ニキビができやすい髪型ってある?
いや、恐らくありません。
意外にも多くの専門家は髪型について言及していません。
先生
ハニワくん
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ニキビができやすい髪型ってある?いや、恐らくありません 運動不足はニキビの原因?ホルモンバランスを正して予防しよう ニキビの最大の原因に等しいのは『活性酸素』!この対策が大きな予防になる ニキビと花粉の関係は?花粉症を治す薬に問題がある? 生理前や妊娠中にニキビはなぜ出来る?どのように予防と対策をすればいいのか
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専門家は髪型についてとくに指摘していない
私の手元にはたくさんの本があり、ニキビに特化したものだけでも以下のものがあります。
『これでわかるニキビの治療とケア~安易に抗菌薬に頼っていませんか?~』(南江堂)
しかしこの中でニキビの原因となる髪型について触れている本は一冊しかありません。『基本のスキンケア 素肌力も美白力もUP! ビジュアル文庫/主婦の友社【編】』ですね。本にはこうあります。
髪は顔にかけない!
毛先が肌に触れてダメージを起こすこともしばしば。ワックスなどの整髪料をしっかりつけている人は特に注意が必要です。前髪やヨコ髪ができるだけ顔にかからない、すっきりしたヘアアレンジを心掛けて。
確かにワックスなどの整髪料には肌に悪いものが含まれていますから、それが長時間肌に触れることがあれば問題となるでしょう。しかし基本的には髪型とニキビに関係性はないと考える専門家が多いようですね。
先生
ハニワくん
専門家は髪型についてとくに指摘していない
前髪を下ろしている人は?
前髪を下ろしている人にニキビがありがちな傾向はたしかにありますが、その人が『ニキビができているから前髪で隠している』のか、『前髪がおでこに付着しているからニキビができている』のかはわかりません。また、『前髪を前に下ろすような人は内向的であり、その内向的な原因がストレスをため込みやすく、ニキビを誘発している』可能性もあります。それについては後で書きます。
先生
ハニワくん
機械的刺激によるニキビ
まず下記の記事に書いたように、
『これでわかるニキビの治療とケア~安易に抗菌薬に頼っていませんか?~』(南江堂)にはこうあります。
機械的刺激によるニキビ
様々な機械的刺激が要因となってニキビを生じることがある。たとえば、スポーツ選手のヘッドバンドの下に生じたり、フットボール選手の顎紐の下に生じたり、バイオリン奏者の首に生じる例(Fiddler’s neck)が報告されている。(中略)また、ニキビをいじったりすると悪化することはよく知られており、炎症が強いニキビでしばしばみれる。ほとんどが若い成人女性で顔面が最も多い。心理学的な分析結果では、感情を隠そうとする防御反応の一種として捉えられている。
本にあるように、そこにニキビがあるわけではないのに、機械的な刺激を与え続けることにより、そこにニキビが出来てしまうこともあります。
- スポーツ選手のヘッドバンドの下
- フットボール選手の顎紐の下
- バイオリン奏者の首
等ですね。靴擦れや、ただれのように、慢性的に刺激を与え続けると、そこにストレスがかかるのか、何らかの肌トラブルが起きることがあるのが、人の身体です。ですから、その前髪が原因となってニキビができたという可能性は考えられます。ただ、それでも髪の毛や髪型とニキビを関連付けさせている専門家はあまりいないようですね。ではここで、ニキビができる原因を見てみましょう。
ニキビができる原因(内因性)
ニキビができる原因(外因性)
その他
ニキビは一つの原因によって発症するわけではないので、このすべての要素を最適化することが求められます。例えばニキビはアクネ菌の増殖が原因だと長い間言われてきましたが、最近の研究ではそうではなく、例えば『抗生物質』の服用が関係している可能性もあるという説も上がっています。
