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重曹洗顔や重曹風呂はニキビにどれくらい効くのか

重曹洗顔や重曹風呂はニキビに効く?

重曹はアルカリ性なので、肌の余分な皮脂や角質を溶かす『乳化作用』があります。

重曹洗顔や重曹風呂は、皮脂詰まりが原因のニキビに対する有効なアプローチになる可能性があります。ただ、重曹洗顔よりも推奨されているのが『石鹸洗顔』です。

先生

重曹は食用の印象が強い人もいるけど、洗剤とかお風呂にも使える便利なアイテムなんだ!

更に詳しく知りたい人は、以下の記事を見るっす!

ハニワくん

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重曹で洗顔していいのか

重曹洗顔や、重曹風呂とニキビの関係についてまとめてみましょう。下記の記事に重曹とワキガの問題について書きましたが、

 

お風呂にお酢や重曹を入れるとワキガ対策になる?効果はどれくらいある?

 

ポイントをまとめると、

 

  • 重曹はアルカリ性
  • 脱臭剤としても活用できる
  • 汚れだけでなく壁や床に染み付いたニオイも取れる

 

ということになります。よく、『赤ちゃんに良いのは弱酸性の石鹸』と聞いたことがあるかもしれませんが、人間の肌の㏗値というのは弱酸性に保つことが推奨されています。

 

㏗値

アルカリ性か酸性化を示す数値。0~14まであり、7.0が中性で、それ以下が酸性、それ以上がアルカリ性となる。健康な肌の㏗値は4.5~5.5程度の弱酸性。

 

例えばビオレの動画などでは、

 

花王 ビオレu 弱酸性のあいつ篇 15秒 CM

https://www.youtube.com/watch?v=lt9PjH6c3KI

一日に7回も洗うから、肌にやさしい弱酸性で。

 

というアプローチをしています。それであれば、アルカリ性の重曹というのは、体に良くないということになりそうですね。ただし、『美容皮膚科医が教える 美肌をつくるスキンケア基本ルール (PHPビジュアル実用BOOKS)』にはこうあります。

洗顔料は、必ずしも『うるおい成分配合』や『弱酸性』でなくてもよい。

洗顔料は皮脂汚れを落とすことを主目的に選ぶ

洗顔料には、『うるおい成分』、『ビタミンC』、『美白成分』、『保湿成分』など、さまざまな成分を配合したものがあります。これらは、どれも肌によいように思えますが、洗顔料は洗い流すものですから、大半の成分はすすぐときに流れてしまいます。(中略)『弱酸性』の洗顔料というものもあります。健康な肌の㏗値は弱酸性なので、弱酸性の洗顔料は肌によさそうです。でも、洗い流す水は中性で、すすぎ終わったときに肌は中性。洗顔後に弱酸性の化粧水をつければ肌は弱酸性になるので、洗顔料は弱酸性でなくてもよいのです。

 

だとしたら、まずはしっかりと入浴では皮脂や汚れを洗い落としたいですね。したがって、洗顔料も洗浄剤も入浴剤も、必ずしも『うるおい成分配合』や『弱酸性』でなくてもいいのです。

 

STEP.1
弱酸性や『うるおい成分』が配合された洗浄剤を使う
 

STEP.2
それを洗い流す『水』が中性
 

STEP.3
すすぎ終わった後の肌は中性になっている
 

STEP.4
弱酸性の化粧品を使えば肌は弱酸性になる
 

 

そのワキガの問題の場合、『重曹風呂』よりも『お酢系風呂』の方が推奨されていることが多く、重曹は台所や居室の汚れ落としに使用することが推奨されていますね。お風呂に使う重曹は、食用タイプのものでもいいですし、洗浄タイプのものでも問題ありません。入浴用、タブレットタイプ等、様々なものがあります。

 

 

ニキビの場合も考え方は同じですね。どの重曹を使っても同じことです。『重曹を使った洗顔』をする場合も、通常の洗顔料にこの重曹を一つまみ入れて混ぜ、それで出来た泡で洗顔するというだけのことです。

 

先生

弱酸性は肌に優しいから、赤ちゃんにも使えるっていう利点があるね!

なるへそ!

