgE抗体がそれですが、これがたくさんつくられた状態で再び花粉が侵入すると、『花粉を追い出せ!』といっせいに反応します。これが、くしゃみや鼻水、涙などです。つまり、花粉症とは身体を防御する免疫作用が、本来無害である花粉に対して、過剰に働いてしまう反応なのです。
花粉やハウスダストを吸っても何も起きない人がいますよね。彼らは『鈍感』なのではなく、『正常』なのです。つまり、それらは別に、アレルゲン(アレルギーの原因である有害物質)ではないのです。ですから、花粉やハウスダストが原因となってニキビが悪化するということは考えられません。
先生
ハニワくん
『有害物質の摂取・蓄積』はニキビの原因
昔の人を想像しよう
『ダニ』であれば『毛包中性挫創(もうほうちゅうせいざそう)』という、ダニが原因の肌荒れを起こすことがあります。しかしこれはニキビではありません。
ですから、基本的にはこれら(一部の人にとってのアレルゲン)が原因で、ニキビが悪化するということはないでしょう。よく考えるとわかりますが、遥か昔はこのような物質がそこら中に溢れていたわけです。例えば2,000年前の人たちを想像してみましょう。彼らは間違いなく、現代人よりも動植物や自然と一緒に共生していますよね。
では、そんな彼らがニキビや吹き出物だらけだったと想像できるでしょうか。そういうことは聞いたことありませんよね。今よりもはるかに衛生環境が悪く(と、勝手に現代人は決めつけています)、設備も整っていない時代の人々が、なぜか現代人と同じような肌をしていて、ひどい肌荒れがあったと想像している人はいません。
先生
ハニワくん
次に『昔と変わらぬ生活』を送る人々を見てみよう
インペリアル・カレッジ・ロンドンで生物学の学士号と修士号を取得したのち、ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンおよびロンドン動物学協会で進化生物学の博士号を取得したアランナ・コリンが2016年に書いた『あなたの身体は9割が細菌』にはこうあります。
ヒトは本来どう食べるべきかを知るには、現代社会と対極にある社会ー集約農業やグローバルな食糧供給網、便利さ優先の即席食品がまだ浸透していない村落ーを観察するのがいいだろう。ブルキナファソに、ボウルポンという人里離れた村がある。(中略)ボウルポンの人々の暮らしは、およそ一万年前の新石器革命直後に出現した時給農民の暮らしとそれほど変わらない。
彼らはつまり、一万年前の人間と同じような食生活を送っています。そんな彼らの腸内細菌を調べると、現代人には存在しない細菌を見つけることができます。また、下記の記事に書いたように、
本にはこうもあります。
しかしながら、いちばん近い道路まで数十キロメートルあるパプアニューギニアの高地や、インドネシアのスラウェシにあるシージプシー・ビレッジ(漂流民の村)で暮らす人にニキビはない。10代の若者にもない。オーストラリアやヨーロッパ、アメリカ、日本では、みんなニキビになっているというのに。(中略)花粉症と同じく、私たちはニキビを日常生活の一部とみなしがちだ。とくに10代後半のニキビはそうだ。けれども、なぜ未開地の人々にはニキビがないのだろう?
- オーストラリア
- ヨーロッパ
- アメリカ
- 日本
といった先進国では当たり前の花粉症やニキビですが、実はこの常識は『全世界の常識』ではなく、『先進国の常識』にすぎないのです。記事にも書いたように、これと同じポイントをついた話が『アレルギー医療革命 花粉症も食物アレルギーも治せる時代に!』にあります。
200年前から変わらない日々の営み
(省略)『アーミッシュの人はアレルギーが少ないって聞いたのですが、本当ですか?』『アレルギーって花粉症とかアトピーとかのことよね。私の周りでは聞いたことないね。ほとんど話題にものぼらないよ。』
ご主人も奥さんも同じ答えだ。『アメリカでは3人に1人がアレルギーがあるとも言われている。なぜ同じアメリカに住んでいて、アーミッシュの人はアレルギーにならないんですか?』
デービットさんは深くうなずきながら答えた。『それは私たちにもはっきりわからない。でも私たちは普通の人とはちょっと違う暮らしをしているから、それが関係しているのかなあ』
キリスト教プロテスタントの一会派でドイツ系の移民。宗教的な意見の相違から迫害を受け、200年ほど前にヨーロッパからアメリカやカナダに移り住んだ人々。
アーミッシュの人々の生活の特徴をまとめてみましょう。
- 電気を使わずガス灯を使う
- 牛乳は加熱殺菌をせずそのまま飲む
- 食事はすべて自給自足(農薬は使わず、肥料は牛のふん)
- ほとんどの家に牛がいて、馬は大切なパートナー
- 子供の頃から家畜に触れて生きている(排泄物の処理もする)
彼らはこのような200年前(昔)から変わらない『自然との共生』を意識した生活を守ってきました。そのおかげで、あらゆるアレルギーとは無縁の生活をしているのです。ここで見えてきたのが、『先進国ほど21世紀病』にかかりやすくなるという傾向ですよね。
アトピー性皮膚炎、消化器トラブル、心の病気等。
つまり、
