界面活性剤はニキビにどう関係しているの?
合成界面活性剤が肌のバリア機能を破壊します。
化粧品会社としては『だからこそそこに一時的に美容成分を入れられる』のですが、それは問題です。『一生化粧品を使い続ける』必要があるからです。しかし、企業側としてはそれで売り上げが上がり続けるからいいのです。
先生
ハニワくん
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合成界面活性剤がバリア機能を破壊する
界面活性剤が肌に与える影響はとても大きなものです。それについては当サイトで再三再四説明していますが、ことニキビで考えただけでも山のように記事があります。併せてご確認ください。
ニキビに必要なスキンケア(肌断食)
このすべてのスキンケアグッズに含まれる『合成界面活性剤』というのは人間のあらゆるバリア機能を低下させます。更に厳密に言うとそのバリア機能とは、
- 皮脂膜
- 美肌菌(表皮ブドウ球菌)
- 分泌型IgA
のことです。『アトピーは合成洗剤が原因だった! (危険警告Books)』では『石鹸も危ない』と言っているほどです。アトピー性皮膚炎等に悩んでいる人は、もしかしたら石鹸すら考え直した方がいいかもしれません。
先生
ハニワくん
石鹸には合成界面活性剤が入っていない
本来、固形石鹸であればこの問題を解決します。合成界面活性剤が含まれていないからです。合成界面活性剤の害悪性を説く専門家は実に多くいますが、その人たちは皆口をそろえて、固形石鹸の有効性を説きます。
詳細は上記の石鹸の記事に書きましたが、つまりこういうことです。
石鹸も『界面活性剤』の一種ですが、『合成界面活性剤』とは一線を画す存在です。石鹸も合成界面活性剤も使用後どんなに洗い流しても皮膚に残りますが、合成界面活性剤は皮脂や角質層に溶け込み、皮脂や角質細胞間脂質を流失させ続けます。
しかし石鹸の場合、皮膚の酸性物質(油を洗い流す力)で中和され、界面活性剤が失われるので安全です。また、石鹸使用後は『バニシングクリーム(脂肪酸)』という物質になり、皮脂の減少した皮膚を守ります。
先生
ハニワくん
合成ポリマーの中では美肌菌が増殖できない
『バカがつける化粧品―あなたの素肌は、20代で乾燥肌、30代で小ジワ、40・50代でカサカサ・シワシワ (危険警告!Books)』にはこうあります。
合成ポリマーの中では常在菌が増殖できない。それが最終的には乾燥肌につながる
(省略)石鹸で洗顔すると、石鹸の脂肪酸が皮膚の表面に残ります。皮膚の常在菌はそれもエサにしています。哺乳類の皮膚に住むようになって少なくとも7000万年の間、皮膚表面の油脂、脂肪酸、炭化水素、コレステロール、落屑などを餌にして常在菌は生きてきたのです。しかし、合成ポリマーの登場で、常在菌の環境は一変してしまいました。洗顔フォームとかクレンジングオイルという合成洗剤で皮脂を根こそぎ洗い流して、エサを奪い、しかも合成ポリマー製の美容液や乳液で皮膚を覆っているのです。脂の中で生活してきた生物に、合成樹脂の中で生きろといったって、それは無理です。
『美肌菌』の記事で常在菌については書きましたが、石鹸であれば洗顔後に残った脂肪酸を餌にして生きることが絵できます。しかし、合成ポリマー入りの『落ちないメイク』等の登場によって、クレンジング剤や合成界面活性剤入りの洗浄剤でそれらの皮脂を根こそぎ洗い流し、餌を奪うことで、美肌菌がイキイキと生きることができなくなるのです。つまりこういうことです。
それが、合成ポリマーなどの『落ちにくい物質』が入ったメイクや、その他の使用によってこうなります。