ハニワくん

重曹は弱アルカリ性

ではここで、いくつかの入浴剤の㏗値をまとめてみましょう。

 

各入浴剤の㏗値

お酢風呂 2.5(弱酸性)
竹酢、木酢風呂 2.5~3.5(弱酸性)
重曹風呂 8.4(アルカリ性)

 

重曹はアルカリ性ですが、8~14までがアルカリ性ですから、重曹のアルカリ度は、8.4とかなり低く『弱アルカリ性』と言えます。

 

各㏗値の目安

酸性 1~5
中性 5~8
アルカリ性 8~14

 

したがって、

 

重曹は確かにアルカリ性ですが、アルカリ度の低い『弱アルカリ性』であり、酸性の皮脂汚れをしっかりと落としてくれるし、皮膚へのダメージも低い

 

と言えるわけです。

 

各㏗の洗浄剤

酸性(弱酸性) 洗浄力は弱いが、肌に優しい。赤ちゃんや、何度も洗うケースに最適。
アルカリ性 洗浄力が強く皮脂汚れをしっかり落とす。

 

『「からだの不思議」雑学事典』にはこうあります。

お肌にいい『温泉』の選び方

(省略)アルカリ性のお湯には、肌の余分な皮脂や角質を溶かす『乳化作用』がある。これが『湯上りツルツル肌』を作ってくれる。さらに、肌がやわらかくなって水分が染み込みやすくなるため、風呂上りはしっとり。(中略)重曹を使っていると指がぬるぬるしてくるが、これもアルカリ性の温泉と同じく乳化作用による。重曹は市販の入浴剤にも市販されている。ということは、重曹を使えば家庭でも温泉気分を楽しむことが出来るということだ。(中略)ちなみに、酸性の温泉は、殺菌力があり肌を引き締める力があり、皮膚病や傷に効果が高い。『みょうばん泉』と表記されているのが酸性の温泉だ。

 

重曹風呂等のアルカリ性のお湯には、肌の余分な皮脂や角質を溶かす『乳化作用』があるとあります。こうした効果を考えると、弱アルカリ性の重曹風呂は、皮脂詰まりが原因のニキビに対する有効なアプローチになる可能性がありますね。

 

 

先生

ニキビ自体が皮脂詰まりが原因である場合がほとんどだからね!だから重曹風呂や重曹洗顔はニキビに効きそうだね!

たしかに!

ハニワくん

 

重曹で洗顔していいのか

 

ニキビに効く洗顔とは

下記の記事にニキビ対策になる洗顔について書きましたが、

 

 

つまり、

 

  • 冷たい水道水でピシャピシャと顔の表面をなでるだけといった洗顔
  • ノーメイクのときも濃いメイクをしたときも同じような洗い方をしている
  • 洗顔ブラシやナイロンタオルでゴシゴシと肌をこすっている
  • 遅い時間に帰宅して、めんどうくさいから顔を洗わずに寝てしまうことがよくある

 

という事実に当てはまるような人は、『洗顔方法』というだけで、すでにニキビを悪化させる生活習慣が身についているということになります。正しい洗顔をするためには、以下の6つのポイントを押さえることが必要です。

 

  1. ぬるま湯のお湯を使う
  2. メイクや汚れなどをしっかり落とす
  3. 余分な皮脂を取り除く
  4. シャワーを利用するなど、きれいな水で洗顔料を洗い流す
  5. ゴシゴシこするなど、強い刺激を加えない
  6. 清潔なタオルを使用する

 

このうちのいずれかを怠っている場合は、無意味な刺激、皮脂の増加等の理由により、ニキビの原因、あるいはニキビが悪化する原因を作っていることになります。例えばぬるま湯についてですが、そうすることによって皮膚が温められ、毛穴が開き、毛穴の中にある余分な皮脂も出ていきやすくなります。また、古くなった角質も柔らかくなり、はがれやすくなるんですね。

 

しかし、冷たい水を使うと毛穴が収縮するので、余分な皮脂が毛穴の中に詰まったままになりがちですから、それはニキビの原因となるのです。ではここで、思春期にニキビができる原因と流れを見てみましょう。

 

STEP.1
第二次性徴期を迎えて性ホルモンのバランスが大きく乱れる
 

STEP.2
男性ホルモンの分泌が盛んになる
 

STEP.3
皮脂腺が増大して皮脂が多く分泌される
 

STEP.4
洗顔不足によって毛穴に皮脂が詰まるとコメドが形成される
 

STEP.5
常在菌『アクネ桿菌』が皮脂によって増殖し、コメドが炎症する
『白ニキビ』の段階。 

 

なぜ思春期のケースを持ちだすかというと、ニキビができる原因というのは複雑であるからして、一例を出すことしかできないからです。ここではわかりやすく思春期にニキビができる原因と流れを載せました。

 

 

注目は『洗顔不足によって毛穴に皮脂が詰まるとコメドが形成される』という部分ですね。まさにそういうことなのです。また、下記の記事にも書きましたが、

 

 

ニキビに効く洗顔方法として多くの専門家が推奨しているのは、

 

  • 酵素洗顔
  • ピーリング

 

です。まずその前に、うるおい洗顔ではなく、さっぱりタイプの洗顔石鹸で皮脂を洗い落とすことを試みましょう。それでも毛穴汚れが取れないようであれば、この2つの選択肢に目を向けるのです。例えば、以下のような商品ですね。

