個人輸入で育毛・発毛対策をするのは危険?
利便性が高いものには常に陰があると考えましょう。
薬はあまり素人判断で使用するものではありません。禁忌があり、それによって最悪の場合は命が危険にさらされます。
先生
ハニワくん
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薬の個人輸入は危険
薬の個人輸入は危険です。その考え方に関しては下記の記事に書きました。特に20代等の若い人であれば往々にして精神未熟です。いっちょ前の大人であっても判断を見誤るというのに、成人したばかりの人なら尚のこと判断を誤ることが考えられます。
ミノキシジル(製品名ロゲイン・リアップ)の効果や副作用は?保険は効く?20代がミノタブを使用してもいいの?
その記事にも、
- 犬の心臓がミノキシジルによって破裂してしまった
- バイアグラを使用した人が死亡した
という物騒な事実を載せましたが、こういう問題も薬によって引き起こされるので注意が必要なのです。しかし、上のキーワードだけを見ると、間違いなく短絡的に考える人が多いですよね。『バイアグラ→死亡する』という図式を信じ込んでしまいます。
実際は、狭心症の人が処方される硝酸剤との併用が禁忌なだけで、バイアグラを服用したところで心臓発作で死ぬことはないのです。しかし、キーワードだけを読むと人は、その事実を自分の『理解しやすい答え』に変換して曲解してしまいます。
『伝言ゲーム』がわかりやすいですよね。人は自分がそうだと思い込んだら、その答えはまるで正解かのように決めつけてしまうことがあります。この曲解の滑稽さを逆手にとって遊びにしたのが伝言ゲームなんですよね。
『経済の裏がわかる人間心理127の仕組み』にはこうあります。
消費者の満足を演出する『フレーミング効果』のナゾ
(省略)たとえば、『使用者の10人に一人がクレームをつけてくる』という商品でも、『お客様満足度90%』といえば、多くの人が認めているような気になる。同じように、スーパーの店頭でステーキが『赤身80%』と書かれているのは、『脂身20%』と書くよりもおいしそうに見えるからである。このように、同じ事実であってもどう表現するかで消費者の評価が上下することを『フレーミング効果』という。言葉は魔物というが、言葉は使い方ひとつで消費者の購買意欲を大きく左右してしまうのである。
販売する側は当然売り上げを上げなければなりません。それで生計を立てていて、従業員がいるならその人たちや、その人たちの家族の分の生活費、あるいは教育費や保険料等のお金を稼がなければなりません。したがって、『フレーミング効果』だろうがなんだろうが、使える技は全て駆使して、どうにかして売り上げを上げようとするのです。Amazonで商品を買ったら、
- 『よく一緒に購入されている商品』
- 『この商品を買った人はこんな商品も買っています』
と下部に別の関連商品がずらりと並んでいるのも、すべては売り上げの底上げのためですよね。
それは例えば、『食品と添加物』という問題で考えても同じことです。『子どもと添加物 33のポイント』にはこうあります。
企業は消費者より利益が第一
(省略)なぜこんな状況になっているかというと、厚生労働省が、消費者の健康よりも食品企業の都合を優先させて、業者側に立った食品行政を行っているからです。問題のある添加物の使用が禁止されると、アメリカや日本の企業の中では、営業活動が困難になってしまうところが出てきます。それを回避するため、使用を認め続けている面があります。この状況は、添加物が盛んに使われるようになった1950年代以降、ずっと続いているのです。
また食品企業はというと、自己を存続させるために、常に利益を上げることに血道を上げています。そのため、消費者の健康よりも、製品が売れることを第一に考えています。その結果、安易に添加物を使ってしまい、安全性の不確かな製品が数多く出回ることになってしまうのです。
世の中には消費者の健康よりも、製品が売れることを第一に考えている企業であふれています。もちろん中にはそれを危惧して行動に移している企業もありますが、それはまだまだごくごく一部でしかありませんからね。
先生
ハニワくん
薬の個人輸入は危険
利便性が高いものには影がある
『最後に読む育毛の本』にはこうあります。
面白いのは、薄毛人口率高いの国は、ファーストフードを始めとした便利食が多い先進国に共通しているという点でしょう。安いファーストフードのハンバーガーなどは、塩分やうまみを感じさせるための化合物がてんこ盛りで、安価な肉が原料となっています。知り合いの栄養士は、つきあでいでハンバーガーをどうしても食べなければいけない状況でない限り、絶対に食べないと語っていました。本人はファーストフードの肉はゴミの塊だと認識しているのです。『あんなものは毒以外のなにものでもない』と。
- 安い
- 早い
- 美味い
- 便利
- 手軽
人が購買意欲を高める要素がそろった商品は売れます。しかし、これらの要素がそろったからといって、その商品を買ってはならないのです。あくまでも、自分に本当に適しているものを購入する必要があります。
どんなに他人から見て無駄なものだと思っても、その雑貨で家にいる子供と遊ぶならそれは無駄ではありません。しかし、どんなに他人から見て羨ましいと思っても、その物が本人たちにとって害悪なのであれば、それを購入してはならないのです。
先生
ハニワくん
スマホを長時間使う人ほど学力が下がる?
