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口臭対策のサプリメントはすぐ効く?即効性があるアイテムとは

口臭対策のサプリメントはすぐ効く?

いいえ。

サプリメントの特徴からして即効性はありません。即効性があるのはフリスクやマウスウォッシュ等の対策です。しかしそれは『一時的な誤魔化し』にしかならないこともありますので、注意が必要です。

先生

ものによるけどね!基本的にはサプリメントは3か月以上継続して摂取して徐々に体質改善させていくものだからね!

更に詳しく知りたい人は、以下の記事を見るっす!

ハニワくん

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サプリメントに即効性はない

口臭対策のサプリメントがあるとしても、それは即効性はありません。例えば、下記の記事で考えたように、口臭というのは急に気にしなければならない場面も多いですよね。しかしエレベーターに乗る直前にサプリメントを飲んだところで、当然それがエレベーターに乗っている数十秒の間に効いて口臭を抑えられるということはないのです。

 

ワキガや口臭のせいで電車やエレベーターに乗るのが怖いと思っているのは○○だけ

 

どちらかと言えば即効性があるのは下記の記事で書いたような以下の商品です。このようなものならすぐに対応できますし、口臭を完全に根本から断つことができなくても、マスキング(ニオイを覆い隠す)の役割は果たせます。誤魔化すことができるということですね。

 

 

 

先生

サプリメントは3か月以上かけて体質改善していくものが多いからね!

なるへそ!

ハニワくん

口臭の原因自体がたくさんある

例えば口臭というのは下記にあるように原因はたくさんあります。

 

様々な口臭の原因とニオイの種類

歯周病・虫歯 イオウのニオイ
胃腸病 卵の腐ったニオイ
肝臓病 ネズミ臭(濡れ雑巾とニンニクが混ざったようなニオイ)
糖尿病 甘い、甘酸っぱいニオイ(ケトン体)
腎臓病 アンモニアのニオイ
呼吸器系疾患 生臭い、肉の腐ったニオイ
心臓病 生臭い、肉の腐ったニオイ
唾液の減少 雑巾や布巾のような生乾きのようなニオイ

 

ですから、口臭用のサプリメントといっても、その原因が何なのかということによってもアプローチを変える必要があり、しかもその原因が病気だった場合、サプリメントを飲んだだけではすぐには治りません。もちろん長期的に体質改善をしていく計画で、

 

  • 食事
  • 睡眠
  • 排泄
  • ストレス
  • 睡眠

 

5大要素を最適化していきつつ、そこに補助食品としてサプリメントを上手に利用していけば効果を発揮しますが、あくまでもサプリメントとはその位置です。即効性を期待したり、あるいはこれのみで体質改善をしたりすることを望むことは間違っています。

 

先生

サプリメントは元々そういうものだからね!即効性があるようなものじゃないよ!

うーむ、なるほど!

ハニワくん

 まとめ✔

  1. エレベーターに乗る直前にサプリメントを飲んだところで、当然それがエレベーターに乗っている数十秒の間に効いて口臭を抑えられるということはない。
  2. 即効性があるのはサプリメントではなく、フリスクなどの商品。
  3. 口臭用のサプリメントといっても、その原因が何なのかということによってもアプローチを変える必要があり、しかもその原因が病気だった場合、サプリメントを飲んだだけではすぐには治らない。

 

歯周病に効くサプリメント

例えば、口臭の一番の原因として挙げられるのは『歯周病』ですが、それに適したサプリメントを見てみましょう。『サプリメント健康事典』にはこうあります。

歯周病が心配

 

(省略)最も歯に悪い生活習慣は喫煙です。というのも、たばこを吸うと口の中の血行が悪くなり、歯や歯茎に栄養が行き届きにくくなるからです。また、ストレスの多い人は唾液が少なくなるので、歯周病菌が繁殖しやすくなります。歯の健康のためにもストレス解消や禁煙を心がけましょう。歯周病の予防効果が期待される成分としては、歯周病菌を殺菌する作用が確認されているカテキンや乳酸菌があります。

 

  • カテキン
  • 乳酸菌

 

この2つがサプリメントとして有効だとあります。例えば以下のような商品ですね。

 

 

しかしこれらのサプリメントを食べてエレベーターに乗っても、すぐには歯周病由来の口臭は治らないということです。

 

 

先生

エレベーターに乗る直前にこのサプリメントを飲んで、それで歯周病も口臭も治るようなことはないよ!