クレンジング剤や洗顔料に含まれている合成界面活性剤は、肌のバリア機能を破壊します。すると、その破壊された部分に化粧水や保湿液が入り、一時的には保湿ができるのですが、バリアがないわけですから、すぐに蒸発してしまいます。するとすぐに乾燥し、逆に乾燥肌になるわけです。また、バリア機能がないため、ニキビにもなりやすくなるんですね。
そして『クレンジング剤に入っている合成界面活性剤が皮膚のバリアを破壊』の部分で、皮膚常在菌(美肌菌)の餌も根こそぎ破壊してしまいますから、美肌菌が生きることができなくなります。更に、その合成ポリマー製の美容液や乳液で皮膚を覆うわけですから、その中では更に美肌菌は生きづらくなります。
皮膚は美肌菌を失って不健康になり、不健康になれば皮脂の分泌量も低下して乾燥肌になります。そしてバリア機能がなくなり、ニキビができやすくなるということなんですね。したがって、
- 合成ポリマーなどの『落ちにくい物質』が入ったメイク
- それを落とす合成界面活性剤入りのクレンジング剤、洗顔フォーム、アミノ酸石鹸
- 一時的に保湿させる合成界面活性剤入りの化粧水、美容液、乳液、クリーム、パック
これら一切のスキンケアグッズを使用することは、結果的にバリア機能が低下した乾燥肌を招き、ニキビも含めたあらゆる肌トラブルを引き起こす原因になるのです。まずこうした決定的な事実を頭に入れることが『真の美容への最初の一歩』となることを覚えておきましょう。
先生
ハニワくん
合成界面活性剤がバリア機能を破壊する
この問題をクリアした商品はある
その上で、冒頭に張った各記事にはその問題をクリアした商品を紹介していますので、併せてご確認ください。合成界面活性剤等の有害物質が入っているかどうかを調べるサイト『美肌マニア』で調べると、合成界面活性剤や防腐剤が入っているかどうかがわかります。誰もが知る有名なあの化粧水にも、合成界面活性剤が入っていることがすぐにわかりますよ。
先生
ハニワくん
防腐剤単体なら本来皮内に入らないが…
『バカがつける化粧品―あなたの素肌は、20代で乾燥肌、30代で小ジワ、40・50代でカサカサ・シワシワ (危険警告!Books)』にはこうあります。
防腐剤(毒性物質)
多くの防腐剤は微生物の繁殖を妨げ、殺す合成物質です。毒性なしにそんなことはできません。(中略)しかし、こういう防腐剤は皮膚のバリアによって皮内へは浸透できませんから、バリアの強い健康な皮膚にとっては毒でも何でもありません。しかし、殺菌性の強いものはたとえ自然物であっても念のために毒性の添加物として考えるべき。香料はその一例です。防腐剤が問題になるのは、バリアを壊す合成界面活性剤を化粧品業界が乱用するからなのです。合成界面活性剤の乱用で壊れたバリアから、皮内に浸透してしまうからです。
多くの商品には防腐剤が含まれています。この防腐剤がなければ商品が長期間維持できませんから、これをある程度入れることは仕方ありません。せんべいの袋のなかにもこれが入っていることがありますが、そのおかげで賞味期限をなるべく長く引き伸ばすことができるわけです。
また、シャンプーなどもそうです。あれだけの湿った環境で、かなりの長期間保存するわけです。その中で腐らず、悪い菌を繁殖させずに保管しておくためには、抗菌剤や防腐剤が必要になります。これは『やむを得ず』入れる必要があるのです。
しかしそれはあくまでも『やむを得ず入れたもの』。それが体にいいわけがありません。ただ、防腐剤くらいではまだマシで、ほとんどの防腐剤はもともと植物系の毒物で、皮膚のバリア機能を突破するほど強いものではありません。しかし、合成界面活性剤入りのスキンケアグッズを使うとどうなるでしょうか。
そうです。合成界面活性剤入りのスキンケアグッズを使ってバリア機能を低下させるということは、乾燥肌を招くだけじゃなく、こういった問題を引き起こす原因にもなるのです。
先生
ハニワくん
皮膚の警備の邪魔をするな!