インターネットの時代が到来しておよそ20年。少し前まではポケベルを鳴らしに公衆電話にいく若者が見られましたが、今ではみんな、スマホですべてを使いこなします。携帯電話とスマートフォンの違いは、大きく分けるとパソコンの機能が搭載されているかいないか、ということですが、スマホが登場してからは、インターネットをパソコンからではなく、スマホから見るのが常識となりました。
これはパソコンを見続けてきた私からすれば意外でした。
なんでわざわざ見にくいスマホで見るの?
と単純に発想したものですが、よくよく考えれば私は自宅を勤務場所にしているので、スマホを見る必要がない環境で生きているだけなのです。多くの人は、通学や通勤をしている。そして、友人たちと遊ぶこともある。だからそういう大勢の人たちには、携帯できるスマホからのアクセスが便利なんですよね。
しかし、『ホンマでっか!TV』の脳科学者、澤口先生によると、
いくら勉強をしてもスマホを使えば使うほど学力が下がる。勉強をしても関係ないことがポイント。勉強時間が同じでもスマホを長時間使う人ほど、学力が下がるというデータがある。
という事実があります。私はこの10年間毎日のようにインターネットでアクセス解析のデータを見てきていますが、今や、実に7割以上の人たちが、ネットを使用するときスマホからアクセスしている現状があります。
一言『便利』というだけの理由で、ファーストフードやスマホは多くの人間のライフスタイルに定着しました。しかし、その弊害は思っている以上に大きいのです。思慮深い人々は皆、このような状態を危惧しているのです。
先生
ハニワくん
『合法ドラッグ』が『危険ドラッグ』へ
少し前までには、その『便利なインターネット』で『合法ドラッグ』が販売されていましたね。しかし、2014年7月からは『危険ドラッグ』と名を変え、その売り上げは激減しました。
脱法ドラッグの名称の推移
2000年半ば | 合法ドラッグ、脱法ドラッグ |
---|---|
2005年 | 違法ドラッグ |
2014年7月 | 危険ドラッグ |
『売り上げが激減した』理由は、この時代を生きた人には説明不要です。これを使用して人が亡くなる事件や事故が多発したからですね。池袋での、危険ドラッグを使って意識が酩酊した男が、車で暴走して路上に乗り上げ、人を撥ねて命を奪ってしまった事件はあまりにも有名です。
しかし、こういう事件が起きる前までは、これらの薬はある種の『調味料』でした。クラブ遊びか何かをするときにちょっとテンションを上げるために、多くの人々がこのような『合法ドラッグ』をお酒とやたばこと同じ感覚で利用していたのです。
時代は流れ、そうしたドラッグがネットで簡単に買えるようになり、危機意識の低い人々が安易に手を出してしまう機会が増え、それに乗じて調子に乗り、拝金的な考え方でドラッグをばらまく業者も増え、あのような大事件を巻き起こしてしまったのです。
『大人のための図鑑 脳と心のしくみ』にはこうあります。
危険ドラッグはなぜ危険?
覚醒剤や麻薬以外にも、危険な薬物はたくさん出回っている。とりわけ近年、問題となっているのが危険ドラッグだ。危険ドラッグは、大麻に含まれている成分をまねてつくられた合成カンナビノイドと呼ばれる化学物質が含まれていることが多い。
(中略)危険ドラッグには、細胞に直接作用し、神経細胞を破壊するものもあり、依存性も大麻よりも高いことがある。しかも、製品によって成分や含有量が人体にどのような影響を与えるか予測することが難しい。一時的な意識障害や記憶障害を起こし、大惨事を招いてしまうこともあり、脳だけでなく、筋肉組織や内臓にも障害を与えてしまうことがあるのだ。
『ネットで便利に買える薬』には、常にこういうリスクがつきまとうのです。
それでは、薄毛治療薬の個人輸入の話に戻りましょう。冒頭に書いたように、『フレーミング効果』等々による販売側の幾多もの戦略。そして、人間が下す判断の正確性に、『便利だからといってそれを購入することの弊害』。このあたりの問題をもう一度考えたとき、その個人輸入は本当に安全なのでしょうか。
個人輸入は全て自己責任です。中には素晴らしい商品もあるでしょうが、『ない』場合、誰も保証はしてくれないことを覚悟しておきましょう。
先生
ハニワくん
- 薬の個人輸入は危険。
- 薄毛人口率高いの国は、ファーストフードを始めとした便利食が多い先進国に共通している。
- 自分に本当に適しているものを購入する。
- スマホを長時間使う人ほど学力が下がる。
- 個人輸入は全て自己責任。
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