これは各専門書を見てまとめたものですが、この中にもやはり髪型というものはありません。あるとしてもこの『機械的刺激』ですね。このあたりが確かにニキビと関係している可能性は否定できません。女性であれば下記のように『お団子ヘアー』でおでこを出せば、その問題も解決できますね。その他にも髪型はいろいろあるでしょう。
おでかけ♡簡単!お団子ヘアアレンジで女子力アップ!Way’s 木村一平
ただ、その考え方でいくと以下のような髪型はできません。前髪がおでこについていますからね。
学校にも使える♡簡単ガーリーなハーフアップアレンジ 松川あい編♡MimiTV♡
また女性の場合気を付けたいのは『牽引性(けんいんせい)脱毛症』ですね。
先生
ハニワくん
牽引性(けんいんせい)脱毛症
『発毛・育毛の新常識―これだけ知っていればハゲになりません!』にはこうあります。
髪のオシャレと脱毛症
(省略)なかでも髪の毛を強く引っ張って一つに結ぶ『ポニーテール』は、愛らしさとともに活動的な印象を与えるポピュラーな髪型であるが、毎日続けていると頭皮と毛根に甚大な負担をかけ、脱毛症を引き起こしてしまう場合がある。一昔前までの日本で、丸まげを結い続けていた女性たちの頭頂部が、一様に丸くハゲてしまったのも、ポニーテールと同様に、頭頂部の髪を強く引っ張り続けたためである。
ポニーテールでもお団子ヘアーでも、アップにするような髪型はすべて髪の毛を引っ張ってしまうわけですが、その力の影響で牽引性脱毛症になる可能性があります。
若い頃は大丈夫かもしれませんが、それが癖になるといずれツケを払うときがくるかもしれません。ニキビの問題を解決しても、次は薄毛の問題に悩むことになります。そう考えると、前髪をおでこに触れないようにする髪型は、結局のところ『刺激を与えないため』ですから、牽引性脱毛症のことを考えても、そっちの頭皮にも『刺激を与えない』ことを同時に考えたいですね。男性だったらもう坊主にするのが一番手っ取り早いですね。
男の薄毛対策は坊主で決まり!何ミリくらいがハゲ隠しにベスト?
女性の場合はなかなかそうもいきませんから、ショートヘアにして頭皮にダメージがないようにするのがポイントです。冒頭に挙げた本にはカチューシャをつけて前髪をおでこにつけないようにしている写真が掲載されていますが、牽引性脱毛症のことを考えるとこのカチューシャも、ヘアバンドなどもすべてNGです。もちろん、そういう髪型にしても何も起きないという人もいますが、何が起きるかはわかりませんからね。
日焼けが10年後の肌にどういう影響を与えるかを気にして美白をするように、ニキビも薄毛問題も同時に対策をすることが大切です。もっとも、ニキビができて薄毛になっても美白できていればそれでいいということであればいいのですが。(厳密にはニキビがあって美白が成功したと言える人はいないでしょう…)
しかし実際には、先ほど動画であった二つの髪型をしても、牽引性脱毛症にもならないし、ニキビもできないという人もいます。専門家が特に髪型について触れないのも、やはり髪型はたいしてニキビと深い関係にはないという結論を出しているからかもしれません。
先生
ハニワくん
専門家は髪型についてとくに指摘していない
ストレスはニキビの原因
髪型を楽しむのは生きる喜びの一つですからね。その楽しみを無理に削るとストレスになります。先ほどニキビの原因にストレスとあったように、ストレス状態が長く続くと、『糖質コルチコイド』の分泌が優先されて、性ホルモンや成長ホルモンなどの分泌が抑制されることになります。
一種の抗ストレス作用の強いホルモン。
『医師によるニキビ・ニキビ跡・毛穴の開き完全治療マニュアル―ニキビは皮膚病の一種です!!』にはこうあります。
すでに述べたように肌の健康と美容には性ホルモンの関与が大きいので、その分泌が抑えられてしまうと、ニキビができやすくなったり、皮膚の潤いや弾力を保つ機能が低下したり、角化異常を招くことにつながります。
例えば、タバコを吸うと実はストレスを負う事実がありますが、それが結果的にニキビを生み出します。
女性の場合は生理前後など、ホルモンバランスを崩すシーンはたくさんありますが、そのそのタイミングでもニキビはできやすいといえます。
先生
ハニワくん
前髪を前に下ろすような人は内向的?