- ボウルポンの人々
- パプアニューギニアの高地の人々
- スラウェシの人々
- アーミッシュの人々
といった『古い生活習慣を守っている人々』には、ニキビや花粉症等のアレルギー症状がみられないのです。それを考えたとき、遥か昔、2,000年前の人々に本当にそれらの症状があったのか、首をかしげたくなります。つまり、『花粉やハウスダストは有害物質ではない』 という見解が強く頭に浮かびあがりますよね。
しかし、アレルギー症状を発症する人は、それらを『有害物質』だと捉えてしまうわけです。このアレルギー症状の問題はかなり奥が深い問題なので一概には言えませんが、もしかしたらアトピー性皮膚炎のように、『アレルゲンだと勘違いした免疫機能が、花粉を有害物質だと解釈し、攻撃することで、肌あれを起こす』その延長線上に、ニキビがあるかもしれません。
先生
ハニワくん
『有害物質の摂取・蓄積』はニキビの原因
『抗ヒスタミン剤』は有害物質
さらにここで、ニキビができる原因を見てみましょう。
ニキビができる原因(内因性)
ニキビができる原因(外因性)
その他
ニキビは一つの原因によって発症するわけではないので、このすべての要素を最適化することが求められます。例えばニキビはアクネ菌の増殖が原因だと長い間言われてきましたが、最近の研究ではそうではなく、例えば『抗生物質』の服用が関係している可能性もあるという説も上がっています。
しかし、その抗生物質も含めた『薬の常用』によって、ニキビが出来ることがあります。これに関しては花粉とは違い、前述した『有害物質』そのものだと考えることができます。薬というのは自然なものではありませんので、体はそれを『無害』だとは捉えません。したがって、もし許容量を超えた薬が体内に入ってきた場合は、それを皮脂のルートから外に排出しようとして、ニキビになる可能性があります。
また、有害物質をあまり体内に入れすぎると、排泄機能が追い付かず、頭皮下にそれが蓄積されて毛母細胞が弱り、薄毛の原因にもなります。
更にその脱毛ということで言えば、花粉症やハウスダストアレルギーで使われる薬『抗ヒスタミン剤』の服用で、IGF-1という成長因子が減少し、脱毛を促進させる可能性があります。
『身近なクスリで毛が抜ける 薬害脱毛 脱毛専門医からの警告』にはこうあります。
抗ヒスタミン剤は、ヒスタミンによる知覚神経刺激を抑制し、脱毛を引き起こす
抗ヒスタミン剤は、風邪の場合、鼻水、鼻づまり、くしゃみなどを、また花粉症やじんましんの場合には、これらの症状に加えて、かゆみなどをやわらげるために使用されます。知覚神経を刺激すれば、頭皮をはじめ全身のIGF1が増加し、育毛やさまざまなヒスタミンが放出され、これが知覚神経を刺激するので、かゆみが起こります。しかし、同時にヒスタミンによる知覚神経刺激で、IGF-1も増えているのです。抗ヒスタミン剤はヒスタミンによる知覚神経刺激を抑制するので、IGF-1を減少させ脱毛を引き起こすと考えられます。
このIGF-1という成長因子については下記の記事に書きましたので併せてご確認ください。とにかく、花粉症用の抗ヒスタミン剤は、必ずしも体に良い影響だけを与えるわけではないということですね。ただ、このIGF-1という問題はまだまだ鵜呑みにしない方がよさそうです。これがあると『がんになりやすい』等、色々な話がありますので。
私もこのアレジオンをよく使っていて、とても助かっています。何しろ症状が軽くなり、眠気も出ませんからね。まさにこの『第二世代抗ヒスタミン薬』は、第一世代の眠気がどっとくる薬と違って、優れものです。
しかしやはり『薬の常用』は人体に何らかの副作用を及ぼすようです。抗生物質の記事でも色々書きましたが、やはり目に見えないところで作用があり、たしかにそれは何となく納得のいく話ですよね。
薬が有害物質だと捉えられるということは、それによってニキビが出来ると言うこともありえるでしょう。実際私は、頭痛薬や風邪薬の乱用によって、ニキビをたくさん作ったことがあります。間違いなくタイミング的に、それが原因だったということは明白でした。薬はなるべく使わず、どうしても使うなら必ず用法容量を守るようにしましょう。
先生
ハニワくん
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ハニワくん
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ハニワくん
- 『有害物質の摂取・蓄積』はニキビの原因。
- 本来花粉とは、人体にとって無害なもの。
- アレルギーはすべて免疫機能の過剰反応。
- 昔の人がニキビだらけだったということはない。
- 『昔と変わらぬ生活』を送る人々にはニキビもアレルギーもない。
- アトピー性皮膚炎のように、『アレルゲンだと勘違いした免疫機能が、花粉を有害物質だと解釈し、攻撃することで、肌あれを起こす』その延長線上に、ニキビがあるかもしれない。花粉症の薬の『抗ヒスタミン剤』は有害物質。
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