 

 

つまりこういうことですね。

 

STEP.1
うるおい洗顔ではなく、さっぱりタイプの洗顔石鹸で皮脂を洗い落とすことを試みる
 

STEP.2
それでも毛穴汚れが取れないようであれば、『ピーリング、酵素洗顔』をしてみる
 使用頻度に注意。

 

この洗顔によってしっかりと毛穴に詰まって皮脂汚れを取り除くことができます。詳しくは記事をご確認ください。

 

先生

重曹よりもまずはさっぱりタイプの石鹸で洗顔したいんだ!うるおいタイプだと、『うるおい成分』が入っているから、それは問題なんだ!詳しくは石鹸の記事を見てね!

ふむ!

ハニワくん

重曹よりも推奨されている『石鹸』

さて、先ほどのポイントにあったように、

 

  • 2.メイクや汚れなどをしっかり落とす
  • 3.余分な皮脂を取り除く

 

という部分を考えると、やはり『しっかりとした洗浄』を狙いたいわけです。それであれば、アルカリ性の洗浄力に注目したいですね。重曹洗顔は弱アルカリ性ですから、肌に強い刺激もなく、洗浄力もあるので、ニキビ対策としての洗顔として有効だと言えるでしょう。

 

ただ、重曹洗顔よりも推奨されているのが『石鹸洗顔』です。先ほども『さっぱりタイプの洗顔石鹸で皮脂を洗い落とす』とありましたが、まず最初に考えるべきなのは石鹸での洗顔になります。

 

STEP.1
石鹸で洗顔する
  

STEP.2
どうしても皮脂が落ちなければ酵素洗顔をする
 

STEP.3
どうしても効果がなければピーリングを試す
 

 

石鹸については下記の記事に詳細を書きましたので、併せてご確認ください。

 

 

『バカがつける化粧品―あなたの素肌は、20代で乾燥肌、30代で小ジワ、40・50代でカサカサ・シワシワ (危険警告!Books)』にはこうあります。

石鹸は㏗値が下がると洗浄力が減少する

石鹸のアルカリ度はいろいろですが、使用中、手のひらやお湯で薄まった石鹸を㏗9ぐらいのアルカリだとしましょう。中性の7から2だけ大きいアルカリ度です。よごれを洗い、湯ですすいでタオルでふきとります。石鹸が皮膚の表面に残りますが、これは湯ですすいで微小になっているはずです。つまり石鹸残分の㏗は7.5ぐらいになっているとします。中性の7からわずか0.5ぐらいのアルカリです。実は、石鹸は㏗値が下がると洗浄力が急激に減少するのです。

 

石鹸の記事にも書きましたが、『洗浄力が減少する』ということは、いいことです。むしろ、洗浄力が残ってしまう方が問題です。

 

STEP.1
合成界面活性剤を使う
 シャンプー、ボディシャンプー、スキンケア商品等。

STEP.2
どんなにお湯で洗い流したつもりでも皮脂や角質に残る
 

STEP.3
皮脂や角質細胞間脂質に合成界面活性剤が溶け込んで増加していき、脂質を流失しやすくする
 

STEP.4
皮膚の水分が蒸発するのを防ぐ手段が失われる
 

STEP.5
皮膚は水分を失って乾燥肌になる
 あるいは、皮脂が過剰分泌されニキビの原因となる。

STEP.6
乾燥肌が原因でニキビになる

 

石鹸も『界面活性剤』の一種ですが、『合成界面活性剤』とは一線を画す存在です。石鹸も合成界面活性剤も使用後どんなに洗い流しても皮膚に残りますが、合成界面活性剤は皮脂や角質層に溶け込み、皮脂や角質細胞間脂質を流失させ続けます。

 

しかし石鹸の場合、皮膚の酸性物質(油を洗い流す力)で中和され、界面活性剤が失われるので安全です。つまり、『洗浄力が減少する』んですね。また、石鹸使用後は『バニシングクリーム(脂肪酸)』という物質になり、皮脂の減少した皮膚を守ります

 

STEP.1
石鹸を使う
 

STEP.2
どんなにお湯で洗い流したつもりでも皮脂や角質に残る
 

STEP.3
しかし皮膚の酸性物質(油を洗い流す力)が壊れて安全化する
 

STEP.4
『バニシングクリーム(脂肪酸)』になって皮脂の減少した皮膚を守る
 

 

先生

石鹸にもいろいろあるけど、例えばアミノ酸石鹸は推奨されていないよ!詳しくは記事を見てね!

ふむ!