美肌菌の記事に下記のような図式を書きましたが、
各菌への考え方
善玉常在菌(美肌菌) | 警備隊 |
---|---|
病原菌・悪玉菌 | 犯罪者 |
皮膚の住民
常在菌 | 表皮ブドウ球菌、コリネ桿菌、ミクロコッカス属、酵母菌、アクネ桿菌 |
---|---|
通過菌(インベーダー) | 黄色ブドウ球菌、緑膿菌、ストレプトコッカス菌 |
- アクネ桿菌は、ニキビ桿菌、毛嚢常在菌ともいう。
- アクネ桿菌はふだんは悪さをしない菌で、ニキビになると悪さをする。
- 黄色ブドウ球菌はニキビを化膿させる原因菌。
- ちなみにこのアクネ菌は、本当はニキビの原因ではないのではないかという新しい見解がある。
体を荒らす犯罪者から守ってくれる警備隊の役割を担っているのが、この美肌菌(表皮ブドウ球菌)なのです。彼らがいないと肌が荒れる。まさに、合成界面活性剤入りのスキンケアグッズを使うということは、この警備隊に深酒をさせ、あるいは睡眠薬を打ち、もしくは気絶させて、皮膚の警備をおろそかにさせることに等しいのです。
ここでは『病原菌・悪玉菌』とだけ書きましたが、実際にはこのように、『防腐剤』を含めたありとあらゆる有害物質が皮内に浸透します。すると、それが原因で色素沈着を起こしたり、肌アレルギーを起こしたりといった、様々な肌トラブルを引き起こすリスクを引き上げるのです。
先生
ハニワくん
- スキンケアグッズに含まれる『合成界面活性剤』というのは人間のあらゆるバリア機能を低下させる。
- 石鹸も『界面活性剤』の一種だが、合成界面活性剤ではない。
- 合成ポリマーの中では美肌菌が増殖できない。
- クレンジング剤や洗顔料に含まれている合成界面活性剤は、肌のバリア機能を破壊する。
- 皮膚は美肌菌を失って不健康になり、不健康になれば皮脂の分泌量も低下して乾燥肌になる。そしてバリア機能がなくなり、ニキビができやすくなる。
- 『美肌マニア』で調べると、合成界面活性剤や防腐剤が入っているかどうかがわかる。
- 防腐剤単体なら本来皮内に入らないが、合成界面活性剤のせいでそれが入ってしまう。
- 皮膚の警備の邪魔をするとニキビができてもおかしくはない。
様々な汚染物質(埃、細菌等)から身を守る
また、下記の記事に書いたように、汗をかくとそこに様々な外界の汚れが付着しやすくなります。そこにはばい菌などもあるわけですが、それらが毛穴にある皮脂やアクネ菌と混ざってしまうと、炎症を起こしたり、ニキビの原因となってしまう可能性があります。
- 汗+様々な汚染物質(埃、細菌等)=ニキビ悪化の原因
汗だけで考えれば問題ないのですが、そこに汚れが付着すると問題があるということなんですね。つまり、外界の大気というのは、有害物質なども存在しています。それらが例えば汗によって付着しやすくなると、毛穴にある皮脂やアクネ菌と混ざってしまって炎症を起こし、ニキビとなるのです。
バリア機能が低下すれば、この『様々な汚染物質(埃、細菌等)』からも身を守れません。つまり、 毛穴にある皮脂やアクネ菌と混ざって炎症を起こし、ニキビができたり、悪化したりするリスクが激増してしまうのです。
先生
ハニワくん
10万円のクリームよりも高級なクリームとは
『10万円のクリームより効く「何もつけない」美肌ケア』にはこうあります。
化粧品の効果には限界がある
なぜ肌に化粧水や乳液、美容液といった基礎化粧品をしっかりつけても、キメの整った肌にはならないのでしょうか。その答えはいたってシンプルです。『キメの整った肌をつくることができるのは、角質細胞間脂質と天然保湿因子のみ』だからです。
セラミドやフィラグリンなどの脂質で構成されている。多くの水分を引き寄せて離さない性質があるため、『保水能力』に非常に優れている。
角質細胞間脂質と同様に、水と結合する性質があり、保水能力に優れている。水分を角質層に補給し、肌にツヤと潤いを与える。
これらの保水能力は非常に優れており、その優秀さは市販されている化粧水や保湿クリームでは到底及びません。まさにこの本のタイトルにあるように、『10万円のクリーム』があったとしても、これにはかなわないのです。
ですから本では、『ワセリンを塗って水分蒸発を防ぐ』ことを推奨しています。つまり、化粧水という外部要因の力を使って『一時的な保湿』をするのではなく、『元々人間が備え持っている『角質細胞間脂質』と『天然保湿因子』の力を最大限に発揮させる』ために、ワセリンという油を塗って、その保水力を高めるべきだと言うのです。
ワセリンを塗って水分蒸発を防ぐというアプローチは、化粧水を使って一時的な保湿をするアプローチとは、全く別のものなのです。
『敏感肌』あるいは『乾燥肌・脂性肌・混合肌』だとどれが一番ニキビができやすい?