なるへそ!

ハニワくん

 まとめ✔

  • 歯周病に効くサプリメントはカテキンや乳酸菌である。

 

胃腸病に効くサプリメント

では、その次に多い胃腸病はどうでしょうか。本にはこうあります。

胃が痛む

 

(省略)また、慢性胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍を繰り返す場合、ピロリ菌に感染していることが多いようです。日本人は成人の7~8割がピロリ菌に感染しているといわれています。

 

(中略)胃が痛むときは刺激物や冷たいもの、硬いものを避け、消化のよいやわらかいものを中心にとるようにしましょう。サプリメントでは粘膜を保護するビタミンAやストレスに対抗するビタミンC、胃粘膜を活性化させるビタミンUなどが有効です。ただし、酸性のビタミンCは胃に刺激を与えるので、空腹時の摂取は避けて。乳酸菌のヨーグルトはピロリ菌の活動を抑え、胃粘膜の炎症も改善します。

 

  • ビタミンA
  • ビタミンC
  • ビタミンU
  • 乳酸菌

 

これらが胃腸のケアに有効なサプリメントとなります。例えば以下の商品ですね。

 

 

様々なビタミンが入っているマルチビタミン&ミネラルを摂るのが一番いいでしょう。またこの『キャベジン』ですが、それを挙げたのには理由があります。『これは効く! 食べて治す 最新栄養成分事典』にはこうあります。

胃・十二指腸の潰瘍を防ぐ ビタミンU

 

ビタミンUはキャベツから発見されたため、キャベジンと呼ばれているビタミン様作用物質です。『キャベジン』といえば胃腸薬を思い浮かべる人も多いと思います。詳しいいことはあまりわかっていませんが、胃酸の分泌を抑制するなど、胃潰瘍の治療に重要な働きがあると考えられています。

 

核酸はたんぱく質の合成に不可欠ですが、ビタミンUはその核酸をつくるのに必要な物質です。胃潰瘍や十二指腸潰瘍の場合、傷ついた粘膜の上皮細胞を修復するためにたくさんの新鮮なたんぱく質を必要とするため、ビタミンUの必要性も高まるのです。

 

つまりキャベジンというのは、ビタミンUのことなんですね。それはサプリメントというより挙げたような胃腸薬として販売されています。これらとて同じことです。これらを服用してエレベーターに乗っても、すぐには胃腸病の口臭は治らないということです。

 

胃腸病に効くサプリメント

 

ビタミンAをサプリメントで摂ると癌になる?

更にビタミンAですが、これは少し厄介な問題があります。ビタミンAは他に『レチノール、ベータカロチン』という名前がありますが、『健康にいいものばかり食べていると早死にします』にはこうあります。

ベータカロチン神話の崩壊

 

ベータカロチンはビタミンAが2つ結合した抗酸化物質で、野菜や果物のがん予防効果の主要因と推測されました。疫学研究では、ベータカロチンは血中濃度が1デシリットルあたり2~10マイクログラム程度の濃度の低い人たちに比べて、20~50マイクログラムという数値の高い人のがんのリスクが低いことも示されました。

 

そこで、米国やフィンランドで、大規模な研究が行われました。たとえば肺がんを減少させる効果があるのではないかと期待されたのです。一方の被験者にはベータカロチンとビタミンAを、他方にはニセ薬(プラセボ)を与えて調査を続けました。

 

すると、約1万8千人の喫煙者などの肺がんリスク者が参加したフィンランドでも、肺がんリスク者が参加した米国の結果では、喫煙者で肺がん発生率が28%、死亡率で17%高くなったのです。約3万人が参加したフィンランドでも、肺がんになる危険率が18%も上昇しました。

 

(中略)ともかく、野菜や果物から摂るのはいいのですが、サプリでは摂りすぎになり危険性が高まります。

 