ハニワくん

 

重曹で洗顔していいのか

 

中性の水を使い弱酸性の化粧品を使う

また、先ほど重曹風呂は8.4の弱アルカリ性で、肌に優しいとありましたが、石鹸の場合、最初にアルカリ度の高い9~10の㏗値を持ち、中性の水で洗い流すと7.5まで下がります。

 

各洗浄剤の㏗値

重曹洗顔 8.4(弱アルカリ性)
石鹸洗顔 7.5(弱アルカリ性)

 

更には、弱酸性の化粧品を使えば更にその㏗値は元に戻ります。

 

STEP.1
アルカリ性の洗浄剤を使う
 あるいは、アルカリ性の重曹風呂等に入る。

STEP.2
アルカリ性は強い洗浄力だが、そのままだと皮膚に悪い
 

STEP.3
ただし、洗い流す『水』が中性である
 

STEP.4
すすぎ終わった後の肌は中性になっている
 

STEP.5
弱酸性の化粧品を使えば肌は弱酸性になる
 

STEP.6
アルカリ性(重曹)→中性(水)→弱酸性(化粧品)
 

 

もしアルカリ性の重曹風呂に入って、肌の㏗値が気になるという場合は、入浴後の肌に弱酸性の化粧品を使うといいでしょう。例えば、『におわない人の習慣』では加齢臭対策として、入浴後に『花王キュレル』を塗るといいと推奨しています。

 

 

確かにこれは、『弱酸性』と書いてありますから、この問題も解決しそうですね。ただし、これには合成界面活性剤が入っていますので、別の専門家は推奨していません。

 

 

この本は加齢臭や体臭等の問題を考えてこの結論に至っていますが、ニキビの場合、往々にして顔に出来ます。したがって、合成界面活性剤入りの化粧品を使って乾燥肌を作ってしまうリスクは避けた方がいいかもしれません。

 

 

ただ、合成界面活性剤の害悪性を説く『バカがつける化粧品―あなたの素肌は、20代で乾燥肌、30代で小ジワ、40・50代でカサカサ・シワシワ (危険警告!Books)』にはこうあります。

石鹸洗顔後に酸性化粧水を使えば、たちまち石鹸残分のアルカリは中和され、皮脂を洗い流す恐れのある洗浄力を失って安全化するのです。

 

酸性化粧水を使うと石鹸のアルカリは中和されるとして、酸性化粧水を推奨していますね。しかし、本では再三再四『あらゆる化粧品』に含まれる『合成界面活性剤』の有害性について説いているのに、ここで酸性化粧水を使うことを勧めています。批判するだけじゃなく、合成界面活性剤が入っていない酸性化粧水を載せてほしいですね。

 

そこで当サイトで調べてみましょう。例えば以下の商品ですね。

 

 

防腐剤が入っているものもありますが、合成界面活性剤は入っていません。弱酸性であり、アルカリを中和して弱酸性に肌に戻したいという人は、合成界面活性剤の入っていないこのあたりの酸性化粧水を使うといいでしょう。とにかく、弱アルカリ性の重曹や石鹸を使った洗顔は皮脂詰まりが原因のニキビに有効であり、洗顔後の㏗値のことや、バニシングクリームのことを考えると、石鹸洗顔の方が優秀かもしれませんね。

 

先生

重曹も石鹸もアルカリ性なわけだからね!だとしたら石鹸のメリットの方が大きいね!面倒な手間もないし!

たしかに!

ハニワくん

 まとめ✔

  1. 人間の肌の㏗値というのは弱酸性に保つことが推奨される。
  2. 洗顔料も洗浄剤も入浴剤も、必ずしも『うるおい成分配合』や『弱酸性』でなくてもいい。
  3. 重曹のアルカリ度は、8.4とかなり低く『弱アルカリ性』であり、酸性の皮脂汚れをしっかりと落としてくれるし、皮膚へのダメージも低い。
  4. うるおい洗顔ではなく、さっぱりタイプの洗顔石鹸で皮脂を洗い落とすことを試みる。
  5. それでも毛穴汚れが取れないようであれば、『ピーリング、酵素洗顔』をしてみる。
  6. 重曹洗顔よりも推奨されているのが『石鹸洗顔』。
  7. 石鹸を使っても皮膚の酸性物質(油を洗い流す力)で中和され、界面活性剤が失われるので安全。
  8. 石鹸使用後は『バニシングクリーム(脂肪酸)』という物質になり、皮脂の減少した皮膚を守る。
  9. アルカリ度の高い石鹸で洗顔をした後は、中性の水を使い、合成界面活性剤の入っていない酸性化粧水を使うといい。
  10. 弱アルカリ性の重曹や石鹸を使った洗顔は皮脂詰まりが原因のニキビに有効であり、洗顔後の㏗値のことや、バニシングクリームのことを考えると、石鹸洗顔の方が優秀。

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