先生
ハニワくん
どんなスキンケアを行うべきか
つまり、選択肢は二つあります。
- 一切のスキンケアグッズを使わず、『角質細胞間脂質』と『天然保湿因子』という最強の保水能力を駆使するため、ワセリンを使用する
- 合成界面活性剤が入っていないスキンケアグッズを使う
もしスキンケアをすぐにはやめられないという人は、まずは『2』の選択肢から入ってみるといいかもしれません。どちらにせよ、合成界面活性剤の害悪性を理解することが大事ですね。この世には常に以下の真理がありますが、
合成界面活性剤というのは、この長い長い人類の歴史の中で、戦後のたった70年程度で出てきた、それも人間が作り上げた新しい物質です。それは決して『自然なもの』ではありません。不自然なものを使えば不自然な結果が起きます。抗生物質の記事に書いた、
- パプアニューギニアの高地
- インドネシアのスラウェシにあるシージプシー・ビレッジ(漂流民の村)
- アーミッシュの人
の話を見てみましょう。上の二つの人々は『ニキビとは無縁』の人生を生きていて、アーミッシュの人にはアレルギーがありません。それは、彼らは『古くから伝わる自然な生き方』に沿って生きているからなのです。『自然からかけ離れれば離れるほど、不自然な影響を負う』という図式が頭をよぎりますね。
『真理(愛・神)から逸れれば逸れるほど虚無に近づく。』(7ページ目)
これで、合成界面活性剤入りのスキンケアグッズを使い、バリア機能を低下させることがどういうことかということがわかりましたね。なるべくそのような商品を使わないようにしましょう。目に見えないところで起きていることをどれだけ意識して最適化できるか。そういう『知性』が備わっている人こそ、真の『美』を理解している人だと言えるのではないでしょうか。
『保湿とUVケアだけが美肌を作る』にはこうあり、
『使い勝手がいい』=『肌にいい』ではありません。むしろ使いやすい、使い心地がいいものは、そう思わせるために成分が操作されていることもある。このことをわすれないでください。
そして、『バカがつける化粧品―あなたの素肌は、20代で乾燥肌、30代で小ジワ、40・50代でカサカサ・シワシワ (危険警告!Books)』にはこうあります。
以上が美容の大基本です。特殊な薬効成分を求めて医薬部外品に走り、合成洗剤を薄めた水で皮膚をふくらませたり(アンチ・エイジング化粧品)、皮膚を水浸しにして(保湿化粧品)乾燥肌に陥っているのが現状です。天は自ら助くといいます。皮膚を守るのは化粧品ではない、ご自分なのです。
先生
ハニワくん
- バリア機能が低下すればニキビが出来るリスクが上がるだけ。
- 10万円のクリームよりも高級なクリームとは角質細胞間脂質と天然保湿因子である。
- キメの整った肌をつくることができるのは、角質細胞間脂質と天然保湿因子のみ。
- 化粧水という外部要因の力を使って『一時的な保湿』をするのではなく、『元々人間が備え持っている『角質細胞間脂質』と『天然保湿因子』の力を最大限に発揮させる』ために、ワセリンという油を塗って、その保水力を高めるべき。スキンケアの選択肢は二つある。
- 『ニキビとは無縁』の人生を送る人々がいる。
- 『使い勝手がいい』=『肌にいい』ではない。
- 皮膚を守るのは化粧品ではない、自分だ。
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