先ほど、『前髪を前に下ろすような人は内向的であり、その内向的な原因がストレスをため込みやすく、ニキビを誘発している』可能性があると書きましたが、前髪を下ろしている人がニキビができる原因は、ストレスにあるかもしれませんね。私も学生時代から人の肌を色々見てきましたが、やはり往々にして、内向的な人にニキビができやすいような印象を受けました。
内向的な人は外向的な人と比べて、自分の意見を押し込んで胸に秘める傾向があり、鬱憤が溜まっているように見えます。外向的な人や、意見をズバズバ言う人、感情的な人、短気な人はその場で自分の感情を整理する傾向があり、思ったことをその場ですぐ言う傾向があります。
そういう両者の特性を考えても、ストレスをため込みやすいのは内向的な人であり、内向的な人は心理的に『前髪を前に下ろす』ことがある気がします。私は完全に外向的なタイプですが、前髪を下ろしたいと思ったことはありません。まだるっこしくて邪魔だからです。ただ私はどちらかというと私は内向性、外向性の両面を持っているタイプで、だからこそこのようなサイトも作るりこむことがあります。
特に以下の記事ですね。自分の心と向き合うことの大切さを説くためには、内向性の重要性を理解している必要があります。
この両面の考え方を持っているからなのか、怒りをため込んでも爆発させたり、積極的にお風呂や自然散策をしたり、運動やゲームをしてストレスを解消する性格があるからなのか、私はあまりニキビが多発する方ではありません。
人が腕を組むのは『警戒心を強めている』からという心理がありますが、前髪を下ろすというのも、内向的かつ閉鎖的な考え方を持っているから、ということもあるかもしれません。だとしたらその性格は鬱憤が溜まりやすく、私のようにたまに爆発させたり、コンスタントに解消することがなければ、ストレスによってニキビができる可能性はありますね。
一概には言えませんが、髪の毛とニキビで考えたときふと思うのは、こういうことです。長い間多くの人を見て、また自分の経験を踏まえて、そういう印象を受けますね。
先生
ハニワくん
無理に髪型に規制をかける必要はない
もし自分が、
髪型とニキビは関係なさそう
と思うのであれば、無理に髪型に規制をかける必要はないでしょう。また、先ほどあった多くのニキビの原因を見てもわかるように、髪型だと思ったら実は全然違うことが原因だったということもあります。化粧品かもしれません。
ニキビに必要なスキンケア(肌断食)
これらの記事を見れば冒頭に書いた『ワックス』等の整髪料にも問題がある可能性も見えてきます。一度すべての要素を見直すといいでしょう。ただ、インペリアル・カレッジ・ロンドンで生物学の学士号と修士号を取得したのち、ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンおよびロンドン動物学協会で進化生物学の博士号を取得したアランナ・コリンが2016年に書いた『あなたの身体は9割が細菌』にはこうあります。
しかしながら、いちばん近い道路まで数十キロメートルあるパプアニューギニアの高地や、インドネシアのスラウェシにあるシージプシー・ビレッジ(漂流民の村)で暮らす人にニキビはない。10代の若者にもない。オーストラリアやヨーロッパ、アメリカ、日本では、みんなニキビになっているというのに。(中略)花粉症と同じく、私たちはニキビを日常生活の一部とみなしがちだ。とくに10代後半のニキビはそうだ。けれども、なぜ未開地の人々にはニキビがないのだろう?
- オーストラリア
- ヨーロッパ
- アメリカ
- 日本
といった先進国では当たり前のニキビ。とくに10代なら余計に当たり前の常識として根付いているこの常識。しかし、実はこの常識は、『全世界の常識』ではないのです。どういうことでしょうか。その未開地の人々に、アクネ菌が存在しないとでも言うのでしょうか。そんなことはないのです。そう考えると髪型よりも目を向けなければならないことがありそうですね。
先生
ハニワくん
- 基本的には髪型とニキビに関係性はないと考える専門家が多い。
- 前髪を下ろしている人にニキビがありがちな傾向はある。
- 『機械的刺激』によってニキビができる可能性はある。
- 髪の毛を強く引っ張る髪型は牽引性(けんいんせい)脱毛症のリスクを上げる。
- ストレスはニキビの原因。
- 『前髪を前に下ろすような人は内向的であり、その内向的な原因がストレスをため込みやすく、ニキビを誘発している』可能性がある。
- 無理に髪型に規制をかける必要はない。
- 髪型ではなくて全く違うことが原因の可能性もある。
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