つまり、ベータカロチンを野菜や果物から摂るのはいいのですが、サプリでは摂りすぎになる可能性があり、がんリスクが高くなるというデータがあるんですね。

 

STEP.1
抗酸化作用のあるサプリメントを摂取する
 

STEP.2
ガン細胞が活性化する可能性がある
 

STEP.3
医師の間では抗酸化サプリは危険視されている
 

 

しかもこれは『抗酸化物質』という広い範囲で警鐘が鳴らされています。つまりビタミンAだけではないのです。

 

  • ビタミンA
  • ビタミンC
  • ビタミンE
  • コエンザイムQ10
  • アスタキサンチン

 

抗酸化物質を言われるものはたくさんあります。そのどれにがんのリスクを高める効果があるかはまだわかっていませんが、とにかくビタミンAだけはこのようなデータが出ているのです。したがって、たとえ胃腸にビタミンAの粘膜保護作用が効くと言っても、これを過剰摂取すると違う問題が出てきます。そこがサプリメントのデメリットなんですね。サプリメントはとにかく過剰摂取しがちになるのです。

 

 

先生

胃腸病とて同じことだね!歯周病同様、即効性を得ることはできないよ!

なるへそ!

ハニワくん

 まとめ✔

  • 胃腸病に効くサプリメントはビタミンA、C、U、乳酸菌である。
  • ビタミンAをサプリメントで摂ると癌になるリスクが上がる。

 

肝臓病に効くサプリメント

肝臓病はどうでしょうか。 『サプリメント健康事典』にはこうあります。

肝機能が心配

 

(省略)肝臓の細胞を再生させるためにはたんぱく質が必要なので、脂肪分の少ない肉や大豆、魚などを毎日適量にとります。また、肝臓で行われるさまざまな代謝を助けるビタミンやミネラルも不足しないよう心がけましょう。シジミやウコンには肝臓の解毒作用を高める作用があり、アミノ酸の一種のメチオニンには肝機能を強化する働きがあります。

 

  • タンパク質
  • ビタミン
  • ミネラル
  • シジミ
  • ウコン
  • メチオニン

 

等が挙げられます。

 

 

ただ、このメチオニンですが、これは単体のサプリメントで探すと上記のように海外から直送することになります。そういうものは基本的に疑った方がいいでしょう。それは、品質が悪いということではなく、『なぜ日本にはないのか』というところを考えるべきということです。

 

メチオニンも、過剰摂取では肝機能を悪化させるデメリットがあります。ですから、単体のサプリメントで摂ると過剰摂取になりやすく、リスクがあるのです。したがって、サプリメントではなく食事から摂るのが理想です。

 

メチオニンを多く含む食材

  • しらす干し
  • かつお節
  • 湯葉
  • まぐろ
  • ぶり

 

下記の記事に『アミノ酸』について詳しく書きましたが、メチオニンは『必須アミノ酸』です。だから食事から摂る必要があります。しかしこれもベータカロチン同様、サプリメントでではなく食事から摂った方がいい栄養ということですね。

 

必須アミノ酸

からだの中でつくることのできない必須アミノ酸

非必須アミノ酸

からだの中でつくられる非必須アミノ酸

 

必須アミノ酸(不可欠アミノ酸)

  • イソロイシン
  • ロイシン
  • リジン
  • 含硫アミノ酸(メチオニン+シスチン)
  • 芳香族アミノ酸(フェニルアラニン+チロシン)
  • スレオニン
  • トリプトファン
  • バリン
  • ヒスチジン

 

『プロテイン・たんぱく質・アミノ酸・生卵』の摂取はハゲる原因?それとも育毛対策?

 

先生

もうわかったと思うけど、サプリメントをエレベーターの直前に飲んだところで即効性はないんだ!時間をかけて体質改善をしていくしかないんだね!

なるへそ!

ハニワくん

 まとめ✔

  • 肝臓病に効くサプリメントはビタミン、ミネラル、シジミ、ウコン、メチオニン、たんぱく質である。

 

睡眠改善のサプリメント『メラトニン』は危険?

先ほど『海外のものは注意』と言いましたが、例えば海外でしか売ってない『メラトニン』というサプリメントについて、『SLEEP 最高の脳と身体をつくる睡眠の技術』にはこうあります。

メラトニンの摂取には注意が必要

 

睡眠のためのサプリがテーマだというのに、メラトニンが入っていないと思った人もいると思う。メラトニンのサプリは、近年とても人気がある。それだけ睡眠のもんだが社会に蔓延しているということだ。専門家の多くは、メラトニンのサプリがよく効く人は一定数いると認めている。

 

しかし、メラトニンの摂取はホルモンの摂取だということを忘れてはいけない。テストステロン療法やエストロゲン療法といったホルモン療法があるが、セロトニンの摂取もこれと同じで、副作用や何らかの問題が生じるリスクがついてくる。(中略)『メラトニンはホルモンであり、ビタミン剤とはわけが違う』と彼は言う。

 

睡眠は、

 

  • L-トリプトファン
  • セロトニン
  • メラトニン

 

これらの物質をなくして睡眠は語れません。

 

STEP.1
L-トリプトファンを摂る
 

STEP.2
体内でセロトニンが合成される
 

STEP.3
セロトニンがメラトニンに変化する
 

STEP.4
メラトニンのおかげで良質な睡眠が得られる
 

STEP.5
日中が活動的になりセロトニンが増える
 

STEP.6
精神安定の基盤となる
 

 

睡眠は今回のテーマでもある口臭とも関係があります。水分や唾液がなくなったり、交感神経が優位になるとネバネバ唾液になり、酸素を嫌う嫌気性菌(悪玉菌)が増えて、それがニオイを発生させるのですが、その交感神経は、睡眠不足によっても優位になってしまうのです。

 

自律神経や環境によって口の中に起きる変化

  繁殖する菌 分泌される唾液 ニオイ
交感神経優位 悪玉菌。酸素を嫌う嫌気性菌 ネバネバ唾液(粘液性唾液) する
副交感神経優位 善玉菌。好気性菌脂臭 サラサラ唾液(漿液性唾液) しない

 

 

したがって、良質な睡眠を得ることは口臭対策にもなります。しかし、だからといってこの『メラトニン』をサプリメントで摂取してしまうとどうなるか。やはり本にもあるように、『メラトニンはホルモンであり、ビタミン剤とはわけが違う』ので、メラトニン受容体の感度が鈍ったり、様々な問題が引き起こされるのです。

 

また、『健康にいいものばかり食べていると早死にします』には健康食品やサプリで死者が出た例をまとめています。

 

  • 1989年ごろ、米国で死者38人、推定患者6,000人(Lトリプトファンの過剰摂取が原因。)
  • 1977年、米国で液体プロテインというダイエット飲料で半年で死者58人
  • 1994~2000年、台湾でやせるための健康食品アマメシバで死者9人
  • 1998年3月にテレビで紹介されて日本でも消費量が増え、沖縄、鹿児島、名古屋、横浜でも患者が発生。
  • 2002年7月、中国製ダイエットサプリで死者
  • 2003年12月、米国でダイエットサプリ『エフェドラ』で100名を超える死者
  • 2005年5月、中国製ダイエットサプリでまたも死者
  • 2011年7月、タイ製やせ薬で死亡例を含む多くの健康被害
  • 2013年10月、ダイエットカプセルで急性肝炎29人、死者1人
  • 1996年3月、小柴胡湯事件、漢方薬で死者

 

Lトリプトファンの過剰摂取が原因で死者が出ていますね。その他にも安易にサプリメントに頼ると、想定外の問題に直面することにもなりかねません。

 

間違ってはいけないのは、サプリメントも薬も、用法用量を守り、あるいはしっかりと把握し、使いこなせばとても優れた存在だということです。しかし、それを守れない、あるいは把握しきれないのであれば、使うのはやめた方が無難でしょう。

 

先生

ベータカロチンもそうだし、イソフラボンなんかでもそうなんだけど、過剰摂取で逆に違う副作用が出たりするからね!サプリメントは量が本当に重要になるよ!

うーむ、なるほど!

ハニワくん

 まとめ✔

  • 安易にサプリメントに頼ると、想定外の問題に直面する。

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